JUBILEE SHOUT (BLUE NOTE)

STANLEY TURRENTINE (1962/10/18)

JUBILEE SHOUT


【パーソネル】

TOMMY TURRENTINE (tp) STANLEY TURRENTINE (ts) KENNY BURRELL (g)
SONNY CLARK (p) BUTCH WARREN (b) AL HAREWOOD (ds)

【収録曲】

JUBILEE SHOUT / MY SHIP / YOU SAID IT
BROTHER TOM / COTTON WALK / YOU BETTER GO NOW (LITTLE GIRL BLUE)

【解説】

 えー、駄菓子です。第2弾です。今回でヤメます。いやあ、さしもの“てんこもり状態”を誇った駄菓子1500円分も敢え無く底を尽きました。全部自分で食べました。とってもカラダに悪かったと思います。で、全部食べてみた上での総括でありますが、駄菓子って美味しいか、不味いかのどちらかなんですよね。「まずまず。」とか、「まあまあ。」とか、「そこそこ。」といった中間の部分がなくて、美味しいか、不味いかの両極に区分されるような気がします。美味しいものとしては“うまい棒”とか“コーンポタージュ”とか“フライドチキン”とかのスナック系、もしくはガム、キャラメル、チョコレートなどの無難系があげられ、不味いほうとしては、ただ甘ったるいだけのものや、イカ臭いのは駄目ですね。前回紹介した“酢だこさん太郎”の系列はすべからく駄目でした。セットの中には“蒲焼さん太郎”と“焼肉さん太郎”と“わさびのり太郎”が入っておりましたが、どれもこれも今ひとつでした。ま、中では“わさびのり太郎”が唯一、まだマシかな?…という感じだったんですが、どういうわけだかこれだけ“わさびのりさん太郎”という名前でなくて、ネーミングに統一性が見られないところが減点対象となって、総括してこのシリーズはもうちょっとだった。…というのが僕の率直な感想でして。所詮、魚肉とイカのすり身を熨したものは、イカなる味付けをしようともイカ臭いわけでありまして、蒲焼だの焼肉だのの味を付けてコドモに食わそうとしたところで、やっぱりちょっと無理があるんぢゃない?…といった感じでありました。とまあそんなことで、駄菓子はすっかり食べ尽くされてしまいましたが、食べる前に撮った写真と、食べながら雑感を書き連ねた メモとが残されておりますので、それをもとに楽しかった駄菓子漬けの日々を振り返ってみたいと思います。


 『チョコ・イン・バー』 (写真はここをクリック♪)

 一見すると“チョコレート入りモナカ”の様相なんですが、パッケージに“かーるいふ菓子”と書いてあったりして、一瞬、ん?…と思ってしまいました。“かーるいふ”って何や?…としばらく悩んだんですが、7秒後には“軽い麩菓子”の意味であることが判明しました。僕がわりと察しのいいキャラだったので7秒ほど悩んだだけで済んだものの、ちょっぴり鈍いお子様だったりすると3日ほど考え込んでしまう恐れもありますよね。“やおきん”にはそこのところをもうちょっと考慮して欲しかったところでありますが、パーっケージのイラストを見る限り、麩の中に“とろーり クリームチョコがたっぷり!”入っていて、表面にはチョコレートコーティングが施されている模様です。皮の部分がコーン系だったりするお菓子はありがちなんですが、そこに“”を持ってきたアイデアが斬新ですな。で、さっそく袋から取り出して食べてみて、僕は愕然としました。黒砂糖やんっ!いや、表面の黒いのはてっきりチョコレートだとなかり思っていたんですが、その正体は黒砂糖でありました。つまりこれ、よく透明な袋に無造作に10本くらい詰められて投げ売りされている、いわゆる“麩菓子”の中にチョコクリームを無理やり挿入してみました。…といった感じの和洋折衷菓子だったんですな。ま、おそらく、昔ながらの“麩菓子”では今時のコドモにはあまり評判がよろしくないので、とりあえず子供にウケるチョコクリームを中に入れてみて、不良在庫と貸した“麩菓子”の処分を図ったものであると思われます。が、その試みは明らかに失敗だった言わざるを得ませんね。いや、中と外とがぜんぜんマッチしてねーって!これはもはや“ミスマッチの楽しさ”とか、そういったレベルを遥かに超越して、どう考えてもヘンですもんね。ちなみにメーカーのコンセプトとしては“夏でも融けないチョコバーを目指した。”とのことでありますが、ま、チョコクリームだから夏でも融けないというか、最初からドロドロだから関係ないというか。これなら融けてドロドロのチョコバーのほうがよっぽどマシだと思うんですが、ま、麩菓子にチョコクリームという発想は悪くないとは思うので、表面の黒砂糖さえヤメちゃえば多少はマシになるのではないかと。


