A NIGHT IN TUNISIA (RCA)

ART BLAKEY & J.M. (1957/4/8)

A NIGHT IN TUNISIA


【パーソネル】

BILL HARDMAN (tp) JACKIE McLEAN (as) JOHNNY GRIFFIN (ts)
SAM DOCKERY (p) JIMMY DeBREST (b) ART BLAKEY (ds)

【収録曲】

A NIGHT I TUNISIA / OFF THE WALL / THEORY OF ART / COULDN'T IT BE YOU? / EVANS
【解説】

 朝起きたらとっても積雪が積っておりました。いや、日本語が正しくないですね。とっても雪が積って積雪しておりました。…と言い換えておきますが、昨日は朝から北西の季節風が吹きすさんでおりましたので、きっと夜には雪になるだろうな。…と思っていたら、案の定ですな。積雪量は岐阜市で15センチ、名古屋で8センチ、いなべ市の北西町で13センチ…ということなので、桑名のあたりでは、ま、だいたい11センチってとこ?…といった感じですかね。11センチというとアレです。インチに直すと約4.33インチ。ま、インチに直してみたところでどうなるものでもないんですが、ということで今日は“インチとミンチ”というテーマでお届けしたいと思います。昔、広島カープスにいましたよね、ミンチーという挽き肉みたいな名前のピッチャー。いつの間にやら千葉ロッテに移籍しておりましたが、どうしてまた、こんな挽き肉みたいな名前を付けたんですかね?そもそも、「肉を挽いてみよう。」と思い立ったそのきっかけが僕にはよくわからんのですが、肉を挽いて、何かメリットはあるんですかね?ま、おそらく腐ってグチャグチャになって、とてもそのままでは食べれそうにもない肉を、「とりあえず挽いてみるぅ?」…みたいな軽いノリで挽いてみたのが最初なんぢゃないか?…という気がするんですが、挽いてしまえばグチャグチャでもなんでも、うやむやのうちに処理出来てしまいますもんね。…と思っていたら現実の話は少し違っておりまして、古くて硬くなってしまった肉を、とりあえず柔らかくするために包丁で叩いて刻んでみましたぁ。…みたいな。なるほどぉ。ということで、ミンチの話はおしまい。うまくいけば3段落分くらいは持ちこたえられるかな?…と期待してたんですが、さっぱりでした。で、続いては“挽き肉をつかった料理”という話に入っていこうと思うんですが、挽き肉を使った代表的な料理といえばアレですよね。“ピーマン肉詰め”。アレは美味しいです。ただ、個人的なことを言わせて貰うと、僕はピーマンというのはさほど好きではないので、“ピーマン肉詰め”のピーマンの部分は、アレは別になくてもいいんぢゃないか?…という気がするんですよね。なまじ、ピーマンに挽き肉を詰めてしまったばかりに、美味しい挽き肉の部分を食べようとすると、どうしても同時にピーマンの部分まで食べるハメになってしまって、せっかくの挽き肉が台無しぢゃん!…と思わずにはいられません。そもそも“ピーマン肉詰め”という料理の発想は、ピーマンを縦に2つに切ってみたら中身が空っぽだったので、とりあえず中に何か詰めてみるぅ?…というところから来ているわけでありまして、その発端は“イカ飯”と、何ら変わるところはありません。ピーマンは縦に2つに切ると中身が空っぽなんだけど、イカは横に2つに切ると中身が空っぽなんだよね。…という点と、中に詰めるものが“挽き肉”か、あるいは“もち米”か?…というところが違うくらいで、基本的にはまったく同じ料理であると断言しても言いわけですが、個人的な意見を言わせてもらうと、“イカ飯”というのはピーマン以上になんだかソソされるものがありませんなぁ。イカなんか詰めるなって!…という気がしちゃいますし、それに第一、イカ臭いぢゃないか!…というのが、僕が“イカ飯”をさほど好きになれない最大の理由なんですけどね。

