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【アルバム名】
DRUMS AROUND THE WORLD (RIVERSIDE)
【リーダー名】
PHILLY JOE JONES (1959/5)
【パーソネル】
LEE MORGAN (tp) BLUE MITCHELL (tp) CURTIS FULLER (tb)
HERBIE MANN (fl,piccolo) CANNONBALL ADDERLEY (as)
BENNIE GOLSON (ts) SAHIB SHIHAB (bs) WYNTON KELLY (p)
SAM JONES (b) JIMMY GARRISON (b) PHILLY JOE JONES (ds)
【収 録 曲】
BLUE GWYNN / STABLEMATES / CARIOCA / THE TRIBAL MESSAGE
CHEROKEE / LAND OF THE BLUE VEILS / PHILLY J.J.
【内   容】
「この夏は安曇野に行こう。」という話が出ておりまして、いや、この冬に“リゾ ート安曇野”というところに泊まってスキーに行ったんですが、今度は夏に来てみよう という話になったわけでありまして。“きんや@安曇野MINGOS”も夏が正念場だ と言っていたし、高校生の時に学校行事で見た映画は少林寺だし…って、いや、正念場 も少林寺もどちらも「“しょう”で始まる漢字3文字」なのでふと思い出した次第なん ですが、安曇野と言えば「安曇野スイス村」と「大王わさび農場」ですよね。これに「 穂高アイマックス・シアター」と「道祖神めぐり」を加えて“安曇野観光四天王”と称 するわけでありますが、「スイス村」と「わさび農場」はこの冬だけで5〜6回は行っ たので、はっきり言ってもう飽きちゃいました。「安曇野スイス村」なんてただのドラ イブインですしね。ま、桑名にある「大桑(だいそう)みかんや売店」よりはマシ?と 言う気はするんですが、とにかくまあ、もうちょっとマシな“夏の信州うきうき・どら いぶ♪”の企画を考えろというお達しがありましたので、ちょっと考えてみたいと思う んですけどね。
 
信州。いいですねえ。うちの母方の実家が確か浄土真宗ではなかったかと思うんで すが、父方の実家のほうは禅宗でございます。禅宗はワンツー・パンチ、汗かき、べそ かき歩こうよ〜♪ということで、いま手元に「新装版“パノラマ”ガイド・素晴らしき 絶景100(中部広域)カラー増補改訂版・旅の情報サークル“ゆうほーむ”編」(風 媒社発行・定価:本体1600円+税)という本があるんですが、カラー増補改訂版と 謳っているわりにはカラー写真が最初の数ページしかなくて、どうも今ひとつでありま すなぁ。白黒だとちっとも「絶景」という感じが伝わってこなくて、いや個人的には「 白黒ショー」というのはけっこうイイとは思うんですが、この本をぱらぱらとめくって みると…、あ、今日はイチゴだねっ♪…てスカートをめくってパンツの柄を確認してい る場合じゃなくて、えーと、長野県の最初は「木曽田立の滝」というところであります な。「木曽田立」は「きそただち」と読むんですが、「ただち」という言葉の響きがイ イじゃありませんかぁ。なんだか「元気いっぱい」という感じで。そういえば先日、ふ とした成り行きで名古屋の東山動物園に行ってきたんですが、そこにいたシマウマがと っても“エレクト”しておりました。さすがはシマウマ。馬の仲間だけあって、とって も“馬並み”だねっ♪という感じでありまして、国際秘宝館の人が見たら思わずスカウ トしたくなること間違いなし。“シマウマの白黒ショー”なんてのもイイかもしれませ んが、そんなことはどうでもよくて「田立の滝」。これはどこにあるのかというと、長 野県南部の南木曽(なぎそ)というところにありまして、ちょっぴり馬糞(まぐそ)に 似てる?という気もしますが、ちなみに「田立の滝」という名前の滝があるのではなく 、大小10余りの滝を総称してこう呼んでいるんだそうでありまして。
 
(前略)螺旋滝からは、洗心滝、霧ヶ滝、天河滝、不動滝と滝の連続だ。それぞれ 見ごたえがあり、まわりの風景も綺麗で、何度も感動する。その中でも天河滝は落差が 一番大きい上、流れる岩肌も美しく、見上げると名のごとく天から河がという様で非常 に素晴らしい。
 