 『チョコっと花丸』 (写真はここをクリック♪)

 ネーミングの意図がよくわからん商品ですね。せんべいにチョコクリームを付けて食べる食い物なので、“チョコっと”というのはまだワカランでもないんですが、何ゆえに“花丸”なんすかね?せんべいが何気に“お花”の形になっているぅ?…とか思っていたたら、たんなるマルだったしぃ。ま、とにかくお兄ちゃん(←だと思う)は「先生にほめられちゃった!」みたいだし、妹(←だと思う)は尊敬の眼差しでお兄ちゃんを見ているし、ほのぼのとした、いい光景だとは思いますけどね。で、袋を開けると、せんべいが9枚も入っておりました。開封前の予想では、3枚くらい?…といった感じだったんですが、えらくフンパツしましたな。ま、その分、1枚の厚みが極限までにペラペラでありまして、(有)佐藤製菓の薄いせんべいを作る技術水準の高さには目を見張るものがありますね。で、“おいしい召し上がり方”として、“そのままでもおいしく召し上がれますが、添付のチョコレートをつけて召し上がると一層美味しくいただけます。”などと書いてあります。ずいぶん丁寧な言葉遣いですね。たかだか30えんの駄菓子の分際で、“召し上がる”もクソもねーだろ。…といった感じなんですが、せっかくだから書いてあるように2通りのパターンで召し上がってみることにしました。まずは何もつけずにそのまま。 ・・・。 いや、コレはアレですな。せんべいというよりも、極限まで薄いモナカの皮というか何というか何と言うか…。ほんのりと甘い味がするんですが、決して褒められたようなシロモノではありませんね。ここはやはりチョコを付けて食うべきでありましょう。 ・・・。 うまいっ!マジな話、これはけっこうイケますな。2枚のせんべいでクリームをサンドして食べると、風月堂のゴーフルを極限までチープにした感じ。…という程度の満足感は得られました。ゴーフルほどは皮がパリッとしてなくて、いかいにも駄菓子っぽいところが微妙なセンなんですが、少なくとも僕は“蒲焼さん太郎”よりは好きですね。ちなみにこのお菓子には、“チョコ等で衣服などを汚さないように、ご注意下さい。”という取扱上の注意が書いてありますが、そりゃ、コドモには無理な注文ですよね。まず確実にチョコで衣服を汚してしまいます。“チョコ等”とか“衣服など”と書いてありますが、まず確実にチョコで衣服を汚します。それ以外のケースはまず考えられません。行儀の悪い女の子とかだと、パンツにチョコのしみを作っちゃうかも知れません。それ以前の問題として、袋を開封した時点ですでにせんべいが粉をふいていて、コタツの天板が粉まるけになってしまいます。あ、「チョコ等で衣服などを…」とあったのは、そういうことだったんですな。せんべいの粉でコタツの天板を汚すというケースも考えられたわけです。もっとも、注意してみたところでどうにも対処のしようがないほど、ぜんべいはコナコナになっているんですけどね。別に割れているわけでもないのに、コナコナ。極限までの薄さを追及するあまり、こういう副作用が生じてしまったのでありましょう。いずれにせよ、お母さんに最も忌み嫌われるタイプの駄菓子であることは間違いありません。


 『トンガリ菓子』 (写真はここをクリック♪)

