IN THE LAND OF THE GIANTS (PRESTIGE)

ERIC KLOSS (1969/1/2)

IN THE LAND OF THE GIANTS


【パーソネル】

ERIC KLOSS (as) BOOKER ERVIN (ts) JAKI BYARD (p)
RICHARD DAVIS (b) ALAN DAWSON (ds)


【収録曲】

SUMMERTIME / SO WHAT / SOCK IT TO ME SOCRATES
WHEN TWO LOVERS TOUCH / THINGS AIN'T WHAT USED TO BE


【解説】

今日は「高富町でスモレンスキーチェッキ弁を修理しよう」というお話です。

えー、岐阜市の北隣にですね、高富町という町がございまし。いや、ございます。うーん、ちょっぴりタイプミス。ちなみに僕のタイプは「白いパンツの似合う純情派の女子高生」なんですが、会社からこの町へ行くコースの途中に高校があるみたいで、よく女子高生が歩いているんですよねー。いいことです。で、会社からこの町へ行くコースの途中に「マーサ21」というショッピングセンターがありまして、いや昔は「ジャスコ正木ショッピングセンター」という名前だったんですが、いつのまにやら“今風”の名前に改名したんですよね。正木だからマーサ。あまりといえばあまりにも安易でありまして、うちの近くの江場という町にある「エバーランド」というパチンコ屋と何ら発想に違いがないわけでありますが、このSCに数年前、発電機の点検に行ったことがあるんですよね。発電機は屋上に設置されていたんですが、そこに行く途中にスポーツ・クラブがあって、レオタード姿のおねえさんが寝転がって一生懸命運動に励んでおられました。屋上へはそのすぐ横にある梯子を上っていくという構造になっておりまして、もうちょっと何とかならんのか?という感じでありましたが、いや、別に何ともならなくても、僕は一向にかまわないんですけどね。

岐阜市の北部から高富町にかけてのエリアは、僕にとっては「女子高生とレオタードの町」という印象なんですが、あ、そうそう。先日、高富町で水中ポンプの据付の仕事がありまして、道路にクレーンを止めて作業していたものだから、交通整理の補助の係をやってたんですけどね。その道も近くの高校と中学の通学路になっているらしく、夕方になると女子中学生と女子高生がよく通るのでヒジョーに楽しみにしていたんですが、えーと、あれは中学3年生くらいですかね?一人の女子生徒が僕の横を通り過ぎてゆきまして、その時、ちらっとヘルメット姿の僕を見て、「ご苦労さまでーす♪」と挨拶してくれました。なんて、いいコなんでしょう!僕のタイプの中に「感謝の気持ちを素直に表わせるギャル」というのを付け加えようと思った次第でありますが、岐阜市の北部から高富町にかけてのエリアは、僕にとっては「女子高生とレオタードと女子中学生の町」という印象でありまして。

それだけではありません。「銘菓・よめなすび」と「日本一“クセ毛”がのびる店・ジャップ」だってございます。このあたりの話は昔の原稿に書いてありますので読んでもらうことにして、で、この高富町の役場の「ワニさん」という人から電話がかかってきたらしいんですけどね。いいですねぇ、ワニさん。ワニさんこちら〜、手のなるほうへ〜♪と歌ったらこっちに来てくれそうな感じがありますが、電話の内容はまったく逆でありまして、水道の施設がブッ壊れたからこっちへ来てほしいと。あ、そうそう。「すでに訪れたリンク」の色が黒っぽくて普通のところと見分けがつきにくいので、今回から設定を変えてみました。その他、何かお気づきの点がございましたら遠慮なく指摘してくださいね。「内容がつまらん。」とか、そういうのは駄目です。つまらないのは確信犯ですからね。ちなみに「わにさん」というのは漢字では「和仁さん」と書くようですが、音で聞くのと字で見るのとでは随分と印象が違うものでありますな。和仁さん。何か、むっちゃ平和で仁徳がありそうぢゃありませんかぁ。

で、ヤングな岡田クンと一緒に現場調査に向かうことになったんですが、ワニさんの話によると、どうやらスモレンスキーチェッキ弁の調子が悪いようでありまして。何でも、人間の世界には「女子高生好き」というのが結構いるそうでありまして、そういう人種がいること自体、僕にはちょっと信じられない気がするんですが、チェッキ弁(逆止弁)の世界にも「スモレン好き」というのがあるそうです。困ったもんですね。で、そのスモレン好きのチェッキ弁には“Pコン・センサー”という流量センサーが付いているんですが、そいつが誤作動して、ポンプで送水しているにも関わらず「無送水」の警報が出て、ポンプが止まってしまって困ると。止まってしまって、ワンワンワワーン、ワンワンワワーン♪と、ワニの水道屋さんは大いにお困りの様子でありましたが、警報を殺してあるので、それほど急を要する問題ではないとのことでしたので、とりあえず昼飯を食いに行くことにしたのでありました。

