THE WAITING GAME (BLUE NOTE)

TINA BROOKS (1961/3/2)

THE WAITING GAME


【パーソネル】

JOHNNY COLES (tp) TINA BROOKS (ts)
KENNY DREW (p) WILBUR WARE (b) PHILLY JOE JONES (ds)

【収録曲】

TALKIN' ABOUT / ONE FOR MYRTLE / DHYANA
DAVID THE KING / STRANGER IN PARADISE / THE WAITING GAME

【解説】

 今日は“カップヌードル”です。いや、先日、『プロジェクトX』でカップ麺関連のネタをやっていおりまして、それを見て激しく感じるものがあった僕は、皆にもこの感動を分けてあげたい。…という思いをどうしても抑えることが出来ませんで、いや、要するにネタ切れで困っていただけの話なんですけどね。あ、先日受験した“1級管工事施工管理技術検定”の学科試験なんですが、いやあ、よかったです。何がよかったのかというと、試験会場が“理容師・美容師”の学科試験と重なっておりまして、若いギャルが山のように来ていたのがよかったです。“理容師・美容師”のほうは試験開始が昼からだったようで、“焼きそば大学”のキャンパスには午前11時過ぎから午後12時過ぎにかけて、地下鉄が到着するたびに夥しい数のギャルがやってまいりました。ま、中には兄ちゃんも混じっていたんですが、構成比は8対2くらいですかね?僕はと言うと、10時からの試験に開始から30分の時点で見切りをつけて、11時の退出許可を待ちわびて外に出た次第でありますが、これから午後の部開始の13時半までどうやって時間を潰そうかと思案に暮れておりました。ゆっくりメシを食っても2時間近く余っちゃいますもんね。が、次々と押し寄せるギャルのおかげで、ぼーっと眺めているだけで結構ヒマが潰せました。よかったです。で、肝心の試験結果でありますが、インターネットで解答が発表されておりましたのでざっと答え合わせしてみたところ、うーん、微妙な線でありますなぁ。端からさっぱりわからなくて適当にマークを塗りつぶした問題に関しては、もはや自分が何を選んだのかすら記憶になくて、正確な答え合わせすら困難でありました。そういう状況でざっと判定して、出来は50〜60%程度でありまして、よほど運がよくないと合格ラインの60%は厳しいかも知れませんなぁ。わはははははははは。…って、笑っている場合ではありませんけど。

 燃焼において、酸素濃度が15%程度以下になると不完全燃焼が始まり、一酸化炭素が発生するようになる。マルかバツか?…って、これ、このコーナーで勉強しましたよね。が、書くだけ書いて復習するのをサボっておりましたので、まったく記憶には残っておりません。僕の勘ではどうも“バツ”のような気がしてならんのですが、改めてチェックしてみると、おおっ!酸素の量が [ 19 ] %まで減少すると不完全燃焼が始まり、 [ 15 ] %以下になると火が消えて、大脳機能も低下してアホになります。 [ 10 ] %以下意識不明となり、約 [ 6 ] %以下では数分間で昏睡死亡する…と。たくさん数字が出てきてやっかいなんですが、“21)さんは普通”、“イク19)ことがないのは不完全燃焼”…とありますので、これは“バツ”で正解ですね。他にも、ちゃんと見直しておけば2点くらいは余分に取れたかな?…といった問題が出題されておりましたが、僕の得意な“便所系”は少なかったような気がします。処理区域内において、くみ取便所が設けられている建築物を所有する者は、下水の処理を開始すべき日から5年以内に水洗便所に改造しなければならない。マルかバツか?…というのしかなかったような気がします。実際にはこのような文章が4つ並んでいて、“適当でないものはどれか?”といった形で出題されるんですが、思いきり間違えておりました。合ってるぢゃん。…と思って、他の選択肢を“適当でない”と判断して、そちらのマークを塗りつぶしてしまいました。間違ってました。“くみとり猶予期間は3年間”というのが正解で、ほとんどサービス問題と言えるような一般常識らしいんですが、そんなことも知らないようでは“便所系が得意”という看板は直ちに下ろさなければなければなりませんなぁ。。。で、どうせサービス問題を作るなら、便所系に疎いギャルとかでも大丈夫そうな、例えば“便所というのはドーピングで金メダルを剥奪された陸上100メートルの選手のことである。…って、そりゃ、ベン・ジョンソンやがな!”みたいな問題にして欲しかったですね。いや、試験問題で一人ツッコミまでされた日にゃ、適切なんだか不適切なんだか、ワケわかんなくなっちゃうんですけど。