 おお、これはまた懐かしい駄菓子ですな。駄菓子の中の駄菓子というか、駄菓子の王様というか、キング・オブ・殿様というか、あ、殿様はぜんぜん関係なかったですね。しかしこの駄菓子の正式名称が“トンガリ菓子”だったとは、全然知りませんでした。で、作っているのが活芟千製菓だということも知りませんでした。だいたい、何て読むんですかね?この会社名。いげたせんせいか井桁製菓でいいぢゃん。“”は余分ぢゃん。…という気もするんですが、この地方(←名古屋市中村区)には井桁という苗字が多く、ただの井桁製菓ではどこの井桁サンがやってる製菓会社なのかわからないので、“”という字を付けてみましたぁ。…ということなのかも知れませんね。創業者の名前が井桁万次郎とか何とかで。…って、それなら井桁万商事にしておけばよさそうなものですが、とにかくまあ、“トンガリ菓子”。イメージとしては超プチサイズのソフトクリームを連想してもらえればよろしいかと。今から30年ほど前、ニホンという国はまだ貧しくて、コドモがそう簡単にソフトクリームなどという高価なものを口にすることは出来なかったと。ならば、気分だけでも。…というのでソフトクリームに似せたこの“トンガリ菓子”が誕生したのではないかと思われますが、いや、もしかしたら全然違うかも知れません。僕がコドモの頃からソフトクリームくらいはわりと気軽に口に出来るようになってましたからね。で、ちょっと調べてみたところ、この駄菓子は今では名古屋にしか残っていないそうでありまして、で、会社の名前は“いげせん”と読むようですね。創業者の名前が万次郎だったかどうかということまでは分かりませんでした。で、コンセプトはやはり“ソフトクリームのお菓子化”ということだったようです。で、食べてみると、甘いっ!ただひたすら甘いっ!ちなみに中に入っている“クリーム”は、もうっとこうクリーミーな食感だとばかり思っていたんですが、実際にはサクサクしているというか、粉っぽいというか、すぐバラバラになってコタツの上に散らばるというか。いや、僕は昔ながらのやぐらコタツを机変わりにしているので、年がら年中出してあるんですよね。さすがに赤外線ヒーターの部分はとっぱらってあるんですが、駄菓子にはやはりコタツのある風景が似合いますなぁ。いや、だからといって“トンガリ菓子”が美味しくなるというものでもないんですけど。…って、前に書いたメモを転載してみたところ、何だか嫌に淡白なレビューでありましたが、ま、たまにはいいよね?


 『はなくしカステラ』 (写真はここをクリック♪)

 これまた懐かしい駄菓子ですなぁ。串に刺した砂糖をまぶしたカステラ状の物体が4つ。これ、“はなくしカステラ”という名前だったんですな。僕はてっきり“はなくそカステラ”かと思ってしまいました。…って、思ってもみなかった癖に、とりあえず基本ネタを押さえておいて、ちなみに漢字では“花串カステラ”と表記するようですね。某サイトには“夏期はまわりの砂糖が溶けてカビの原因になるので販売休止”などと書かれておりましたが、生温かい押入れの中に放置されていたコレは大丈夫なんでしょうか?ま、たとえカビが生えたとしても表面にまぶされた砂糖のおかげでよくわかんないので、ヨシとしておきましょう。そうと気付かずに食べてる分には害はないハズで、ほら、“病は気から”という諺もありますし。ちなみにこのセットに入っていたのは名古屋の梅田製菓の製品でありまして、包装紙に値段は明記されていないんですが、サイトで調べてみたところ20円でありました。値段の割には見た目がデカイので、スズメのお宿のお土産に“大きいつづら”を貰ってくるタイプの子供には人気がありそうですね。ちなみに名前の由来は、花に似た型に生地を落として焼くから…なんだそうでありまして、4個のカステラが串に刺さっているんですが、“だんご3兄弟”を意識したのか、パッケージはお父さんとお姉ちゃんとボクの3人となっております。で、味のほうはだいたい想像出来る通りのものでありまして、表面にまぶされた砂糖が根源的にクソ甘いっ!んなもん、砂糖に飢えていた昔のガキならともかく、今ドキのコドモは喜ばんでしょうなぁ。僕も昔は喜んで食べていたんですが、さすがにオトナになった今となっては、いくらなんでもちょっと甘すぎぃ。しかも、カステラがちょっとカピカピになってますね。製造からかなり日数が経過しているものと思われますが、カピカピではあってもカビ臭さはなかったので、ま、大丈夫かと。で、これ、何でもいいけど、串が長すぎぃ。。。定規で測ってみたら何と19.5センチもありましたが、オトナの僕が食べても2個目の時点で串が喉に刺さりそうになりました。小さなお子様にはあまりにもデンジャラスです。そもそも人間の口にはどれくらいの長さのモノまで入るかというのは、“BlowJob経験”の豊富なギャルとかに聞いたほうが早いかもしれませんが、ああ、せめて喉の奥につっかえるようなサイズに…って、いったい何の話なんですかい?


