OPUS DE JAZZ VOL.2 (SAVOY)

JOHN RAE (1960/12/6)

OPUS DE JAZZ VOL.2


【パーソネル】

BOBBY JASPAR (fl,as) JOHN RAE (vib) STEVE KURN (p)
JOHN NEVES (b) JAKE HANNAH (ds)

【収録曲】

POTLIKKER BLUES / AH-LEU-CHA / ROLL ON DOWN
BACK YARD BLUES / BY MY SIDE / PARKER'S MOOD
BEAT AND BLUE
【解説】

 頼んでおいた本が届きました。いや、頼んでおいた本といっても『都内女子校制服図鑑(2001年夏版)』といったものではなく、いや僕って、そういうのにはまったく興味がないですからね。どうせ買うなら『都内女子校スク水図鑑(2001年冬版)』って、そんなの、どこの学校でもそれほど大差がないような気がするし、冬にスクール水着は寒いからやめといたほうが無難だと思うしぃ。で、頼んでおいた本というのは何かと言うと、ソフトバンク・パブリッシング株式会社発行の『jornada720スーパーブック』というのでありまして、実を言うと僕って、せっかく手に入れたジョルナダちゃんを、まだ完全には制服…いや、征服してないんですよねぇ。具体的にジョルナダちゃんとはどこまで進んでいるのかというと、「ようやく、“A”までいったとこ?」といった感じでありまして、おかげで先週はせっかく書いた原稿が瞬時に消えちゃったりして、えらい目にあいました。「もっとジョルナダちゃんを使いこなさなければならない。」そう危惧を抱いた僕は、直ちに通販サイトで『jornada720スーパーブック』という本を注文したという次第でありますが、だいたい僕って、未だに「じょるなだ」と正確に発音出来ないんですよね。「じょるなだ」というのは今ひとつ舌が回りにくく、ちょっと油断すると思わず「“じょるだな”なんだな。」と、山下清センセイのような口調で言ってしまうわけでありますが、僕などまだいいほうでありまして、おじさんになるとメーカー名の「ヒューレット・パッカード」だって危うくなっちゃいます。思わず「ヒューレット・カッパート」とか言ってしまいます。「何かこう、ひゅーっと冷凍河童が飛んでいくような感じぃ?」というイメージで覚えてる限り、この間違いはそう簡単には修正できないのではないかと思われますが、そもそも「jornada」というのはどういう意味なんでしょうね?

 という疑問に対する答えだって、この本にはちゃんと書かれております。「jornada」というのは、えーと、「旅」を意味する単語のようです。ちなみにヨーロッパでは「よるなーだ」とか「ほるなーた」と発音するようですが、ああん、そんな今ひとつカッコ悪い呼びかたぢゃなくってぇ。。。やはりここは日本比喩冷凍河童亜土のリリース文に従って「じょるなだ」と呼ぶことに致しましょう。で、まず最初にジョルナダのOSについて触れてみたいと思うんですが、OSというのは言うまでもなく「オフィスすけべ」の略ではなく、「オペレーティング・システム」のことですよね。あ、「オペレーティング」じゃなくて「オペレーション」でしたっけ?ま、いずれにせよ英語で略すと“OS”、日本語で略すと“おぺしす”となるわけですが、何となくいやらしい響きでありますなぁ、おぺしす。で、PDA系のデバイスのOSには何種類かありまして、主なところでは“Parm”系、“Windows CE”系、“ザウルス”系などがございます。そのうちジョルナダちゃんは“Windows CE”搭載機となっております。その中でも最新の“Microsoft Windows Powered Handheld PC2000”というのを載せておりまして、この点が唯一、シグマリオン・ユーザーに自慢出来るところであるわけですが、アッチは“Handheld PC Professional Edition 3.0”ですもんね。けっ。シケたOS。。。いや、どこがどう違うのか、よくは分かりませんけどね。パワードとプロフェッショナルでは、どっちがエライのか?と聞かれれば、何となくプロフェッショナルのほうがプロのような気もしますしぃ。。。

 で、なまじ新しいOSを載せたのが裏目に出たのが「ATOK Pocket for Windows CE」でございまして、この本にも「jornada720必携ソフト」として紹介されているんですが、今ひとつOSとの相性がよくないんですよね。だいたいからして付属のインストーラーではインストール出来なくて、思わず半泣きになってしまいましたが、SOS、SOS、ほらほら呼んでいるわ〜、今日もまた誰か、オトメのピンチぃ〜♪とまあ歌はどうでもよくて、手動でファイルをコピーしてインストールすれば何とか動くようにはなるんですが、やはり今ひとつ動作が不安定でありまして、ユーザー辞書に単語が登録出来ないし、すぐにフリーズしちゃうしぃ。。。ちなみに不具合を解消するためのアップデート・モジュールというのもあるんですが、それを使っても不具合はちっとも解消されません。だいたい、本体に付いてきたデジカメ用の画像処理ソフトでさえちゃんとインストール出来ませんで、日本ヒューレット・河童亜土の人、おそらく鳳啓介みたいな顔をした人ではないかと思われますが、ちゃんとチェックしてるのかぁ?ポテチン。

