THE CRY! (CONTEMPORARY)

 PRINCE LASHA (1962/1/21)

THE CRY!


【パーソネル】

PRINCE LASHA (fl,as) SONNY SIMMONS (as)
GARY PEACOCK (b) <#2,7,8> MARK PROCTOR (b) <except #2,7,8>
GENE STONE (ds)

【収録曲】

CONGO CALL / BOJANGLES / GREEN AND GOLD / GHOST OF THE PAST
RED'S MOOD / JUANITA / LOST GENERATION / A.Y.

【解説】

ハローキティ地域限定ピンバッジ(他)ぷれせんと 当選者発表♪

 いや、応募者の皆様はおそらく、「何故このようなページに当選者発表が?」…と疑問に思われたことでありましょうが、当選者発表はやらなければいけないし、ジャズのページだって更新しなければならないし、じゃ、いっそのこと、一緒にやっちゃう?…と思ってしまいました。…というのが主な動機でございまして、ま、個人経営の趣味系サイトなんて、どこでもテキトーなものなんですよね。さて、メールがちっともこなくて何だか寂しくて、おまけにアクセス数も伸び悩んでいて何だか寂しくて、一時しのぎの、その場限り的な対策として実施致しました「ハローキティ地域限定ピンバッジ(他)ぷれぜんと♪」でありますが、おかげさまで、ぼちぼちの応募がございました。だいたい100通くらいの応募がありました。そのうち、実に4分の3にあたる約75通が無効票でございまして、いやこれにはちょっとワケがございまして、その責任の一端というか、誤解を招く結果になってしまった発端というか、結核を病んで血痰というか、えーと…あとは特に思い浮かびませんが、某・懸賞サイトに登録する際に「簡単応募なんとか」というのに登録しちゃったんですよね。すると、その懸賞サイト独自の応募フォームが出来てしまって、そっちを使って応募してくれた人が約75名ほどいたというわけでございます。ま、そのページにはうちのサイトのプレゼント応募要領ページにリンクが張ってあって、そこを“くりくり♪”すれば、「希望の賞品を選んで、“ぎゃる”か“おっさん”かを選んで応募すればイイのよね?」ということがわかるような気がしますので、ウチの指定フォームで応募してこなかった人は「ウチのページをぜんぜん見ないで応募したな?」と判断して、まことに勝手ながら無効票とさせていただきました。なんとまあ、勝手なサイトでございましょうか。「そんなの、オカシイぢゃん?」とか不満に思われた方がございましたら、 ここ まで苦情メールを送ってくださいね。なんらかの方策を検討し、場合によっては遣唐使の派遣などを実施してみようか?などと思っております。…って、遣唐使を派遣したところで、何ら問題の解決にはならないような気もするんですけどね。

 さて、ありがたくもウチのページを見て応募してくださった約25名の内訳でありますが、“ぎゃる”が21名、“おっさん”が4名でありました。ギャル含有率、実に84パーセント!この時点で僕がこのプレゼント企画を立案した目的は達成されたようなものでありますが、ちなみにギャルのうちで最もヤングだったのは12歳、最も熟成の域に達しておられた方は47歳でありまして、いや、応募フォームに「ねんれい」という項目を入れたのは、ほとんど趣味の世界だったんですが、平均すると24.3歳でありました。47歳で“ぎゃる”というのもどうかなぁ。。。という気がしないでもないんですが、選択肢が“ぎゃる”か“おっさん”しかないわけだから、それはやむを得ないところでございます。妙齢のご婦人の中にはこの洗濯しに、おじいさんは山へ芝刈りに…って、違います。妙齢のご婦人の中にはこの選択肢にずいぶんと悩まれた人もおられるようですが、僕の範疇では30代の後半まではストライク・ゾーンなので…って、そんなこといったら47歳の応募者に失礼なので、47歳くらいまではストライク・ゾーンと訂正しておきますが、で、希望の賞品にはかなりの偏りがございました。今回のプレゼント賞品は これ だったんですが、あ、そうそう。「海綿体方式@くりくり♪すると大きくなります。」…って、どういう意味ですかぁ?…などと純情な女子高生からメールで質問されたらどうしよう?…と、ずいぶん心配していたんですが、幸いというか残念ながらというか、そういう質問はひとつもございませんでした。もし意味がわからない方がおられましたら保健体育の先生に質問してみるか、カレに実演してもらうかして確かめてみるとイイと思うんですが、それはそうと、先ほど応募状況を整理してみたところ、希望者が多かったのは次の6点でございました。

1位 (12名) B1 「上高地ばーじょん根付け」
2位 (10名) E1 「卓上カレンダー」
2位 (10名) E2 「鵜飼ばーじょん重箱」
4位 ( 9名) A1 「東京都庁ばーじょんファスナーホルダー」
4位 ( 9名) A2 「大阪キティ物語ピンバッジ」
4位 ( 9名) A4 「フェアリーキティ・ピンバッジ」 

