HI−FLY (PRESTIGE)

JAKI BYARD (1962/1/30)

HI-FLY


【パーソネル】

JAKI BYARD (p) RON CARTER (b) PETE LA ROCA (ds)
【収録曲】

HI-FLY / TILLIE BUTTERBALL / EXCERPTS FROM YAMEKRAW / THERE ARE MANY WORLDS
HERE TO HERE / LULLABY OF BIRDLAND / 'ROUND MIDNIGHT / BLUES IN THE CLOSET

【解説】

 今日は邪鬼について考えてみたいと思います。というのもですね、1週間ほど前でしたか、某・朝○新聞に東大寺の仏像に関する記事が載っていたんですが、そこでみうらじゅんが「邪鬼のナイスな踏まれっぷり」について言及していたんですよね。いや僕も前々から邪鬼の踏まれっぷりに関しては密かに注目していたんですよね。いくら相手が邪(よこしま)な鬼だからと言って、見せしめのように人前で踏んづける必要はないんじゃないか?…と、踏んづけている持国天、増長天、広目天、多聞天の4人に対して非難めいた感情を抱いていたんですが、踏まれている当の邪鬼のほうはさほど気にする風でもなく、「これが僕たちの仕事なんだよねー。」とでも言うように淡々と踏まれ役に徹している姿が尊くもあり、いじらしくもあり。その昔、沢田研二が「憎みきれない、ろくでなし〜♪」という歌を歌っておりましたが、まさにそんな感じなんですよね、邪鬼っていう奴は。

 と、ここまで書いて、そういえば最近「仏像ネタ」を書いたことがあるような?…ということを思い出したんですが、あ、そうです。パット・マルティーノ『イースト』というアルバムのジャケットに関して仏像に関する考察を展開したことがありましたよね。今、改めて読み直してみたところ実にどうでもいいことしか書いてなかったので、今日はもう少し掘り下げて仏像について考えてみたいと思うんですが、一口に仏像と言っても様々な種類がございます。大きく分けて「如来の部」「菩薩の部」「明王の部」「天の部」「諸尊の部」といった種類があるようなんですが、仏像社会というのは会社と同じように、名誉会長の釈迦牟尼を頂点とする部課制度を採用しているんですかね?毎年、4月になると何人か新入仏像が入ってきたりして。無論、男女雇用機会均等が叫ばれる昨今、墓場の花として女子仏像の採用も欠かせないところでありますが、いや、「墓場の花」なんて言うと叱られちゃいますかね?仏教系の女子大を出て権利意識に目覚めた仏像OLに、「私は墓場の水汲みをやるためにお寺に入ったんじゃないわよっ。」とか文句を言われたりして。いや、仏の世界にギャル系の仏像がいるのかどうかは知りませんけどね。ま、ほとけ株式会社と同じ系列の神さま株式会社のほうには七福神部弁財天をはじめ何人かの女神さまがおりますので、女仏というのがいたとしても別に不思議ではないんですけどね。

 で、邪鬼が配属されているのはほとけ株式会社にある5つの部のうち「天部」というところであります。この部は会社の中でもわりと大所帯でありまして、部長が「梵天」で、次長が「帝釈天」、その下に4つの課がありまして、「持国天」「増長天」「広目天」「多聞天」の4人が課長として君臨しております。この4人は社内では「ものまね四天王」などと呼ばれ、宴会の時には大いに人気を博しております。で、この「天部」にはヒラ仏像にもなかなかの個性派が揃っておりまして、「海老天」とか「イカ天」とか「イモ天」なんかが頑張っております。「チクワ天」というのも海苔で巻いて磯部揚げにすると美味しいですよね。で、いろいろと調べてみたところ、この部には先ほどから懸案になっていたギャル系の仏像が配属されているということが明らかになりました。吉祥天というのがそれなんですが、彼女は実は毘沙門天の妻なんだそうです。職場結婚というか、オフィスラブというか、事務所でやっちゃったというか、とにかくそういった関係にあるわけですな。で、この部にはちゃんとパシリ要因も確保されているようです。「韋駄天」というのがそうです。足が速いのでチェリオを買いにやらしてもすぐに戻ってきて、とっても重宝です。あとはえーと…あ、「伎芸天」(ぎげいてん)というのがおりますな。美しい姿で音を奏でたことから、伎芸を成就させる仏…というか神というか、この辺は神仏混合でごっちゃになっているんですが、これぞギャル系の仏像といったところですね。シゴトと言えば、ま、宴会時のコンパニオン要員ですかね?通称、パニオンOL…って、いや、どの会社にも必ずそういう女子社員が1人くらいはいますよね。