 『うまい玉』 (写真はここをクリック♪)

 これはアレですね。“うまい棒”を販売している“鰍竄ィきん”の商品ですね。そのことはネーミングのセンスと、パッケージに描かれたいかにもパチモンくさい“ドラえもんもどき”を見れば一目瞭然なんですが、僕はこの駄菓子を初めて目にした時「うまい王」か?…と思ってしまいました。“うまい棒(ぼう)”と“うまい王(おう)”。 語呂的にもいいですよね。が、しかし、よく見ると“(たま)”だったんですな。“うまい玉(たま)”。けっしてうまい名前の付け方であるとは思えませんが、“”の次に“”が出てくるというのは、実に理にかなった事であるようにも思われます。で、これはパッケージの商品イメージを見る限り、“ポポロンいちご味)”のようなものであると推測されます。袋自体は“うまい棒”を1.2倍にしたくらいの大きさでありまして、お値段のほうは実に“うまい棒”の3倍に匹敵する30えんっ!ここまで値の張る商品となるともはや駄菓子とは呼べなくて、高級洋菓子と言ったほうがいいかも知れませんが、袋を開けて食べてみたところ、まさしく“高級”の名に相応しい。…と言い切るだけの自信は僕にはまったくありません。“ポポロン”に比べると皮の部分がパリっとしてなくて、むしろグシャっとしているところがやや難点でありまして、いや、それは僕が生温かい押入れの中に放置しておいたことに一因があるのかも知れませんが。冷蔵庫で冷たく冷やして食べればもうちょっとマシだったかも知れませんね。ちなみに“うまい棒”も“うまい玉”も販売しているのは“鰍竄ィきん”なんですが、作っているのは“リスカ”というところなんですね。が、僕個人としては“うまい棒”はともかく、“うまい玉”のほうは“やおきん”の商品であるという認識を広く世間の皆様に持って頂きたいと願わずにはいられません。“やおきん”の“うまい玉”。略して“きん玉”として末永く子供たちに愛されることを願ってやみません。

 ということで、駄菓子はまだたくさん残っておりますが、キリがないのでこのへんでおしまい。

 ということで今日はスタンリー・タレンタインです。通称“スタ・タレ”として塩通読者にも親しまれているわけでありますが、いや、親しまれているかどうかはサダカではありませんが、どうなっちゃったんでしょうね?スタンリー鍛錬隊員の活動は。僕はこのところ鍛錬どころか駄菓子をむさぼり食っては家でゴロゴロしている生活が続いておりまして、駄菓子が底を尽いてしまった昨今のお気に入りはカルビーの“ごぼうま!”だったりします。ゴボウを練りこんだスナック菓子なんですが、甘辛い醤油のフレーバーがけっこうお気に入り♪ で、子供の頃はウンコ臭くて嫌いだったチーズ味のお菓子も大人になって好きになりました。カルビーの“チーズビット”もけっこう好きだったりするんですが、あれって季節限定モノだったんですな。春夏は“チーズビット”で、秋冬は“おさつスナック”になるんだそうです。ま、“おさつスナック”というのも悪くはないんですが、何だかちょっぴり女子供向け(←差別用語)という印象があって、“チーズビット”の季節が終わってしまうのは、何だかちょっぴりセンチな気分になっちゃいますなぁ。で、とにかくまあ、『ジュビリー・シャウト』です。ブルーノートに数多くある“オクラ入りアルバム”の1枚でありますが、あ、原監督はついに人事異動ですかぁ。ま、アンチ巨人の僕はメンチカツが好きだったりするんですが、男の癖にウンコのことをウンチと言ったりするのはヤメて欲しいですね。で、『ジュビリー・シャウト』でありますが、どうしてこれが?…といいたくなるくらいオクラ入りしていたのが疑問視される充実した内容のアルバムでありまして、メンバーも悪くないですよね。トランペットには実兄のトミー・タレンタイン、通称“トミ・タレ”を従え、リズム隊にはソニー・クラークブッチ・ウォーレンアル・ヘアウッドと、これまた堅実なところを取り揃えております。で、このアルバムが録音された1962年10月というのはクラークがラリラリで死んじゃう3ヶ月ほど前のことでありまして、彼の正式な吹き込みとしてはこれが最後なんだそうで。ちなみにリーダー作としては遺作になっちゃった『リーピンとローピン』が61年11月吹き込みだから、それより1年近くも死にかけ。…ということになりますね。で、クラークと言えば、俗に“後ろ髪を引かれるタッチ”と表現される翳りを帯びたスタイルで有名なんですが、そういえば『ジャケコレ』セッテルンド編のところに書いた鉄筋屋の親方がまだ仕事をしているのに先に帰ろうとしたら、「後から来て、先に帰るんけぇ?ま、別にカメへんけど、人間として後ろ髪を引かれるもんがないけぇ?」とか言っておりましたな。とまあそういうことで、では1曲目から聴いてみることに致しましょう。