高富町に「みのや食堂」というのがあります。何でもここは「大盛りの大盛り具合が凄まじい。」という話だったので、一度行ってみることにしました。ちなみに僕は胴回りは太いんですが、食は細いほうでありまして、大盛りにはぜんぜん興味がないタイプのヒトなんですが、ま、岡田クンがどうしてもと言うもんで。。。で、行ってみるとそこは極めて古くて汚らしい、昔からの大衆食堂といった感じの店でありまして、で、席についても誰も注文を聞きにきてくれないし、湯飲みだって持ってきてくれないんですが、どうやらここは「そういうことは自主的にやれ。」という方針らしく、その気配を察した僕は調理場に顔を出して「オムライスの大盛り」を注文するようにと岡田クンに命じ、で、岡田クン自身は「カツ丼の大盛り」を注文し、そしてしばし注文の品がテーブルに届けられるのを待ったのでありました。

届きました。………。思わず絶句しちゃうほどの量でありますなぁ。。。計ってみたわけではないので正確なことは言えませんが、「coco壱番屋」の大盛りカレーというのがありますよね。普通サイズのゴハンの量が300グラムで、それを100グラム単位で最大1300グラムまで増やすことが出来るんですが、やんぐなヒロシくんが800グラムのカレーを食べている現場に居合わせたことがございます。みのや食堂の大盛りオムライスは、だいたいそれと同じくらいですかね?ということは3人前弱ですか。食の細い僕にとっては、かなりつらい量でありますなぁ。。。が、ここでメゲては男の沽券に関わります。男の股間にだって関わります。「いなばさんはオムライスを大量に残した。」という噂はまたたく間に社内に広まって、「まあ、いなばさんって食が細いのね。ついでにきっとアッチのほうも細いのね。」などと言われかねません。ここは何としてでもオムライスを完食して「とっても男らしいぼく」をアピールせねばならぬところでありますが、ちなみに味のほうはと言うと「昔なつかしい正統派ケチャップ風味」という感じで、けっこうオイシかったです。

人間、やれば出来るものですなぁ。普段、大盛りなどに挑戦したことのなかった僕が、男の沽券を守りたい一心で3人前弱のオムライスを完食することに成功したのでありますが、ちなみにカツ丼の大盛りにチャレンジした岡田クンは3分の2ほど食べたところで玉砕しておりました。「勝った!」と思いましたね。ま、若いんだから、そういうこともあるよね。と慰めてあげたい気分でありましたが、それはそうとスモレン好きのチェッキ弁。コントローラーの調整で直るって。スモレン好きはドライバー1本で、私が直す!とタカをくくっていたんですが、なかなかどうしてどうして。調整ボリュームを右に回そうが左に回そうが、なんの改善も見られないんですよねー。で、仕方なくマニュアルを見てみると、「チェッキ弁からセンサーを取り外して、チェックしなはれ。」というようなことが書いてありました。僕はそれを見て、なーんか嫌な予感がしたんですよね。で、何か嫌な予感がしたもんだから、「僕はコントローラーの調整をするから、岡田クン、センサーを外してくれるぅ?」と、嫌な作業をヒトに押し付けた次第でありますが、しばらくするとポンプ室のほうから「ぽん!」という音が聞こえてきたんですよね。何事かと思って駆けつけてみると、チェッキ弁からもの凄い勢いで水が吹き出して、岡田クンがびしょ濡れになっておりました。わはははははははははは。…って、笑い事じゃないですな。

どうやらバルブがちゃんと閉まりきらず、隣で運転中のポンプから水が逆流している模様なんですが、ここの機場はポンプを止めると即断水というシステムになっておりまして。そのままバックレて逃げようかとも思ったんですが、ワニさんが横で見てますしね。しかたなくバルブを調整して水の噴出が最小限になるところを探し出し、2人がかりで無理矢理、穴の中に棒状のものを突っ込むという作業を繰り返し、パンツまでずぶ濡れになりながら何とか水の噴出だけは食い止めることに性交、いや成功したんですが、ちょっぴりやることが強引過ぎましたかね?

