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【アルバム名】
GONGS EAST (DISCOVERY)
【リーダー名】
CHICO HAMILTON (1958/12/29,30)
【パーソネル】
ERIC DOLPHY (as,fl,b-cl) DENNIS BUDIMIR (g) NATHAN GERSHMAN (cello)
WYATT RUTHER(b) CHICO HAMILTON (ds)
【収 録 曲】
BEYOND THE BLUE HORIZON / WHERE I LIVE / GONGS EAST
I GAVE MY LOVE A CHERRY / GOOD GRIEF , DENNIS / LONG AGO AND FAR AWAY
TUESDAY AT TWO / NATURE BY EMERSON / FAR EAST / PASSION FLOWER
【内   容】
今日は金魚について考えてみたいと思うんですが、僕は金魚に関してひとつ疑問が あります。何故、あれを金魚と呼ぶのか?赤色やん。というのがその疑問なんですが、 いやまあ、世の中には「金○○」という名前なのにちっとも金色をしていないという例 は多々あるんですけどね。例えば「金玉」なんていうのもそうです。ぎゃる系読者の中 には「まだナマで見たことはないのぉ。。。」という人もいるかも知れませんが、すけ べサイトを覗いてもらえば一目瞭然、アレはけっして金色をしているわけではありませ ん。外観上は肌色であります。白人のアレは白色で、黒人のソレは黒色に近いという違 いこそあれ(←たぶん)、ソレはけっして金色などではなく、いや、袋の中身のほうま で確認したわけではないんですが、たとえ袋から取り出してみたところで中から金色に 輝く“たま”がコロンと出てくるという事態も考えられず、ではいったい、アレはなぜ 「金玉」などと呼ぶのでありましょうか?…って、そんなコーガン無恥な話はどうでも よくて、今日は金魚について考えてみたいと思うんですけどね。
 
で、まず最初は「金魚の歴史」についてなんですが、金魚発祥の地は中国であると 言われております。意外ですね。僕はてっきり弥富だとばかり思っておりました。いや 、桑名から電車で5分ほど走ったところに愛知県海部郡弥富町という町があって、ここ は金魚の産地として金魚でも、いや近所でも評判なんですよね。スペースシャトルに乗 った「宇宙鯉」だって弥富の出身だったし、だから当然「金魚発祥の地」も弥富だとば かり思っていたんですがそうではなくて、中国が正解なんだそうです。いつのことかと いうと1500年くらい前の話なんだそうで、悠久中国四千年の歴史からすればつい最 近の出来事なんですが、そのきっかけは大中華国際秘宝館の名物イベント、「おさかな マル秘ショー」であると言われております。一時期、マスコミにもセンセーショナルに 取り上げられ、「あっ、あっ、あ〜っ♪」(←顔を赤らめ、目を両手で隠すおねえさん のアニメーション)、後は、見てのお楽しみ♪(←ナレーション)、その名も〜大中華 国際秘宝館〜♪(←テーマソング)というテレビ・コマーシャルで広く大衆に知られる ようになった「おさかなマル秘ショー」なんですが、やがて飽きられ、客の数も次第に 減少してしまいました。それはそうでしょう。サカナの“えっちシーン”と言ったとこ ろで、メスが勝手に卵を産んで、オスはそこに白い液をかけるだけのことでありまして 、眺めていても何らコーフンする要素がありませんもんね。そこで主催者側としても、 いろいろ新機軸を打ち出してくるわけでありますが、まず最初に考えられたのが
 
コイのマナ板ショー♪
 
というのでありました。ただこの企画は残念ながら大失敗に終わりまして、という のも日本には「まな板の上の鯉」という諺があるように、コイというおさかなはマナ板 の上に乗せちゃうとすっかり観念して、おとなしくなっちゃうものなんですよね。おか げで「コイのマナ板ショー♪」はまるで活気のない出し物になってしまいまして、観客 からはギャル系の鯉に対して「おまえはマグロかぁ!」とヤジが飛ぶ始末…って、この ネタは前にもどこかで使いましたよね。おさかなネタは鮮度が決め手。古いネタの焼き 直しではねぇ。。。と客の評判も散々で、この企画はわずか3日でポシャってしまった と言われております。ところでこの「ポシャる」という言葉の語源をご存知ですか?実 はこれ「シャッポ」(帽子)を逆さまにしたものでありまして、帽子を逆さまに被っち ゃ、台無しだね。。。というのでこの言葉が生まれたと言われております。…と、誰で も知ってる話を書いて行数を稼いでおいて、で、大中華国際秘宝館の企画担当者が考え た「おさかなマル秘ショー」の次なるアイデアというのが
 