 えーと、まずはスタ・タレのオリジナルで、アルバム・タイトルにもなっている「ジュビリー・シャウト」ですな。今日は久しぶりに家でゆっくり演奏を聴きながら原稿を書くことが出来るんですが、そのことによってレビューが充実するとは限らないんですけどね。それとこれとは話が別です。で、とりあえずボブ・ポーターという人の書いた原文ライナーに目を落として見ると、冒頭はスタンリーの「ジュビリー・シャウト」だ。正攻法で吹きまくるソロの連続。リーダーからバレル、トミー、クラークと続く。…って、そんだけ。さほど充実した内容でもなかったので仕方なく補足をしておきますが、とっても元気の出るナンバーです。泡式便器だって出ちゃいます。いや、例のアクセス解析なんですが、ひとつのタグを複数ページに貼るという“910方式”で、解析ページを増やしてみたんですけどね。“jazz giant”の“vol.16”以降、“マイピン子”“impressions”“one finger snap”“書ポン♪”“全国スキー場ガイドの全ページに対象を増やしたところ、検索ワードのバリエーションも飛躍的に増大して、“泡式便器”などというキーワードも見られるようになりました。で、今日の結果を見ると“素股”というのが8ポイントを獲得して首位に躍り出ておりますが、少数派としては“あっはん”“スカートめくり”“女子高生のパンツ”“スキャンティ”“うんこ 臭い”“横浜いってみるく”“女子便所掃除”“ジャージ エッチ 愛撫”“巨大蛇写真集”“ロリ 官能”“素人 盗撮”“マスク除去ソフト”“潜望鏡プレイ”“ぎょうちゅう検査”“ブラちゃん&トランクス”…って、ウチはいったい何のサイトなんですかい?

 で、元気の出る「ジュビリー・シャウト」でありますが、特徴としてはイントロからテーマ部にかけて繰り返されるピアノの反復フレーズ、そしてノリノリのタンバリン♪…といったところでしょうか?いいですよねぇ、タンバリン『ジャケコレ』セッテルンド編のところに出てきた“単なる年寄りのおっさん”は平気で鉄筋の上を歩き回る上に、そこらじゅうにを吐き散らしておりましたが、タンバリンというのはイイです。丹波の黒豆くらいイイです。全体的にラテンの乗りでありまして、スタ・タレも気持ちよさげにテナーを歌わせておりますな。これといったテーマ・メロディがなく、ほとんどアドリブ依存といった感じなんですが、性交で吹きまくる潮の連続…って、ああん、そんなスケベ目当ての検索ワードに引っ掛かるようなのじゃなくて、正攻法で吹きまくるソロの連続…とポーターくんが書いている通りだと思います。途中から4ビートに転じるところもいいですよね。ずっとタンバリンで賑々しくやられちゃうと、ちょっぴり飽きちゃうしぃ。で、日本語解説で上條直之クンが指摘している通り、クラークのプレイが今ひとつ不調でコンピングにもいつもの冴えが見られないんですが、仕方がないよね、死にかけなんだし。で、ソロ2番手はケニー・バレルでありまして、個人的にはこういうセッションにギターはいらん。…と思ってしまうほうなんですが、ま、いいでしょう。で、3番手はトミ・タレです。かなり高音部に偏った感じの演奏で、上條クンにも“頻繁にトチる”などと書かれておりますが、ま、いいでしょう。で、4番手はクラークです。コンピングでは不調でも、ソロが始まると幾分持ち直しておりますな。この分ではあと3ヶ月くらいは大丈夫ですかね?で、スタ・タレによるアドリブ風の後テーマに戻って、フェード・アウトして、おしまい。

