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【アルバム名】
THE GOLDEN EIGHT (BLUE NOTE)
【リーダー名】
K.CLARKE & F.BOLAND (1961/5/18,19)
【パーソネル】
DUSCO GOJKOVIC (tp) DEREK HUMBLE (as) KARL DREVO (ts)
RAYMOND DROZ (a-horn) CHRIS KELLENS (b-horn) FRANCY BOLAND (p)
JIMMY WOODE (b) KENNY CLARKE (ds)
【収 録 曲】
LA CAMPIMANIA / GLORIA / HIGH NOTES / SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE /
THE GOLDEN EIGHT / STRANGE MEETING / YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO /
DORIAN 0437 / POOR BUTTERFLY / BASSE CUITE
【内   容】
 さ、グアムです。この原稿がUPされる頃には僕はグアムに…まだ着いておりま せんな。というかまだ出発もしてなくて、墨俣は一夜城の近くでエンジンとポンプの点 検業務に励んでいるはずです。が、日が変わって現地時間の1時15分頃にはグアムに 到着しているものと思われるので、今日はグアムのガイドラインについて簡単にお勉強 しておきしょう。
 
《トラベル・インフォメーション/基本情報その1:お金》
 
 通貨としてはドルを用います。一口にドルと言ってもいろんな種類がありまして 、例えばオーストラリアではオーストラリアドル、名古屋では名古屋ドルというのが使 われているわけでありますが、グアムで通用するのは恐らく米ドルでありましょう。米 ドルでお米を買ったり、米茄子を買ったりするんでしょうね。で、手元にあるパンフレ ットでは2001年1月9日のデータとして、1ドル=約119円ということになって おりますが、今ではもうちょっと円が安くなってますかね?海外旅行に行く場合、円安 というのはあまり嬉しくないものでありますが、あ、ちなみに名古屋ドルなんですが、 これは「どる」ではなく「だらぁ」と発音するところに特徴があります。1$は「いち だらぁ。」といった具合ですね。外国では「どる」と発音するより「だらぁ」と発音し たほうが通じる場合が多いので、覚えておくと便利でしょう。
 
《トラベル・インフォメーション/基本情報その2:言語》
 
 公用語は英語ですが、スペイン語に似たチャモロ語も話されているそうです。実 は僕、チャモロ語にはちょっと精通してるんですよね。チャモロ語缶詰シーチキンとか 。で、ホテルやレストランでは日本語が通じるようでありまして、その点ではとっても 安心ですよね。僕の数多い渡航経験からすると、ハワイはまるっきり日本語OKであり ました。もしかしたら名古屋よりも日本語が通じるかも?という気がしたほどでありま すが、オーストラリアはさっぱりでした。が、英語というのは聞き取りが出来なくても 字に書かれているのを見ればある程度は意味がわかるので、まるっきり何ともならんと いうわけでもないですけどね。いざとなればザウルスの「トラベル英会話(体験版)」 だってありますしね。たとえばグアムで床屋に行きたくなったら「場面を選ぶ」という メニューから「観光・娯楽」というのを選び、「美容院・理髪店」というところを見れ ば
 
  Please don't shave the sideburns
  (もみあげは剃らないでください。)
 
などという、とっても有意義な会話をかわす事だって出来るわけですね。場面によ っては
 
  Please don't shave the pubic hair
 
というふうに応用することだって可能でありまして、なるほど、陰部というのは英 語では「ぴゅーびっく」と言うんですな。昔“ルービック・キューブ”というのが大は やりしましたが、「陰部のたま」は“ピュービック・ボール”とでも言うんですかね? …というような肝心な会話が収録されてないのがタマに傷なんですけどね。
 
《トラベル・インフォメーション/基本情報その3:電圧とプラグ》
 
 120ボルトで60ヘルツ、プラグは日本と同じタイプだそうです。日本の電圧 は100ボルトということになっておりますが、60ヘルツ地区(富士川以西)では1 10ボルトぐらいあるので、10ボルトぐらいの差は誤差の範囲として、ま、なんとか なるんじゃないかな?という気もするんですけどね。ちなみに僕はヘルツよりもヘルス のほうが好きです。
 
 で、基本情報はこれぐらいにして、「終日フリータイム 〜 オプショナルツアー 等でグアムの休日をお楽しみ下さい。」というのを、いかにしてお楽しみするか?とい う問題について考えてみたいと思うんですが、いや、新婚旅行だったらコトは簡単なん ですけどね。「今夜はお楽しみだねっ♪」「いや〜ん♪」とそれですべてが解決するわ けでありまして、でもそれじゃあ「終日フリータイム」は過ごせないのじゃないの?と いうのは余計な心配でありまして、「朝からお楽しみだねっ♪」「いや〜ん♪」、もし くは「昼間だってお楽しみだねっ♪」「いや〜ん♪」ということで、あっという間に2 〜3日は過ぎちゃうわけでありまして。が、社員旅行となるとそうもいかず、で、オプ ショナルツアー申し込みの用紙も回覧されていたんですが、ま、現地でも申し込みはO Kということなので、まだ何も頼んでないんですけどね。とりあえずパンフレットをぱ らぱらとめくって見た結果、朝イチで「朝市に行こう!」というのに行くことにして、 昼間は潜水艦に乗って緊急浮上訓練などを体験し、夜は「こんばんWA、チャモQです 」というのがイイかな?なんて思っているんですけどね。ということで、オチも何あり ませんが、今日の前半部分はおしまい。
 
 @ さ、ケニー・クラーク=フランシー・ボラーン&カンパニーです。略してケ ニ・クラ=フラ・ボラ&カパ。ブルーノートには買う気を全然そそられないアルバムが 何枚かあるんですが、この『ザ・ゴールデン・エイト』なんちゅうのはその筆頭ですよ ね。なんせメンバーがワケわかんない人ばっかりで、双頭リーダーの一人、ケニー・ク ラークにしたところで
 
