MO’ GREENS PLEASE (BLUE NOTE)

 FREDDIE ROACH (1963/1/21,3/11)

MO' GREEN PLEASE


【パーソネル】

CONRAD LESTER (ts) KENNY BURRELL (g) EDDIE WRIGHT (g)
FREDDIE ROACH (org) CLARENCE JOHNSTON (ds)

【収録曲】

GOOGA MOOGA / BABY DON'T YOU CRY / PARTY TIME / NADA BOSSA
MO' GREENS PLEASE / BLUES IN THE FRONT ROOM / I KNOW
IS YOU IS OR IS YOU AIN'T MY BABY / UNCHAINED MELODY
TWO DIFFERENT WORLDS

【解説】

 先週は何かと、ばたばたしておりました。何をしていたのかというと、金曜日には穴を掘っていたんですけどね。火曜日にとりあえず掘ってみて、水道管が見付からなかったのでそのまま埋め戻して、で、僕の心の中では、この仕事は「終わったこと」になっていたんですが、元請け業者は許してくれませんでした。「もう一度、掘れ!」などと、ご無体なことを言うんですよねぇ。。。普通、石油でも温泉でも、掘ってみて駄目だったら「運が悪かったね。」ということで諦めるものなんですが、相当に執着心の強いタイプであると言わざるを得ません。そこでやむを得ず金曜日に再び掘ってみることになったんですが、一人では心もとないので、援軍を連れていくことにしました。戦争でも登山でも冒険でも連れションでも、仲間がいるというのは心強いものですからねぇ。そこで営業のタカシマくんを強制労働に駆り出すことにしたんですが、その甲斐あってか作業開始から約4時間後、1メートルほど掘り進んだところで見事に水道管を掘り当てて、2人で抱き合ってヨロコビを分かち合ったんですが、そんな苦労を知ってか知らずが、その翌日、僕たちの「愛の穴」を見た下請けの配管業者のおじさんは一言。「もっと広く掘ってくれんと困るなぁ。。。」 いやあ、思わず「ツルハシで、どたまカチ割ったろかい!」と思ってしまいましたね。

 とまあ、この話はこれだけでありまして、続いては先週から懸案となっておりました「はっさく問題」について考えてみたいと思うんですが、数ある柑橘系の果物の中でも「はっさく」だけがどういうわけだか異色なネーミングになっていると思いませんかぁ?思いませんかぁ?思いませんかぁ?思いますよね。ちなみに僕が初めて「柑橘系」という言葉を知ったのは小学生の頃でありまして、わりと早熟なコドモだったと言えるかも知れませね。コトのきっかけは化粧品だったんですが、順を追って説明すると、当時、塩サバ2号は資生堂の「ブラバス」のヘア・リキッドだのヘア・トニックだのを愛用しておりました。そこで当時小学生だった僕も真似をして頭に振りかけたりしていたわけですが、その「ブラバス」が確か“柑橘系の香り”ではなかったかと。いや、“シトラスの香り”でしたかね?いや、もしかしたらそのどちらでもなくて、“中年の香り”だったかも知れませんが、いや、今から思えば「どうしてそのような中年臭いものを愛用していたのか?」と自分でも不思議に思うんですが、で、当時の僕もそのことに気が付いて、一時期、整髪料を「ヨーグルトの汁」に変えたりもしたわけですが、とにかくまあ、僕は“柑橘系”というコトバを知ったわけでありまして。

