BAD! BOSSA NOVA (PRESTIGE)

GENE AMMONS (1962/9/9)

BAD! BOSSA NOVA


【パーソネル】

GENE AMMONS (ts) BUCKEY PIZZARELLI (g) KENNY BURRELL (g) HANK JONES (p)
NORMAN EDGE (b) OLIVER JACKSON (ds) AL HAYES (bongo)

【収録曲】

PAGAN LOVE SONG / CA'PURANGE (JUNGLE SOUL) / ANNA
CAE CAE/ MOITO MATO GROSSO / YWLLOW BIRD

【解説】

 今日は“ヤスデ”と“ムカデ”で行こうと思っていたんですが、そんなことはどうでもよくなってしまうほどのインパクトでありましたなぁ、“脱糞男”。ま、詳しいことは ここ で見てもらうとして、健一郎クン(34歳)の立場もワカランでもないんですけどね。「下痢をしていて、緊張したら思わず出てしまった。」…という供述はもっともだと思うわけです。人間、浣腸されると思わず漏らしちゃうように、緊張してもウンコというのは漏れちゃうものでありまして、それは自然の摂理とも言える生理現象ですので、そのことで誰も健一郎クンを責めることは出来ないわけでありまして。ましてや下痢だったわけですからね。下痢便というのはいくら肛門括約筋が活躍しても押し留めることが出来ないものであることは誰もが知っているわけでありまして、つまり健一郎クン下痢緊張の二重苦、いわゆる“下痢緊状態”に置かれていたわけであります。その辛さは察するに余りあるものがございますなぁ。。。

 そのような窮地に追い込まれていた健一郎クンが、2階の窓から飛び降りた衝撃で思わず漏らしてしまったとしても、その余りの事態に同情こそすれ、決して笑う気持ちにはなれません。わははははははははははは。…と笑ったりしては、彼に失礼です。考えてもみてください。2階の窓から飛び降りるわけですからね。下痢というのはもう、ただ立っているだけでも漏らしそうになるものでありまして、手で肛門のあたりを押さえつつ、ほうほうの体(てい)で便所に駆け込むことを余儀なくされるビョーキであるわけです。もしそんな状態の時に、「縄跳びで2重跳びをしろ。」とか言われたら、どんな状況に陥ってしまうのか、考えただけでもチビりそうになってしまいますが、更にその上をゆく“2階からの飛び降り”ですからね。飛び降りる瞬間、腸の中のウンコは慣性の法則にしたがって2階にとどまろうとするわけですが、着地した瞬間、今度は一転して腸の中のウンコは下方に落ちようとする強い慣性力を受けることになります。これはもう、物理的に考えても、漏らさないのは無理な相談ですよね。だから健一郎クンはチビっちゃったことを恥じる必要はまったくなく、たとえ「確かにチビったが、それがどうした!?」と開き直ったとしても、誰からも非難されないだけの状況に置かれていたわけであります。ま、34歳にもなって、ウンコをチビって開き直るというのは、オトナとしてどうか?…という気がしないでもないんですが、こと、ウンコを漏らした件に関しては、健一郎クンにも情状酌量の余地はあると思うんですよね。

 が、健一郎クンがよくないのは、この先の行動であります。ウンコを漏らしたのをいいことにパトカーから脱走するとは、なんてことをするんだ、健一郎っ!特に彼の場合、確信犯的な部分も感じ取れますからね。2階の窓から飛び降りた衝撃で思わず漏らしてしまったと、不可抗力を強調する供述をしているようですが、「パトカーの中で脱糞した。」という報道もありますからね。その後の彼の行動からして、脱糞行為は逃げ出すための手段と考えられるわけでありまして、「臭いで自分の身を守ろう。」という発想は、ほとんどカメムシ並みと言ってもいいのではないかと。ところでカメムシは臭いという話を昔からよく耳にしていたので、僕はてっきりウンコ臭いのだとばかり思っていたんですが、そうでもないんですね。何かこう、スースーするような揮発形の香りでありまして、考えようによってはなかなかの芳香と受け取れないこともありません。いや、僕がカメムシの臭いだと勝手に思い込んでいるだけの話で、あるいはスースー臭の原因は他のところにあったのかも知れませんが、パトカー内で脱糞した健一郎クンは、間違いなくウンコ臭かったようです。で、警察官がひるんで窓を開けた隙に、時速50キロで走行中の車の窓からダイブし、手錠のまま逃走というアクション映画並みの荒業に出るわけなんですが、いや、2階の窓から飛び降りた衝撃で思わず漏らしてしまったという供述は嘘ではないと思いますけどね。物理学的にも生理学的にも、そういうことは大いに起こり得るわけでありまして。