フナの白黒ショー♪
 
というものでありました。フナや魚類に限らず、生き物には“アルビノ”というの がありまして、バッドばつ丸の友達、伊集院パンダバも「アルビノがアルダバ。」と言 っておりましたが、これは色素の異常によって真っ白な個体が生まれてきちゃうことを 意味します。で、このアルビノのフナに目をつけた秘宝館の企画担当者は、黒いフナと 組み合わせることによって「フナの白黒ショー」という企画を思い付いたわけでありま すが、たとえ白と黒の組み合わせにしたところでサカナの“えっち行為”自体に何らソ ソされるものがないというのが問題なのであって、こういう意味のない企画は実際にや ってみるだけ無駄というものでございます。案の定、この「フナの白黒ショー♪」は「 ただ白と黒にすればエエちゅうもんでもない。」という客からの辛口の批判が相次いで 、開始からわずか2日で打ち切りになってしまったと言われております。そこで秘宝館 の企画担当者は考えました。めげずに新しい企画を考え出したのでありますが、その第 3弾というのが
 
フナの金粉ショー♪
 
というものでありました。僕が思うに、この企画担当者はイベントの企画という仕 事には向いてないんじゃないか?という気がしてならないんですが、いや、「めげない 。」という資質は誉めてしかるべきだとは思うんですが、ちなみにこの「フナの金粉シ ョー♪」というのはフナの全身に金粉をまぶしてキンキラキンにしてマル秘ショーを演 じさせるという、「ただ金ピカにすればエエちゅうもんでもない。」といった感じのシ ロモノでございました。で、この企画はただ「しょうもない。」というだけでなく、参 加したギャル鮒に思わぬ副作用を与えてしまいまして、というのもギャル鮒の1人、と いうか1匹、フナ子(1歳)が極度の金属アレルギーだったんですよね。金粉をまぶさ れたフナ子の柔肌は“金属かぶれ”で真っ赤になってしまい、これがすなわち“赤いお さかな”の起源であるわけですな。金魚というのはフナの変種でありますが、それを“ 金魚”と呼ぶようになった影には「金粉ショー♪」の悲劇が隠されていたのでありまし た。ということで、金魚のお話は次回に続く。
 
@ さて、チコ・ハミルトンです。この人の名前で何か一句詠んでみようかと思っ たんですが、おそらく「恥垢は見ると、ん〜♪」というようなロクでもない作品しか出 来ないような気がするのでヤメておきますが、チコ・ハミと言えば「ヘンな編成のコン ボで室内楽的なジャズをやっているおっさん」という印象しかありません。が、このコ ンボには一時期ドルフィーが参加していたということで、知名度はわりと高めですよね 。で、『ゴングズ・イースト』。とりあえずジャケ絵を先に書いてみたんですが、ぜん ぜん似ませんでしたなぁ。ちょっと言い訳をさせてもらうと、これくらいの大きさの顔 というのは書くのがヒジョーに難しいものでありまして、しかもご丁寧に写真処理でハ ミルトンが2人分になっちゃってますしね。面倒臭さも2倍でありまして、余計なこと をしてくれたなぁ。。。と思わずにはいられませんが、僕が持っているもう1枚のアル バム『チコ・ハミルトン・クインテット』のほうはメンバー全員が実に書きにくそうな 大きさで登場しておりまして、ま、そっちよりはマシかな。と思ってこっちを選んでみ たわけでありますが、ンなことでまあ、とりあえず聴いてみましょう。
 