で、当時から僕は好奇心が旺盛で、勉強熱心で、勤勉で、おまけに検便が好きでしたからね。「“柑橘”というのは、どういったものにあらんや?」と疑問に思った僕は、ただちにその意味を辞書で調べてみたわけでありますが、その結果「みかん科のうち、みかん属・きんかん属に属する果樹の総称」といった回答が得られ、「そっかぁ。“柑橘系の香り”というのは、平たく言えば“みかん臭い”ということなんだな。」と大いに納得がいったわけでありますが、ちなみに柑橘類の果物というのは、大きく分けると2つのタイプに分類することが出来ますよね。「手で皮がむけるタイプ」と「手で皮がむけないタイプ」というのがそれでありまして、 前者の代表は言うまでもなく、日本の“温州みかん”でございます。この「手で皮がむける」というのは重要なポイントでありまして、この特性ゆえにミカンはバナナと並んで“レジャー・行楽・遠足の友”となり得たわけでありますが、ちなみに果物以外にも、この「手で皮がむける」というのが重大な問題になってくるモノがございまして、そのものが何であるかをここで具体的に述べることは出来ませんが、「手で皮がムケないと、高須クリニックのお世話になることになっちゃうね。」ということで、ひとつご察しのほどを願えないものかと。で、「手で皮がむけるタイプ」と一口に言っても、正確には「簡単に手で皮がむけるタイプ」と、「ちょっと頑張れば手で皮がむけないこともないタイプ」の2つに分けることが出来まして、「手で皮がむけるオレンジ」という触れ込みのセミノールは、どちらかと言えば後者に属すると言えるでありましょう。

 一方、「手で皮がむけないタイプ」のほうも、更に2つに分類することが出来まして、「どうあがいても手で皮をむこうとは思わないタイプ」と、「かなり無理をすれば手で皮がむけないこともないんだけど、指に“さかむけ”が出来ていると、しみちゃうタイプ」というのがそれなんですけどね。オレンジとかネーブルとかグレープフルーツとか、いわゆる“あっち系”の柑橘類はどちらかというと前者ではないかという気がするんですが、夏みかんとか甘夏とか伊予柑とかハッサクあたりは、“さかむけ問題”さえ我慢すれば、なんとか頑張れば手で皮がむけないこともないような気がしますよね?その“さかむけ問題”にしたところで、小林製薬の「サカムケア」でケアすればすむ話ですしね。で、えーと、そろそろ面倒になってきたので「はっさく問題」にケリをつけたいと思うんですが、結論から申し上げましょう。“はっさく”は漢字では“八朔”と書くんだそうでありまして、で、“八朔”というのは何かと言うと、八月の最初の日のことなんだそうです。で、旧暦の8月1日頃から食べられるようになるから、“はっさく”だねっ♪…って、そんだけ。いやあ、調べてみたら実にどうでもいい結果になっちゃいましたね。さ、青切りミカンでも食べよっと。

 ということで、本日はフレディ・ローチです。で、青切りミカンにちなんで、『モー・グリーンズ・プリーズ』というアルバムを選んでみました。緑色をしてますもんねぇ、青切りミカン。もう、みどレンジャーも真っ青?…という感じなんですが、いや、みどレンジャーが真っ青になっちゃったら青レンジャーと紛らわしいので、ヤメて欲しいと思うんですけどね。ちなみにここで言う「グリーン」は「生野菜」ということでありまして、ジャケットにはローチがヤングだった頃に食べ物カンケーで大いにお世話になったらしいネリー嬢というオハハンが特別出演しております。うん。いかにも学食にいて、「もっと野菜を食べにゃ、いけんよ。」とか言いそうなタイプのオバハンでありますな。学食のオバハンではありますが憲法問題なんかにもわりと興味を持っていて、「違憲は、いけんよ。」なんてことも言うわけです。気はイイんだけど、言うことはつまらん。そういったタイプのオバハンではないかと思われます。「納豆は、なっとうもならんか?」と言っていた穴守稲荷の「ホテル梅月」のオバハンと同レベルではないかと言う気がします。あ、先々週くらいに泊まっていた美濃加茂の「ステーションホテル」というところはですね、ツインの一人使用だったんですが、無駄だと思われるほど広かったです。大股で歩いて縦方向に8歩、横方向に6歩はありました。部屋も広かったんですが風呂場(←便所は別)も広くてですね、足を伸ばして入れるだけの湯船に、洗い場までが完備されておりました。ただ、蛇口のところの湯温調節ハンドルの表示がですね、50・100・200・300とかなっていて、ちょっとビビりました。もう、「熱湯コマーシャル」も真っ青?…という感じなんですが、もしかしたら絶対温度表示だったのかも知れません。そんだけ。