 が、その量は“少量”だった。…というのが僕の推測です。恐らく2階から飛び降りて着地した瞬間に、プチッっと漏れちゃったんでしょうね。いわゆる“プチ漏れ”というやつでありまして、下痢の時にはよくあることです。僕にも経験があります。で、その状態のまま警察官に捕まってパトカーで連行されるハメになったわけですが、車に揺られているうちに便意がよりいっそう激しくなってきたのでありましょう。最初の“プチ漏れ”が引き金となって、本格的な便意を催す。下痢の時にはよくあることです。僕にも経験があります。そこに車の振動が加われば尚更です。スーパーとか本屋さんに行ったりするのも危険ですね。僕の場合、どういうわけだかスーパーとか本屋に行くと、下痢でもないのに便意を催す傾向がありまして、冷房が悪いのか、店に漂う“空気”に反応するのか、とにかくそのような発作に見舞われた時、僕はそっとその場にしゃがんで、便意が過ぎ去るのをじっと待つことになります。意味もなくしゃがみこんでいると不審に思われるので、靴の紐を直すフリをしたり、欲しくもない棚の下のほうの商品を手に取って吟味したりすることになります。その際、縄跳びで2重跳びなどをしてはいけません。無論、2階から飛び降りたりするのは論外です。で、そのようにじっと2分ほど耐えていると、便意は嘘のように去っていくわけでありますが、健一郎クンの場合はそうもいかなかったんでしょうな。何せ、下痢で緊張している上に、2階から飛び降りてプチ漏れですからね。で、あまりの便意に耐え切れず、当初は逃げる気はなかったのかも知れませんが、捕まってヤケクソになっていたのでありましょう。えーい、チビっちゃえ!…と脱糞したところ、護送の警官に思わぬ隙が出来たので、これ幸いとばかりに逃げ出した。…というのが真相ではないでしょうか。

 で、その先の逃走劇に関して詳しくは触れませんが、逃げた健一郎クンは、まず最初に自宅に立ち寄ってズボンと“ウンコぱんつ”を脱ぎ捨てております。それから鉄工所に潜入して工作機械で手錠を切断しております。手錠よりもパンツの処理を優先したところに、よほど“ウンコぱんつ”が気持ち悪かったんやろな。…という彼の心情を察することが出来るわけでありますが、とまあそういうわけで、逃走から約79時間後に逮捕された健一郎クンは、意外と男前だった。…というのがちょっとしたニュースになっているようですが、逃げた動機に関して彼は、「家族に迷惑がかかると思って逃げた。」と供述しているようですが、確かに窃盗で捕まった挙句に脱糞では、末代までの恥さらしもいいところですからね。あるいはウンコを漏らしさえしなければ、おとなしく連行されていたのかも知れませんが、なまじ、ちょっとばかり男前だったばかりに、“脱糞男”呼ばわりされるのはプライドが許さなかったんっすかね?