それから1週間。僕と岡田クンは新しいセンサー(棒状)を手に、再び「みのや食堂」へと向かいました。今度はさすがに大盛りはヤメようかな?と思っていたんですが、いざとなるとやはり「男の沽券問題」が脳裏に浮かび、結局「焼き蕎麦の大盛り」というのを頼んでしまったんですけどね。岡田クンはさすがに大盛りには懲りたようで、でもカツには懲りてなかったようで「味噌カツ・ライス」なんてのを頼んでおりましたが、あ、ちなみにこの日はお昼のピークの時間を少し過ぎておりましたので、ちゃんとオバサンが湯飲みを持って注文を聞きにきてくれたんですけどね。で、届いた「焼き蕎麦の大盛り」を5分の1ほど食べて、僕は激しく後悔しました。ここの焼き蕎麦は多分にウドンぽく、麺はアブラにまみれて、そのクドさはブッカー・アービンのソロにも比肩するほどでありまして、3分の1まで食べ進んだ時点で、さすがにこりゃ、無理やな。。。と覚悟を決めました。ま、結局は全部食べたんですけどね。

そして再び、僕たちは水源地へと向かいました。ズブ濡れになることは覚悟の上で、多量のボロタオルと共に、替えのパンツも用意しておりました。で、古いセンサーを取り外すのはズブ濡れになることがわかったいるので、そういう嫌な作業は岡田クンにまかせることにして、で、ねじ込み式のセンサを取り外すと案の定、もの凄い勢いで水が吹き出して、岡田クンはあっという間にズブ濡れになるのでありました。わはははははははは。で、鈍く光る棒状のブツを取り出すと、2人がかりで無理矢理に穴の中に突っ込んだ次第でありますが、あ、そんな…無理矢理に…。しかも2人がかりで…。あ、そのもの、強引に入ってくる…。あ、駄目…。あ、でも、ちょっとイイかも♪(「不倫妻・洲茂蓮数寄子の告白」より抜粋)。ということで、2度目のソレは初めてのときに比べ、ずいぶんとスムーズにコトが進んだ次第でありました。おしまい♪

@  さ、エリック・クロスです。4文字に略すとエリクロ。ちょっぴり量販廉価衣料品チェーン店のパチもん?といった感じでありますが、「好きな飲物は黒酢」ということ以外、詳しいことはよくわかりません。恐らく、60年代に登場した新人アルト奏者といったところではないかと思いますが、違うかもしれません。違うかもしれませんが、この『イン・ザ・ランド・オブ・ザ・ジャイアンツ』というプレスティッジ盤がCD化されておりまして、で、そのジャケットのデザインがよかったので、ちょっと買ってみた次第なんですけどね。いや、ジャケ絵のイラストは失敗しちゃいましたけどね。で、サイドはジャキ・バイアード、リチャード・デイビス、アラン・ドウソンのリズム隊に、テナーがブッカー・アービンとなっております。いいですなぁ、アービン。このところアービンばっかりですけどね。

さ、1曲目です。「SUMMERTIME」です。例の翻訳ソフトで変換すると…、お、立ち上がりませんなぁ。。。購入後わずか1週間にして、バグりましたかね?しかし今は通勤前でありまして、原因を究明するだけの時間がありません。仕方がないので自分の力で訳しましょう。「夏時間」。うん、ばっちりですな。ということで今、岐阜市内の某所でありますが、あ、だいじゃぶです。例の“Vector”から「ボスキラー」というソフトをGETしました。これを起動すると画面上に大きさを自由に変えられるウインドウが出てまいりまして、そこをクリックすると瞬時にしてダミー画面に切り換わるという。ダミー画面は表示中の画面をキャプチャーして取り込むことが出来ますので、「エクセルで見積書を作っているフリをしているところ」などを表示させるとソレっぽくてイイですね。「“Cool Editor”で塩通の原稿を書いているところ」などを取り込んではいけません。

で、1曲目の「夏時間」。いいですなぁ、夏。きっとある、こんな僕にも夏の恋。ということで、演奏は恋への淡い期待を思わせるジャキ・バイアードの無伴奏ソロで幕を開けます。変態ピアニストのこの人にしては「らしくない」ほど綺麗なタッチでありますな。で、ジャキくんが大いにロマンチック・ムードを高めてくれたところで、…って、あ、ボスが!…いやあ、焦って「ボスキラー」を起動するタイミングが遅れてしまい、危ないところでしたな。ウインドウを画面の下半分くらいの大きさにしておいたほうがイイですかね?で、ジャキくんが大いにロマンチック・ムードを高めてくれたところで満を持してエリクロくんの登場となります。登場と当時にジャキくんは引っ込んで、しばらくはベースのピチカートだけをバックにしたソロが続くんですが、このあたりの演出は実にニクいね、ペヤング。エリクロくんの透明感のあるアルトはちょっぴりアート・ペッパーを思わせるところがありますね。