1曲目「日四度」…って、相変わらず“ひらがな・カタカナ変換”は駄目ですなぁ 。気を取り直して、1曲目「ビヨンド・ザ・ブルー・ホライズン」。「青い水平線の向 こう側」といった意味でありましょうか。水平線といえば昔「波平ヘイヘイ♪」という ネタを書いたことがあるような気がしますが、この曲はどこかで聴いたことがあります ね。バスクラにチェロの弓弾きが絡む不気味なイントロに続き、非常にゆったりしたテ ンポでギターがテーマを奏でるわけでありますが、このあたりはまるっきりモロに室内 楽的でありますな。ジャズ的なスリルは極めて希薄でありまして、ぼく、こういうのっ て苦手なんですよねぇ。。。カレイと同じくらい嫌いであると言ってもよく、いや昨日 、現場近くの喫茶店に入ったら日替りランチが「かれいの唐揚げ、ひじき、かぼちゃ」 と書いてあったので、思わずパスして焼き蕎麦定食にしてしまいました。平べったいも んだから、どうにも食べにくくてスカンのですよねぇ、かれいの唐揚げ。ひじきという のもあまり好きではなく、検便の前の日に食べたりすると「ひじきうんこ」になっちゃ いますしね。で、“カボチャを焦がすギャル”は好きでもカボチャ自体はそれほど好き でもなくて、よくもまあ、これだけソソられないものばかり集めてくれたなぁ。。。と いう感じなんですが、いや、一緒に行った“中高年トリオ4人組”はみんなランチを頼 んでましたけどね。
 
ということで2曲目「ホエア・アイ・リブ」。チェロの弓弾きとアルトのユニゾン が何とも不思議なサウンドを醸しておりますな。で、1曲目に比べるとソロのスペース もたっぷりあって、かなりジャジーな仕上がりになっておりますが、で、ソロ先発はド ルフィーです。彼にしてはずいぶんと大人しい演奏なんですが、それでも“地球人離れ したラララむじんくん的素質の片鱗”は随所に感じられ、まずまずかな?といったとこ ろですかね。その後、デニスなんとかという人のギター・ソロがあって、その後、なん だかややこしいパートがあって、テーマに戻って、おしまい。うーん、まあまあかな? といったところですかね。で、3曲目はタイトル曲の「ゴングス・イースト」。ジャケ ットそのまんま、ドラを「ご〜ん♪」と打ち鳴らす悪趣味な東洋趣味。という演奏を想 像してたんですが、実にしみじみとしたバラードなのでちょっぴり拍子抜けしちゃいま すね。いや、しみじみとしたイイ演奏なので、これはこれでイイんですけどね。ほとん どドルフィー(as)が出ずっぱりなんですが、ちっともラジカルじゃなくて基本的には 室内楽路線であると言えましょう。はい4曲目。「アイ・ゲイブ・マイ・ラブ・ア・チ ェリー」ではドルフィーはフルートを吹き、とっても東洋的なサウンドに仕上がってお ります。もぉ、東洋健康ランドもびっくり!という感じなんですが、いや岐阜の事務所 の近くにあるんですけどね。屋根にバカでかい龍の飾りがついていて、いかにもアヤシ ゲなのでありますが、5曲目は「グッド・グリーフ・デニス」。個人的には「???」 といった感じの演奏が続くので今日の解説は勝負が早いのでありますが、これまたしみ じみとしたバラード風のナンバーですね。ドルフィーはアルトでしょうか。弓弾きのチ ェロが、いかにもチェロの弓弾きだなぁ。。。といった感じのサウンドを奏で、はい6 曲目、「ロング・アゴー・アンド・ファー・アウェイ」。ミディアム・テンポの演奏で ありまして、ドルフィーはフルート…とか思っていたら急にテンポが速くなりましたね 。で、ドルフィーのソロをかなりフィーチャーした感じになっておりまして、ま、この アルバムの中ではマシな部類に入るのではないでしょうか。
 
さ、あと4曲の辛抱です。人間、辛抱です。南は伸坊です。らんぼうもいます。7 曲目は「チューズデイ・アット・トゥ」という曲でありまして、とっても綺麗なメロデ ィなんですが、こうも似たよーなムードの曲が続くと、はっきり言ってちょっとうんざ りしちゃいますね。で、8曲目は「ネイチャー・バイ・エマーソン」。いきなりドラの 音で始まりまして、曲のタイトルと実際の演奏とがマッチしないこと甚だしく、もしか してこの輸入盤CDの曲順クレジットって、間違ってやしませんかね?アメリカ人とい うのは概して性格がアバウトなので、曲順?んなもん、どうでもかまいやしまへんやな いかいな。というノリでCDのパッケージとか作っていそうですもんね。で、8番目に 出てきたこの曲、出だしこそドラでありましたが、わりかしとオーソドックスなナンバ ーでありまして、ドルフィーの吹くバスクラだってとってもユーモア感覚に溢れており ます。そんだけ。9曲目「ファー・イースト」。とっても極東なナンバーです。10曲 目「パッション・フラワー」。とっても情熱的なお花なナンバーです。ということで、 今日は以上です。


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