 ということで、いや、1回分の原稿を賄うにはやや寸足らずでありましたな。しかしこの “ZAKZAK” というサイトは始めて知ったんですが、なかなか興味をソソられますな。いや、“ギャル満載”というコンテンツは別にどうでもよくて、どうせなら“ギャル盆栽”のほうがよかったんぢゃないか?…という気もするくらいなんですが、“ももいろ”というところも、どーでもいいですね。えーと、「ワイセツきのこ狩り/青山一海」ですか。ホントにどうでもいいですね。僕の興味はモロチン…いや、モチロン“JAZZ”のところでありまして、そこをクリックすると6月28日現在、“キャンディ・ダルファがニューポート・ジャズ・フェスティバル・in斑尾”に出演…といった記事が出ておりました。1958年7月のニューポート・ジャズ・フェスティバルの記録映画「真夏の夜のジャズ」を見たときの衝撃的とも言える感動は、ン10年経ったいまでもはっきりと脳裏に焼き付いている。ジャズの巨人たちの熱演、映像のすばらしさ、美しさ…。私など映画を見て、LDを買って、サントラ盤CDも買い、TVでも…とずっと楽しんできた。などと書いてあって、いや、ちょうどこのDVDを紹介した直後だけに実にタイムリーですな。僕もあの映画を見て思わず、“ニューポート・ジャズ・フェスティバル・in斑尾”に行こうかな?…と思ってしまいましたもんね。で、2003年6月27日(金)21:00updateの記事では、「フリチンで大ブリテン島縦断計画、セーフ?」という記事に目を惹かれました。フリチンブリテン。見事に韻を踏んでいるところが立派です。

 んなことでまあ、最後に“ヤスデ”と“ムカデ”の話でも少々。ヤスデムカデでは、どこがどう違うのか?…というのがテーマなんですが、んなもん、一緒やん。…と思った人は節足動物門多足類に関する認識が甘いです。いや、僕もつい3日ほど前まではヤスデムカデ?んなもん、一緒やん。…と思っていた類なのであまりエラそうなことは言えませんが、同じ多足類でもヤスデ倍脚綱ムカデ唇脚綱に属しております。その違いはこれを見れば明らかでありまして、

やすで♪むかで♪げじげじ♪

 えー、左から順に、ヤスデムカデゲジゲジです。あ、左から2つめは“丸まってるヤスデ”ですので、左の2つはペアだと考えてくださいね。デカいのがムカデで、小さいのがヤスデ。足が長いのがムカデで、短いのがヤスデ。カラダの最後部に2対の足(しっぽ?)があるのがムカデで、ないのがヤスデ。噛むのがムカデで、噛まないのがヤスデ。ま、大雑把なところでこのような違いがあるようなんですが、分類上のいちばんのポイントは足の付き方ですね。ムカデは体節1個につき、足の数は左右1本ずつというポリシーを貫いておりますが、ヤスデの場合は2本セットになって足が生えております。そこのところが“倍脚綱”というネーミングの由来なんでしょうが、じゃ、ムカデのほうはどうして“唇脚綱”なんすかね?足の1本1本にがあって、ムカデのオスとメスは足を絡めて口づけをしたり、足の1本1本にある唇から柴漬けを食べたり、足の1本1本にある唇に口内炎が出来てギョーザのタレがしみて、とりあえずオロナインなんぞを塗って治療したりしているわけなんすかね?だとすれば、種類によっては足が177対もあるらしいムカデの口内炎治療は、想像するだけで、面倒やろな。…と同情せずにはいられませんが、いや多分、唇脚綱というのはそういう意味ではないと思うんですけどね。

 ということで、最後はゲジゲジです。ムカデよりもさらに足が長く、なかでも、いちばん後ろの足がずば抜けて長いところに特徴があります。で、分類上は“唇脚綱”に属し、ムカデに近い種類のようですが、ムカデと違って噛むこともないし、毒もないようです。が、食べると不味いそうです。ま、いくら不味くたって、ハナから食べる気がしないような気色の悪い形状をしておりますので別にイイんですが、一方、ムカデというのは中華料理の材料になるくらいなので、食べてみたら意外と美味なんすかね?ちなみに このような サイトがありましたが、あ、ヒジョーに気色が悪いので、特にお食事中の人とかはクリックしないほうがいいと思いますが、うげーっ!…って、ああん、だからクリックしちゃ駄目だって言ったのにぃ。。。