 そもそも、イカというのはどうして、イカ臭いんですかね?ただ、イカがすべからくイカ臭いのか?…と言われると決してそんなことはなくて、例えばイカの刺身。アレはさほどイカ臭くはありません。イカのお造り。これも大丈夫です。イカソーメン。これだってちっともイカ臭くなんかありません。ま、イカの刺身も、イカのお造りも、イカソーメンも似たようなものだから、わざわざ3つ並べて話に出す必然性はなかったんぢゃないか?…という気もするわけなんですが、イカ焼き。これも基本的にはイカ臭くありません。ま、屋台で売っているイカ焼きの類は、得てしてとってもイカ臭かったりするわけなんですが、アレは腐ったようなイカを使っているから臭いのであって、新鮮なイカを焼いたイカ焼きというのは決してイカ臭くはありません。イカ入り焼き蕎麦も同様です。肉入り焼き蕎麦(イカ抜き)に至っては、もうまったくもってイカ臭くなんかありません。ま、イカ抜きなんだからそれは当然の話なんですが、ぢゃ、新鮮なイカを使えばイカ臭くないのか?…と言われると一概にそうも言えなくて、“イカと里芋の煮付け”、いわゆる“イカサト”というヤツは、いくら新鮮なイカを使ってみたところで、何となくイカ臭い感じが出てきてしまいます。本来ならちっともイカ臭くない筈の里芋のほうにまでイカ臭さが転移しちゃうほどでありまして、これが“イカ飯”とか、親戚の八百屋で売っれていた10数年前の“イカ味付け缶”とかになると、これはもう、腐っているんぢゃないか?…と思ってしまうほど、強烈にイカ臭いわけでありまして、どうやら煮る、もしくは茹でる…という行為によって、イカの中に潜んでいたイカ臭い成分(←おそらく化学名で“イカクサイラクシン”といった名前の成分)が、水のほうに溶け出してくるんぢゃないか?…というのが僕の考えなんですけどね。いや、“イカ味付け缶”のほうは、多分腐ってたんぢゃないか?…と思われるわけなんですけど。

 で、挽き肉を使った代表的な料理の話に戻りますが、2つめはアレです。“レンコンの肉詰め”。これはアレです。ピーマンは縦に2つに切ると中が空洞なんだけど、レンコンは輪切りにすると穴が空いているよね。…というところに着目した料理でありまして、なるほど。確かにレンコンというのは輪切りにすると穴が空いていますよね。そもそもレンコンにはどうして穴が空いているのかというと、レンコンというのはドロドロの湿地帯に根を張って、なかなか空気を取り入れることが出来ないので、通気口として体の真ん中に穴を空けた。…というのが正解のようですね。ちなみにレンコンの穴の数は10個前後なんだそうでありまして、真ん中に1個、それを取り囲むように周囲に9個…というパターンが多いのではなかろうかと。いや、レンコンの穴をじっくり観察したことはないのでサダカではないんですけど。で、レンコンというのは古来からたいへん縁起のよい食べ物として知られております。どうしてなのかというと、“見通しがいいから”。なるほど、レンコンには穴が空いているので、向こう側を見通すことが出来ますよね。見通しがいいと、どうして縁起がいいんだ?…と言われるとちょっと答えに窮してしまうわけでありますが、ま、古来からレンコンは縁起がいいと言われているわけなので、ここはひとつ先人の言うことに素直に従うというのが礼節ではなかろうかと。見通しがいい…って、この先真っ暗の将来がよく見通せたとしても、ちっとも縁起なんかよくなんぢゃんよ。…と、ヘンに理屈をこねてみたところで、おじいさんの機嫌を損ねてお正月のお年玉を減額されるハメになるのがオチですもんね。理屈をこねずに挽き肉をこねて、レンコンの穴に詰めて調理していたほうがよっぽど賢明かと思われます。で、“レンコンの肉詰め”というのは“ピーマン肉詰め”と似ているようで、実はまったく違った食べ物ですよね。“ピーマン肉詰め”のほうは“ピーマン肉詰め”でも“ピーマンの肉詰め”でも、別にどっちでもいいんだけど、“レンコンの肉詰め”は“レンコンの肉詰め”と言わないと、何だか今ひとつしっくりこない。…というところが大きく違っております。いや、僕は“レンコン肉詰め”でも、ぜんぜん問題ないと思うんだけど。…って、ええい、黙れ黙れ。そういう、ひねくれた子供のところには、サンタさんはきっとプレゼントを持ってきてくれないぞ!…と脅しておいて、で、“レンコンの肉詰め”と“ピーマン肉詰め”で微妙に違うところは、その歯ごたえですよね。ピーマンのほうは歯ごたえもクソもねぇ!…といった感じのヘナヘナ感が特徴なんですが、レンコン肉詰めの…あ、違いました。レンコンの肉詰めのほうはシャキシャキとした歯ごたえ。このレンコンの部の“シャキシャキ感”と、挽き肉の部の“しっとり感”とのコントラストがレンコンの肉詰めの醍醐味であるわけなんですが、ただピーマン肉詰めに比べて物理的な制約から、どうしても挽き肉の量が少なめになってしまうところがネックなんですけどね。もっと挽き肉をたくさん詰め込める“30穴レンコン”等の開発が待たれるところです。