 で、試験は米粒を横に倒したような形状のマークシートを鉛筆で塗りつぶす方式で行なわれるんですが、僕はこれがちょっぴり苦手でありまして。いや、血液型がA型で根が几帳面なもんで、ちょっとでも枠からはみ出しちゃうと、もの凄く気になっちゃうんですよね。いや、多少のはみ出しくらいは採点マシーンも大目に見てくれるとは思うんですが、僕の美意識がそれを許さないって言うか。で、この米粒を見ていると、思わず“HIROKO”とか名前を入れたくなっちゃいますよね。…って、俺はインドのライスチャーム職人かい!…というネタを思いついたんですが、これは去年の電気工事施工管理技士の時にも書いたような気がしますなぁ。…と思って調べてみたら、案の定ありました。ただ、名前が“MASAKO”となっておりました。こういう場合、僕はとりあえずギャル系読者の名前を借用することが多いんですが、来年は是非、さみを嬢の名前を米粒に刻んでおこうと思っております。で、“カップヌードル”ですね。昔、まだカップヌードルが出始めだった頃、地方から上京した青年が街でカップヌードルを見かけ、ドキドキしながら買って帰って家でこっそり開けてみたら、中からラーメンが出てきて、愕然とした。…という小咄はけっこう有名ですよね。カップに入ったヌード写真のようなものだと思っていた。…というのがオチなんですが、原材料のところに“海老”とか“”とか“”とか書いてあって、ヘンだと思わなかったんですかね?あるいは“海老ぞり”にさせておいて生卵でヌルヌルにして、最後に葱で責める…といった特殊なシチュエーションが頭に浮かんじゃったのかも知れませんが、『プロジェクトX』ではそのようなエピソードが語られることはなく、もっぱら開発にまつわる苦労話に終始しておりました。ま、いつものパターンなんですけどね。いつものパターンやん。…と思いつつ、ついつい毎回見てしまうんですが、今回の物語の舞台は“日清食品”でありました。ちなみに僕はこの食品メーカーには親しみを持っておりまして、何故かというと僕の通っていた小学校が日進小学校だったからなんですが、その日清食品が一時期経営不振に陥っていたというのはちょっと意外でした。“チキンラーメン”以来、インスタントラーメンの創始者として順風満帆たる人生を送っていたものだとばかり思っていましたが、後発メーカーの追い上げは殊のほか厳しかったようでありまして。そこで日清食品の社長は販路を海外に求め、チキンラーメンのアメリカへの売り込みを計ったわけでありますが、そこには大きな障壁が待ち構えておりました。すなわち、アメリカには“”がなかったと。

