FLASHBACK (RIVERSIDE)

DON FRIEDMAN (1963)

FLASHBACK


【パーソネル】

DON FRIEDMAN (p) DICK KNISS (b) DICK BERK (ds)
【収録曲】

ALONE TOGETHER / BALLADE IN C-SHARP MINOR / WAIT 'TIL YOU SEE HER
NEWS BLUES / OCHRE (Theme-Solo-Duet-Theme) / HOW DEEP IS THE OCEAN? / FLASHBACK

【解説】

 部屋を掃除していたら“G・Dタイムズ”が出てまいりました。“G・Dタイムズ”というのは塩サバ2号がまだヤングだった頃に発行していた手書きの新聞なんですが、これを発見した時には「いいネタ、見つけたぁ♪」と思ってしまいましたね。もう、これだけで5回は飯が食えるって感じぃ?いや、以前にもこの新聞を発見して、「いいネタ、見つけたぁ♪」と思ってネタにしたことがあるような気がするんですが、細かいことを気にしてはいけません。夏だしー。創刊号と第2号が1部ずつ残されていたんですが、いや、もともと1部しか発行されていない新聞なんですけどね。当時はまだワープロなんてものは存在してなかったし(←たぶん)、日本語を活字化する器具としては“和文タイプ”などという機械仕掛けのマニアックなのがあったんですが、一般家庭で普通に用いられるようなものではありませんでした。よって、文章で自らの主義主張を世の中に知らしめようとする若者はとりあえず自分の手で書くしか方法がなかったわけなんですが、それを何部も発行するというのもなかなか難しい問題だったんですよね。今みたいにコンビニに行けばコピー機が置いてあるという状況ではなく、唯一の印刷手段としては“ガリ版刷り”というのがあったんですが、独特の匂いのする“ボールペン原紙”というのに卒業文集用の作文を書かされたという思い出のある人も少なくないことでしょう。ウチには家庭用のガリ版印刷機である“マイプリンター”というのがありましたし、そこまで大げさにしなくても5部程度の複写ならカーボン紙を使うという手もあったんでしょうが、“G・Dタイムズ”の発行部数は1部だけでありました。ま、どうせ読むのが僕しかいないわけだから、わざわざカーボン紙にお出まし願う必要もなかったんでしょうけどね。

 創刊号の日付を見ると55年2月18日号となっております。毎月第1、3月曜発行だそうです。第2号はというと3月7日の発行となっておりまして、ここまでは予定どおり順調に発行されていた模様です。というか、創刊号と第2号は同じ日に同時に発行されていたような気がします。で、未だに第3号というのを見た記憶がありませんので、どうやら塩サバ2号は2号で挫折しちゃった模様です。何だかトップと「プロフィール」のページだけ作って、そのまま更新が滞ってしまったホームページを見ているようですね。ちなみに昭和55年というと、塩サバ2号は17歳ですかね?ということは僕は小学校6年生くらいですか。我が塩サバ家(加盟)の歴史は“(火事で家が)燃える前”と“燃えた後”に2分することが出来るんですが、燃えてから1年半ほどが経過して、ようやく落ち着きを取り戻してきた頃ではないかと思われます。で、値段のほうは1部35円でありました。B5の藁半紙を半分に折ったサイズの紙面8ページで、35円。コスト・パフォーマンス的には「ちょっと高いんぢゃないか?」という気もするんですが、完全受注生産の限定品ですので、やむを得ないような気はします。で、そもそも何故に“G・Dタイムズ”なのか?…ということを説明しなければなりませんが、当時、塩サバ2号が経営していた法人組織の名前が“G・Dグループ”だったんですよね。どうして“G・D”なのか?…というのは本人に聞いてみないとわからないんですが、たぶん馬鹿だったんでしょうね。アメリカの“ゼネラル・ダイナミックス”みたいで、何となくカッコいいぢゃん…とか、恐らくその程度の理由だったのではないかと思われます。対して、僕が経営していた会社の名前は“南京産業”と言いました。塩サバ2号が考えた“落花くん”という落花生のキャラクターに因んで、落花生→南京豆→南京産業…という発想で命名しました。小学生の僕のほうがよっぽど理論整然としてますよね。賢かったですからねぇ、当時から僕って。