 ほぉ、「上高地ばーじょん」がトップというのはちょっと意外でしたねぇ。一緒に出演しているカッパちゃんがカワイイのが勝因でしょうか?その隣の「しまなみ海道ばーじょん」はキティちゃんが何だか「おーい!はに丸」みたいになっちゃって、個人的には「・・・。」なんですが、それでも5名の希望者がおりました。Aグループの3点が上位にランクインしておりますが、これは2個セットになっていてオトクな感じがするのが人気の秘密でありましょうか?同時に、前のほうに掲載された賞品ほど選ばれやすくなるという傾向もあるようです。Aグループ、Bグループ、Cグループ…となるに従って希望者数が激減して、Dグループあたりになるともう、どうでもよくなってくるのか、人気はさっぱりです。特にD10など希望者皆無でありましたが、ま、これは存在自体が地味なので、やむを得ないところでありますな。で、Eグループにはちょっと毛色が変わった賞品を入れておきましたので、人気が復活しております。カレンダーは33歳のおじさんの目から見ても「カワイイっ♪」という気がしますし、70年代・初代キティちゃん風のデザインが、ギャルと自称するには、ちょっと気が引ける。…といった年代のギャル達のノスタルジーをくすぐるのでありましょう。で、「鵜飼ばーじょん重箱」はかなりの“レアもの”ではないかと思われ、マニアの収集意欲をくすぐるのではないかと思われます。ちなみに和服フェチの傾向がある僕の個人的な趣向でいうと、「京都ばーじょん(D1)」がイチバンのお気に入りでございます。

 ということで、いよいよ当選者の発表です。厳正な抽選の結果(←ホントかぁ?性別とか、年齢とか、コメントの愛想のよさとかで、差別とか贔屓とかしてないかぁ?)、次の方が当選となりましたー。

 かわさきあさみ様(D6,D7)/たかのひろこ様(E2)/戸塚佳子様 (C2,C3,D9)

 秋田谷幸子様(C6,D11)/吉田亜佳音様(B1,D4)/渡辺友紀様 (A2,D1)

 杉下章子様(A1,A3)/片山枝里奈様(D1)/亀山かほる様 (B1,E1)

 吉良百花様(C1)/山田祐子様(D12)/村木まどか様(A4,D5)/檜垣百加理様 (C5,D3)

 いや、当初は約10名に3個くらいずつを振り分ける予定だったんですが、どうしても同じ賞品に人気が集中して、約13名に1〜3個を振り分けるということになってしまいました。1個しか割り当てがなかった人には希望してない賞品等をテキトーにおまけしておきますので、どうかご勘弁のほどを。。。で、当選された皆様におかれましては

 郵便番号 住所 電話番号 氏名 当選賞品名(記号)を明記して、 sabapyon@mb.infoweb.ne.jp までメールを送ってくださいね。よろしくお願いします。ということで、おしまい。

 さて、ジャズのお話です。プリンス・ラシャです。プレゼントの応募者で、ジャズにはまったく興味はないのぉ。。。という人は無理に読んでいただかなくても結構です。だいたい、ジャズ好きの人とキティちゃん好きのギャルとは、まったくもって接点とか共通点とかがないような気がしますし、それに今日はよりによって、ジャズ界の中でも最も“ギャル受け”しそうにもないプリンス・ラシャですからねぇ。いや、名前のほうはなかなかオシャレでありまして、白馬に乗って颯爽と登場しそうな雰囲気ではありますが、あ、白馬と言えば先週の八方尾根は最悪でしたな。ま、その話はいずれまた『全国スキー場ガイド』にでも書くとして、で、昨日はハローキティに会えるスキー場としてリニューアルした「ヘブンスそのはら」というところに行ってまいりました。期待していたほどには・・・。というのが実直な浣腸、いや、率直な感想なんですが 使用済みのリフト券 が欲しい人がいれば進呈しますので、遠慮なく言ってくださいね。いや、遠慮するほどのモノでもないんですけどね。で、プリンス・ラシャ・クインテット・フィーチャリング・ソニー・シモンズ『ザ・クライ!』でありますが、ラシャぴょんとシモっちと言えば、知る人ぞ知る名コンビでございまして、いや僕個人としてはあまりよく知らんのですけどね。昆布青年あたりが何かと詳しそうなんですが、どこかへ消えちゃいましたしね。で、詳しいことはよくわからんのですが、以前『ファイヤーバード』というアルバムを聴いてみて、そのドルフィーばりの鮮烈なプレイに感銘を受け、いや、ラシャぴょんとシモンズのどっちがドルフィーに似たほうなのかはよくわからんかったんですが、この手のサウンドが嫌いではない僕としては、同じコンビによるこの『ザ・クライ!』というアルバムも気になって、先日、名古屋のタワーレコードで見かけて速攻でGETしたというわけなんですけどね。で、聴いてみたらだいたい想像していた通りの演奏だったので、まずはよかったのではないかと思うんですが、んなことででは皆さんと一緒に1曲目から聴いてみることに致しましょう。