 ということで、ヤスデムカデゲジゲジ健一郎のお話は、おしまい。

 ということで今日はジーン・アモンズです。かれい技士の名短句、「寺院、破門す。」で名高い人でありますが、ところで君はゲジゲジというのが何科に属しているか、知ってるかな?知らないよね。僕もつい1時間ほど前までは知りませんでした。答えを言いましょう。節足動物門多足類唇脚綱ゲジ目ゲジ科。いや、“ゲジ目ゲジ科”などという、世間をナメきったたような分類をこのまま放置しておいてもいいんっすかね?ま、別にいいんですけどね。で、ゲジゲジは正式には“ゲジ”と呼ぶのが正しいようですが、あの形態からするとやはり“ゲジゲジ”と呼んだほんが感じが出ますよね。ただ、いくら足が多いからって“ゲジゲジゲジゲジゲジゲジゲジゲジゲジ”まで続けるのは明らかに行き過ぎでありまして、世の中、何事も節度というのが大切なわけでありまして。で、ジーン・アモンズです。ボス・テナーと呼ばれ、ミュージシャンやコテコテ系好きの人たちからは高く崇められているようなんですが、あ、先ほどの“虫食いサイト”でありますが、 虫ピザ編 のほうがムカデ編に更に輪をかけた気色の悪さでありますので、興味のある人は是非チェックしてくださいね。しかし何ですな。この虫食いの人たちとは、絶対に友達にはなりたくありませんな。ジャンボミールワームを炒めているところを見ると、飛騨金山で食べた蜂の子(←うじ虫タイププチ蜂タイプ混合)など、まだ可愛いものに思えてきちゃいますが、ということで、ジーン・アモンズです。この人とも出来ればあまり友達にはなりたくありませんな。今回紹介する『バッド!ボサノヴァ』というアルバムのジャケットは意味不明風なので判然としませんが、本人、かなりドスの効いたルックスをしております。恐いです。が、マッコイ・タイナー同様、植木職人をやらせると意外といい仕事をしたりするのかも知れませんが、そんなボス・テナー@アモンズボサノヴァの取り合わせが意外で、興味をソソられますね。ということで、では1曲目から聴いてまいりましょう。

 えーと、まずは「パガン・ラブ・ソング」です。このアルバムはボサノヴァ集でありながら、有名なボサノヴァ曲は1曲も入っておりません。選曲は極めて地味です。サイドマンも地味ですね。ボサノヴァらしくギターが2本入っているんですが、バッキー・ピザレリという、わりと虫ピザとかが好きそうな人がスパニッシュ・ギターを担当し、ケニー・バレルがリズム・ギターを弾いているようです。リズム・ギターというのが、そういうギターの種類があるのか、それともギターの奏法のことを言っているのか、世間のギター事情に疎い僕にはサダカではないんですが、ピアノがハンク・ジョーンズというのはよさそうですね。アモンズという人は極めてくどい演奏をする人ですので、彼のピアノがいい緩衝材になってくれると思います。で、あとはボンゴなどという打楽器も入っておりますな。以前、マツダにボンゴという名前のワンボックス・カーがあって、また世の中にはボンゴという名前の動物もいて、動物園でボンゴを見たおじさんというのは、たいていコドモに向かって「マツダのボンゴや。」という発言をして、コドモに「はぁ?」という顔をされるわけありますが…という話を書いたことがありますが、ま、そういった楽器でありますな。で、「パガンの愛の歌」です。“パガン”というのが何ものなのかわかりませんが、いや〜ん、パガン。ま、そういったものかも知れませんね。で、演奏はいかにもラテンなギターのイントロで幕を開けます。続いてアモンズがゆったりとしたテンポでテーマを吹くわけでありますが、何だか長閑な曲調ではありますな。で、そのままテナー・ソロへと入っていきますが、さほどクドくなく、さらっと流している感じですね。コテコテ派には何とも物足りないでしょうが、ま、所詮はボサノヴァだしぃ。途中、ボンゴらしきソロもあって、テーマに戻って、おしまい。うん、インパクトは今ひとつな演奏でありましたな。