 で、紙面のほうはというと、『GDグループ再復活!!』という記事が1面を占めております。「昨年の十月から休業していたG・Dグループがふたたび三月一日から復活します。(一部の会社ではすでに営業を始めております。)」…とあります。家が燃えたのがタタって休業に追い込まれていたんですかね?で、「営業品目は前とほとんどかわっておらず五社です。全会社では再復活を記念した行事を行いますのでみなさまそろっておこし下さい。」…ということでありますが、“みなさま”ったって、客は僕しかいないぢゃん!…とツッコミを入れずにはいられませんね。一部しか発行してない新聞で、何を言うておるか。…という感じでありますが、“グループ5社”というのは一面の下、三分の一ほどの面積を占めている“G・Dグループ”の広告を見ると明らかになります。“1980年。新たなチャレンジ! New G・Dグループ”という文字の下に“G・D BANK”“G・D SHOJI”“G・D GAMBLE”“G・D INSATSU”“G・D GAKUEN”という5つの社名が並んでおります。“BANK”以外はすべてローマ字というのが泣かせます。馬鹿だったんでしょうね、たぶん。ちなみに“G・D BANK”というのは弟相手に金を貸して利子を巻き上げるという、とんでもなく悪徳な企業でありました。“G・D SHOJI”というのは文房具なんかを買ってきて、弟相手にバックマージンを取って高値で売りつけるという、これまたとんでもなく悪徳な業者でありました。“G・D GAMBLE”というのは弟相手にギャンブルをふっかけて金を巻き上げるというものでしたので、これは言語道断です。で、“G・D INSATSU”というのは“マイプリンター”を使って印刷業務をやっていたんでしょうね。グループ内に印刷会社があるのなら、自社発行の新聞くらい手書きじゃなくて印刷で出せって!…と思わずにはいられませんが、ま、読者が一人しかいなかったので、印刷するまでもなかったのでありましょう。で、“G・D GAKUEN”というのは弟相手に金を取って勉強を教えるという不埒な事業を行っていたんですが、教える人が教える人なので、その教育効果には大いに疑問があったと言わざるを得ませんね。で、記事を読み進んでいくと、「なお会社組織は有限会社となり資本金も少なくなりましたが、活動は前とかわりません。G・Dグループに投資したい人は直接本部まで来て下さい。一口100円です。」…とありました。この場に及んで、まだ弟から金を巻き上げるかぁ?まったくもって人の欲というのは、限りがありませんなぁ。。。

 で、2面から5面までは各社の業務内容の説明に紙面が費やされております。こんなPR紙みたいなもんだったら、1部35円も取るな!…と思わずにはいられません。で、まずは“G・D BANK”の業務内容でありますが、「返済しやすい…分割返済式ローン」というのがありますね。ローンというのは普通、分割返済式なんぢゃないか?…という気もするんですが、あ、ボーナス1回払いというのもありますので、一概にそうとも言えませんか。書いている人が馬鹿だからって、何でもかんでも疑ってかかってはいけませんね。で、例として「1000円を2ヶ月1回50円の20回払いにした場合」というのがあって、利息は日歩0.3%(たんぽあり)で、60日で90円だそうです。複利式でないのが悪徳業者らしからぬところでありますが、ただ複雑な利息計算が出来なかっただけの話かも知れません。ちなみに(たんぽなし)の場合は利息が0.5%まで膨らむんですが、逆に預金をする場合の利息は普通預金で日歩0.1%だそうです。今の銀行より利率がいいですな。ペイオフ解禁に備えて百五銀行の預金を“G・Dバンク”に振り替えようか?…と思ってしまったんですが、(上の利率は公定歩合の変動などにより変こうする場合があります。)という注意書きがありますので、今ではもっと利率が下がっているかも知れませんね。しかし何ですな。“公定歩合”などという難しい言葉を知ってるくらいなら、せめて“変こう”くらいはちゃんと漢字で書いて欲しかったところですね。経済には強いが、国語には弱い…というキャラなんでしょうかね?で、いろいろと読み進んでいるうちに「やっぱりこれ、前にネタで使ったよな?」…ということが明らかになってきたんですが、今さら後戻りは出来ません。行くんやったら、とことんいてまえ!…という、ほとんど将棋の“香”のような性格ですからね、僕。しかし、“G・D印刷”のところに書いてある「料金:どれも10枚で220円のところ、ズバリ半額の100円!」…って、ズバリ半額なら110円やろ!…というツッコミは、どう考えても前にも書きましたよね。ま、いいですか。夏だしー。