 これにはちょっと意表を突かれた思いがしました。いや、ドンブリなんてものは、世界中のどこにでもある食器だとばかり思ってましたからね。少なくとも中国にはありますよね。どういうドンブリがあるのかというと、“中華丼”というのがあります。“カレー丼”というのもあるから恐らくインドあたりまでは進出しているものと思われますが、そうですかぁ、アメリカには無かったんですかぁ。じゃ、“ドンブリ勘定”というのは英語では何と言うんですかね?…という問題はさておいて、日清食品の社長、日清太郎(←仮名。本名は忘れた。)はドンブリが無くても食べられるラーメン、すなわち“カップ麺”の開発を決意するわけであります。素人考えでは、普通のインスタントラーメンが出来るんだったら、カップ麺なんか簡単ぢゃん。…というような気もするんですが、コトはそう簡単ではなかったようです。まず、麺を揚げるところからして失敗の連続でありました。インスタントラーメンの麺をコロッケみたいに揚げて作っているというのはちょっと意外でしたが、あれじゃ、どう考えても痛風によくありませんよね。ま、最近ではノンフライ麺が主流になっているので少しはマシになっているものと思いますが、麺をカップに入るような形状にしようとすると、外はカラッと揚がっていても中はナマのままだったり、中まで揚げようとして油の温度を上げると、今度は外がコゲちゃったりと。で、その解決策というのが意外としょうもないものだったので、ここで詳しく触れるのはやめておきますが、で、続いては“”の問題です。“ふくろ麺”にはなくて、“カップ麺”にあるもの。それは“”。「ラーメンには“”がつきもんや。」という、社長の単なる思い付きとも思える発言によって新しく開発するカップ麺には“”を入れることになったんですが、その開発を命じられた若手技術者は、ラーメンの“”って、にもつかん仕事や。…と思ってしまったそうで。この人は元来“新薬開発部門”の希望で、日清食品がその分野に業務を拡大するという情報を小耳に挟んで入社してみたたところ、いきなり“ラーメンの具”ですからね。普通なら“”がもとでグレちゃったとしてもなんら不思議でないところでありまして。

 が、この青年は頑張りました。抗生物質を作る際に用いられる技術である“フリーズドライ製法”を駆使して、“湯をかけたら3分で元にもどる具”の開発に心血を注ぐことになります。んなもん簡単やん。高野豆腐とか、干し椎茸とか、切干し大根を使えばエエんやん。…というのは誰でも思いつくことでありますが、ただ“切干し大根ラーメン”とかって、まったくソソられるものがないところが難点なんですけどね。で、青年はありとあらゆる食べ物の“フリーズドライ化”に挑戦するわけでありますが、ニンジンは乾燥させると色が白っぽくなって見た目が今ひとつ。ほうれん草は乾燥させるとパリパリになって使い物にならず。で、唯一、フリーズドライ化に成功したのがピーマンだったんですが、「ピーマンは好き嫌いが多い。」の一言でボツになっちゃったり。そりゃそうですよね。“ピーマンラーメン”って、僕としてもさほどソソられるものを感じませんもんね。ま、少なくとも“高野豆腐ラーメン”よりはマシ?…という気もするんですが、ちなみに社長がラーメンの具としてこだわった食材は“エビ”でありました。エビはめでたいから、日本人はみんな好きや。…という、ほとんど妄想とも思える発想によるものなんですが、ま、社長がそう言うからには、心の中ではアホらしいと思ってもやらなければならないのがサラリーマンの哀しさでありまして。が、フリーズドライ青年の熱意と技能を持ってしても理想的な味と色合いを持った“フリドラ海老”を作ることは出来ず、ま、いっかぁ。…というのでとりあえずはあたりを“”にして発売することと相成りました。