 2曲目です。歌物ナンバーの「マイ・シップ」。僕はわりとよく打ち身とか捻挫をするほうなので“マイ湿布”を持ち運ぶことにしているんですが…って、いや、持ち運んでもないのにネタ作りのためにまたしても嘘をついてしまいましたが、 トランペットのミュートをうまく活かした導入部がなかなか洒落ておりますな。バラードでありまして、スタ・タレがワンホーンでストレートに歌い上げるテーマ・メロディが深く心の奥に染みてまいります。湿布の類を肛門に貼ったりしても大変に染みますが、 そういえば検索ワードの中に“”肛門 苦痛なんてのもありましたな。で、ソロ先発はバレルです。しみじみとしたギターのシングル・トーンというのも、こうして聴いてみるとなかなか悪くないもんですね。続いてトミ・タレのミュートによるソロ…というか、ほとんどテーマ・メロディをなぞるような感じなんですが、とにかくトミ・タレのパートがあって、最後にスタ・タレが出てきてテーマを吹いて、おしまい。タレンタインって何だか下品だから、ヤだ。…と思っていたギャルもこれを聴けば少しは考えが変わるかも知れませんね。で、日本人好みという観点からすると、寒天ゼリーに止めを刺すでしょう。いや無論、こんにゃくゼリーという手もあるんですが、あれは洒落にならんくらい喉に詰まりそうになりますもんね。新聞の3面記事の片隅に「お年寄り、コンニャクで悶絶死」などと書かれて、いいトシこいてぇ。…などとあらぬ誤解を受ける恐れもありますので、ここはやはり寒天ゼリーにしておいたほうが無難なのではなかろうかと。で、日本人好みという観点からすると、3曲目の「ユー・セッド・イット」に止めを刺すでしょう。トミ・タレのオリジナルでありまして、伝え聞くところによるとこの人は鉄筋屋の親方くらい偏屈なキャラらしいんですが、こと作曲に関してはなかなか非凡なものを持っております。いい曲書くんですよねぇ、この人。哀愁味を帯びたマイナー調のファンキー・チューンでありまして、逃げも隠れもしないブルーノートの隠れ名曲と言えるのではないでしょうか。トランペットとテナーのユニゾンによる典型的にハード・バピッシュなテーマ部の後、スタ・タレのソロとなりますが、後半にトミ・タレが絡んでくるあたりなど、もう背筋がゾクゾクするほど俗っぽくってイイですなぁ。続くトミ・タレのソロは相変わらず上ずってはおりますが、続くバレルのソロは悪くない感じだし、で、この手の曲調となるとクラークが俄然、局長級の輝きを見せてくれます。死にかけでもクラーク。いやあ、ご立派です。…と、先走って書いてしまったんですが、実態はどうなんでしょう?・・・。うん、まあまあの出来ですな。というか、その前にブッチ・ウォーレンのピチカート・ソロがあったりしました。で、クラークのソロは充分に後ろ髪を引かれていたように思われます。

 で、4曲目はスタ・タレのオリジナルで「ブラザー・トム」という曲です。兄貴のトミーに捧げたナンバーなんでしょうが、性格が偏屈だろうが、アホだろうが、兄貴は兄貴ですからね。で、「ユー・セッド・イット」を聴いたあとではやや単調に思えてしまう作品でありまして、こと作曲の才能に関しては兄貴のほうが上かも知れませんなぁ。明るいビ・バップといった感じの“飛び跳ね型”のナンバーで…と思いつつ原文ライナーを見てみると、スタンリーの曲「ブラザー・トム」はビ・バップのライン。…などと書いてありまして、いや、僕の勘もまんざら捨てたものでもありませんね。何でもいいけど「美・サイレント」の原稿を書いて以来、“ビ・バップ”が“美・バップ”と変換されて、いちいち直すのが面倒です。ついでに言うと、爪楊枝が邪魔臭いですね。いや、ノートパソコンの本体とディスプレイを接続するケーブルの接触が悪く、画面が見えなくなって困っていたんですが、蝶番(ちょうつがい)のところに爪楊枝をぶっ刺しておくと、何とかなるんですよね。何とかなるのはいいんですが、“Delete”キーとかを押すときに邪魔になってしかたありません。何とかならんもんでしょうか?…ということでソロ先発はトミ・タレなんですが、この人のプレイにはいかにもB級の味わいがあってイイですよね。何だか今ひとつ冴えないんだけど、爪楊枝を刺しておけば何とかなる。…みたいな。で、その後バレルのソロがあって、3番目にクラークが登場するわけですが、このセッションで最高のソロを弾く。彼は美・バップ…って、ほらまた。彼はビ・バップの天才だ!…と、ポーターくんは絶賛しております。期待に胸を膨らませて彼のソロを待ちわびた結果、わざわざ“”をつける程かぁ?…という気がしないでもなかったんですが、まずまず彼らしさはよく現れていたと思います。で、続くタレンタインのソロは上條クンに、珍しく精彩がないなということも感じるけれども…などと書かれておりますが、言われてみるとそうかも知れませんね。でもまあ、後半はトミ・タレとの絡みもあって、けっこう盛り上がってるしぃ。