 で、挽き肉を使った代表的な料理の3番目として、“シイタケの肉詰め”というのがあります。これを“シイタケ肉詰め”と表現してもいいのか?…という問題は、実に微妙なセンだと言う気がするわけなんですが、それはそうと“シイタケ(の)肉詰め”というのはアレです。一連の“肉詰め料理”の中でも、かなり無理のある部類なのではないか?…という気がしますよね。シイタケのどこに挽き肉を詰めるんや?…みたいな。が、人間、やれば出来るものです。僕は最初、シイタケの黒っぽい部分のほう。あそこにはよく包丁で十字の切れ目を入れたりするんですが、その切れ目の部分に無理やり挽き肉を詰めるのか?…と思っていました。が、違いました。シイタケの黒っぽい部分のほうの反対側。すなわち、ヒダヒダになっているほう。シイタケの軸の部分を取り除いて笠の部分をひっくり返してヒダヒダのほうを上に向けると、そこは微妙に窪んだ空間になっているわけなんですが、その部分に強引に挽き肉を詰め込んじゃおう…という。もはや、詰め込むというより、のっける…という表現のほうが正しいような気もするんですが、あくまでも“シイタケ(の)肉詰め”。あまり“シイタケ(の)肉のっけ”などとは言いませんね。で、シイタケがアリなら、もう何でもアリやん。…みたいな感じに野菜の世界ではなってきてしまったわけですが、その意味では「シイタケが野菜界の秩序を乱した。」…ということが言えるかも知れませんね。が、シイタケのほうはそんな批判など、どこ吹く風。「俺、野菜ぢゃないもん。キノコだもん。」…と開き直る始末でありまして、ま、所詮は菌類に社会秩序を説くだけ無駄なような気もするんですけどね。で、シイタケが野菜界の秩序をどのように乱したのかと言うとですね、“挽き肉”は誰とでもニャンニャンしてくれる。もう、シイタケとだって、やっちゃう。…みたいな噂が広まって、ありとあらゆる野菜が“挽き肉との結合”を試みようとする、たいへん嘆かわしい状況になってしまったわけでありまして。ま、わかりやすく言えば、野菜が肉欲に溺れた。…ということになるんでしょうが、まず手始めはタマネギくん。“タマネギの肉詰め”というのは無理があるんぢゃないか?…という気もするんですが、大丈夫です。タマネギというのは横に2つに切ると同心円上にバラバラになりがちなものですが、そのバラバラになった真ん中あたりをくり抜いて、そこに強引に挽き肉を詰めちゃいます。続いてカボチャくん。こりゃ、どう考えても肉詰めにするのは無理だろう。…という気がするんですが、でも大丈夫。カボチャを半分に切って、真ん中あたりをくり抜いて、そこに強引に挽き肉を詰めちゃいます。もう、くり抜いちゃえば何でもアリ!…みたいな感じなんですが、さすがに挽き肉の肉子ちゃんも、カボチャをくり抜くのは面倒なのぉ。…という気分になる時があるようでして、そういう場合は“ローションぷれい♪”に走ったりします。ねちょねちょの液体を使って、カボチャの表面を撫で回したりするわけですな。で、こうして出来上がったのが“カボチャのそぼろあんかけ”でありまして、いや、けっこう美味しいんですよね、アレ。で、そんな肉子ちゃんにも相手してもらえなかった野菜というのも中にはおりまして、例えばえーと…、キャベツくんとか。口説いてみてもまったく相手にされず、「誰がアンタみたいな葉っぱと。」…などと言われて逆上して、無理やりガバっと襲いかかって挽き肉を包み込んじゃったというのだから、やりくちが強引でありますなぁ。で、そうして出来上がったのが“ロールキャベツ”でありまして、いや、けっこう美味しいんですよね、アレ。