 ということでこの話、次回に続く。

 続くんかい!…と思わず自分でツッコミを入れてしまいましたが、「ズバリ半額の100円!」をキーワードにサイト検索してみても、該当するページがないんですよね。どこに書いたんでしたっけね?…ということで今日はドン・フリードマンです。とりあえず人名は一度、4文字に略してみるんですが、ドン・フリ。うーん、まあまあですかね?なんとなく“完全フリチン”、略して“完フリ”みたいですけどね。で、今日は本編に入る前に精根尽き果ててしまいました。ジャケ絵、面倒過ぎるって!いや、あまりに面倒くさそうなので『ア・デイ・イン・ザ・シティ』のほうにしようかとも思ったんですが、 演奏内容はこの『バックラッシュ』のほうが断然イイですからね。見た目よりも中身。僕の姿勢に寸分の揺るぎもありません。いや、『バックラッシュ』のジャケットだって、自分で書いてみようとさえ思わなければ、なかなか悪くはないんですけどね。さすがに『サークル・ワルツ』のジャケットには及びませんが、何だかわけがわからないところがドン・フリらしくていいと思います。あまり高貴ではない雑誌の通販の広告でもコラージュしたんでしょうか?“○EX TECHNIQUE”とか“GET YOUR MAN”とか“RETIRE AND BE HAPPY”といった文字が見受けられます。リタイヤしてハッピー?あなたの男性を取り戻すぅ?僕には何のことだかさっぱりわかりません。また、必要もありません。えーと、電話番号は…書いてないぢゃん!いや、さすがにアメリカまで国際電話するだけの熱意はありませんけどね。ネット通販だったら、思わず申し込みしちゃうかも知れませんけどね。その他、「お金ががっぽり儲かる!」とか「猫背が直る!」とか「乳がでかくなる!」とでも言いたげな絵がいっぱい書かれておりますが、ごちゃごちゃしたところを書き終えた時点ですっかりヤル気がなくなり、バックの色塗りがかなりおざなりになってしまいました。…ということで、では1曲目から聴いて参りましょう。

 まずはスタンダードの「アローン・トゥゲザー」ですな。出だしのベースの音がえらく小さくて、「ん?」と思ってしまいます。「ん?」と思ってボリュームを上げると、いきなりフリードマンのピアノが出てきて、とても驚きます。心臓に悪いですよね。近所迷惑だし。まだ“にゃん子・金魚”の漫才のほうが近所迷惑じゃないですよね?いや、あまりよく意味はわかりませんけど。で、演奏のほうは素晴らしくいいです。このアルバムは以前、今は亡き『マイ・コンピ』のコーナーで取り上げたことがあるんですが、その時のコメントを無断で勝手に引用すると、ちょっとぉ、何、つまらないこと書いてんのよぉ。。。まったく、むん子ったら大学生のくせに、しょうがないなぁ。。。あ、申し遅れましたぁ。岸民子(きし・みんこ)って言いますぅ。ちょっぴり「キスミント」って感じの名前なんだけどぉ、そんなんぢゃなくってぇ、名古屋の天白区に住んでる23歳のOLだぎゃ。4人姉妹の下から3番目だぎゃ。ということは上から2番目だぎゃ。気軽に「みんこ」って呼んでねっ♪ で、『フラッシュ・バック』だぎゃー。