 が、それだけの問題点を抱えておりながら、「Microsoft IME98 6.00.30」のアホさ加減よりは遙かにマシでありまして、ちなみにこの本には「ATOK」と「IME」の変換結果の比較が載っておりますが、例えば「サバイバル中」は「サバイバル中」(ATOK)と「サバイバル中」(IME)で、これはどちらも正解です。さすがに「鯖威張る中」というのは世の中から消え去ったようでありますな。以下、同様の順で「冷蔵庫の霜取り」は「冷蔵庫の霜鳥」と「冷蔵庫の霜鳥」で、これはどちらもあきまへんなぁ。。。ま、「ATOK」も万能ではないということでありますが、この先の人生において「冷蔵庫の霜取り」について考えるような機会がそれほどあるとも思えないので、これはよしとしておきましょう。続いて「マグロの握り」は「マグロのに義理」と「マグロの握り」で、「IME」の勝ち。あかんやん!「ATOK」、水産系にも弱いやん!が、永徳クンが実力を発揮するのはここからでありまして、「浴槽にお湯を張る」と「良くそうにお湯を春」、「ドライブイン」と「ドライブ印」、「ハンド減る度」と「ハンドヘルド」、「小田のブナが(織田信長)」と「小田のぶなが」…って、こうしてみると、どっちもどっちでありますなぁ。。。

 続いてはCPUです。普通のパソコンの場合、CPUに何を積んでいようが、OSの種類が同じならソフトウェアは問題なく動作するわけですが、ハンドヘルドPCやポケットPCの場合はそうは問屋が卸しません。マラソンの瀬古選手(桑名出身)と宋兄弟の人形を作りました。瀬古選手の人形は店頭に並びましたが、宋兄弟のほうは工場からは出荷されたものの、店には並びませんでした。ナ〜ンデカ?→(答え) 宋(そう)は問屋が卸さないから。…というインテリジェンスに溢れたなぞなぞが昔ありましたが、ハンドヘルドPCやポケットPCの場合、CPUの種類にあわせてコンパイルされたアプリケーションしか実行出来ないようになっているわけでして。で、ハンドヘルドPCやポケットPCでは“MIPS”や“SH3”“SH4”といったCPUが主流なんですが、ジョルナダちゃんは最新の“StrongARM”という石を積んでおります。え、シグマリオンは“VR4121”ぃ?なにそれ?あ、MIPS系ですかぁ。StrongARMは速くて省電力なスグレものでありますが、採用している機種が少なくて、対応ソフトが少ないのがネックでありますな。最もCompaqのポケットPCである“iPAC”に採用されたので、これからソフトも増えてくることと思われます。で、このCPUにはもうひとつ欠点がございまして、英語のダウンロード・ページを閲覧していて意味がよくわからんので翻訳ソフトを利用すると、“強力腕”とか出てきて、さっぱり意味がわからんという致命的な欠点がございます。“強力腕”が“StrongARM”のことだとわかるのに、5分もかかってしまったぢゃないか!と、ストロング金剛に文句のひとつも言いたくなってしまいます。

 あ、サードパーティ製のACアダプタというのがあるんですね。ジョルナダに付属していたACアダプタは本体のわりには大きめで、携帯性に今ひとつ難があるなぁ。。。と思っていたんですが、これは小型軽量でイイですなぁ。メーカー・サイトのURLが載ってましたので、早速通販で注文しておきました。明後日くらいに届くと思います。わくわく♪あ、インベーダーゲームをダウンロード出来るサイトの紹介もありますな。シェアウェアで9.95$も取られるんですが、ま、クソしょうもない有料すけべサイトに入会したとでも思って、試しに買ってみましょうかね?………。はい、買ってみました。遊んでみました。………。なんだかクソしょうもない有料すけべサイトに入会しちゃったような気分ですなぁ。。。こういう本に載せる場合、ちゃんと自分で遊んでみて、「うん。これなら人に薦めてみても、恨まれて自宅に火をつけられるよーなことはないな。」ということを確認した上で書いて欲しいものでありますなぁ。古橋秀夫クン、今後キミの家が火事で燃えるようなことがあれば、それはおそらく僕の仕業です。あとは、えーと…“Windows Media Player”のスキンを自作する方法というのもあるんですね。スキンと言うのはまあ、画面のデザインのようなものなんですが、デフォルトのやつは何だかケバくて、今ひとつなんですよね。いや、こういうの(→) Player 1 なんですけどね。ここはひとつ、デザインセンスに秀でた僕が自作してみましょうかね?とりあえず人様が作ったフレームがありましたので、そこに岡本太郎画伯の作品と「オカモト」という字を書いてみました。これです。(→) Player 2