 野菜のほうも節操がありませんが、挽き肉側にも問題はありますよね。そもそも挽き肉としてもシイタケと出会う前はこんなふしだらなオンナではなかったんですが、シイタケの魔力にとり憑かれて、すっかり身を持ち崩してしまったんですよね。一見すると地味に見えるシイタケの、いったいどこがよかったの?…と質問してみたことがあるんですが、彼女はうっとりと目を潤ませて、一言、こんなことを言うのでありました。「やっぱり、もっこり…カナ♪」

 ということで、今日からドラマー編です。で、手始めはアート・ブレイキーです。ちなみに“もっこり大将”…というシイタケ栽培セットは三重県は飯高町あたりの産物のようですが、シイタケの本場と言えば大分県ですよね。大相撲の幕内優勝力士に送られる大分県賞の副賞が“椎茸1年分”であることからもそれは間違いないんですが、岩手県だって負けてはおりません。 ここ をご覧下さい。おおっ、岩手県産シイタケのブランド名“モッコリくん”♪ しかも商標登録済み。“もっこり大将”が訴えられるんぢゃないか?…と心配になってしまいますが、挽き肉の肉子ちゃんがうっとりしちゃうのも、仕方ないカナ?…という気がしないでもありませんね。いや、もっこりしてれば、それでいいのか!?…と、フォントを大きくして疑問を呈したい気分でもあるわけなんですが、さあ、君の股間もいますぐ、<FONT SIZE="4">!…って、何の話なんだか。で、話の流れ上、前半部分には書かなかったんですが、僕が激しく推奨する挽き肉料理がございます。それは何かというと、“ちくわの穴に挽き肉を詰めて磯部揚げにしたもの”…という料理なんですが、いや、シーチキン料理のところでも同じようなことを書いてましたけどね。それくらい僕はL・O・V・E、ラヴ・ラヴ・ちくわの磯部揚げ♪…であるわけですが、ちなみにウチの会社の津の事務所には磯部という名前の女の子がいて、ちょっぴり惹かれるものを感じてしまいました。「得意な料理は“ちくわの磯部揚げ”なのぉ♪」…などと言われた日にゃ、もうメロメロですね。「でも、“イカ飯”も得意なのぉ♪」…と言われたりしたら、ちょっと考えますけどね。でもまあ、愛があればイカ臭いのくらい、我慢出来るかな?…という気もするわけですが、えーと、アート・ブレイキーです。ジャズ・メッセンジャーズです。で、今日紹介するアルバムは 『チュニジアの夜』 …と言っても、有名なブルーノート盤のほうではなくて、RCA盤のほう。もう、ジャケットを見ただけで買う気をそがれてしまう感がありますが、ま、書くのは簡単そうなので、いいかな?…と。しかし何ですな。このイスラム風建物のデザインは、なんだかとってもいやらしいですなぁ。…と思ってしまった人は相当“もっこり病”に冒されれているな。…という気がしますね。僕には敬虔なイスラム教の境地しか見えてこないわけでありますが、ああん、“ART”という字の上のなんて、ゴムをかぶせてるみたい〜♪…って、何を想像を逞しくしてるんですかね、このギャルは。けしからんことです。ということで、では1曲目から聴いてまいりましょう。

