JOE ROLAND (BETHLEHEM)

JOE ROLAND (1955/3/17,18)

JOE ROLAND


【パーソネル】

JOE ROLAND (vib) DICK GARCIA (g) FREDDIE REDD (p)
DANTE MARTUCCI (b) RON JEFFERSON (ds)

【収録曲】

EASY LIVING / STAIRWAY TO THE STEINWAY / SOFT WINDS
TEACH ME TONIGHT / ROBIN / SWEET LORRAINE
GOODBYE , BIRD / AFTER YOU'VE GONE / ANTICIPATION
I COVER THE WATERFRONT / THE MOON GOT IN MY EYES / STREET OF DREAMS

【解説】

 盆休み最後の日曜日、僕は今、「こだま号」の車内におります。僕の盆休みは11日〜15日まででありまして、11日と12日は安曇野へ道祖神巡り、及びスイス村観光に赴く予定だたんですが、よんどころのない事情で中止になりました。で、天気も悪かったので最初の日は家でごろごろしておりまして、次の日は家でだらだらしていたわけなんですが、13日になってようやく天気も回復したので木曽川へ行ってまいりました。で、次の日は「いつかは御前崎」を探訪し、15日は家でうだうだと過ごし、16、17日は会社へ行ったんですが、10人ほどいる社員のうちの7割ほどが休みをとっておりまして、この状況で真面目に仕事をしろというのはどだい無理な話でありまして、で、テキトーに時間を潰して無為な2日間を過ごし、18日は土曜日で会社が休みなので木曽川に行って、で、本日は品川に向けて新幹線に乗っているという、そういった状況であるわけです。

 盆休み最後の日曜日、もしかして東京に向かう新幹線はUターンラッシュと名犬ラッシーで、とんでもないことになってるんぢゃないか?ということが懸念されたんですが、いや、ラッシュとラッシーはちょっとだけ似てますしね。で、昼頃に名古屋駅に着いて新幹線の切符を買おうとすると、名犬のほうはともかく、やはりUターン客の数は少なくないようで、…と、ここまで書いたところで睡魔に襲われてしまいましたが、「こだま号」はただ今、掛川と静岡の間を走っております。…と思ったら、静岡に到着しました。「こだま号」というのは動いたと思ったらすぐに次の駅に着いて、どうも世話しないんですよねぇ。養育放棄は児童虐待の一種 ?…って、ああん、そうじゃなくて、動いたと思ったらすぐに次の駅に着いて、どうも忙しないんですよねぇ。あ、「せわしない」というのはこういう字を書くんですか。勉強になりますなぁ。で、そもそもどうして「こだま号」などに乗っているのかというと、塩サバ物産(仮名)岐阜営業所勤務のぼーっとしたOL“こだまちゃん”に敬意を表したわけではなく、いや、会社のパソコンを見たらデスクトップに「児玉わーぷろ」というアイコンが出来ていて、ちょっぴりカワイイ ?と思ってしまいましたが、やはりUターン客の数は少なくないようで、かと言ってそれほど多いというわけでもなかったんですが、指定席は2時間先の列車まですべて売り切れでございました。グリーン席ならいくらでも空いているんですが、あいにく、エッヂのカードを買ったばかりでちょっぴりビンボーなんですよねぇ、今のぼく。昨日、木曽川の帰りに「おちょぼ稲荷」に寄って串カツを買おうとしたら、駐車場代200円とられましたしー。そこでまあ、仕方なく自由席の特急券を買ったわけですが、「ひかり号」は混んでいて座れそうもなかったので、「こだま号」にしたという、それだけのことなんですけどね。名古屋ではガラガラでしたが、新富士まで来て、自由席の乗車率は90%くらい?という感じになってまいりました。