 で、2曲目です。「カプランジェ」です。皮なんて被らんじぇ。…という状態はある意味で自慢に値すると言えるかも知れませんが、ま、最低条件という気がしないでもないんですけどね。皮、被ってるじぇ。…という人は高須クリニック等で適切な処置を講じて下さい。で、「カプランジェ」ですが、括弧して「ジャングル・ソウル」という併記がなされておりますな。で、イントロから執拗に繰り返される反復フレーズでありますが、これはどっかで聴いたことがありますな。そのお馴染みメロディをバックにテナーとギターのユニゾン(←たぶん)で演じられるテーマは、「そよ風と私」の出だしの部分をのんべんだらりと引き伸ばしたような緊張感のないナンバーでありまして、これならきっと大丈夫でしょう。緊張のあまり、漏らしちゃうという心配もなさそうです。ただ、あまりに緊張感がなさ過ぎて、括約筋が弛緩しちゃう恐れはありますな。が、そこはアモンズ、アドリブ・パートに入るときっちり締った演奏を展開しております。ま、ギトギト派には到底満足出来ない吹きっぷりではありましょうが、所詮はボサノヴァだしぃ。で、ソロの後半にはリズム・ギター(←たぶん)がなかなか効果的に被ってきて、そしてスパニッシュ・ギター(←たぶん)のソロへと続いてまいります。いいですなぁ、スパニッシュ。僕たちは高校時代、スペイン人牧師の授業を前に、黒板にでかでかと“スパニッシュ・ゴー・ホーム!”と赤いチョークで落書きするほどスパニッシュには親しんできたわけでありますが、こういう演奏を耳にすると、あの懐かしいバスク地方の風景が目に浮かんでくるようでありますな。いや、当時の校長がバスク出身というだけで、実際に行ったことはないんですけどね。ちなみに校長の実兄はバスクで過激派テロ組織のようなものを結成していたそうですけどね。で、ギター・ソロに続くハンクのピアノ・ソロが絶品ですね。上品なファンクとでも申しましょうか、彼にしては精一杯のブルース・フィーリングで頑張っております。で、最後は“お馴染みフレーズ”をアモンズが吹いて、フェードアウトしていくわけでありますが、いや、なかなか充実した演奏だったと言えるのではないですかね?少なくとも1曲目よりは華がありました。

 で、3曲目です。「アンナ」です。アンナというとアレですね。安奈〜、クリスマスキャンドルの灯は、揺れているかい♪…という歌やら、梅宮アンナ、アンナ・カレーニナやら、あんなこと、こんなことやら、ああん、そんなことまでぇ♪…と、いろいろなイメージが浮かんでくるわけでありますが、ここで聴かれる「アンナ」という曲は、いかにもラテンなギターによるイントロがいいですね。で、アモンズの吹くノー天気なテーマもよろしいかと。ラテンはやっぱりアホが売り物ですからね。ま、あまりボサノヴァっぽくないような気がしないでもないんですが、テナーとピアノのユニゾンがいい感じですね。AABA形式の“Bの部”をハンクが単独で受け持ち、最後の“Aの部”はユニゾンに戻って、でもってアモンズのソロに突入します。えーと、特に書くことのない吹きっぷりでありますが、ま、余裕が感じられて、いいのではないかと。…と言ってるうちに、あっと言う間に演奏が終わってしまいましたね。3分20秒。短いっす。で、4曲目の「カエ・カエ」も短いですね。3分46秒です。演奏はとっても陽気なラテンです。途中、ハンクのソロも聴けます。適度にリラックスしていて、ま、いいのではないかと。アモンズのソロは短いながらもわりと充実していると思います。