 が、結果は惨憺たるものでありまして、すなわち、ドンブリはどこの家にもあるから、こんなものは売れん…と。また、見た目からしてとても食いものとは思えん。…という意見も根強く、フリーズドライ青年がいくら“”の美観にこだわってみたところで、その努力はまったく報われることがなかったわけでありまして。が、社長は諦めませんでした。「エビを入れれば、売れるっ!」…って、まだそんな戯言を言ってるのか?…といった感じなんですが、その熱意に絆されたフリドラ青年はついに“フリーズドライにしても味や美観がそこなわれることがない種類のエビ”を見つけ出すことに成功します。エビの種類だけの問題やったんかい!…といった気もするんですが、ま、世の中の改善提案というのは、得てしてその程度の何気ないアイデアだたtりするのが常でありまして、その結果、“カップヌードル”は記録的な大ヒット商品になるわけでありますが、いや、「エビを入れたから。」といったどうでもいい要因によるものではなく、夜勤の消防士や看護婦さんをターゲットにした販売戦略が功を奏したのだと思いますが、いずれにせよ、めでたい話ではありませんか。ちなみに僕はカップヌードルに入っているエビが嫌いです。こんなもん、入ってなけりゃいいのにぃ。…と、いつも思ってしまいます。そこまで嫌いなら食べなきゃいいようなものなんですが、実際、僕は“カップヌードル”は食べません。食べるなら“カレーヌードル”です。「エビを入れれば、売れるっ!」…と断言した社長の戦略は、僕個人に限って言えば根本から間違っていたことになりますが、それに比べて“カレーヌードルの具”というのはいいですなぁ。水分といっしょにエキスも旨味も何もかも蒸発してしまった、その残りカスのような、そして歯ごたえもクソもあったものではないゴミのようなジャガイモ。それらの具材に、底に溜まってヘドロと化したカレー汁が絡んで絶妙のハーモニーを醸し出しております。僕はカレーヌードルの麺そのものより、むしろこの“残り汁具入り)”のほうが断然好きです。よく、カレーヌードルの汁を半分くらい残して捨てちゃうヤツがおりますが、何て罰当たりなことをするんだ!その汁、こっちによこせ!…と思わずにはいられません。もし人目がなかったらゴミ袋からカップを引っ張り出して、残った汁を飲んじゃうかも知れません。で、もしそれが女子高生の“残り汁”だったりしたら、最後の一滴まで舐め尽くすことでありましょう。ちなみに僕が理想とする究極の食べ方は残り汁をたくさん集めてゴハンの上にブッかけてた“カレーヌードル残り汁(具入り)丼”なんですが、“ドンブリからの脱却”を目指して開発されたカップ麺が最終的に“汁丼”に行き着くところに、僕は“ドンブリの呪縛”を見た思いでしばし呆然としてしまうのでありました。ということで、オチはないけど、おしまい。

 ということで、ダークダックスデュークエイセスです。いや、今年の“北方町ふれあいコンサート”は、日本を代表する2つのコーラスグループの豪華ジョイント版らしいんですが、チケットを10枚買わされたウチの会社ではその処分に苦慮しておりまして。もし、ご希望の方がおられましたら“ハローキティかにふりかけ”をお付けしてお譲りしますので、お気軽にお申し付けくださいね。10月4日(土)午後6時、北方町総合体育館です。よろしく。ということでティナ・ブルックスです。北方町には来ません。うんと頑張れば具志堅用高具志堅ティナのジョイントコンサートくらいは開催出来るかも知れませんが、ブルックスのほうのティナちゃんはもう死んじゃいましたからね。で、幻系のテナーマンとして有名なティナ・ブルックスでありますが、生前、正式に発売されたリーダー作というのはたったの1枚しかありません。『トゥルー・ブルー』というのがソレですね。が、オクラ入りになったアルバムが3枚ほどあるようで、タイトルやレコード番号はもちろん、曲順とジャケットまで決まって、ブルーノートのカタログやレコードの内袋に“近日発売!”と書かれていたにも関わらず、結局はボツになっちゃった『バック・トゥ・ザ・トラックス』がというのがまずひとつ。他にも初リーダー作となるはずだった『マイナー・ムーブ』というアルバムの発売も見送られていて…と、そこまでは僕も把握していたんですが、もう1枚あったんですね。今日紹介する 『ウェィティング・ゲーム』 というのがソレです。勤務中に書いてもネタに困らないようにと思って、今回は日本語ライナーをスキャナーで取り込んで、OCRソフトでtext文書化して、フラッシュメモリーに入れて持ってきました。そこに、このアルバムに関する何らかのエピソードが書かれていると思うのでちょっと読んでみたいと思いますが、えーと、『トゥルー・ブルー』の売り上げが芳しくなかったため、アルバムを発売する経費を考えると、発売しない方が損失は少ないと判断されたらしい。…と。なるほどぉ。ちなみにこれはブルーノートにおけるブルックスの最終セッションに あたるわけですが、端から売れないと分かっていてもアルバムを吹き込んじゃうところがアルフレッド・ライオンのライオンたる所以ですよね。ラリラリになったミュージシャンが金をせびりに来ると、「そんなにせびると、セビリア共和国。」などとつまらないことを言いつつ、ついついお金を出しちゃう性格だったらしいですからね。が、何の仕事もしてないのにゼニを与えるというのは本人にとってもよくない。…というので、とりあえずセッションをやらせてその代価としてゼニを渡していたらしいです。とまあそんなわけで、端から商売にならないことが明らかだった『ザ・ウェイティング・ゲーム』でありますが、吹込みから半世紀近くたって極東の島国でCD化されて、ようやく今度こそお金になるか?…と思っていたのに、そんなCDを僕は万引きしてしまって、申し訳ない限り。。。すいません。今度はもっと売れている 「およげ!たいやきくん」 とかのCDを万引きします。…って、んなもん、タダでもいらねーよ。