 えーと、まずはアルバム・タイトル曲の 「ア・ナイト・イン・チュニジア」 ですか。JMの“チュニ夜”と言えば、誰もがショーター&モーガンの入ったあのアルバムを脳裏に思い描くわけですが、メンバーの豪華さではこのRCA版だって負けてはおりません。ビル・ハードマンマクリーン、それにグリフィンの3管編成でっせ! が、マクリーン在籍中のJMというのは何故だか“暗黒時代”などと呼ばれて軽視高峰されておりまして、なんでやねん?…と僕としては思ってしまうんですよね。なんか、メンバーのわりには演奏がぱっとしないんだよね。…というのが軽視されている原因なのではないか?…などと思っている人は、騙されたと思って一度この演奏を耳を傾けてください。傾聴に値する…とまでは言い切れませんが、ま、軽佻するほどのことでもないかな?…という気がしないでもない。…という程度のレベルには到達しているということに気付かされるハズです。何と言うか、まあまあだとは思うんですよね。出だしはまず、JMがこの曲を演奏する際の“お約束”とも言えるラテン・パーカッション合戦。各自、思い思いの打楽器を手に無邪気に叩いては喜んでおります。いや、いいですなぁ、邪気が無くて。ただ、録音状況が今ひとつなのか、何だかくぐもったような感じに聴こえちゃうところが残念です。無念の思いが残ります。で、テーマ部はアレです。トランペットがリードするメロディに他の2管が絡むカタチ。で、AABA形式の“Bの部”だけ、サックスが前面に出てくるところも“お約束”ですね。前面…といえば先日、サンアルピナ鹿島槍スキー場のメルマガが届いたんですが、“いよいよ前面滑走可能間近!”…とか書いてあって、その数分後には“全面滑走可能”の間違いでした。…という訂正のメルマガが届きました。読者から多数の指摘があったそうなんですが、どうせみんな、「前面滑走可能…って、じゃ、後面は滑走不可能なのかい!?」…みたいなツッコミを入れたんでしょうな。何かこう、メールの文面が目に浮かぶようですね。前面滑走可能…って、じゃ、後面は滑走不可能なんでしょうか?(^_^;)…みたいな。いや、極めてよくやりがちな誤字ではあるんですけどね。で、このテーマ部も録音がもうちょっとクリアだったら迫力も増したんだろうなぁ。…というのがちょっぴり残念。で、これまた定番のブレイクを挟んで、ソロ先発はマクリーンですな。十分に“らしさ”の出た青いアルト時代のマクリーンを堪能出来、どうしてこれが暗黒時代なのか?…と不思議に思うくらいですが、寄せ鍋でも食べたんですかね?…って、それは暗黒じゃなくて、アンコウ食う

 あ、前にも一度使って、自分でもつまらん。…と思ってしまったネタを再び使ってしまいましたが、あれは先々週のことでありましたか、僕もアンコウを食べました。いや、うちのおかんが、「寄せ鍋するでぇ。タラでも入れよか?」…と言っていたので、タラは身がタラタラしているから、やだ。…と言ってゴネたんですが、その結果、切り身の種類がアンコウに変わっておりました。いや、ゴネてみるものですなぁ。世の中、“ゴネ得”ということは結構よくありますからね。もっともアンコウというのは、わざわざゴネてみることもなかったかな?…と思ってしまうほど、タラとそう大差はないサカナでありまして、いや、ケチってどうしようもなくタラっぽいアンコウを買ってきたのかも知れませんけどね。で、ソロ2番手はハードマンです。サイドマン的にはトランペットとピアノが弱いかな?…という気がしちゃうのがこの時代の特徴なんですが、ま、ハードマンもハードマンなりに頑張っているとは思うんですが、ブレイキーのド派手なドラミングにはやや合わないような気がしないでもありません。それに引き換え、ソロ3番手のグリフィンはブレイキーとの相性がばっちりですね。もう、ほとんど延髄だけでプレイしているようなところがありまして、ノリまくった吹きっぷりにブレイキーも思わず2、3度ほど、「んぁ〜!」…といった声を出しております。いいぞぉ、グリちゃん! で、続くサム・ドッケリーのピアノ・ソロでせっかくの熱気も一段落。…といった感じになっちゃうんですが、ま、ドッケリーはドッケリーなりに頑張っているんだと思いますので、地味はピアノはさっさと、どっけりー。…などと邪険に扱ってはいけません。つまんないぞ。…とか、そういうことも言ってはいけません。で、続いてジミー・デブレストのウォーキング・ベース・ソロで一段と気分が落ち込んで、が、その後、ドラムスとラテン・パーカッションの競演で大いに持ち直して、テーマに戻って、おしまい。うーん、グリフィンのソロだけはよかったと思うんですけどねぇ。