で、満を持してアラン・ドウソンが登場するとテンポが次第に速くなり、クロスのソロもエモーショナルな盛り上がりを見せはじめ、演奏全体がヒート・アップしてくるのでありますが、ここらあたりの吹きっぷりはちょっぴりソニー・クリスに似た感じがありますな。ま、クロスとクリスだから似ていても別に不思議ではないんですけどね。で、ひと盛り上がりしたところで再びアルトとデュオになりますが、最初と違ってテンポは超アップ・テンポで、クロスのプレイも、ああん、激しいのぉ。やがて参加者全員が入り乱れての乱交状態に陥りますが、クロスくんはフリーキーなトーンも交えてかなり自由に振る舞っております。結局のところ、何でもアリなんですな、この人。…といった演奏ではなかったかと記憶しております。ちなみにこの曲ではアービンの出番はなかったと思います。

はい2曲目。「ソー・ホワット」。翻訳ソフトがバグっちゃう前に一度、このページの翻訳を試みたことがあるんですが、その時は確か「何」と訳されていたハズです。何ぃ?“SO”はどこへに行った?という感じでありますが、ポケトラエコくんも最初は原文に忠実に「そう何」と訳したんだと思うんですよね。で、訳してみて「何か我ながら意味不明だなぁ。。。」と思ったのでありましょう。で、「“SO”は無かったことにしておこう。そうしよう。」と判断して、結果的に「何」という翻訳結果を出してきたのだと思いますが、ご存知マイルス・デイビス作の有名なモード曲でありますな。ベースと管楽器2人組のコール&レスポンス形式でテーマが演奏され、それが終わるといきなりブッカー・アービンのソロが炸裂します。“SO WHAT”だろうがモードだろうがマイルスだろうがお構いなしに、「それがどうした?」といった風情で悠然といつものペースで吹き続けるアービン。素敵よ♪で、続いてはエリック・クロスのソロになるわけですが、1曲目とはイメージの違う、かなりフリーっぽいブロウをかましておりまして、ま、フリーと言っても完全なフリーではなく「半フリ」といった感じなんですが、喩えるならばそう、エリック・ドルフィーにかなり近い感じですね。ま、同じエリック同士なんだから似ていても別に不思議ではないんですけどね。バックでコンピングを付けているジャキ・バイアードも無茶苦茶でありまして、それが自分のソロになった途端、すーっとクールな新主流派風のプレイになるんだから、さすがは変態ピアニストでありますなぁ。…といった演奏ではなかったかと記憶しております。あ、ちょうど昼休みですね。

はい、昼休みでした。今日は近くの中華屋さんで「93」を食べました。いや、あんかけ焼き蕎麦と海老の天ぷらとライスとスープのセットなんですが、どういうわけだかお昼のセットメニューには謎のコード番号が付けられているんですよね。「103」とか。いや、別にメニューが103種類あるわけではなく、全部で5種類ほどなんですが、やっぱり焼き蕎麦は大盛りでないほうがいいと思います。で、3曲目なんですが「SOCK IT TO ME SOCRATES」ですか。翻訳ソフトでは何やら靴下がどうのこうのというフレーズが出てきたように記憶しておりますが、演奏内容のほうはあまりよく覚えておりません。僕の記憶力って、2曲目までが限度なんですよねぇ。。。何やらキャッチーなメロディの明るっぽい演奏であるなぁ。。。ということだけ印象に残っております。

ということで4曲目。「WHEN TWO LOVERS TOUCH」。「2人の恋人達がおさわりする時」ですかね?いいですなぁ、楽しそうで。で、これはクロスのオリジナルなんですが、とってもイイ曲です。ちょっぴり軽めのボサのリズムに乗せた、さわやか新主流派風ジャズって感じぃ?というところですかね。このような曲調にアービンは似合いません。こういう場合は「はば」にしたほうが懸命ではないですかね?と思っていたら案の定、アービンは「はば」にされておりました。とっても懸命な処置だったと思います。クロスのソロは1曲目以来の抒情派ぶりを発揮しておりますし、ハービーっぽいバイアードのソロも、極めて良好であります。ということでラストです。いいですなぁ、5曲しか入ってなくて。ラストはエリントンの「昔はよかったなぁ」でありまして、このヤングなアルト奏者が取り上げるにはちょっぴりミスマッチかな?という気もするんですが、エロなおさわりはエロタッチですね。いや、深い意味はありません。で、テーマこそとっても牧歌的でありますが、アドリブに入ってからのアービンとクロスは極めて攻撃的でありまして、総括すれば「わや」と言ったところでありましょう。

ということで、何とか原稿が書きあがりました。あとはおうちに帰ってから「小次郎」を使ってUPしたいと想います。いよ〜ぉ、ポン♪


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