いやあ、台風でしたなぁ。いや、「〜でした。」と言い切るには9日の朝9時現在、まだ近畿の辺りをウロウロしているようなので時期尚早の感もあり、「台風でちたにゃ〜。」と言い換えておきますが、いや、幼児語とネコ語を併用してみたところで、どうなるものでもないんですけどね。が、僕の心の中ではピークは越えたかな?…という感じでありまして、その最初の山は昨日の朝、9時45分頃にあったんですけどね。僕はその頃、名古屋で“管工事施工管理技術検定試験受験準備講習”の受講中だったんでちゅが、ポケットに入れたあった携帯がいきなり鳴り出したんですにゃ〜。いや、正確に言うとマナーモードにしてあったので、ポケットの中でブルブルと振動し始めたわけなんですが、こういう場合、僕はきっぱりと放置することにしております。だって、ロクな電話じゃないに決まっているしー。で、こういう場合、放置された立場の人は、一般電話の“とぅるるるるるるる♪”に換算して、平均して“11とぅるるる♪”くらいで諦めるものなんですが、昨日の相手はしつこかったですな。“19とぅるるる♪”くらいまで粘ってましたからね。で、ようやく振動が途絶えたので、そっとポケットから取り出して画面を見てみると、相手の番号(←携帯ではなく、一般加入電話の番号)だけが表示されておりました。ということはつまり、携帯の電話帳に登録する必要もない、ま、その程度の奴であるわけやな。…と判断することが出来るわけなんですが、こういうのって何だか凄く気になりますよね。かかってきた電話を平気で黙殺するわりに、根っこの部分では妙に生真面目というか、小心者ですからね、僕って。で、気になったのでザウルスのアドレス帳で市外局番の“0584”を検索した結果、それはどうやら大垣市近辺から発信されたらしい。…ということが判明したんですが、ま、とりあえずは見なかったことにして、講習会に打ち込むことにしたんですけどね。
が、どうにもこうにも講義に身が入らず、今度は電話番号の下4桁で検索したところ、それは大垣市内にある某・排水機場のものであることが判明しました。排水機場というのはアレですね。大雨でチンケな川が溢れそうになった時、その水を外に捨てる。ま、そういった施設であるわけですが、この排水機場の稼動状況を3つの場所で監視出来るようにしたのが塩サバ物産(仮名)謹製の“3P−H しすてむ♪”でありますな。現場、役場、そして音響カプラを使えば、ノートパソコンでどこからでも♪…という、“3ぽじしょん(3P)監視”がウリでありまして、さすがに最近は音響カプラではなくて携帯電話を使っているようですが、それの“Haisuiki-jyo用”なので、“3P−H”。わかりやすいといえば確かにそうなんですが、つまらんといえば、これほどつまらんネーミングはそうそう世間に転がっているものではありません。ちなみに電話をかけてきた排水機場ではこのシステムは採用されておらず、というか、売れたという話を聞いたことがないような気もするんですが、排水機場なんてものはハイテク化から最も取り残されたような設備ですからね。先日、地盤沈下が祟ってカップリングゴムが粉々になった。…という連絡を受けて駆けつけた機場なんか、レトロしまくってましたもんね。
何かこう、“旧日本陸軍極秘毒瓦斯工場潜入レポート”でもでっち上げられそうな雰囲気でありましたが、そんなものをでっち上げたところでどうなるものでもないので、ヤメておきましたけどね。で、電話をかけてきた相手が判明してしまったことで、僕の胸は大いに痛みました。排水機場の管理人のおじさんが電話をかけてきたということは、これはもう“呼び出し”であるに違いなく、これはもう、一刻も早く「今日は講習があるから行けないよ♪」ということを告げて、おじさんには諦めてもらって、僕自身は早くラクになりたいところですよね。が、電話をするにも講義中だから抜けることも出来ず、ま、どうでもいい講習だから途中でちょっと抜けたところで別にどうってこともないんですが、ま、次の休憩時間にでも電話すりゃエエやろ…と。で、それからが長かったですね。もう、呼び出しが気になって気になって講習にまったく身が入らない、立呼び出しの米吉…みたいな。しかも講師のおっさん、いつまでたっても休憩を取ろうとしないんですよね。おまけに講義の内容はと言えば、つまらん!お前の話はつまらん!…としか言いようのないものでありましたし、コイツのために3日間で32,000円も払ったのかと思うと、何だか人生の卑猥を…いや、悲哀を感じてしまいましたなぁ。ま、費用はすべて会社持ちだから別にいいんですが、こんなことなら講習をサボって、受講料を横領して、王将へギョーザでも食べにいったほうがよかったっすかね?で、ようやく休憩タイムになったのが午前11時でありまして、いや1時間ちょっとの間、なんとも実に精神衛生上好ましくない状況でありましたなぁ。で、慌てて電話をしてみれば案の定“呼び出し予告”といった用件でありまして、ま、夜中に呼び出すということはないんやけど…というのでちょっと安心してたら、状況によっては夜の10時頃に…って、それでも充分、イヤやん!…と思わざるを得ませんでしたね。