 ということで、2曲目です。このアルバムは全部で5曲しか入っていないので、ラクと言えば確かにラクなんですが、その分、どうやって行数稼ぎをしようか、頭の痛いところですね。で、2曲目の 「オフ・ザ・ウォール」 はアレです。グリフィンのオリジナルです。グリフィンのオリジナルというと、わりと単純なリフ・ブルースみたいなのが多かったりするんですが、これは意外と手の込んだ曲でありますな。ファンキーというよりはハード・バピッシュ。…といった感じでありまして、えーと…、特にボケるようなポイントはありませんでしたな。で、日本語ライナーには何と書いてありますかね?独特の音色を湛えて歌心の豊かなソロを繰りひろげるマクリーン、それにも増して野性味溢れるグリフィンの豪快なアドリブが聴きものである。…って、何だか物すごくお仕着せな解説でありますなぁ、大和明クン。ま、ライナーノートなんて大概こんなものなんですけどね。それはそうと、巷では恐ろしいコンピュータ・ウイルスが蔓延しているそうですね。その名も“JS/Flea@M”と言って、コイツに感染するとどうなっちゃうのかと言うと、Internet Explorerの設定を複数変更して、ウイルス作成者のWebサイトに接続させようとします。…って、いや、姑息というか、いじましいというか、羨ましいというか。うちのサイトはここのところ、平均して一日2000人以上の人が何らかのページを見に来て、そして呆れて去っていくという状態にあったんですが、どういうわけだか昨日はどどーんと1800人台まで落ち込んでしまいまして。いいほうに解釈すれば、大雪でそれどころじゃなかった。…ということなのかも知れませんが、そろそろ厭きられてきたんぢゃないか?…というのが懸念されるわけでありまして。いつもいつも“腐ったイカの味付け缶”の話ですもんね。で、雪が積ったからか、“救急隊ネット”というタイヤチェーンで検索して、ウチに漂着した人も12人ほどおりました。 雪のあるところでは装着しにくい…という、タイヤチェーンとしてはやや問題のある商品なんですが、いや、雪のないところならけっこう簡単なんですけどねぇ。メーカーいわく、空気圧が低くなっていると装着しにくいということなので、身に覚えのある人は一度チェックするといいと思いますが、僕のエクストレイルはスタッドレスにしちゃったので、相当の雪が降らない限り、“救急隊ネット”のお世話にならずに済むのではなかろうかと。ちなみに塩サバ2号のステップワゴンも今シーズンよりスタッドレスになりました。アルミホイールのデザインがちょっぴりヤンキーっぽいのと、タイヤの名前が“ガリット”であるというのがやや難点でありますが、本人いわく、「ただの“ガリット”とちゃうで。“ガリット2(ツー)”やで。」…ということなので、たぶん大丈夫なのではなかろうかと。

 で、ソロの順番はアレです。まず最初に独特の音色を湛えて歌心の豊かなソロを繰りひろげるマクリーンが来て、続いてやや地味なハードマン、そして野性味溢れるグリフィンと来て、いや、やっぱりグリちゃんのプレイが一番光っておりますね。大和クンのいうことは正しいと思います。伊達に“味カレー”を作ってるわけじゃねーな。…という気もします。いや、関係のない話なんですけどね。ところで“味カレー”のパッケージには第18回全国菓子大博覧会大臣賞受賞…と麗々しく書いてあるんですが、他に全国菓子大博覧会大臣賞受賞を謳った菓子というのは目にしたことがありません。第1回から17回までは、いったいどんな菓子が受賞したんですかね?…と思って調べてみたら、えーと、なんだかたくさんありました。ガトーひふみの“手作りチーズケーキ”とか、松柏堂の“あべ川もち”とか。桑名の観月堂の“都饅頭”も、第19回全国菓子第博覧会で金賞を受賞してるんですな。全体的に見ると老舗モノとか職人ワザ的なものが受賞の栄誉に輝いているようでありまして、その意味では超駄菓子系である“味カレー”の大臣賞受賞は一種エポックメイキングな出来事として人々に記憶されてもよいのではなかろうかと。というか、この年の選考委員はある意味ヤケクソだったんですかね?“ピーチョコもなか”なんてのが名誉金賞を受賞してるしぃ。いや、けっこう美味しそうなお菓子ではあるんですけどね。そういえば昔、“おやつのじかん”なんてコーナーもありましたっけね?で、演奏のほうはグリフィンのソロに続いて、サム・ドッケリーのピアノ・ソロとなります。淡々としたシングル・トーン・…といった感じのスタイルでありまして、正直、インパクトは弱いですね。ま、“イン博”よりはちょっとマシ?…といった程度の盛り上がりで、いや、そういえばありましたよねぇ、インターネット博覧会。うちのサイトはその博覧会で見事に参加賞を受賞したわけなんですが、いや、無論ウソなんですけどね。出たかったんですが、受け付けて貰えませんでした。ま、参加してみたところで、それがどうした?…といった感じのイベントでしたけどね。