 さて、おまたせ。いよいよ邪鬼の登場です。先ほども述べたように邪鬼「天部」に配属されているんですが、正社員ではありません。派遣社員であります。派遣とは言え、どうして邪(よこしま)な鬼なんかを雇うんだ?…という意見は当然、社内からも出されたのでありますが、当時まだ現役だった釈迦牟尼が周囲の反対を押し切って採用に踏み切ったのだと言われております。釈迦牟尼というのは心の広い人で、社員からも「仏様のような人だ。」と慕われているわけでありますが、邪鬼の採用は彼の人柄を如実に示すエピソードとして、社内でも語り草になってるんですよね。その辺の事情は邪鬼のほうでも充分に理解しておりまして、あえて社内の汚れに役に徹することで釈迦牟尼の恩に報いようと健気に頑張っているんですよね。たとえ整備不良でエンジンが足を出したとしても、「あれは邪鬼がやったことでありまして。」出しゃばって6600Vの高圧回路の絶縁抵抗測定をやろうとして失敗してスーパーを全停電させちゃったとしても、「あれは邪鬼がやったことでありまして。」…と、都合の悪いことは何でも邪鬼のせいにされちゃうんですが、それでも黙って邪鬼は課長の持国天や増長天や広目天や多聞天に踏まれております。それを見ると客のほうとしてもあまり強いことを言えなくなっちゃうんですよね。邪鬼が大人しく踏まれているのをいいことに、増長天課長は最近、ちょっと増長してるんじゃないか?…という意見も出されているんですが、それでも邪鬼は課長を恨んだりはしません。会社には必ずこういう役目の人が必要だということを釈迦牟尼はちゃんとわかっていたんですよね。立派です。黙って踏まれている邪鬼も立派です。ふと見回すとあなたの廻りにもいませんか?邪鬼のような役回りの社員が。

 ということで、ジャキ・バイアードです。今日は前半が邪鬼ねただったので敢えてこの人を選んでみたんですが、ざっと人様のサイトを調べてみたところ、ジャッキー・バイアードと書いている人が多いみたいですね。このCDの日本語表記もそうなってますし。個人的には邪気を感じさせる「ジャキ」という呼び方のほうが好きなんですが、無邪気にぱんつを見せてくれたりするギャルは、もっと好きです。で、ジャキ、もしくはジャッキー・バイアードと言えば「ジェームス・P・ジョンソンからセシル・テイラーまで」とか「ストライドからアバンギャルドまで」などというキャッチフレーズで知られ、 ありとあらゆるピアノ・スタイルを身につけた変態ピアニストとして有名ですよね。また、ピアノだけでなく、アルト、テナー、トランペット、トロンボーン、ヴァイブ、ギター、オルガン、ドラムスまでこなしちゃうマルチ・インストゥルメンタル・プレイヤーでもあるわけですが、「多才である」ということと「聴いておもろい」というのは別問題ですからね。バイアードの場合は聴いていて今ひとつ面白くないのが欠点なんですが、「変態」と言われると何となく聴いてみたくなるのが人情というものでありまして。で、いくつか聴いてみたところやっぱりあまり面白くはなかったんですが、名盤と呼ばれている『ハイ・フライ』というアルバムはさすがに名盤と呼ばれているだけのことはあって、まだわりとマシな部類でありました。ジャケ絵を書くのもわりと簡単そうだしー。いや、何だかよくはわかりませんけどね。カメラのシャッターを長めに開けて動きを表現したかったんでしょうが、自転車やバイクのようにも見えますし、前のほうには「うま」のようなものがいるような気もします。うまに 車を引かせて楽しむ新種のマル秘ショーですかね?…ということで、では1曲目から聴いてみることに致しましょう。