幸いにも台風の速度は予想よりも遅く、もし呼び出されるとしても朝の5時半とか?…という状況だったんですが、いや、呼び出しが気になって、昨夜はとても原稿を書くような気分ではありませんでした。仕方がないので“すけべ画像”をダウンロードしたりして気を紛らわせていた次第でありますが、9日朝10時45分現在、雨のほうも麻原ショーコー状態となってきましたので、さすがにもう大丈夫っすかね?もっとも、明日はレトロな排水機場で以前に修理したポンプの試運転を行なうということなので、昼から出かけなければならんのですけどね。昨夜の大雨で回し過ぎて、再起不能なくらい大破しちゃったことを願わずにはいられませんが、とまあそういうことで、残ったスペースで“試験に出ろ!管工事施工管理技術検定試験”を片付けておきましょう。楽しみながら勉強出来るということで受験生にも評判の“塩通@試験に出ろシリーズ”でありますが、いや、楽しいかぁ?…と言われると、自分でも疑問なんですけどね。で、前回の“電気工事施工管理技士”と同じく、“ゼブラ暗記用チェックペン方式”というのを採用します。つまりまあ、マウスで空白部分をドラッグすると答えが見えるという最新ハイテクノロジーなんですが、試しに下の空欄で練習してみてください。
台風の時に気象ネタというのはタイムリーでありますが、どうして管工事に気象が関係してくるのかというと、これはアレです。空調に絡んでくるわけです。管工事に空調、略して [ カンチョー ] と覚えるといいと思いますが、いや、これは試験に出るとは思えないので、無理して覚える必要はないんですけどね。そもそもこの空欄を正しく埋めることの出来る人が世の中にどれほどいるのか、わかったものではありませんが、ちなみにこの“試験に出る管工事”、略して“シケ管”は、あくまでも平成15年度用に作られております。講習のほうも「去年出た問題は今年は出ない。」という、あまり根拠のない理論に基づいて行なわれましたので、もし来年にこのページを読んでいる人がいるとしたら、ここに書かれている問題はまず絶対に出ない。…ということにもなりかねません。その場合はタイトルを“試験に出ない管工事”と読み替えて勉強に励んで頂きたいと思いますが、ということで日本の年間降雨量です。これは全国平均で [ 1300mm ] と言われております。大人用プールの深さがだいたい1.2mくらいなので、それよりちょっと深いくらいですね。“日本で1年間雨が降り続くと、プールよりちょっと深くなる”と覚えるといいと思いますが、今ひとつ覚えにくいですね。そういう場合は“長島温泉ジャンボ海水プールのスパイラルスライダー180mレーン”です。ここの身長制限がちょうど130cmなので、“日本で1年間雨が降り続くと、スパイラルの一番上を滑れるようになる”と覚えておきましょう。…って、ンなもん、長島温泉のファミリープールでバイトした人でないと、そんな数字は頭に入ってないと思いますけど。いずれにせよ、今度の台風では24時間の総雨量が650mmに達したところもあるようなので、全国平均年間降雨量の半分が1日で降っちゃった。…ということになりますな。
ということで、これだけの数字を覚えるのに、行数使い過ぎぃ。…という気がしないでもありませんが、続いては日照です。ここはちょっとややこしいですね。日光をさえぎる障害物のない場所では、晴天であれば日の出から日没までの間、日照が得られます。…と、ここまで書いたところで携帯の呼び出しがっ!!ついに来たか!?…と心臓が止まる思いでありましたが、オカダくんからでした。昨日、腐るほど回したので、明日の試運転は中止!…って、わはははははは。物事はどんどんよい方向に向かっておりますな。シングス・アー・ゲッティング・ベターです。で、日照でありますが、この日の出から日没までの時間のことを [ 可照時間 ] または [ 可照時数 ] といいます。