 1曲目、「コンゴ・コール」という曲です。マツダにボンゴという名前のワンボックス・カーがあって、また世の中にはボンゴという名前の動物もいて、動物園でボンゴを見たおじさんというのは、たいていコドモに向かって「マツダのボンゴや。」という発言をして、コドモに「はぁ?」という顔をされるわけありますが、こういうおじさんというのはヒョウの檻の前では必ずと言っていいほど、「ひょー!」と驚いております。そしてピューマの檻の前では星一徹と化して、「ピューマよ、あれが巨人の星だ!」というようなことを言うわけでありますが、こうして父親の威厳というのは失墜していくものなんですなぁ。。。…というような話を以前に書いたことがあるような気がするんですが、これはボンゴではなくてコンゴです。アフリカ系の打楽器のそのような名前のものがあったような気がするんですが、この「コンゴ・コール」も、どことなくアフリカ的なムードを持った曲となっております。どのへんがアフリカ的なのかというと、冒頭のベース・ラインがアフリカ的です。強力無比なベースのピチカートにアフリカン・ムードのタイコが絡み、フルートとアルトの絡みで印象的なメロディのテーマが演奏されます。最後の「ぴょ〜♪」というフレーズが豹的にアフリカのサバンナを感じさせます。そういえばマツダには“サバンナRX7”というクルマもありましたな。どうやらアフリカをテーマに車名のシリーズ化を計った模様でありますが、テーマに続くソニー・シモンズの伸びやかなアルト・ソロが悪くないですなぁ。このアルバムではプリンス・ラシャはもっぱらフルートを吹いていますので、どっちがどっちなのか悩まずにすむわけでありますが、ここでのシモンズのプレイはそれほどドルフィー的ではなく、よってドルフィーっぽかったのはラシャのほうなのかな?という気もするわけでありますが、そのラシャのフルート・ソロがあって、テーマに戻って、おしまい。ま、マッコイ・タイナーの『サハラ』とかが好きな人なら楽しめるかな?…といった感じの演奏でありました。個人的には結構好みのサウンドなんですが、ハード・バップ好きの御仁にはちっとも楽しめないかも知れません。ま、人それぞれだしぃ。

 はい2曲目です。「ボージャングルズ」という曲です。アンダーは、手入れを怠り、ぼーぼージャングル状態ね。…ではありません。アフリカをテーマにしたシリーズ化の一環としてジャングルを持ってきたのかというと、そうではなくて、タップダンサーとして有名だったビル・ロビンソンのニックネーム、Mr.ボージャングルにちなんだものでありましょう。原文ライナーにもそのようなことが書いてあります。シンプルなリフ・ブルース風のナンバーでありまして、演奏はアルトのワン・ホーンによるものとなっております。輸入盤のCDを見ると、このアルバムでプリンス・ラシャはフルートしか吹いてないようなクレジットになっておりますが、これがラシャのリーダー作であることを考慮に入れると、おそらくここでアルトを吹いているのはラシャなのではないかと思います。幾分ドルフィーぽいアウトなフレージングが聴かれますしね。ピアノレスという編成のせいか、演奏はかなりラジカルでオーネット・コールマンを彷彿させるところもありますが、個人的にはピアノレスというのはトップレスほどには好きではありません。トップレス、値段の高さも、トップれす。…という川柳が何かの雑誌に載っていたような気がしますが、3曲目は「グリーン・アンド・ゴールド」という曲ですね。これも2曲目と同様、根はオーソドックスな曲だと思うんですが、ラシャ自身は原文ライナーにおける発言でバードやチュー・ベリー、クリフォード・ブラウン、リッチー・パウエル、チャーリー・クリスチャンの名前に言及しております。フルートとアルトのユニゾンによるテーマに続いてラシャのソロになりますが、フレーズの間に「ンエぇ〜♪」という声を出すところなど、ローランド・カークのフルートに似たところがあるような気がしないでもありません。ま、似ているのは「ンエぇ〜♪」のところだけなんですけどね。続くシモンズのアルトはラジカルです。アライグマぁ?…って、それはラスカルですね。で、2曲目同様、ピアノの音が聞こえないのが個人的にはちょっぴり寂しいところでありますが、その分、下痢症ベーシストのゲイリー・ピーコックが頑張っているので、ヨシとしておきましょう。いかにも60年代的な前衛風のナンバーなんですが、そこはかとない哀愁を感じさせるあたりが、とっても哀愁トゥナイト。