 で、5曲目はスタ・タレのオリジナルで「コットン・ウォーク」という曲です。“コットン歩き”というのがどういうスタイルなのか僕は寡聞にして知りませんが、“コットン”というと僕はどうしても“ぼっとん便所”を連想してしまって、いけません。つま先立てて海へ、コットン・ウォークしてゆく〜♪…と歌ってみたところで、うんこしたいのか?…というイメージしか沸いてきませんもんね。が、演奏のほうはというと、いかにも“ウォークもの”らしくベースのウォーキングで始まるところが洒落ていて、なんだかゆったりとしたテンポのグルーヴィなナンバーでありますな。もっちりとした歩き方…といった感じですかね?どこか「キラー・ジョー」にも似ている。…なんてことも書いてあります。で、この手のアーシーなナンバーは彼の最も得意とするところでありまして、さすがの貫禄を感じさせるプレイを展開しております。で、その後、バレルとトミーが続いて、ソニー・クラークがブルースのグルーヴを聴かせる。彼にとってこれが録音した最後のソロになった。このセッションの直後にソニーは脚の感染症で入院し、90日もしないうちに死ぬのだ…とありましたが、いや、脚の感染症だったんですか。ちっとも知りませんでした。僕もこのところ何だか股の付け根あたりが痒くて、インキンの感染も懸念されるので注意しなければなりませんが、これがクラークの最後のソロかぁ。…と思って聴くと、何だか灌漑も農業ですね。…って、稲作している場合ではなくて、何だか感慨もひとしおですね。ソロの出来としては今ひとつかな?…という気がしないでもないんですが、仕方がないよね、インキンに感染してたんだしぃ。で、最後はスタンダードの「リトル・ガール・ブルー」です。クレジットは「ユー・ベター・ゴー・ナウ」となっておりますが、紛うことなく「リトル・ガール・ブルー」です。テナーとギターのデュオで幕を開け、リズムが入ってテーマ演奏となりますが、ストレートにメロディを歌い上げるスタ・タレがとってもいい感じです。途中からトランペットとギターも静かに絡んで来て、何だかとってもお洒落ですね。プチ室内楽って感じぃ?下品だとばかり思っていたタレンタインキンも、あ、最後のキンは余分でしたね。ま、いずれにせよアルバムの最後を飾るに相応しい素晴らしいバラードに仕上がっているのでありましたなぁ。で、ここでもクラークらしき人がピアノを弾いているので、さっきの「コットン歩き」が最後ちゃうやん?…という気もするんですが、この「ユー・ベター・ゴー・ナウ」という曲は86年に2枚組みアルバムとして世に出された際に追加されたものなんだそうで、ま、要するにオマケみたいなものなので無かったことにしておいてと。ちなみにその時の“もう1枚”というのは『カミング・ユア・ウェイ』という名前で出されているようです。録音は61年1月と1年以上も古くて、トミー兄が入っているのは同じなんですが、ピアノはパーランで、ベースはジョージ・タッカー。興味のある人は一度聴いてみるのも一興かと。興味のない人はいいです。

【総合評価】

 いやあ、いいですな、こりゃ。オクラ入りにしておくのは勿体ないほどの出来です。で、アクセス解析のほうもページ数を増やしたのが幸いして、午後8時現在でユニークアクセス総数378と、順調に票を伸ばしておりますな。“yusef lateef”で来た真っ当な人もいれば、“吉原ソ−プ”で来た人もいて、人生様々ですなぁ。…と思っていたら“股が痒い”という検索ワードで来ている人もいて、ホントに人生様々ですなぁ。。。


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