 まずはタイトル曲の「ハイ・フライ」です。ランディ・ウエストンの代表作でありますが、今ひとつ変な曲ですよね。翻訳ソフトにかけてみたら「やあ、飛ぶ」という訳語が出てきましたが、それほど「やあ、飛ぶ」といった感じではなく、ぎこちないリズムに乗せて今ひとつ爽やかでないテーマが演奏されます。ま、別の言い方をすれば佐藤秀樹クンが日本語ライナーに書いているように「原曲のリズミックな面白さを生かしたバイアードのタッチは生かした達郎を彷彿させ、秀逸である」ということも出来るかも知れませんが、あ、秀樹クンはそんなことは言っていませんか。ま、いずれにせよ変なタイム感覚で轢いているのはテーマ部だけでありまして、アドリブに入るとわりかしスインギーなタッチで、彼なりに健闘していたのではないか?…という気がします。詳しくは昼からちょっと出掛けるので、クルマで聴いてからにします。で、2曲目は「ティリー・バターボール」という曲ですね。バイアードのオリジナルで、タイトルはバイアード家で飼っている子犬にちなんだものらしいんですが、「ティリー」という名前なのか、それとも「バターボール」のほうなのかは分かりません。あるいは「ティリー・バターボール」というのがフルネームなのかも知れないし、「ティリー」と「バターボール」の2匹がいるのかも知れませんが、いずれにせよバターボールちゃんというのは名前からして、おそらく「バター犬」ではなかろうかと思われます。ボールというくらいだから、タマにバターを塗って舐めさせたりするんですかね?ちょっとイイかも?…という気がしないでもないんですが、間違って噛まれたりするとちょっと嫌ですけどね。で、曲のほうはというと、いかにも子犬がじゃれ合っているかのようなプリティなメロディが印象的でありまして、バイアードのちょっぴりストライド奏法っぽいタッチもたいへんよろしいかと。この顔でプリティもクソも…あ、表現が下品になっちゃいした。この顔でプリティもウンコもないような気もするんですが、そこのところが変態の変態たる所以です。

 …と、ここまで書いたところで現場に出ることになってクルマの中で聴いてみたんですが、いや、駄目でしたね。シゴトのことが気になって気になって、ちっとも演奏がアタマの中に入ってきませんで。日頃から真面目な社員というのは、こういうところで息を抜けないところがツラいんですよねぇ。で、仕方がないからその日は『一番楼』で中華料理を食べて、家に帰って寝ちゃったんですが、今日は今日で木曽川に行ったら風がむちゃくちゃ強くて、ぜんぜん駄目でしたしね。いや別にそれほどウインドがしたかったわけではなく、「なんとなく日焼けをしていてスポーティーな感じに見えるかも知れない自分」というのを演出したかっただけなので、適当に日に焼けてそれで充分に目的を達することが出来たわけなので、別にいいんですけどね。それにしても韓国は強いですな。ポルトガルやイタリアやスペインに買ってベスト4だから、たいしたものでありますなぁ。もうすでに負けちゃった日本からすると、ちょっぴりジェラシーを感じちゃうところもあるんですが、「ジェラシー、愛の言葉は〜、愛の裏側〜、ジェラシー♪」と井上陽水も歌ってましたしね。あなたにも、ジェラシー、あげた〜い。…って、それは「チェルシー」ですね。“ヨーグルト・スカッチ”がけっこう好きです。あ、“バター・スカッチ”も悪くないですよね。…ということで「ティリー・バターボール」なんですが、その前に1曲目の「ハイ・フライ」からおさらいしておきましょう。「あしたはドブさらいや。」と、昨日『一番楼』でウチの所長も言ってましたしね。