 …って、犯罪行為を犯しておいて、自分でボケて、自分でツッコミを入れて、逆ギレしてる場合じゃないやろ!?…と思わずにはいられませんが、このアルバムはメンバーがいいですね。トランペットのジョニー・コールズは恐らくブルックスとは唯一の顔合わせではないかと思われますが、60年代マイルスを範とするスタイルはブルックスとは意外とよく合うかも知れません。で、ピアノにはケニー・ドリューと手堅いところを押さえておいて、ドラマーは今朝、通勤のクルマで聴いた限りではフィリー・ジョー…と思えなくもないんだけど、無難なところでアート・テイラーと推定。で、ベーシストは聞いたところでどうせ分かりやしないので、渋いところでブッチ・ウォーレンやん。…と、関西弁で断言しておきましょう。果たして正解は!?…ウィルバー・ウェアフィリー・ジョーでありました。ああん、やっぱりフィリーでしたかぁ。深読みし過ぎちゃいましたね。 で、ウィルバー・ウェアの名前も一瞬アタマに浮かんだんですが、すんでのところでブッチに心変わりしちゃいました。この分では管工事試験も思いきり期待薄ですなぁ。。。ということで、1曲目です。「トーキン・アバウト」です。一瞬、グラント・グリーンラリー・ヤングのアレか?…と思ったんですが、 違いました。よく考えたらアレは「トーキン・アバウト・J.C.」ですもんね。で、“GIGABEAT”に放り込んでクルマでじっくり鑑賞しようと思ったんですが、ついつい“山口百恵ベスト”に走ってしまいました。で、午前中、沢田研二ネタを書いていたら、ティナ・ブルックスの記憶は完膚なまでに消し飛んでしまいました。頼りの綱は日本語ライナーだけでありますが、“マイナーなリフを用いたブルックスのオリジナル・ブルース”とのことでありました。そうそう。マイナーなリフを用いたブルースでしたな。マイナーというより、マーチ風というかジャズロック調というか、何だかとっても安っぽいリズムが印象的でしたが、それ以外にはまったく何も記憶には残っておりません。やはり実際の演奏を聴かずにレビューを書くのは無理がありますなぁ。。。