名付けて「スキンはオカモト」って、僕が言いたかったのは、そんだけ。


  ミルト釈尊の『オパス・デ・ジャズ』と言えば、フルートとヴァイブといった室内楽的な編成でホレス汁婆のファンキー・チューン「オパス・デ・ファンク」を演っているところに禅味が感じられるサヴォイの人気盤でありますが、出した当時もそこそこ売れたのでありましょう。そこそこ売れたとなれば、「二匹目のドジョウを狙ってみるぅ?」というスケベ心が出てくるのもやむを得ないところでございまして、赤いドジョウはアカドジョウ。ぢゃ、エラの張ったドジョウは?→(答え) 宍戸錠。…というインテリジェンスに溢れたなぞなぞが昔ありましたが、『オパス・デ・ジャズ』から5年の歳月を経て、その続編を作ってしまいました。題して『オパス・デ・ジャズ・VOL.2』。ちなみに前作のプロデューサはオジー・カデナという嘉手納基地に所属するオジサンでしたが、VOL.2のほうはトランジション・レーベルを起こしたことで知られるトム・ウィルソンがプロデュースを担当しております。前作のヴァイブ+フルート+ピアノ・トリオという編成はそのままに、ミルト釈尊、フランク上吸う、ハンク上手といった黒人穏健派のメンバーが、ジョニー・レイ、ボビー・ジャスパー、スティーブ・キューンといった白人過激派に取って替わられております。いや、ちょっぴり過激というか、エグミがあるのはステ・キュンくらいで、あとの2人はいたって穏健なんですけどね。このようなメンツになったおかげで、前作よりいっそう室内楽的な気運が高まっているのではないかと推測されますが、んなことでまあ、1曲目から聴いてみましょうね。

 「ポットリッカー・ブルース」はボビー・ジャスパーのオリジナルです。最近はジョルナダちゃんの“Hyper Edit For WindowsCE”というHTMLエディタを使っているので、例の翻訳ソフトとはとんと御無沙汰なんですが、久しぶりに訳してもらいますかね?「POTLIKKER青」…って、やるだけ無駄でしたね。で、ブルースと言ってもそれほどアーシーなブルースではなく、ヴァイブとフルートのユニゾンで演奏されるテーマは健全爽やかですらあります。が、今ひとつ印象の薄いナンバーであることも確かでありまして、ま、総括するならば「悪くはないが、それほど良くもない。」といったところでしょうか?いや、ジョニー・レイのスインギーなヴァイブ・プレイは悪くはないんですけどね。ちなみにこのヴァイブ奏者は英語表記では「JOHN」となっておりますが、日本語ライナーには「ジョニー」と書いてありますので、こちらを採用したいと思います。「“本気”と書いて“マジ”と読む。」というのもアリですんで、“JOHN”と書いて“ジョニー”と読むぐらい、何でもないよね?と、ウニを煮ていたジョニーも言っておりました。で、続くボビ・スパのフルート・ソロも無難な出来映えなんですが、それに続く若かりし頃の“やんぐステ・キュン”のピアノが、既に独特のエグミを感じさせて良好です。「小粋にスイングする事を拒否する個性」とでもいいましょうか、残る2人がスインギーなプレイに終始しているだけに異彩を放っております。汗を拭いて、そのままクルマの中に放置してあった僕のタオルは異臭を放ってますけどね。…って、早く洗濯しろって。

 2曲目。「アー・リュー・チャ」。あ、これはどう考えてもマトモな翻訳は無理でしょう。「ああという声-レウCHA」。ほら、言わんこっちゃない。。。この翻訳ソフトは外国系すけべサイトを鑑賞するために開発されたものなので、ついつい「ああという声」などという発想になっちゃうんでしょうね。けしからんことです。ガイジンなら「AH!!」でイイかもしれんけど、日本人なら「あ〜ん♪」やろ!と、文句のひとつも言いたくなりますが、対位法を用いたことで知られるパーカー・ナンバーでありますな。えっ?やっぱりバックかなぁ。うふっ♪って、誰も好きな体位の話など聞いてなくて、まず最初にフルートが出てきて、続いてヴァイブの奏でる主旋律にフルートが絡む形でテーマが演奏され、そしてジョニー・レイのソロへと進んでまいります。この人のスタイルはミルト・ジャクソンの流れを汲むものではないかと思われますが、ヴァイブというのは誰の演奏を聴いても基本的には同じように思われるので、総括すると「まあまあかな?」といったところですかね?続くステ・キュンは彼にしては割とスインギーなプレイを展開しておりまして、続くボビ・スパも彼にしては割とハードなプレイを展開しております。そんだけ。