 で、「ハイ・フライ」。バラード風の無伴奏ソロで始まり、そのまま軽くテーマ・メロディを1コーラスほど弾いたところでリズムが入ってまいります。前にも書いたように、ちょっと“ぎくしゃく”した感じなんですが、そこのところが素人っぽくっていいという評価を下すことも出来ますよね。が、演奏が進むにつれてフレージングも次第にスムーズになってまいります。一筋縄でいかないところがバイアードらしいですよね。後半、ピート・ラ・ロカとの4バースやロン・カーターの短いソロとかもあって、テーマに戻って、おしまい。いや、アルバムのテーマ曲のわりには3分56秒と、手堅くまとめた1曲でありました。まずはウォーミング・アップといったところでしょうか。で、2曲目の「ティリー・バターボール」はモダンな感覚を持ったストライド的な奏法に注目したい。フリーな楽想の展開もあり、加えてリズム面の処理も彼らしいユニークさが感じられる…と、佐藤秀樹クンが書いているとおりの演奏が展開されております。で、ジャキ・バイ得意のストライド奏法といえば、3曲目の「ヤマクロー」は見落とせません。ハーレム・ストライド奏法の開祖とも言うべきジェームス・P・ジョンソンが28年に発表した「ヤマクロー組曲」から12小節のフレーズを抜粋して組み立てたもの…とのことでありますが、名前がいいですよね、ヤマクロー。何か、タンク・タンクローみたいで。いや、最後の「クロー」のところしか合ってませんけどね。ちなみにストライドというのは日本語では「またぎ奏法」と言いまして、ピアノの低音部と高音部をまたぐように「ずん、ちゃ、ずん、ちゃ♪」といった感じに弾くところからこの名前があるんだそうです。なんちゅうか、「古きよきアメリカ」を感じさせるナンバーですね。どちらかというと前衛派と目されるピート・ラ・ロカが楽しそうにタイコを叩いている姿も印象的です。こういう演奏を聴いていると、例えばガーランドのカクテル・ピアノ風のスタイルというのも元をただせば「またぎ」なんじゃないか?…と、ふとそんなことを感じさせますよね。ストライドがジャズ・ピアノの源流のひとつであることは間違いありません。…って、今日の僕はとってもいいことを書いてますね。

 で、4曲目はバイアードのオリジナルで「ゼア・アー・メニー・ワールズ」という曲です。ヘントフはエリントンの色合いがあると言う。…って、お得意の日本語ライナー経由の原文ライナーの孫引きになっちゃいましたが、確かにテーマ部はわりとオーソドックスな感じですよね。キュートでラブリィな側面もあるんですが、ソロの途中にふと前衛風のフレーズが顔を覗かせるあたり、いかにもバイアードっぽいところではあります。なんでもいいけど、太もものあたりが何だかヒリヒリするんですよね。これは別に素股のやり過ぎというわけではなく、股の内側ではなくて表面のほうなんですが、風が強くて暑さはちっとも感じられなかったものの、今日は夏至だっただけに紫外線がかなり強力だったんでしょう。こういう生活を繰り返していると皮膚ガンになりますね、きっと。いや、「スポーティーな感じに見えるかも知れない自分」を演出するためなら寿命がちょっぴり短くなるくらいのことは耐えますけどね。 …と言っているうちに5曲目の「ヒア・トゥ・ヒア」が始まりましたが、これはバイアードの「前衛派としての僕」といった位置づけが感じられる作品に仕上がっております。バラードなんですが、無機質なピアノのタッチはニューエイジ派のピアニストである丹生英二さん(37歳)を彷彿させるものがあります。あ、「にう・えいじ」と読んでくださいね、この37歳のおじさんの名前。山本ジョージ・ウインストンとか、そういった系列の音楽を彷彿させ…とか言っているうちに、急に超アップテンポの演奏になっちゃいました。これはもう、アバンギャルドです。無茶苦茶です。躁鬱気質もここまでいっちゃうと、ちょっとビョーキですよね。とか言ってるうちにまた「静かなバラードの部」が始まりましたが、そのギャップが凄いですよね。リズムが時を刻み、私達はその時間の中に生と死の夢を一瞬垣間見る…と、秀樹クンが何やら大層なことを書いておりますが、たかがジャズに生と死の夢を垣間見ちゃいけませんよね。どうせ見るならせいぜい「クレオパトラの夢」とか「ニカの夢」とか。