 で、3曲目。 「セオリー・オブ・アート」 はビル・ハードマンのオリジナルです。ドラムロールで始まるJMらしい賑々しい演奏でありまして、ま、テーマ自体は割とシンプルなんですけどね。で、ソロ先発はマクリーンです。グリフィンに比べるとやや存在感の薄かった彼ですが、ここでは本来の実力を十二分に発揮しておりますね。秒に直すと実力を720秒に発揮していると思います。続くハードマンも自分が作曲した曲だけに気合の入り具合が違うし、この2人に関して言えば、これまでの中でベストのパフォーマンスを披露しております。続くグリフィンは相変わらず好調だし、その後のドッケリーは相変わらず地味だし、でもとりあえずブレイキーのソロで勢いを取り戻して、んでもってテーマに戻って、おしまい。続く4曲目の 「クドゥント・イット・ビー・ユー」 はマクリーンとブレイキーの共作です。…って、いや、これは実によく耳にする曲ではありませんか。何とか…というアルバムに入ってましたよね、確か。いや、もしかしたら何とかではなくて、カンとかのほうだったかも知れませんが、ドイツ観念論の幕開けをなした哲学者はカントかぁ。いや、個人的には哲学者って、けっこう興味あるんですよね。うちの会社の社長の名前は“”というんですが、漢字を訊ねられた時に、「“哲学”の“”ですぅ。」…と答えるくらいの興味は持ち合わせております。いや、影では「あのハゲ。」…とか呼んでいるんですけどね、僕以外の社員は。僕はもちろん、“てっちゃん”と、親しみと尊敬をこめて呼んでいるんですけどね。で、この曲では今までと少しソロの順番を変えて、グリフィン先発で、イカ、いや、以下ハードマン、マクリーン、ドッケリー、ブレイキー…となっております。各自、概ね好調かと思われます。特にマクリーンは作曲の一翼を担っている…というか、ほとんどブレイキーは関係ないやろ。…と言いたくなるほどマクリーンのオリジナルという印象が強いんですが、ま、そういうことで、なかなかよいプレイをしているのではなかろうかと。ドッケリーだって、これまでのなかでは一番の好演ぶりでありまして、いや、みんなそれぞれ頑張っておりますな。おじさんはこうしてみんなが頑張っている姿を見るだけで、イカの姿フライが食べたくなってしまいます。イカ臭いのが嫌いな癖に、子供の頃、遠足と言えば必ず“おやつ300円分”の中に含めてましたからね、イカの姿フライ。で、遠足には持っていかなかったんですが、家ではよく“紋次郎イカ”というのをカジっておりました。あれこそまさしく“イカ臭さの原点”みたいな感じのする食べ物なんですが、そのうち、イカ臭いぢゃないか!…ということに気付いて、あまり食べなくなっちゃいましたけどね。ということで、残すところ、あと1曲。

 「エヴァンス」 はロリンズのオリジナルなんですか。タイトルはビル・エバンス、もしくはギル・エヴァンスに捧げられたもの…なのかどうかは知りませんが、アップ・テンポの賑々しい曲でありますな。何と言うかこの、1曲くらいは“しっとり系”のバラードがあってもよかったかな?…というのが僕の個人的な見解なんですが、僕の個人的な見解は一切無視して、何だか似たような感じの演奏でアルバム全体が統一されております。で、ソロはマクリーン、ハードマン、グリフィン、ドッケリーの順番。これもほとんど同じパターンが続くんですよね。ま、別にいいんですけど。で、演奏のほうはグリフィンを除いてスロー・スタートだったみんなも3曲目あたりから次第に調子に乗ってきて、最終的にはとんだお調子者。…といった感じになってきております。演奏時間が5分53秒と短めで、おかげで各自のソロもわりと短めで、そこのところはバランス的によかったと思います。そろそろ聴いているほうとしても疲れが来ますからね。で、この演奏では今までなかった新機軸として“4バースの部”というのがあって、それがいかにもエキサイティングで、とてもよかったのではないか?…というのが今日の結論です。ということで、おしまい。

【総合評価】

 決して“暗黒”なんかではない、元気で正しい演奏が展開されております。特に3曲目以降は参加者全員が好調でっせ。


INDEX
BACK NEXT