 ・うふふふふ ラッシー、バックで やってみて♪

 > 家庭でマル秘ショー♪

ということで、「アローン・トゥゲザー」と「バラード・イン・C#マイナー」の2曲がベストで、「ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン」が佳作、他の曲は小難しくってパス。以上でーす♪…って、おお、これは名古屋の“岸家4姉妹”ではありませんかぁ。しっかし、恐ろしく意味がないですな。引用するだけ無駄でしたね。ちなみに“岸家4姉妹”というのは下から順番に“岸めん子”“むん子”“みん子”“まん…”って、その先は書けません。で、恐ろしく意味がなかったから仕方なく自分で書きますが、テンポはミディアムです。ミディアム・ファストくらいですかね?地味なベースの無伴奏イントロに続いて、フリードマンのピアノがいきなり出てくる瞬間がゾクゾクものです。で、テーマの処理はオーソドックスです。綺麗なメロディを素直に歌わせております。ディック・バークのドラミングも冴えてます。で、そのままアドリブ・ソロに入ります。タッチはいかにも白人ピアニストらしい知的でクールなものなんですが、フレーズが熱いです。とってもホットです。戸塚宏クンが乗っているのはヨットです。最近ではウインドサーフィンに凝ってるみたいですけどね。そのうち、ロビー・ナッシュ君みたいに自分のセイル・ブランドを立ち上げるかも知れませんね。“ヒロシ・セイル”とか言って。バランスが悪くてすぐ海に落ちて、現代病の直る効果、抜群!…とか言って。僕はいりませんけどね、そんなセイル。

 ということで2曲目です。「バラード・イン・E#マイナー」は間違いなくこのアルバムのハイライトでありましょう。“E#マイナー”ということは日本語にすると、えーと…、C・D・E…、ハ・ニ・ホ…で、“嬰ホ単調”ですかね?“ト短調”だと何となく“トタン屋根”みたいなんですが、“ホ短調”というのはいいですね。マリガンに何か似たような名前の曲がありましたっけ?あ、「プレリュード・ホ短調」ですか。白人系は“ホ短調”がお好きとお見受けしましたが、日本人にだってグッときちゃいます。これはアレです。エバンスの「ブルー・イン・グリーン」を聴いて泣いたことのある人だったら、間違いなく泣けます。鮭と鱒は鮭鱒。『サークル・ワルツ』を聴いてドン・フリが好きになった人なら、ゼッタイ、気に入ってもらえるんぢゃないかナ?…と、みん子ちゃんも言っておりましたが、少なくとも僕は気に入りました。それで充分ではないっすか。しかしなんですな。“嬰ホ単調”の“”という字は“”の上に“”が2つですかぁ。なんとなく爽やかな感じのする漢字でありますな。で、演奏のほうはというと、フリードマンが絶望的なまでに陰鬱なプレイで大いに気分を落ち込ませてくれて、とても素晴らしいです。エバンス派のピアニストというのはこうでなければなりません。で、スコット・ラファロばりのベース・ソロだってフィーチャーしなければなりません。ここではディック・ニスという人がミスのないプレイを披露してくださいます。ニスというのは木に塗るとテカテカしそうで、いい感じです。脂ぎった人とキスすると、唇がテカテカになりそうで、あまりいい感じじゃありませんけどね。“くちびる脂症”のギャルはあらかじめ脂とり紙に口付けしておくといいかも知れませんね。で、キスマークの付いた脂とり紙というのは、好事家に高く売れるような気がします。少なくとも僕は買います。3000円までなら出してもいいと思います。ただし顔写真付きでないと駄目です。誰か『塩鯖市場』に出品してくれませんかね?あ、かれい技士のだったりしたら、いりません。ライターで火ィ付けて、燃やしちゃいますね、きっと。…と、ここまで書いたところで“E#”じゃなくて“C#”じゃねーか?…という疑惑が沸きあがってまいりました。ま、どっちでもいいですよね、そんなの。