あまり聞きなれない言葉なので、“カシューナッツで、可照ぉ〜!”…と覚えましょう。そんなアホみたいな覚えかたをするのは、ヤだ。…という人は無理に覚えてもらわなくても結構です。ま、そのことで試験で落ちたとしても、僕の知ったことではありませんけどね。が、実際問題、人生それほど毎日が晴れの日ばかりではないので、実際の日の照り具合というのは器具で計ることになります。で、器具で計った日の照り具合のことを [ 日照時数 ] と言いまして、これを先ほどの [ 可照時数 ] で割って“%”で表したものが [ 日照率 ] というわけですな。で、これは試験には出ませんので、次です。
太陽光線。これは波長によって、次の3つの成分に分けられます。波長の短いほうから順に、 [ 紫外線 ] 、 [ 可視線 ] 、 [ 赤外線 ] となります。“死骸か、先行き短い仮死状態のネズミを、席替えで隣になった嫌な奴の机に入れよう。(←そんなことしてはいけません。)”と覚えましょう。いや、“そんなことをしてはいけません。”の部分は大筋には関係ないんですが、一応、人道上の観点から付け加えておきました。“先行き短い…”のフレーズで、波長の短いほうから並べた順番なんだよ。…ということを示すという親切ぶりでありますが、いや、長ったらしくてただ覚えにくいだけのような気もしますけどね。で、これらの3つの光は、それぞれ特徴を持っております。
[ 紫外線 ] : 皮膚を焼いたり、細胞の発育を刺激促進したりする。
[ 放火魔 ] : 家を焼いたり、ゴミ箱の炎上を刺激促進したりする。
[ 可視線 ] : 人の目で感じることが出来る。
[ 赤外線 ] : 熱効果を持っている。
上から2つめの空欄が少し難しいかも知れませんが、これは試験には出ないので忘れて貰ってもよろしいかと。で、あとは一般常識でわかりますよね。で、続いては日射の問題です。日射というのは太陽からの放射が行なういろいろな作用のうち、 [ 熱作用 ] に関する働きのことを言います。“日射病も熱射病も似たようなもんや。”…ということでありましょう。いや、医学的にはどうなのか知りませんが、少なくとも管工事の世界ではそうなっております。で、この日射のエネルギーが3つの光のうち、 [ 赤外線 ] に多く含まれるというのはコタツの例からもなんとなく想像がつきますが、 [ 可視線 ] にだって、まあまあそこそこ含まれております。が、 [ 紫外線 ] にはほとんど含まれません。“席替えで隣になった嫌な奴を日射病で仮死状態にしよう。(←死骸にしてはいけません。)”…ということですよね。死骸にしてはいけないというところが、とっても良心的だと思います。
えー、続いては、あまり馴染みのない言葉が登場します。日射の種類に関してなんですが、これには2つのタイプがあります。まず、大気を透過して直接地表に到達するもの。これを [ 直達日射 ] と言います。対して、大気中の微粒子によって散乱された部分は天空全体からの放射として地上に到達するので、こちらは [ 天空放射 ] と言います。覚えられませんね。覚えられないものに関しては諦めるというのが順当な手段でありまして、覚えられないものを無理に覚えようとするのは無駄な努力というものです。“何か、直角と速達を合わせたようなのと、天空の城ラピュタみたいなの。”と理解するにとどめておきましょう。で、コイツらは大気層を通過する際に弱められるわけでありますが、大気層に入る前に“1”であったものが、地表に到達したときにはどれくらいになっているか?…ということを示すのが [ 透過率 ] であります。大気をパンツに例えると、その透け透け具合を示す指数…と言うことが出来ますね。で、一般的にこの値は [ 0.8 〜 0.6 ] になるそうでありまして、この数値は“ハムスターの透け透けぱんつ♪”…と覚えるといいでしょう。いや、セクシーなんだかロリ系なんだか、よくわかりませんけど。で、大気中に細かいちりや水蒸気の多い夏季にはこの数値が [ 小さく ] なり、大気が綺麗なイナカや、水蒸気が少なくなる冬季ほど、 [ 大きく ] なるんだそうです。これはちょっと以外ですね。冬よりも夏のほうが、イナカのギャルよりも都会のギャルのほうが、パンツの透け具合は高いような気がしますもんね。そもそも大気をパンツに例えたところからこの矛盾が発生したわけなんですが、ま、いいや。次にまいりましょう。