 ということで、家に帰ってきました。今日(9月13日)から3連休ですなぁ。が、今日は岐阜県内の某所でスリーブ入れの作業がありまして、その現場監督業務のために半日ほど潰れました。ま、その現場というのが中学校に隣接しておりまして、そこでは体育大会のようなものが行なわれていて、ブルマ姿の女子学生の嬌声なども聞かれましたので、ヨシとしておきましょう。で、いよいよ阪神タイガースの優勝が決まるかどうかの瀬戸際なんですが、ずいぶん中途半端な時間から試合をやってるんですな。夕方5時の段階で、4回の表の阪神の攻撃が終わって5−4とリードしているようです。が、どう転ぶかわかりません。マジック対象チームのひとつである広島カープスは8回を終わった時点で6−5とリードしておりますので、今日の胴上げはないかも知れませんね。ま、いずれにせよ「トーキン・アバウト」なんですが、AA形式のシンプルなリフ・ブルースでありました。テーマ部はテナーとトランペットのユニゾンと、これまたオーソドックスですね。あ、ダーックダックスとデューク・エイセスはとりあえず5枚ほどは捌けたようですが、ソロ先発はジョニー・コールズですな。バリバリと吹きまくるというよりは、訥々とした訥弁スタイルでありまして、ややモーダルなところがないでもありません。誰に似ているかというと、やっぱりマイルスですかね?で、続いてはブルックスです。この人のスタイルも言葉で説明するのは難しくて、B級っぽい味わいというか、やや不安定なトーンに味があるというか、いきなり「メリーさんの羊」を吹き出すとか、いや、それは『ジャッキーズ・バック』「ジャワ島」の時だけだとは思いますが、とか言ってるうちにドリューのソロになりました。この頃のドリューはそこはかとなく黒っぽい味があって、いいですよね。で、ウィルバー・ウエアのウォーキング・ソロがあって、テーマに戻って、あ、広島、勝ちましたな。ま、カープはセリーグではタイガースに次いで好きな球団なので、ヨシとしておきましょう。特に前田がいいですな。いかにも“肥後もっこり”らしい気質には、男の僕も思わず惚れてしまいます。あ、“肥後もっこり”じゃなくて“肥後もっこす”でしたかね?ま、別にどっちでもいいんですけど。

 で、2曲目です。「ワン・フォー・マートル」です。このアルバムは1曲を除いてすべてブルックスのオリジナルなんですが、“myrtle”というのは何なんですかね?よくわからなかったので調べてみました。ギンバイカ、もしくはツルニチソウという植物のようですね。ギンバイカというと、アレですかね?「ツッパリHighSchoolRock'n Roll」?…って、それは横浜銀蝿かぁ。 ということで、いかにもツッパリらしい賑やかな曲に仕上がっているものと思われますが、冒頭、炸裂するフィリーのタイコに続いて、シンプルなAA形式のテーマが演奏されます。で、ソロ先発はブルックスです。日本語ライナーを書いている小川隆夫クンいわく、ややフレージングが粗雑ではあるが、勢いを主体にした演奏の場合、そうした点はあまり気にならない…と。要するに、勢いだけでいてまえ!…みたいな発想なんでしょうな。で、続くコールズとドリューも勢いにまかせて派手なソロを展開して、ああ、阪神、5回裏に4点取られて5−8と逆転されて、ぜんぜん駄目ぢゃん!僕はすっかりヤル気をなくしてしまいましたので、僕はしばらくフテ寝します。