 ということで、ボケる暇もないまま5曲目に突入してしまいましたが、「モイト・マト・グロッソ」ですか。何だかとってもラテンらしい曲名ですよね。特に最後の“グロッソ”に強烈なラテンの香りを感じてしまいますが、黒ウンコ女のウンコは黒っそかれい技師エロっそ。…みたいな。いや、こんなところで意味もなく黒ウンコ女と自分の名前を併記されて、かれい技師もさぞや不快な思いをされていることと推察しますが、演奏はハンクのやや黒っそなピアノで幕を開け、それにギターが絡んで、やがてアモンズがドスの効いたトーンでテーマを吹きます。ちなみにこれ、アモンズのオリジナルなんっすよね。ま、相変わらずあまりボッサっぽくはないんですが、人生はホップ、ステップ、ボブ・サップ。…って、あ、これは島木譲二のさほど面白くもないギャグなんですが、ボブ・サップのブームもあっと言う間に去っていっちゃった感がありますなぁ。ま、エリマキトカゲよりはマシ?…という気もするんですが、そういえば白装束集団の話題はどうなっちゃったんですかね?ま、今日(6月28日)も阪神は買ったし、巨人は林クンの好投を見殺しにして負けちゃったし、ちなみに今日は“”の付く日なので、寺町通りの三八市でありました。ウチの事務所のナガナワ所長代理は何かにつけて「嘘のサンパチ」というワケのわからんフレーズを連発して部下の顰蹙を買っているわけでありますが、今日の三八市ではトビウオが安かった(←6匹で300えん)とかで、夕食のおかずはトビウオの塩焼きでありました。トビウオというのは思ったよりもデカい魚でありましたが(←全長20センチくらい)、思ったよりも旨くない魚でありますな。白身なんですが、脂っ気がまったくなくて、肉自体にも旨みというものがまったく感じられません。思うにトビウオというのは必用以上にぴょんぴょんと飛び過ぎたのが災いして、自らが持っていたアブラだとか旨みの成分なんかをすべて消費しちゃったんでしょうな。6匹300えんも止むなし。…といった感じでありましたが、とか言ってるうちに演奏のほうは終わっちゃいましたね。テーマのあと、ギター、ピアノ、テナーとソロが続いて、テーマに戻って、おしまい。…といった演奏だったと思われます。

 ということでラストです。「イエロー・バード」、日本語にすると「黄色いトリ」という曲でありますな。サッカーのブラジル・チームのシンボル、黄色いカナリアのことでありましょうか?カナリヤといえば岐阜市には“花成舎(かなりや)”という族的な発想の花屋さんがあったりしますが、近くには“再望具(さいぼうぐ)”という名前のリサイクル・ショップがあったりもします。このツテでいくと、マンホール・ポンプは“満包流奔腐”?…といった感じがするわけですが、よくナプキンの包みなんかが詰まってポンプが止まったりすると、マンホールが満タンになって、腐ったウンコが奔流したりしますからね。末尾にウンコを付けて七言絶句にするとすれば“満包流奔腐大便”といったところでしょうか。各自、適当な位置に返り点をつけて、“包ミデ満チ、腐大便、奔流スル”と読んで下さいね。で、曲のほうはアレです。能天気なラテン・ナンバーです。アルバムの最後を飾るに相応しいリラックスした演奏でありまして、ゆったりとしたテンポが耳に心地よいですな。アモンズの余裕を感じさせるソロと、ハンク・ジョーンズの転がるようなタッチのピアノを満喫出来ます。ということで、今日はおしまい。

【総合評価】

 うーん、評価が難しいですなぁ。前回このコーナーで紹介したコールマン・ホーキンスにもボサノヴァのアルバムがあって、聴いてみたら今ひとつ面白くなかったのでボツにした次第でありますが、ま、それよりはマシではないかと。ボサノヴァというよりはラテン曲集といった感じが強いんですが、ま、耳触りのいい演奏には仕上がってますね。が、ボス・テナーと呼ぶにはあまりにも根性不足で、根っからの彼のファンにはきっと物足りないことでありましょう。ま、所詮はボサノヴァだしぃ。。。


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