暖房に要する年間熱量、または冷房に要する年間エネルギーを見積もるために用いる指数。それを [ デグリーデー ] と言います。いや、あまりにも漠然としていて、言いたいことがさっぱり見えてきませんが、ま、適当に言葉だけ覚えておいてくださいね。“冷暖房で、グリグリでぃ!”みたいな。いや、まったく意味はありませんけど。で、続いては不快指数です。これはよく耳にしますよね。温度だけでなくて湿度も考慮に入れた、蒸し暑さの度合いみたいなものです。日本人の体感では、この不快指数が以下の値を超えると、以下のように不快になるようです。
[ 75 ]以上 : やや暑い。
[ 80 ]以上 : 汗の出る暑さ。
[ 85 ]以上 : 暑くてたまらん。
真ん中の数値を基準として、“アセ(汗)ロラ・ドリンク、80えん♪”と覚えておきましょう。いや、「アセロラ・ドリンクって、97えんだっけ?」と間違えて覚えると、何の意味もなさないんですけど。ということで、気象のお話はおしまい。
えー、この 『一般基礎』 のところは全部で(8)までありますので、“ジャズ・ジャイアント”の前半部分×4回シリーズで片付けたいと思っております。他の編に関しては“コラムのコーナー”にでも書こうと思っておりますが、何せ、講習で使ったテキストがクソ分厚いんですよね。<技術編><施工編><法規編>の3冊に分かれていて、箱に入ったりしておりました。中でもこの<技術編>というのがいちばん分厚く、ページ数で言うと527ページ、重さでいうと920グラムもあります。で、ようやく12ページまで終わったところなんですが、重さで言うとまだ21グラムくらいですかぁ。いや、表紙の部分は普通のページより重いので、計算式はそう単純ではないんですが、ま、そんなものを計算してみたところでまったく意味はないので、先を急ぎましょう。中央管理方式の空気調和設備の室内環境基準です。僕たちはよく日常的に“空調”と言っておりますが、“空調”って“空気調和設備”の略だったんですな。ちっとも知りませんでした。
浮遊粉じん量 | 空気1m3につき、[ 0.15mg ] 以下 |
CO 含有率 | [ 10ppm ] 以下 |
CO2含有率 | [ 1000ppm] 以下 |
温 度 | [ 17 ] ℃以上、[ 28 ] ℃以下 |
相対湿度 | [ 40 ] %以上、[ 70 ] %以下 |
気 流 | [ 0.5m/s ] 以下 |
[ met(メット) ] : 熱環境を評価する場合の指標のひとつで、安静時における代謝量を単位体表面積当りで表したもので、標準値を 58W/m2 として、これを [ 1met ] という。
[ clo(クロ) ] : 衣服の熱絶縁性を示す単位で、気温21℃、相対湿度50%、気流5cm/s以下の室内で体表面からの放散熱量が [ 1met ] の代謝と平衡するような着衣状態を基準として [ 1clo ] という。
わはははははは。いきなりこんなワケのわからんことを言われると、笑うしかありませんな。でも大丈夫。出題者としても細かい数値まで答えさせようなどという気はさらさらなくて、せいぜい、“met”と“clo”の定義を反対に書いておいて、この文章は正しいか間違っているかを判断させるくらいのことが関の山でありまして。…という、僕なりの勝手な希望的観測に基づいて、ここではどっちがどっちか…という点だけを押さえておきましょう。“ヘルメットと安全の神様、安静大社(代謝)へ、黒い服でゆく”。ユニクロとかクローゼットとか、とにかく“クロ”は服関係。…とさえ覚えておけば、ヘルメットのほうは自ずとついてまいります。
ということで、次は大気汚染です。略して大染。…って、略したら何だかワケがわからないので海鮮にしておこうと思うんですが、室内の空気だけ調和してみたところで、外の空気が汚れていたら話しにならんがな。…ということでありますな。で、大気汚染物質にはいくつかの種類がありますので、その特徴を簡単にまとめてみましょう。
[ 硫黄酸化物 ] | 大部分が化石燃料の燃焼によって発生する。 |
[ 浮遊粒子状物質 ] | 大きさ[ 10μm ]以下のものをいい、大気中に比較的長時間滞留する。 |
[ 窒素酸化物 ] | 燃焼空気の高温状態で反応生成するものと、燃料中の成分の酸化により生じるものとがある。 |
[ 一酸化炭素 ] | 主要発生源は自動車の排ガスである。 |
[ 炭化水素 ] | 有機溶剤を使用する工場、石油類のタンクなどから排出、自動車排ガスにも含まれる。 |