 わははははははは。5回の裏には結局5点取られて、6回の表に2点は返したようですが、8回裏を終わった時点で7−9。おそらくこれっきりでしょう。ロードに出るともう笑うしかないくらいに、タワケみたいに弱いですね。ということで、3曲目の「ダイアナ」です。無論、ポール・アンカとは別の曲なんですが、ポール・アンカってアレですよね。名前が何だか、布団の中に入れて使う暖房器具みたいですよね。個人的には“湯たんぽ”のほうが好きなんですが、朝方、冷え込んで本当に必要とする時には既に冷たくなっていたりして、今ひとつ頼りないところが人間的でいいですよね。ちなみに僕が人生の終焉を迎える時の理想としているのは“湯たんぽ”でありまして、昨日、布団に入った時はなんともなかったんですけど、朝になったら冷たくなってましてねぇ。…みたいな。で、何の話でしたか。「ダイアナ」ですか。これはアレです。マイナー調のいかにも日本人好みのメロディが印象的なナンバーでありまして、やっぱりティナ・ブルはこうじゃなくっちゃ駄目だよね。…といった感じの作品に仕上がっております。こういう曲調でこそ彼の哀愁アドリブも生きるというものでありまして、B級っぽい味わいというか、やや不安定なトーンに味があるというか、いきなり「メリーさんの羊」を吹き出すとか、いや、今日は何だかまったくいい言葉が浮かんでこないんですが、しかたがないので隆夫クンの言葉を借りましょう。構成力といい多彩なフレージングといい、アイデアに溢れた充実した内容だ。…とのことでありました。で、続いてはジョニ・コルですが、ここでのソロは何となくドナルド・バードと、えーと、誰でしたっけ?イギリス出身のハゲ。ディジー・リース。そう、ドナルド・バードとディジー・リースを足して2で割ったような感じでありまして、やや小粒ながらこじんまりとまとまっているのではなかろうかと。で、続くドリューのソロもいいですね。2拍子的な乗りのリズムでメリハリのあるソロうんぬん…とありますが、“めはり寿司”というのは美味しいですな。東紀州の名物で、おにぎりみたいに大きく丸めた寿司メシを高菜の漬物でくるんだだけのシンプルなものなんですが、僕は好きです。尾鷲の“オークワ”というスーパーでよく買って食べました。が、それだけでは今ひとつ物足りないので、大宮町の“あらたけ”というドライブインまで来ると、自販機で“トリの唐揚げ”を買って食べました。ニチレイの冷凍食品を自販機が“チン♪”して供出してくれるんですが、温め時間が120秒もかかっちゃうのがネックなんですよね。いや、待ち遠しいの何のって。僕だったら、これだけの時間があれば1回くらいはプレイ出来るんじゃないか?…という気がするくらいなんですが、いや、何のプレイかと言われると困るんですが、例えばえーと…、エアホッケーとか。

 ということで4曲目です。「デヴィッド・ザ・キング」です。デヴィッドというのは誰のことか知りませんが、あるいはデヴィッド・かれい技師のことかも知れませんね。もはや、“かれい”というハンドル名の由来は誰も覚えてないような気がするんですが、デヴィッド・マレイから来ているわけでありまして。ま、“マレイ”というより“マラいいっ♪”といった感じのキャラクターなんですが…って、そんなことはどうでもよくて「デヴィッドは王様」。 前曲に続いてマイナー調のファンキー・チューンです。やっぱりティナ・ブルはこうじゃなくっちゃ駄目だよね。…といった感じの作品に仕上がっておりまして、世の中をナメたようなイントロにはやや問題がありますが、テーマ自体は素晴らしいの一言だと思います。で、ソロ先発はコールズです。今日の阪神の先発はムーアでしたが、藪クンともども試合をブチ壊しちゃったみたいですね。ムーアくんはヒゲを剃って、藪クンは“恵壹”という変な名前を悔い改めて出直しを図って欲しいところでありますが、特に藪クンは確か尾鷲か熊野あたりの出身ではなかったですかね?“めはり寿司”を食べて目を見張るような大活躍を期待したいところでありますが、ソロ先発はコールズは好調です。続くブルックスも好調です。その次のドリューも頑張ってます。ということで5曲目です。このアルバムで唯一の歌モノとして「ストレンジャー・イン・パラダイス」を持ってきましたかぁ。通称“スト・パラ”で知られるお馴染みのメロディを、ブルックス一味はミディアム・テンポで料理しております。フツーですな。ま、世の中、奇を衒えばエエちゅうもんでもない。…ということは重々承知しておりますが、ブルックスが“スト・パラ”を吹いたらこんな感じかな?…という想像通りの演奏となっておりまして、ま、無難と言えば無難なんですが、未来少年はコナン、国連の事務総長はアナン、菅原洋一はアマン…って、これ以上続けると放送コードに引っかかるような気がするのでヤメておきますが、テーマ部はブルックスのワン・ホーンで演奏されておりますな。で、そのままワン・ホーンで押し切るのか?…と思ったら、アドリブ・パートになってコールズが出てきました。ちっ。…って、舌打ちしては失礼ですよね。僕、コールズ、結構好きだしぃ。喉にホールズ…というのも好きですけどね。とうがん汁というのはあまり好きではありません。何故ここにいきなり“とうがん汁”が出てくるのか、自分でも今ひとつよくわからんのですが、このプレイもマイルスの響き(とくに初期の)に通じるものがあって興味深い。…と書いてある通りのプレイが展開されております。で、続くティナ・ブルはソロの出だしをテーマのフェイク風に始めて、以後、彼にしてはわりと細かいフレージングでソロを構成しております。ちょっぴり初期のコルトレーンの影響が感じ取れたりしないこともないかな?…とった感じがないこともありません。今ひとつ自信がない時は、いつも玉虫色ですよねぇ、僕のレビュー。で、続くドリューは溌剌としてて、イイですね。特に書きたくなるような事項はないんですが、このアルバムにおける彼のソロは安定して高水準をキープしております。で、最後はブルックスがワン・ホーンでテーマを再現して、最後の最後はコールズも絡んで、フェードアウトして、おしまい。