 新幹線は混んでましたが、この「盆休み最後の日曜日」というのはメリットもございまして、ホテルがむちゃくちゃ安くなっておりました。いつものように「旅の窓口」でネット予約したんですが、高輪東武ホテルというところが通常価格14000円のところ、特別価格6000円になっておりました。当初は横浜でオフ会を開催する予定だったので、桜木町のワシントンホテルを押さえてあったんですが、ここも10000円くらいのところが7000円になっておりました。安いぞ閑散期!…と、ここまで書いたところで三島ですかぁ。三島由紀夫の故郷ですかぁ?違いますかぁ?ミシマのふりかけの故郷ですかぁ?違いますかぁ?で、「こだま号」の車内なんですが、ひっきりなしに「沿線のお土産でございまぁ〜す。」というのを売りにまいります。オネーサンではなく、今日の「こだま号」はオニーサンが土産物の販売担当のようなんですが、弁当やサンドイッチやコーヒーやビールやアイスクリームはともかく、車内でお土産を買う人ってほとんど見たことがないんですよね。たまにオバサンが、「そうかぁ。せんべいという手もあったかぁ。」といった感じで「草加せんべい」を買っていく程度で、売っているほうとしても、「どっせ誰も買わないんだしぃ。。。」といった感じで、幾分投げやりに商品名を連呼しております。ちなみに本日のラインアップは浜松付近までは「京都名産の夏期限定“夏おたべ”、名古屋名産の“青柳ういろう”、浜名湖名産“うなぎパイ”、伊勢名産の“おふく餅”はいかがっすかぁ?」といった感じだったんですが、何なんでしょうね、“おふく餅”。“赤福餅”じゃなくて、“おふく餅”。僕は伊勢の国の住人でありますが、新幹線に乗るまで、この世の中に「伊勢名産の“おふく餅”」なるものが存在していることなど、まったくもって知りませんでしたなぁ。社会見学とかで伊勢のほうに行くと、必ず「しょうが糖」を買ってましたし。生きているうちに一度は“おふく餅”というを食べておくべきではないか?とは思うんですが、そんなものを買ったら売り子のオニーサンに、「この人、“おふく餅”なんて買ってら!」と馬鹿にされるに違いなく、詰め所に戻って早速、「俺、今日、生まれて初めて“おふく餅”を買う人を見たぁ!」とコーフン気味に報告するに違いなく、「ホットコーヒーにサンドイッチはいかがっすかぁ?」担当のオネーサンも、それを聞いて「えっ、マジー?」と答えるに違いなく、「3号車の17Aの席に“おふく野郎”がいる!」という噂は瞬く間に車内中の乗務員に知れ渡り、3号車にやって来ては“おふく餅”の袋を確認してクスクス笑うといった状態になって、とても落ち着いて原稿を書いてる場合ぢゃない!という事態に陥っちゃうことは必至。こうして僕は今日も“おふく餅”を買いそびれるのでありました。

 静岡を越えると、お土産のラインアップが少し変わります。「静岡名産“あべかわ餅”と“わさび漬け”はいかがっすかぁ?」というのが追加されます。なるほど、場所が移動するにつれ、あまり「沿線お土産」でないものはハズされるわけだな。。。と思っていると、相変わらず“夏おたべ”も“青柳ういろう”も、問題の“おふく餅”も売っていて、今ひとつ了見がよくわかりませんなぁ。素人考えでは、「“あべかわ餅”があるんだから、“おふく餅”はもういいぢゃん?」という気がするんですが、どうもそういう問題ではなさそうです。が、いずれにせよ「沿線お土産」がぜんぜん売れていないのは確かでありまして、これは素人目に見ても商売としてぜんぜん成功していないことは明らかでございます。これは何とかしなければなりません。僕が何とかしてあげましょう。僕がいいアイデアを出してあげましょう。売り上げ不振の原因はですね、ずばり「商品の魅力の無さ」だと思うんだよね、僕は。“あべかわ餅”にせよ、“青柳ういろう”にせよ、“うなぎパイ”にせよ、んなもんは駅の売店にでもデパートにでも土産物屋さんにも売っておりまして、わざわざ新幹線の車内で買うだけの必然性がまったく感じられないんですよね。“うなぎパイ”なんか、舞阪の近くのローソンにも売ってたしー。ま、“おふく餅”に関しては地元民だって知らないような超レア物であるわけですが、いざ勇気を出して買ってみれば、ただの赤福のパチモンかもしれませんしー。そこで新幹線車内販売「沿線のお土産」部門の販売促進策としては、ずばり“新幹線限定キティちゃん大作戦”。これしかないでしょう。例えば“うなぎパイ”を例にとってみれば、普通の“うなぎパイ”を売るのではなく、“うなぎパイ(ナッツ入り)”でも駄目で、最高級の“うなぎパイ・VSOP”でもまだ不足で、ここはやはり“新幹線限定うなぎパイ・うっふんキティちゃんバージョン”というのを新開発するしかないでしょう。パッケージにはキティちゃんのパンチラ写真(実写版)をあしらって限定モノ好きのギャル層だけでなく、変態筋のオジサン層も取り込んで、中身のほうも“うなぎエキス”だけでなく、そっちの方面に絶大なる威力があると言われている“ガラナエキス”と“マジック・マッシュルーム抽出液”をブレンドし、ついでに“紅茶きのこ”の菌も混ぜて、これはもう、一口かじれば鼻血ブーは必至。キャッチフレーズも“夜のお菓子”などという生やさしいのでは駄目で、“ああん、夜まで待てない〜♪真っ昼間のお菓子”。で、オマケとして“うっふんキティちゃん・指圧用棒器具”をつければ完璧でありましょう。うなぎパイ@春華堂の商品企画部の皆さま、うなぎパイ携帯ストラップ(680円)などというワケのわからんものを作ってないで、ひとつ前向きに御検討なされることを進言いたします。