[ 光化学汚染 ] | 窒素化合物と炭化水素の反応の結果、二次的に生成される。 |
で、続いては水質汚濁です。略して水濁。…って、略したら何だかワケがわからないので“ツユだく”にしておこうと思うんですが、ここには日常生活にもわりと馴染みの深い用語が登場します。
というわけで、ようやく今日の最終コーナーまでたどり着きました。ま、恐らく、読者の89%くらいは“メット”と“クロ”が出てきた時点で挫折したものと思われますが、安心してください。この企画、あと3回は続きます。で、本日の最後はオゾン層破壊と地球温暖化の問題でありますが、これは重要です。昨今のハヤリですので、出題確率はかなり高いのではなかろうかと。冷房や冷凍設備にはフロンの問題が不可避ですしね。
ということで今日はハンク・モブレイなんですが、いやぁ、どっと疲れちゃいましたな。ただ今の時刻は夜の9時前でありまして、結局のところ1日がかりの大仕事になっちゃいました。読んでるほうもつらいでしょうが、ていうか、誰もまともには読んでないと思いますが、試験勉強と原稿書きを両立させるための苦肉の策ですので、ここはひとつご了解のほどを。で、あまりに根を詰めて勉学に励んでいると、夢枕に大村昆が出てきそうなので、3時頃に「菓子でも買ってきて食うかぁ。」と思ってスーパーに出掛けたんですけどね。で、新しい『ムー』が出ていたので、そいつと4コマ漫画誌を買物かごに入れ、いざ菓子売り場に向かおうとして、重大な過失に気が付きました。財布、忘れてるやん!いや、もう大丈夫だとは思うんだけど、連絡があるといけないからと思って携帯電話をポケットに入れたんですが、それに気を取られて肝心のお金を持ってくるのを忘れておりました。仕事のことしか目に入っていない僕の人柄を如実に示すエピソードでありますが、まさに“買い物しようと町まで出掛けたが〜、財布を忘れて、愉快なサザエさん状態”でありますな。ま、僕としては「愉快なんて暢気なことを言ってる場合じゃないっ!」と、自分を叱咤したいような気分でありましたが、幸いにもクルマの中に250えんだけありまして、でも僕ってスーパーで買い物をする時は300えん以上じゃないと駄目だと思ってしまう小心者でありまして、ほら、いいトシこいて、おやつを250円以内しか買えない冴えない中年だとレジのお姉さんに思われたりするのも何だか癪ですし。そこで僕は無念の面持ちでスーパーを後にして、とりあえず自販機でジュースだけでも買おうと思って、警察署の近くまで行きました。そこの自販機は種類が多くて、チェリオの洋ナシ味飲料“なしひろし”なんかも置いてあるんですよね。ちなみにこれは東海三県限定品らしいんですが、さほど美味しくはありません。よって、こんなもの置いてなくても別に何の不自由もないんですが、普通の缶ジュースが100えんなので、僕はわりとよく利用しているんですよね。裏に回れば“すけべグッズ・すけべビデオ・すけべDVD”の自販機だってあるしぃ。で、僕がクルマから降りると、中学生とおぼしき少年が自販機でエロ本を買おうとしているところでありました。まだ外が明るいうちに、しかもわざわざ道路から丸見えの位置にある自販機で買わなくってもいいのにぃ。…と思ってしまいましたが、少年は僕と目があって、かなりバツが悪そうでしたな。ま、彼には彼なりの何かやむにやまれぬ事情があったんでしょう。夜に出歩くとお母さんに叱られるから、こんな時間じゃないと買えないとか、もっと奥の自販機で買いたかったんだけど、年齢確認装置が付いていて駄目だったとか。手前のモロ見え位置の自販機はかなり旧型なので、そのようなハイテク装置が付いてなかったんでしょうな。で、僕が同じ状況に置かれたとしたら、ジュースを買おうとしたんだけど、間違ってヘンな自販機のところに来ちゃったぁ。…みたいなフリをして、そそくさと逃げ帰るところなんですが、この少年は強い意志を持った立派な少年でありました。初志貫徹して、ちゃんとエロ本を手に入れた次第でありまして、いや、悪いのでじっと様子を見ていたわけではないんですが、雑誌が下に落ちる“ガコン!”という音が聞こえてきたので間違いありません。そしてその少年はケッタに乗って、そそくさと西のほうへと走り去っていったのでありました。