 3曲目、「下って転がっていきなさい」。はい、そうしますぅ。。。としか答えようがないような命令口調の訳文でありますな。最近、道路工事の車線規制の看板でも「オメーに命令される筋合いはねーよ!」と反感を抱く人が多いのか、昔のような「右に寄れ」といった命令口調のものは少なくなって、「右に寄ってください」と懇願するような口調のものが多くなりましたよね。「右に寄る」という、今ひとつ意図がよくわからないのもありますけどね。よって「ROLL ON DOWN」も「転がって下りる」といった程度の訳にしておいたほうが波風が立たずに無難なのではないかと思われますが、確かに坂道を転がり落ちていくようなアップ・テンポのナンバーでありますな。テーマ自体はシンプルなリフ物でありまして、アレンジも単純明快なユニゾンに過ぎませんが、これはテーマ・メロディうんぬんというより、単純にアドリブを堪能するナンバーでありますな。レイちゃん、もうノリノリぃ♪といった感じでありまして、やはりヴァイブ・プレイというのはこれぐらい熱くないと楽しくありません。続くジャスパーもフルートという楽器の性格上、それほどハードに迫るというわけにはいきませんが、ま、彼なりに真剣に頑張ってはくれてるぅ?という姿勢は伝わってまいりまして、で、続くステ・キュンのピアノはハードなんだかクールなんだか捕らえどころがなく、で、最後にスインギーなヴァイブとドラムスの4バースがあって、テーマに戻って、おしまい。全体的にドマラーの、いや、ドラマーのジェイク・ハンナの括約筋が目立つナンバーでありました。

 4曲目の「バックヤード・ブルース」、日本名「裏庭青」はボビー・ジャスパーのオリジナルですが、大変キャッチーなメロディの魅力的なナンバーでございます。アルバムの最初にこの曲を持ってきて、ジャケットのデザインをもうちょっとオシャレなものにしておけば、日本での人気も高まったと思われるのに、トム・ウィルソンくんってばプロデュースのセンスがありませんなぁ。。。僕だったらジャケットのデザインは岡本太郎画伯にお願いして、アルバム・タイトルだって『オパスでおます』にしちゃいますけどね。…って、おますネタは前にもどこかで書いたことがあるような気がしますが、シャレたテーマ部の演奏に続いて、ジャスパーが趣味のよいソロを披露します。趣味のよいシュミーズというのは結構ソソられるものがありますが、いくら趣味がよくても「趣味のよいズロース」というのは駄目ですなぁ。…とか言ってるうちにジョニー・レイのソロになりました。こちらもヒジョーに綺麗な感じの仕上がりになっておりまして、で、後半は興がのってきて、かなりノリノリになっておりますが、続くステ・キュンが思いっ切りクール・ダウンしてくれますね。それでも後半はキュンなりに頑張ってフルートとヴァイブの8バースにつなぎ、しかしどう考えても、やっぱりよくありませんなぁ、趣味のよいズロース。「ずろ」などという鼻水をすするような音を持ってきたこと自体が敗因ではないかと思われますが、とか言ってるうちに演奏のほうは終わりました。

 5曲目の「バイ・マイ・サイド」は歌モノでございます。瀬戸物ではありません。好き者でもありません。やっぱりフルートとヴァイブの組み合わせって、こういう小粋なナンバーでこそ魅力を発揮するよね?という気がしますが、6曲目の「パーカーズ・ムード」はブルースでございます。やっぱりフルートとヴァイブの組み合わせって、こういうディープなブルースではちょっと無理があるよね?という気がしますが、そういう意味で僕のオススメは7曲目の「ビート・アンド・ブルー」でありますな。このアルバムで唯一のジョニー・レイのオリジナルなんですが、あ、曲名のところの表記がここだけ太字になっていませんね。「あっ、さばぴょん、太くするのを忘れてるぅ。ただでさえ細いのにぃ。。。」というわけではなく、これはCDオマケ曲なのでわざと細い字にしておきました。しかし「ただでさえ細いのにぃ。。。」というのは一言余分だと思うし、大きなお世話だとも思いますが、オマケ曲にしておくのがもったいないようなリリカルなバラードに仕上がっております。この曲をボツにしちゃったトム・ウィルソンの見識がまたしても問われるところでありますが、しかしこれでようやくジョルナダちゃんから消え去った原稿が仕上がって、なにより。それにしても完敗でしたな、弥富高校と四日市工業。あとは「義父見た、義母見た、ぎぼあいこ」の岐阜三田に賭けるしかありませんが、今年は血便和歌山が出てないので、ちょっぴり寂しいです。ということで、おしまい。



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