 ということで、わけのわからんヴァイブ奏者シリーズはジョニー・レイに続いてジョー・ローランドだじょー。あ、高輪東○ホテルに到着しましたが、何の取り柄もない古くさいホテルでありますなぁ。。。これでホントに14000円もするんですかね?これでもし14000円も取らるのなら、僕は怒りますね。怒って、嫌がらせにベッドでタバコを吸っちゃいますね。ベッドでタバコを吸ってシーツを焦がして、「ああん、コゲちゃったぁ。。。」とか言っちゃいますね。タバコだけじゃなく、タマゴだって吸っちゃいますね。タマゴの殻に小さな穴を開けて中身を吸って、「ああん、タマゴでお雛様を作っちゃったぁ。。。」とか言っちゃいますね。が、僕はタバコは吸わないし、生タマゴも好きではないし、第一、実際には税込みで6300円しか払ってないから別にイイんですが、ま、高輪という場所を考慮に入れても、せいぜい9600円どまりぃ?といったところでしょうか。ユカちゃんはこれで満足なんでしょうか?…って、いや、僕がチェックインをしていると、うしろからギャルが一人やって来て、「なんとかユカですぅ。」という趣旨の発言をしておったんですが、ま、ホテルのお兄さんが「インターネットで予約された、なんとかユカ様ですね?」と言っていたので、1泊6000円(税抜)のクチかも知れません。あ、そういえば朝食券というのもくれたので、それで6000円というのはかなりお得と言えますよね。いやあ、早まって寝煙草でホテルを燃やしたりしないで正解でしたな。

 で、ジョー・ローランドなんですが、CDと付属のライナーノートを持ってくるのを忘れたので、いったいどういう人なのかはよくわかりません。唯一、その素性として「酢醤油と騎乗位が好きっ♪」ということが判明しているんですが、あるいは山本ジョージ・シアリングのカルテットで活躍したとか、そういうことも書いてあったかも知れません。で、CDとライナーノートはは持ってきていないんですが、音のほうはMP3にしてCFカードに放り込んであるのでジョルナダちゃんで聴けるという仕組みになっております。で、ここまで書いて品川から戻り、今日は火曜日でありますが、いやあ、台風ですなぁ。午後19時20分現在、台風11号は紀伊半島の先っちょのほうにいるみたいなんですが、桑名でも電線が鳴る程度の風が吹いております。ということは風速10m/s くらいですかね?ほら、僕って割りと風にはビンカンだしぃ。で、数年前の「7号@ごんあじ台風」では車に積んであったマストを飛ばされるという憂き目を見ましたので、昨日のうちに軒下に避難させておきました。準備は万端です。で、ジョー・ローランドの『ジョー・ローランド』というベツレヘム盤なんですが、書くのが面倒なジャケですなぁ。アンタは写真の加工をするだけでイイかもしれんけど、ちょっとは手書きするヒトの身にもなって貰いたいものですなぁ。。。と文句のひとつも言いたくなるところでありますが、ま、適当に書いておいたからいいんですけどね。で、ヴァイブ+ギター+ピアノ・トリオという編成で演奏される1曲目の「イージー・リビング」は、『オパス・デ・おます VOL.2』のジョニー・レイに比べても室内楽的なムードが濃厚で、お気楽イージー・リスニング・ジャズと言ってもいいほどわかりやすい演奏なんですが、ま、たまにはこういうのもいいですかね?時代は今、「いわし系」ですしね。ま、ヴァイブに激しいウメキ声を期待する向きにはぜんぜん物足りないかも知れませんが、ディック・ガルシア君のギターも素朴な味わいでございます。ということで、はい次です。このアルバム、全部で12曲もあるので、ゆっくり曲解説などしている場合ではありません。