ということでモブレイです。今日は『アナザー・ワークアウト』というアルバムを取り上げてみたいと思うんですが、いかにも“オクラ入りセッション”という感じの1枚ですよね。ジャケットのデザインも“後出し”だから当然と言えばそれまでなんですが、ぜんぜんBN盤らしくないし、どっせ別テイクの寄せ集めやろ。…みたいな認識があったのでしばらく手を出さなかった次第でありますが、CD屋で他にコレといったものがなかった時に買ってみたら、意外と悪くなかったです。タイトルからすると『ワークアウト』の拾遺集的なイメージがあるんですが、録音日の違うまったく独立した作品でありまして、ま、メンバー的にはかなり共通するものがあるんですけどね。『ワークアウト』からグラント・グリーンが抜けた、ケリー、チャンバース、フィリー・ジョーのトリオをバックにしたワン・ホーンでありまして、この時期(61年)でこのメンツなら、演奏が悪かろう筈がありません。とまあそういうことで1曲目から聴いてまいりましょう。まずはモブレーのオリジナルで、「アウト・オブ・ジョーズ・バック」という曲です。彼の作品はファンキーというよりむしろ、ハードバピッシュといった感じのものが多いんですが、これなんかも典型的ですね。ワン・ホーンだから凝ったアレンジがあるわけでもなく、シンプルなテーマをストレートに吹いているだけなんですが、ここにはまさにモブレイの世界があります。…って、いや、今日の僕って何だかとってもマトモなことを書いてますね。勉強のし過ぎでアタマに異変を来たしたか?…という感じなんですが、何だか疲れがピークに達してまいりましたので、とりあえず今日はおしまい。
ということで日曜日ですが、いやあ、晴れましたなぁ。雲ひとつない台風一過…と言い切るには、低いところにモッコリとした雲が5個ぐらいあったりするんですが、上空は真っ青でございます。この青空にはさぞ、黄色いセイルが映えるだろなぁ。…と思って木曽川にやってきたんですが、いやあ、駄目ですな。増水明けで流木やらゴミやらが打ち上げられて、汚いのなんの。風はまあまあ、そこそこあったりするんですが、とても足を踏み入れる気がしません。ビーチでは公園管理のおじさんが2人、流木流しに余念がありません。そこでまあ、とりあえず僕は昨日の雪辱を期してスーパーで買ってきた『ムー』でも読みながら冷やし中華でも食べようと思っているんですが…とまあ、そういうことで木曽川から帰ってまいりました。ウインドはやる気にならないし、原稿もはかどらないし、結局のところ、『ムー』を読んで冷やし中華を食べるにとどまった次第でありますが、帰りがけにまた警察署近くの自販機に立ちよってきました。“なしひろし”、無くなってました。やはり不評だったんでしょうなぁ。で、僕はペットボトルのコーヒー牛乳(500ミリ入り@120えん)を飲みつつ、昨日、少年がエロ本を購入していた自販機をチェックしてみたんですが、ちゃんと年齢確認装置は付いておりました。少年は関門をどうやって突破したんでしょうな?もっともあの装置はよく壊れてすぐにフリーパス状態になっちゃうので、その恩恵に預かったのかも知れませんね。で、内容のほうはというと「おしえてあげる」というのと、「おにいちゃん、おしえてほしい」というのが目についたんですが、少年がどちらを買っていったのかはサダカではありません。僕としてはセーラー服物である「おにいちゃん、おしえてほしい」のほうにソソられるものを感じたんですが、人の目が気になったので購入は見合わせました。明日、会社の帰りにでも、暗くなってから買ってこようと思っております。で、1曲目の「アウト・オブ・ジョーズ・バック」でありますが、聴いてみたところ、確かにハード・バピッシュといってもあながち間違いではない曲調でしたので、昨日の僕もまんざら間違ったことを書いてはなかったようなんですが、フィリーとの掛け合いといった要素の強いナンバーでありますな。原文ライナーを見ると、クレバーなAABA形式16小節のバピッシュなチューンで、トラディショナルな8小節のブリッジがうんぬん…てなことが書いてありました。決して日本人好みの泣きのメロディ…というわけではなく、どちらかと言うと無機質な感じなので、測定にはCODのほうがよさそうなんですが、テーマからなだれ込む モブレイのソロはとっても快調です。どちらかというとモッサリした印象の強いモブレイなんですが、フィリーと組むと幾分シャープになるんですよね。で、続くケリーのソロはわりとあっさりしておりまして、あまり過度な期待を抱くとちょっぴり拍子抜けなんですが、ま、クレバーなバップ・ピアノといったところですかね?で、フィリーのドラム・ソロがあって、この分ではチェンバースのアルコが出てくるんぢゃないか?…と、かなり警戒したんですが、大丈夫でした。そのままテーマに戻って、終わりました。何事もなく、まずは一安心ですね。ということで、この曲は以上です。