ほお。なかなかよさそうじゃありませんか。僕はオトメの柔肌も嫌いじゃないんで すが、美しい岩肌を流れる滝というのも結構好きでありまして、「田立の滝」を見学し た後、「道の駅・大桑」で牛ヒレ肉石焼き御膳を食うというプランにかなり心を動かさ れたんですが、えーと、なになに。駐車場から最初の螺旋滝までは約1時間のハイキン グぅ?はい、却下。1時間もハイキングするくらいなら牛ヒレ肉石焼き御膳はあきらめ て、最近、ウチの近くに出来た「バイキング桑名」という店の焼肉食べ放題にしちゃい ますね、僕だったら。で、他のページもぱらぱらとめくってみたんですが、どうもこの ガイドは「歩け」だの、「とんでもない山道を走れ」だのというパターンが多く、なん だかどうもあまりぱっとしませんなぁ。しかたがないので今度はもっと一般的な「交通 公社のポケットガイド“上高地・乗鞍・美ガ原”」というのを参考にして、こんなプラ ンを考えてみたんですけどね。
 
【1日目】
(1) 残雪の中央アルプスをバックに咲き誇る高遠城址のコヒガンザクラを愛で る。
(2) 国道152号で諏訪に抜け、諏訪湖間欠泉センターで間欠泉を愛でる。
(3) 白樺湖でボート遊びに興じる。
(4) 美ガ原高原美術館で「サモトラケのニケ」を愛でる。
(5) 松本で松本城と旧開知学校を愛でる。
(6) 安曇野で大王わさび農場とスイス村を散策。
 
えーと、(1)の高遠城址はですね。3月に伊那へ行ったとき、仕事が早く終わっ たら行ってみるんだぁ♪と思っていたらぜんぜん早く終わらなくて、結局のところ行け なくなってしまった、その雪辱を晴らす意味でプランに組み入れてみたんですが、夏な ので中央アルプスに残雪はないだろうし、コヒガンザクラだって咲いていないに違いな く、結局のところ行くだけ無駄なのではないかという気がしないでもないんですが、諏 訪湖の間欠泉だって行ってみたらずーっと「欠の部」ばっかりで、やっぱり行くだけ無 駄だったということにもなりかねませんね。でもまあ、この日のメインは「湖でボート に乗ったねっ♪」という夏の定番行事と「サモトラケのニケ」なわけだから、多少サク ラが咲いてなかったり、間欠泉が吹き上げてなかったりしても、あまり気にしないこと にしましょうね。ま、全体的に盛り上がりに欠けるというのがこのプランの最大の欠点 なんですが、思いきって志賀高原から軽井沢まで足をのばずというプランも考えられま す。
 
【1日目】
(1) 地獄谷温泉で温泉に浸かるサルを愛でる。
(2) 志賀高原で池を愛でる。
(3) 白根山で湯釜と殺生河原を愛でる。
(4) 鬼押し出しで溶岩を愛でる。
(5) 軽井沢で「栗じゃむ」を買い、さみを嬢とばったり。
(6) 上信越自動車道・長野道経由で豊科に至る。
(7) 安曇野で大王わさび農場とスイス村を散策。
 
白根山観光に関しては http://www.tabier.com/knk/knt_sirane.html でも参照 してもらうとして、ま、ちょっぴり遠いのと、全体的に腐った卵の匂いに包まれちゃう のがネックなんですが、でもまあ、この日のメインは「栗じゃむ」と「さみを嬢とばっ たり」なわけだから、多少腐った卵の匂いがしたとしても、あまり気にしないことにし ましょうね。で、2日目のプランはもう決めてありまして、それはこんな感じになって おります。
 
【2日目】
(1) 乗鞍スカイラインで山岳風景を愛でる。
(2) 新穂高ロープウェイで山岳風景を愛でる。
(3) 奥飛騨クマ牧場で「クマのマル秘ショー」を鑑賞。
(4) 丸見え混浴露天風呂「新穂高の湯」で温泉ギャルを鑑賞。
(5) 飛騨高山で「さるぼぼ」を鑑賞。
 