 はい、4曲目です。「ゴースト・オブ・ア・パート」です。あ、これはワルツですね。メロディ的には変則ハード・バップと言ってもよさそうな感じなんですが、ソロに入ると濃厚に意味不明です。こういった演奏が3曲も続くと、さすがの僕も疲れてきちゃいますね。もともと持続力にはまったく自信がないほうだしぃ。。。で、ピアノレスというのはどうも精神的にもよくないような気がしますね。ま、その分、下痢症ベーシストのゲイリー・ピーコックが…あ、ピーコックが入っているのは2曲目と7曲目と8曲目だけですかぁ。前言撤回。3曲目でも4曲目でも、ピーコックはちっとも頑張っておりません。頑張っているのはマーク・プロクターという人でした。で、4曲目の「レッズ・ムード」でありますが、これはブルースがベースになっている曲でございます。原文ライナーにも“ふりー・むーど、べーすど・おん・ぶるーす”と書いてあります。チャーリー・パーカーあたりが書きそうなブルースですな。ちなみにタイトルはテナー・サックスのヴァーチュオーゾ、レッド・コナーの名前にちなんでいるそうでありますが、そんなボクシングの赤コーナーみたいな名前のテナー・サックスの巨匠って、いましたっけ?オーネット・コールマンやラシャ自身がインスパイアされて、セヴェラル・イヤーズ・アゴーに死んじゃったそうですけどね、赤コーナー君。で、演奏のほうは相変わらずです。で、5曲目です。「ユアニッタ」です。タイトルはラシャのマミィの名前なんだそうです。 名前から判断してニタニタした感じのお母さんなんでしょうな、おそらく。いつもニコニコしている人というのは男女を問わず感じのいいものでございますが、いつもニタニタしている人というのは、あまりよくありませんな。鈴木の善チャンみたいで。…って、ここでいきなり個人的な仕事つながりの人の名前を出しても誰も知らないとは思いますが、先日、加茂川の排水機場に行った時には善チャンがいなくてラッキーでした。るんるん♪で、曲のほうも明るく楽しいムードの横溢したナンバーでありまして、いつもニタニタ、明るい笑顔。そういうお母さんなのでありましょう。フルートとアルトのユニゾンでテーマが演奏され、おそらくソニー・シモンズと思われるアルト・ソロへと続いていくわけでありますが、ここでのプレイからはオーネットからの影響が顕著に感じられますね。『ゴールデン・サークルのオーネット・コールマン』を彷彿させるというか、トランペットとかヴァイオリンさえやらなきゃ、いい人なんですけどねぇ、オーネットも。で、続いてプリンス・ラシャと思われるフルート・ソロがあって、ベースの弓弾きがあって、テーマに戻って、おしまい。ま、ひさびさに“聴ける類(たぐい)”の演奏ではなかったか?という気がしないでもありません。ま、個人的には類(たぐい)よりも、真鯉(まごい)のほうが好きなんですけど。

 7曲目です。「ロスト・ジェネレーション」です。「失われた世代」ですかぁ。僕はさいわいにも「ジェネレーション」を「ゼネレーション」と発音してしまう世代よりは若干ヤングな世代に属しているわけでありますが、演奏のほうはアルトの無伴奏ソロでありまして、…と思っていたら途中から「ぼん、ぼん♪」とベースのピチカートが入ってきて、タイコも入ってきて、完全なるフリーの世界に突入してしまいましたが、これまたオーネット・コールマンの世界でありますな。アルトを吹いているのはラシャなのかシモンズなのかサダカではありませんが、ま、一般ウケしないこと、この上なし。。。といった感じの演奏となっております。それに比べるとアルバム最後の「A.Y.」は、まだマシですね。タイトルは“Affectionately Yours”の略ということでありますが、「E.D.」ほどメジャーな略称ではありませんよね。ちなみにウチの会社の取引先にエバラ電算というところがありまして、ここはもっぱら「E.D.」という略称でよばれております。でも大丈夫です。うちの本社のほうではちゃんとファイザー製薬の工場の発電機の面倒だって見ております。先日、会社のほうにファイザー 製薬から僕宛に郵便が届いておりまして、OLさんからあらぬ誤解を受けるところでありましたが、決して通販で注文したとか、そういうことではございません。ちゃんと送り先は自宅の住所にしておきましたしぃ。で、曲のほうはまずまずわかりやすいメロディでありまして、演奏のほうも「まあまあかな?」といったレベルには止まっております。

 というわけで、全体的に見ると1曲目のデキがいちばんよくて、あとはまあ、ぼちぼち。。。といったところでありましたが、コールマンに耐えられる強靱な精神力の持ち主であれば、ま、なんとかなるのではないかという気がします。ということで、次回はもうちょっと分かりやすいアルバムを紹介しますので、今回はこれでご勘弁のほどを。。。


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