2曲目はスタンダードのバラードです。哀愁に、満ちた土建屋、哀愁土建屋…でお馴染みの「アイ・シュッド・ケア」です。モブレイはこの曲をプレスティッジ盤の『モブレイズ・セカンド・メッセージ』でも取り上げておりましたが、それはどちらかというとケニー・ドーハムをフィーチャーしたものとなっておりまして、モブレイ土建屋としてはこちらのほうが“らしさ”が出ているかと。バラードを吹かせると意外と都会派。…というのが僕の評価なんですが、そこはかとなくコルトレーンからの影響を感じさせたりもしませんか?“田原俊彦@哀愁でいと”なムードの横溢したドーハムの演奏も絶品でありましたが、ここでのモブレイも負けてはおりません。トシちゃんで例えるなら“恋=DO!”あたりですかね?恋、イコール、やる。その素直な発想に思春期の僕は大いに共感を覚えたものでありますが、オトナになった今となっては、やるだけが恋じゃないだろ?…という気もするんですけどね。例えば、“放置する愛”とか。で、演奏のほうはというと、しみじみとしたケリーのイントロに続いてモブレイがソフトにテーマを歌い上げ、そのままソロ・パートへと入っていきます。彼の演奏ぶりを“大きくもなく小さくもなく、ようするに丸いトーン”と表現したのは確かアイラ・ギトラーではなかったかと思うんですが、キング・ギドラというのは彼の実兄ですよね。いや、もしかしたらぜんぜん関係のない、ただの怪獣だったかも知れませんが、その“丸いトーン”がうまく活かされた絶妙の演奏ではないかと思います。で、1曲目では今ひとつ印象薄だったケリーも、ここでは石臼的な哀感を持って僕の胸に迫ってくるわけでありまして、“猿蟹合戦”でも大活躍でしたからなぁ、石臼は。得意技は、ただ上から落ちてくるだけ…って、その戦いぶりはテクニックの面からすると決して誉められたものではないんですが、そんなことを言ったら、例えば“栗”だってやったことと言えば“ただ火ではぜただけ”だし、“牛のくそ”に至っては“ただ地べたに落ちているだけ”で、猿のほうが勝手にウンコで滑ってコケちゃっただけですもんね。要するにあの寓話は、個々の技は大したことなくても、みんなで力を合わせればきっと何とかなるんだ。…ということを青少年に説こうとしているんですよね。もっとも、見方を変えれば猿1匹に対して、みんなで寄ってたかって、ゆきすぎた私的制裁…ということも言えるんですけど。
ということで3曲目です。「ゲッティン・アンド・ジェッティン」って、これはどこかで聴いたことのあるような曲ですなぁ。が、手持ちのアルバムを3枚ほど調べてみた結果、そのような曲は入っておりませんでしたし、もしかして原文ライナーに何か情報があるかも?…と思って調べてみた結果、何も得られるものはありませんでした。ま、要するにアップ・テンポの調子のよいナンバーなんですけどね。人様の書いたこのアルバムに関するレビューを読むと、『ソウル・ステーション』と同じメンバーで、録音も1年ほど違うだけなのに、この哀感は何だ?…みたいな論調が多いんですが、そっかぁ?ま、確かに土建屋は哀愁に満ちておりましたが、この「ゲッティンとジェッティン」あたり、かなり元気溌剌な気分が横溢しているように思うんっすけどねぇ。アドリブ・パートの即興演奏的なよどみのないフレージングは、とっても停滞することのない流れるような旋律が聴かれるし、続くケリーのソロの独奏もスインギーにして躍動感にあふれ、ドライビングで運転感覚にあふれております。以上、とってもいい演奏だとは思うんですが、これと言って書くことがなかったので、似たような類似の言葉を重複して繰り返して、行数を稼いで増量に励んで励行させていただきました。で、4曲目です。「ハンクス・アナザー・ソウル」です。人様のサイトのレビューに共通して見られたのが、この曲におけるモブレーの哀愁…といった観点でありまして、あまりにも誰しもが似たようなことを書いて入るので、ヒトの書いたのを真似してるだけなんちゃうか?…と疑ってしまったほどなんですが、いや、僕も恒常的によく使っている手段なので、とっても賢明なことだと思います。人間、そう簡単に独創的な文章が浮かんでくるものじゃないしぃ。で、この「モブレイのもうひとつの魂」を聴いてみたところ、おおっ!確かに哀感に満ち溢れた、とってもソウルフルなナンバーでありますな。『アナザー・ワークアウト』の“アナザー”はここから来ていたのかぁ。