ということで、えーと…今日の前半はおしまい。
 
@ さ、フィリーです。今日の前半部分はまるっきりオチがありませんでしたが、 岐阜営業所に来てから連日、とても真面目に働いております。おかげで原稿を書く暇が ありません。ということで、前半部分に引き続いて後半もテキトーにまいりましょう。 『ドラムス・アラウンド・ザ・ワールド』。日本名『タイコは世界を駆け巡る』。いい ですねぇ、気宇壮大で。天才ドラマー@フィリーが「世界のリズム」に果敢に挑戦した 野心的な池田大作でありまして、サイドマンを見ても、リー・モーガン、ブルー・ミッ チェル、カーティス・フラー、キャノンボール・アダレイ、ベニー・ゴルソン、ウイン トン・ケリーetc…と、さながらブルーノート&リバーサイド連合軍オールスターの 様相を呈しております。立派なものではありませんかぁ。ということで1曲目「ブルー ・ジーウィン」。フィリーのオリジナルでありまして、原文ライナーによると、えーと …ストロング・アフロ・キューバン・リズミック・キャストでありますな。フィリーの タイコに続いて多人数のアンサンブルによるテーマの吹奏があって、さすがはジャケッ トに「ビッグ・バンド・サウンズ」と書いてあるだけのことはあって、とてもビッグな バンドのサウンドでございますな。その後、トランペットのソロになりますが、これは モーガンですかね?続くアルト・ソロは間違いなくキャノンボール・アダレイでありま しょう。アルト、1人しか入ってないしー。いかにもキャノンボールらしい豪快な吹き っぷり…とか書いてるうちにカーティス・フラーのソロになりました。「世界のリズム に挑戦」というか、このあたりはまったくノーマルなハードバップでありますな。で、 モーガンとフィリーの4バースがあって、引き続いてフィリーのソロがあって、テーマ に戻って、おしまい。
 
はい、2曲目。「捨て燻る目いつ」は…って、もう、まともな変換に直すだけの気 力もありませんが、ベニー・ゴルソンのオリジナルです。とってもノーマルな4ビート ・ナンバーでありまして、ここでもキャノンボールが大活躍。作曲者の“くどくどテナ ー”だって堪能出来ちゃいます。モーガンのソロだって聴けちゃいます。ケリーもいい です。フィリーのソロだってフィーチャーされます。で、僕の持っている輸入盤CDに は「捨て燻る目いつ」の別テイクが入っておりますが、なかったことにして次の曲にま いりましょう。「カリオカ」はとってもラテン風です。あ、ここで原文ライナーを読み 返してみたら、「ブルー・ジーウィン」の4バースはモーガンとブルー・ミッチェルが 交替で吹いているのではないかと推測してもヤブサカでないような英単語が並んでおり ましたが、並んでなかったことにして「カリオカ」の話を進めましょう。「カリオカ」 はとってもラテン風です。はい、次。「ザ・トライバル・メッセージ」はドラムの無伴 奏ソロでありまして、とってもトラが威張っているね。というメッセージが伝わってく るような思いが致します。「チェロキー」はとってもインディアン風です。「あわわわ わわわ♪」という声まで入っていて、世の中をナメているとしか思えません。で、ハー ビー・マンのフルートがこれまた間の抜けた雰囲気を醸し出しております。はい、次。 「ランド・オブ・ザ・ブルー・ヴェイルズ」は東洋的なミステリアス・ムードを湛えた 佳曲でありまして、前の曲が思いっきりインディアンであったが故に、そのメロディー の美しさがよりいっそう引き立ちます。ハービー・マンのフルートも、ここではとって も都会的でございます。ちなみに、あ、これはゴルソンの曲だったんですね。なるほど 。
 
はい、ラスト。「フィリーJ.J.」はダメロンのオリジナルです。ノッケからフ ィリーが大活躍。肛門括約筋だって大活躍。いかにもダメロンらしい香気を感じさせる 作品でありまして、ビッグ・バンド・サウンドがよく似合いますね。で、ソロ・オーダ ーはキャノンボール、ブルー・ミッチェル、ケリー、ゴルソン、フィリーですかね?1 0分13秒もあって、ソロとアンサンブルのバランスもよく、フィリーだって大活躍で 、聞ごたえ充分の1曲であると言えましょう。以上、とってもタイコが世界を駆け巡っ ている1枚でありました。おしまい。


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