 で、3曲目です。「ウェイト・ティル・ユー・シー・ハー」はロジャース=ハートのナンバーです。曲名からして何となくロマンチックな予感を感じさせますよね。いや、「シー・ハー」というのはおじさんが楊枝で歯をせせる擬態語ですけどね。東海林さだおの漫画によく出てきます。で、演奏のほうは予想に違わず、ロマンチックなピアノの無伴奏ソロで幕を開けます。何というか、エバンスの『ムーンビームズ』というアルバムを聴いているような感じですね。気分はアンニュイお姉さん。あっはん♪…とか言ってるうちにリズムが入ってスインギーなミディアム・テンポに転じました。ワルツですね。いいですね。気分はすっかり「ワルツ・フォー・デビー」ですね。いや、ものすごく安直な発想ですけどね。みん子ちゃんは「他の曲は小難しくってパス。」とか言っておりましたが、少しも小難しいところはありません。天白区に住んでる23歳OLの言うことを、そのまま真に受けてはいけませんね。が、続く4曲目の「ニュース・ブルース」はちょっぴり小難しい…というか、やや変な曲です。根はブルースなんでしょうが、無論“黒く”はありません。かといって“白く”もありません。間を取って“灰色”といったところですかね?いや、何でも間を取ればエエちゅうもんでもないような気もするんですけどね。“エバンス派リリカルの公式”を信奉している人にはちょっと辛抱ならない演奏かも知れませんが、南伸坊が好きな人なら大丈夫かも知れません。いや、ちっとも大丈夫じゃないかも知れませんけどね。全然関係ないですもんね、伸坊。で、5曲目です。「オチェレ(?)です。ほら、3曲目まではとてもいい感じだったのに、遂に読み方すらわからんような曲が出てきてしまったではありませんか。タイトルに括弧して(テーマ−ソロ−デュエット−ソロ)とあるように、トリオ演奏による意味不明なテーマの合奏があって、その後ピアノの無伴奏ソロになって、デュエットに…なりませんな。あ、なりました。ピアノ絡みじゃなくて、ベースとドラムスのデュエットなんですな。何だか、物凄ぉ〜く地味です。このままデュエット無しでテーマに戻ったほうがまだマシだったような気がします。いずれにせよ、小難しいです。いけません。

 意味不明な前衛風サウンドの後は、素直な歌モノが心に染みますなぁ。アービング・バーリンの「ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン」ですね。この曲はエバンスも演ってましたっけね?で、ここでのフリャアドマン…って、何故だか名古屋弁風に訛ってしまいましたが、ここでのフリードマンのプレイはオーソドックスです。それが一番です。わけのわかんないことをやるのは単なる自己満足であって、聴いてるほうにしてみれば単なる苦痛です。いや、そのワガママなところもまた、ジャズなんですけどね。で、バラードで始まった演奏は途中からアップ・テンポに転じます。スローな曲というのはどうしても途中でダレちゃいますので、このアレンジは正解でしょう。ということで、ラストです。タイトル曲の「フラッシュバック」です。何だか嫌な予感がしますね。また、ワガママやってんじゃないでしょうね?…という僕の不安は見事に適中しました。これはどう聴いても「オチェレ(?)のバリエーションですね。しかも事態はより一層悪化しております。バックのベースとドラムスの流れなど、オーネット・コールマン楽団と化しているような瞬間すらあります。オーネットを聴くと黄熱病が出ちゃうのぉ。…という野口英世ライクな人は近寄らないようにしたほうが無難でありましょう。ということで、今日はおしまい。

【総合評価】

 とてもいい演奏と、わけわからん演奏とが両極端なアルバムでありますな。結局のところドン・フリードマンという人は『サークル・ワルツ』を中心に自分の好きな曲だけを集めて“マイ・コンピ”で楽しんだほうがいいのかも知れません。ということで“岸家4姉妹”、よろしくです。


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