 ということで、では本題に入りましょう。このアルバムは全10曲とジャズにしてはちょっぴり多めでありまして、その分、1曲の演奏時間が短めになっていて、全体的にあっさりとした仕上がりとなっております。で、オルガン・トリオによる演奏が5曲、コンラッド・レスターという、おそらく“R&B系の人”ではないかと思われるテナーが入ってカルテット編成になったものが5曲という構成なんですが、冒頭の「グガ・モガ」という曲はテナー入りのほうでありますな。タイトルの意味はよくわかりません。「モガ」のほうはおそらく「モダン・ガール」の略ではないかと思うんですが、「グガ」のほうが不明です。「軍司ガール」ですかね?川俣軍司みたいに白いグンゼパンツを履いて、白いタオルを口にくわえているガール…って、ぜんぜんソソられるものがありませんが、曲のほうはシンプルなリフを基調としたブルースでございます。シャッフルするリズムが、とっても軍司っぽい?…という気がしないでもないんですが、テーマに続いて登場するコンラッド・レスターのソロは思ったとおり“臭み”たっぶりでありまして、実にリズム、そしてブルースしてますなぁ。続くローチのプレイもノリがよくてよろしいです。ソロの後半、オルガンに被せるようにテナーのリフが絡むあたり、定番的な手法ではありますが、なかなかゴキゲンなムードでありまして、電気盤のカギを作っている会社はタキゲン、西脇はイチゲン、…って、いや、内輪なネタですいません。

 2曲目、「ベイビー・ドント・ユー・クライ」。泣いちゃいけないよ、べいびー。トリオによる実にしみじみとしたバラード風のナンバーでございます。オルガンという楽器はともすれば下品になりがちなんですが、ここでのローチは抑制の美学を感じさせる、実にセンスのいいプレイを聴かせてくださっております。これだったら「オルガンで口説く」というのも可能ですかね?傷口が膿んじゃうのは化膿ですけどね。ちなみにトリオのセッションではケニー・バレルがギターを弾いているんですが、さすがといったソロを聴かせてくださっておりまして、実に好ましいのではないかと言う気が致します。いや、今日の僕って、とっても言葉遣いが丁寧ですね。ただ、回りくどいだけのような気もしますけどね。ということで、3曲目は「パーティ・タイム」。いいですなぁ、パーティ。僕はパーティもパンティも大好きなんですが、パンティという言い方は今ひとつ品がないので、どちらかというと「ぱんつ」のほうが好きなんですけどね。で、演奏のほうはタイトルどおりの楽しい雰囲気に溢れておりまして、トリオによるシンプルな小品。…といった感じに仕上がっております。エイト・ビートっぽいリズムがいかにも安っぽいんですが、テーマのブレイクのストップ・タイムが実に効果的ですね。素敵なクーガ・ムーガ。ベイビー、泣かないで − ほら、もうすぐパーティ・タイム…って、これはローチ自らが書いたライナーからの引用なんですが、オルガン奏者にしては結構インテリなんですよねぇ、この人。…って、オルガン奏者に対する差別的な発言でありましたが、はい、ここで一息いれましょう。新鮮な生野菜でも食べて、気分をリフレッシュしてください。

 「ナダ・ボッサ」。「ボサ・ノヴァじゃないよ」というのが本人の訳なんですが、いや、日本語に訳したのは中原尚哉という人なんですけどね。ボサノヴァに「魔手毛灘」…って、違います。ボサノヴァに「マシュケナダ」という曲がありますが、アレは「マシュケじゃないよ」という意味なんすかね?ま、それはともかく、ローチのオリジナルの「ボサ・ノヴァじゃないよ」は、本人が「ボサ・ノヴァじゃないよ」と言ってるわりにはボサ・ノヴァっぽいリズムで演奏されておりまして、ま、なかなか軽快なナンバーと言えるのではなかろうかと。テーマ部はトリオで演奏され、んで、ソロになって初めてレスターのテナーが登場。…というスタイルになっております。ま、いいんじゃないでしょうか。で、5曲目のタイトル曲、「モー・グリーンズ・プリーズ」はマイナー調のなかなか印象的なメロディを持ったナンバーでありまして、オルガンとギターとテナーのユニゾンでテーマが演奏された後、コンラッド・レスターのソロになるんですが、その間も残る2人はバックでテーマ・メロディを演奏し続けております。で、今度はエディ・ライトのソロ、更にはローチのソロ…と続いていくわけですが、「ソロをとってない2人は、バックでテーマを演奏することにしようね。」という事前の取り決めがあったのか、そのようなアレンジに従って演奏は進められてまいります。以上です。