 2曲目の「ステアウェイ・トゥ・ザ・スタンウェイ」は、キザな高橋クン推薦の「ステアウェイ・トゥ・ザ・スターズ@星へのきざはし」をもじったタイトルでありましょう。ミディアム・テンポのナンバーで、ギターとヴァイブのユニゾンによるテーマ部はジョージ・シアリング・クインテットの演奏を彷彿させますね。ぜ、前曲と同じくヴァイブ、ギター、ピアノの順にソロを取るんですが、このピアノ・ソロがホレス・シルバーの影響を感じさせるフレージングで、なかなかイイんですよね。誰かと思ったらフレディ・レッドでありまして、曲を作ったのもレッドでありました。なるほどぉ。。。3曲目の「ソフト・ウインズ」はベニー・グッドマン、日本名・紅善男のオリジナルで、ソフトな曲調が室内楽的なプレイにお似合いです。4曲目「ティーチ・ミー・トゥナイト@今晩は教えて頂戴ナ♪」はシアリング・クインテットの編成を生かして、シアリング・スタイルを聴かせてくれるのが興味深い。…と、日本語ライナーで岩浪洋三センセが指摘しているナンバーです。僕もとっても興味深いと思います。「頂戴ナ♪」ですしね。

 「ロビン」は Ish Ugarte の作曲で…と洋三センセは書いておりますが、おそらく読み方がよくわからんかったんでしょうな、Ish Ugarte。いっしゅ・うがーて?で、悪くはない曲&演奏ではありますが、こうも似たような演奏が続くと、ちょっとダレますよね。6曲目の「スウィート・ロレイン」も似たような演奏なんですが、曲がとってもスウィートなので何とか鑑賞には耐え得ります。で、7曲目で初めてジョー・ローランドのオリジナルが登場して、タイトルは「グッドバイ・バード」でありますな。おそらくチャーリー・パーカーへのトリビュート・ナンバーではなかろうかと思われますが、マイナー調のキャッチーなメロディで、なかなかの佳曲ではなかろうかと。少なくとも日本人好みの曲であるには違いなく、僕は好きですねぇ、女子高生のスクール水着姿。あ、パーカーはこの録音の5日前に亡くなったんですかぁ。まさに「死にたてのトリビュート」でありまして、かと言って過度のセンチメンタリズムに陥ることもなく、わりと淡々としたソロが続くところなど、それもまた人生。このメンバーの中ではいちばんパーカーと関係が深そうなフレディ・レッドのソロが印象的でございます。

 はい、あと5曲です。台風で電線が切れて、いつ停電しないとも限りませんので先を急ぎましょう。スタンダードの「アフター・ユーブ・ゴーン」はアップ・テンポの軽快な演奏です。9曲目の「アンティシペーション」はギターのディック・ガルシア君のオリジナルで、とってもアンティシペーションなナンバーです。わりと複雑な構成のようですが、キャッチーなメロディの、なかなかの佳曲だと思います。作曲者に敬意を表して餓流死亜くんがソロヲキルわけですが、ギターの腕前もなかなかです。はい、10曲目です。「あ、いる、カバだ!」太田、ふらっと動物園。…の句で名高い「アイ・カバー・ザ・ウォーター・フロント」でございます。 ジョー・ローランドの弾くヴァイブがチェレスタみたいな音色で、ノスタルジックなムードを醸し出しております。なかなかシャレた演出ですね。で、しみじみとしたテーマ部の演奏に続いてローランド、餓流死亜、フレディ・レッドのソロとなりますが、いつの間にやらミディアム・テンポのスインギーな演奏に転じております。で、テーマの再現の前に「ワルツ・タイムによるキュートなパート」というのがあって、なかなかシャレた演出ですね。はい、ラス2。「ザ・ムーン・ゴット・イン・マイ・アイズ」は「あたしのオメメにお月様がぁ♪」といった内容のキュートな歌モノでありまして、「さわやかヴァイブぷれい♪」と、思わず “♪( ひなのまーく )” を連発しちゃうほど、ぷりてぃ&きゅーてぃな仕上がりとなっております。ラス1のバラード、「ストリート・オブ・ドリームス」もイイですなぁ。

 ということで、中間でちょっぴりダレそうになりましたが、全体的にはソフトな仕上がり…で、あ…、電気が


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