 で、6曲目はおなじみ、山本ジョージ・シアリングの「バードランドの子守唄」であります。これはいけません。ジャッキー・バイアードとかマッコイ・タイナーといった顔が恐い系のピアニストが、こんなスウィート&ラブリィなピアノを弾いてはいけません。見た目と演奏のギャップが大きすぎます。例えて言うなら、見るからにコワそうなヤッちゃん風のお兄さんが声を出したら鈴木宗男風だったときに感じる違和感?あの声はアホの坂田風の風貌だからこそ似合うのであって、ジャズマンたるとも自分の持っているイメージというのは大切にしなければいけません。このアルバムのジャケットにはバイアード本人が登場してないので、「バードランドの子守唄」を聴いたギャル系リスナーが「どんな素敵な人が弾いているのかしら?」と、いらぬ期待を抱いてしまうことにもなりかねません。いけません。もう、圧倒的によくないほどラブリィな演奏なんですよねぇ。…で、その傾向は続く「ラウンド・ミッドナイト」にも引き継がれてまいります。説明不要のセロニアス・モンクの代表作でありますが、バイアードの演奏は圧倒的によくないほどオーソドックスであります。「ヤマクロー」から「ラウンド・ミッドナイト」から丹生英二さん(37歳)まで。まさに変態ピアニストの面目躍如といったところでしょう。で、ラストは我らが「おすぺ師匠」こと、オスカー・ぺティフォードの代表作、「ブルース・イン・ザ・クローゼット」でございます。「戸棚における憂鬱」…という哲学的なタイトルとは裏腹に、わりと単純なリフ・ブルースでありまして、ま、あのハゲにそんな気の効いた曲が作れるハズがないんだよね。…って、おすぺ師匠に対してそんな失礼なことを言ってはいけません。「単純の美学」とか、そういった意味が隠されているんでしょうな、おそらく。なんせ、師匠のやることですからね。ラ・ロカの叩き出すスインギーなリズムに乗せてバイアードが、そしてロン・カーターのピチカートがテーマを奏で、そして圧倒的なピアノ・ソロへと突入していきます。最後なんだもん。ちょっとは派手に行きたいよね?…といった感じのプレイが微笑ましい限りです。ラ・ロカのドラミングも冴えてます。ただ、ロン・カーターのボウイングはいけません。韓国のスタジアムだったらブーイングものです。ちょっと弓で弾いたくらいで、ぶーぶー言うな!…と本人は思っているかも知れませんが、生理的に受け入れられないものはどうしようもないわけでありまして。ま、それを除けば全体的には好調で、最後のキメも決まってますよね。…というような1枚でした。おしまい。

【総合評価】

 よく知られたジャズ・オリジナルで幕を開け、ストライドで大いに盛り上げておいて、顔に似合わぬラブリィ路線でギャルのハートをつかみ、最後に再びよく知られたジャズ・オリジナルで締める。彼の本音かも知れない前衛アバンギャルド路線をあえてアルバム半ばの「中だるみ地点」に封印したことによって、バイアードのアルバムの中では圧倒的に分かりやすい作品に仕上がっております。そこのことろが一般的な人気を博している理由なんでしょうが、一方でマニアからは「軟弱」の一言で切り捨てられそうですよね。個人的には分かりやすくてイイと思うんですけどー。


INDEX
BACK NEXT