…ということが判明した次第でありますが、確かにこのアルバムの中では、最もインプレショナブルな1曲であると言えましょう。みんなの論調は正しかったわけです。で、この手の曲調にはケリーのピアノがぴったりマッチするわけでありまして、いや別にソニー・クラークでも、ケニー・ドリューでも、マル・ウォルドロンでも、レッド・ガーランドでも、とにかくバルド・ウイリアムスでさえなければ別に誰だっていいような気もするんですが、あまりにもワケわかんなかったから、ごんあじ嬢にあげちゃいましたけどね、『ニュー・アドバンスド・ジャズ』。先日のカキコによればどうやらまだ聴いてないようで何よりなんですが、あ、またそのうちにプレゼント企画をやる予定ですんで、その節はお願いしますね。とりあえず粗品として『私をスキーに連れてって』の中古DVDあたりを予定しているんですが、『真夏の夜のジャズ』は、某・ロリ声漫画家にあげる約束をしたので、駄目です。あとは恒例のキティちゃんグッズとかで、我ながらあまりソソされるものがねーな。…という感じではあるんですが、演奏のほうはと言うと、ケリーのソロの後、チェンバースのピチカート・ソロがあったりして、…って、あ、ここでメールが届いたのでチェックしてみたんですが、またしても出会い系ですかい。先日、“花火に行こうよ”というタイトルのメールが来て、もう今年は手遅れだけど、ついに応募者が現れたか!…と喜んでいたら、ただのスパム・メールでありました。本文を読んだら「花火の後は・・・♪」みたいなことが書いてあって、あのね、僕はそういうものを求めているわけじゃないんです。ただ純粋に花火を見て、とっても綺麗だねっ♪…という感動を共有したいだけの話でありまして、だから安心して来年こそは浴衣美人の皆さまは気軽に申し出てくださいね。ちなみに僕の言う“美人”のストライクゾーンはかなり広くて、頭に直接当たるようなのでも大丈夫です。
ということで、次です。「ハロー・ヤング・ラバーズ」です。こんにちは、ヤングな恋人たち…って、僕はそういう人達を目の当たりにすると、思わず「石ぶつけるぅ!」と思ってしまうタイプなのであまり愉快ではありませんが、悪い曲ではありませんよね。モブレイの持ち味にはぴったりの、ミディアム・テンポの“ほがらか歌物”です。まずはイントロ。転がるようなケリーのピアノ(←常套句)がいいですね。で、イントロに続いて中トロです。…って、なんでやねん!…と軽いボケをかましておいて、さ、最後の曲です。“ヤン・ラバ”そんだけかい!…という気がしないでもないんですが、僕の心の中の“My締め切り”が迫っております。まだジャケ絵も書かなければならないし、先を急ぎましょう。6曲目の「スリー・コインズ・イズ・ア・ファウンテン」も歌物ですね。3枚のコインを泉に投げ入れると、コインを3枚損するんだよ。…って、そんなロマンのないことを言ってはいけませんね。3枚のコインを泉に投げ入れると、願いごとが適うんだよ。ああん、とってもロマンチックなのぉ♪…と、そういう反応を示してくれるギャルがいいですね。ま、僕としては「ああん〜」で始まって「〜なのぉ♪」で終わってくれさえすれば、中身のほうはもう何だっていいんですけどね。じゃ、「ああん、股がとっても痒くって、シラミとクラミジアの併発なのぉ♪」でもいいのか?…と言われると、15秒ほど考えさせて欲しいところではありますが、この曲はどっかで聴いたことがありますね。というか、この演奏自体どこかで耳にしたことがあるな?…と思ったら、『ワークアウト』のCDにオマケ曲として入っているものと同一でありました。この1曲だけ録音日が違っておりまして、いわゆる『ワークアウト』の残りにあたるわけですが、演奏自体は本編とまったく遜色はありません。グラント・グリーンが入っているわけではないので何の違和感もなく、アルバムの流れにもごく自然に溶け込んでおります。いわば溶存酸素みたいなものですね。さ、溶存酸素を記号で言うと?…って、もうそんなことはすっかり忘れているし、ということで今日はおしまい。
【総合評価】
「リカード・ボサノバ」みたいなキャッチーな曲があるわけではないので、一般ファンにアピールするものは希薄なんですが、通好みのする地味な作品ではありますな。で、『アナザー・ワークアウト』というタイトルの意図もワカランではないんですが、ジャケットのセンスともども、ちょっと考え直して欲しい気がしないでもありません。例えば、えーと…、『ああん、伝説の泉でラブ・ラブ・ラブなのぉ♪』みたいな。