 はい、6曲目です。「ブルース・イン・ザ・フロント・ルーム」です。“フロント・ルーム”って、何?…と思ったら、「居間でブルースを聴きながら」という訳がついておりましたので、おそらく「居間」のことなんでしょう。居間ぁ〜、私のぉ〜、願い事がぁ〜、かなうならばぁ〜、翼が欲しい〜♪という歌がありましたが、居間で空を飛んだりすると鴨居に頭をぶつけることになるので、ヤメておいたほうが賢明だと思います。ウンコの検査をするのは検便ですけどね。…って、検便ネタはもういいですね。で、「居間でブルースを聴きながら」は、居間で聴くにしては、ちょっとテンポが速いかな?…という気もするんですが、ま、トリオによる元気な演奏でありますな。はい、あと4曲です。「そうかい、わかったよ。」と訳されている「アイ・ノウ」というナンバーです。「鵜飼、よかったよ。」というのは、この夏の僕の思いでなんですが、いや、実際には「鵜飼、まあまあよかった…カナ?」といった程度なんですが、“鮎責め”の弁当はちょっぴり問題ありでしたけどね。イシイのミートボールでも入ってるほうが僕としては嬉しかったんですが、鮎なんてものはコドモが食べるもんですしね。で、「そうかい、わかったよ。」は“バーバラ譲二”という日系の人が書いたナンバーのようでありまして、ちょっぴり「セントルイス・ブルース」を思わせるような曲調のナンバーでございます。ずんか、じゃっか、ずんか、じゃっか♪といった感じのチープなリズムが泣かせますなぁ、中瀬マスさん(87歳)。もうすぐ米寿ですね。米寿のお祝いには、やっぱりベージュのパンツ?

 はい、あと2曲です。「イズ・ユー・イズ・オア・イズ・エイント・マイ・ベイビー」は、「トムとジェリー」でトムがメス猫に愛を打ち明ける時にベースを弾きながら歌ったといういわくつきの曲で…と、原田和典クンが書いた日本語ライナーにありますが、そんなシーンがありましたっけね?『人造ネコ』だったら、ストーリーのディティールまではっきりと覚えているんですけどね。メス猫というのはおそらく、ツンと澄ました感じの美人な白ネコではなかったかと思われますが、ちなみに『人造ネコ』の巻では、トムを評した「育ちがよさそうで、ぽちゃぽちゃっとして、頼りないねぇ。。。」というオバサンの台詞が印象に残っているんですが、どうしてそんなどうでもいいようなことを覚えているんでしょうね?ま、それはともかく、ローチ・トリオの演奏もトムの熱唱に負けず劣らず、なかなか渋い仕上がり具合となっております。あ、バレルはギター・ソロの途中で「朝日のように爽やかに」の一節を引用しておりますな。ということで、9曲目の「アンチェインド・メロディ」。これはイイです。“珠玉のバラード”と言っていいと思います。コンラッド・レスターのスケベっぽい歌いぶりは、もうほとんど「魅惑のムード・テナー」と言っていいと思います。演歌です。アイ・アイ・アイ・ライク・演歌ぁ〜♪By冠二郎です。ローチのオルガンは愛する人を優しく抱きしめるようなぁ?…って、自分で書いてて背中が痒ぃんですが、全体的に「抱擁」を感じさせるナンバーでありますなぁ、いや、何となく。オルガンとテナーで口説く、究極の世界だと思います。アイ・アイ・アイ・ライク・演歌ぁ〜♪

 はい、ラストです。「トゥ・ディファレント・ワールド」です。「全然別の世界」−に住んでるってわけだ。…でございます。歌モノだと思うんですが、レスターの下世話とも言える吹きっぷりが印象的ですな。ローチのソロも“最後の自暴自棄”的な盛り上がりをみせております。で、テーマに戻って、おしまい。…と思わせておいて、もう一度テーマが繰り返されるところなど、ニクい演出でありますなぁ。で、ニクじゃなくて野菜も盛りつけてくれているネリー嬢に思いを馳せて、今日の演奏はおしまい♪



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