 さ、残すところあと1曲です。とうがん汁を肴にして飲んだビールもようやく醒めてきて、ようやく人並みの知能レベルまで戻ったかな?…という感じでありますが、ちなみにビールの肴としては、とうがん汁以外にカツオの刺身もサカナでありました。あ、昨日の昼、会社のタムラさんが、「さかな屋いくか?さんま定食がうまいんや。」というので連れてってもらったんですが、内心、「サンマかぁ。。。」といった感じでありまして。いや、サンマってあまり好きじゃないんですよね。長いばっかりで。僕は基本的にサカナの内臓とか肝とか卵とか、そっち系が苦手なんですが、サンマって全体の4分の1くらいが内臓ですよね?頭も尻尾も内臓もないサンマとかがあったら食べてみるにヤブサカでないんですが、そんなサンマはおそらく世間では生きてはいけないでしょうけどね。で、幸いにもその店には“さんま定食”以外にもメニューがあって、その日の日替わりは“天麩羅定食”で、海老・アナゴ・茄子・その他の天麩羅に奴豆腐、煮物の鉢にご飯に味噌汁、さらにはヤクルトのパチモンみたいなドリンクまで650えんと、たいへんリーズナブルでありました。タムラさんは初志貫徹して“さんま定食”を頼んでおりましたが、「うまかったぁ。」と言っておりましたので、ま、本人さえ満足なら僕は何も文句は言いません。ま、確かにサンマがさほど好きでない僕が見ても、「ちょっといいかも?」と思ってしまうような立派なサンマではありました。参考のために場所を言っておくと、ウチの会社からパサージュの前の道に出て北上し、サークルKのところの信号を右に曲がってすぐ、道路の南側です。ベトコンラーメンとその店とフィリピンバプが3軒続きになってるところです。…とか言ってるうちに演奏のほうはとっくに終わってしまいましたが、しかたがないので隆夫クンの意見を参考にしましょう。ラストに相応しく、いかにもハード・バップといった雰囲気の賑やかな演奏である。…って、確かにハード・バピッシュな賑やかな演奏でありましたなぁ。で、結局、阪神負けて、広島とヤクルト、勝ちましたかぁ。マジック2は変わらず…ですな。果たしてこの原稿がUPされる明日は、どうなってることやら。。。

【総合評価】

 ブルックスのオリジナル曲の出来も、各自のソロも、“オクラ入り”を感じさせる要素はどこにもありません。にもかかわらず、どうして?…って、あ、売れないからでしたよね。が、今の日本でなら、そこそこは売れると思います。ゼニを出すだけの価値はある。そういう一枚でありました。阪神タイガース優勝セール1枚50円とかになっていたら、絶対に買いですな。阪神百貨店の皆さま、参考にしてくださいね。


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