  ・黒い毛に 暗く翳るは 陰部だね
 
という、ひねりも何にもない俳句が思い浮かぶ程度で、特に書くべき点はありませ ん。強いてあげるとすれば「モダン・ドラミングの開祖」というキャッチフレーズがご ざいますが、今はグアムに持っていくパンツの選定のほうに気を取られておりますので 、今日の後半はちゃちゃっと片付けちゃいましょうね。で、双頭コンボの片割れのフラ ンシー・ボラーンという人に関しては、寡聞にして何にも知りませんので、とりあえず 1曲目から聴いてみちゃいましょう。「ラ・カンピマニア」はボラーンのオリジナルで 、いや、確かに悪くはないと思うんですが、マニアになるところまではちょっと。。。 という気がしますよねぇ、芋ケンピ。まだ「干瓢マニア」のほうが納得がいくわけであ りますが、曲のほうはワイルドで、なかなかカッコいいナンバーとなっておりますな。  5管のアレンジもくどくなく、あっさりしていて良好だと思います。ソロ先発はテナ ーだから、えーと…カール・ドレヴォという人ですね。ぜんぜん知らん人なんですが、 演奏のほうは悪くありません。後半はホーンのアンサンブルも絡んできて、そしてボラ ーンのソロに引き継がれていくわけですが、ピアノの腕前はまあまあといった感じです かね、ボラくん。シンプルで癖のない感じでございます。
 
 はい2曲目。「グローリア」はしみじみとしたバラードで、やはりカール・ドレ ヴォと思われる人がワン・ホーンで切々とテーマを歌い上げ、そこにホーンが静かに絡 んで釜あげ、アドリブに入るとテンポが少し速くなって、カツアゲ。そういった1曲で あります。はい3曲目。やる気がないのに全部で10曲もあって、先を急ぐわけであり ますが、ボラくんオリジナルの「ハイ・ノーツ」。ジミー・ウッドのピチカートが大活 躍し、ついでにサイドマンの中で唯一名前が通っているトランペットのダスコ・ゴイコ ビッチだって大活躍します。
 
  ・ウンコ出す子 甥っ子ピンチだ 今日も下痢
 
  > 甥っ子は下痢。
 
ひねりがない上に品もなくて、しかもコメントに工夫がありませんが4曲目はご存 じ「朝日のように爽やかに」。フランシー・ボラーンは編曲家としても一家言あるわけ ですが、ここでの低音楽器に主旋律を吹かせるアレンジは秀逸ですね。ひねりがある上 に上品で、しかも工夫があります。ソロ先発はトロンボーンなので、えーと…そんな楽 器は入っておりませんな。とするとクリス・ケレンスという人が吹いているバリトン・ ホルンというのがソレですかね?あるいはレイモンド・ドロツの吹くアルト・ホルンの ほうかも知れませんが、いずれにせよ華のないトーンの楽器でありまして、その地味さ 加減が絶妙ですね。いずれにせよ、ソロとバック・アンサンブルのコントラストが絶妙 で、あ、最後のほうにはバリトン・ホルンとアルト・ホルンの4バースという、とって も珍しいものもやってるみたいです。で、5曲目のタイトル曲「ザ・ゴールデン・エイ ト」はアップ・テンポの賑やかなナンバーで、デレク・ハンブルくんによるものと思わ れるアルトらしきソロを聴くことが出来ます。ストレートなパーカー・スタイルで、と っても良好です。続いてウンコ出す子のソロもあって、テナーらしいソロもあって、は い6曲目。その前に一度改行しておきましょうか。
 
 あらためて、はい6曲目。「ストレンジ・ミーティング」はフランシーが57年 にダスコ・ゴイコビッチのために書いた曲だそうです。いや、ホントは“ウンコ出す子 ”と“びっち”という擬音語をうまく絡ませたかったんですが、なかなかいいフレーズ が浮かばなくて「甥っ子ピンチ」でお茶を濁してしまい、かたじけない限りであります が、ここではゴイコビッチはもちろん、ケニー・クラークがかなり目立っております。 ま、一応はリーダーの片割れなので、この程度の露出は大目に見てあげましょう。7曲 目はおなじみ「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」。ピアノが 弾く主旋律にホーンのアンサンブルが絡むアレンジが秀逸ですね。で、カール・ドレヴ ォのテナーがムード満点、ロボコンは0点。やる気がないので書くことがテキトーであ りますが、8曲目は「ドリアン0437」。タイトルはパリでのケニーの電話番号で、 近くへ行ったときに知っておくと便利であろう。ということでありました。グアムへ行 ったついでにかけてみましょうかね?パンツの色は何色ぉ?とか聞いて。「あ〜ん、ド リアン柄(すけすけ)なのぉ♪」という答えが返ってくるかも知れませんが、ドリアン 柄のパンツというのも芳香が漂ってきそうでよろしいですなぁ。ドリアン柄がすけすけ でどうなるのか、よくはワカランのですけどね。…とか書いてるうちに、いま流れてい るのが何曲目なのかわからなくなってまいりましたが、あ、まだドリアンで大丈夫です ね。曲はアップ・テンポで、演奏は派手です。
 
 9曲目「プア・バタフライ」。アルト・ホルンの人かバリトン・ホルンの人か、 どちらかの人がしみじみとテーマを歌い上げ、それに残るホーン陣営が静かに絡み、テ ンポが少し速くなってアルト・サックスの人のソロになります。はいラストです。「バ ス・クート」という曲でありますが、バスクと言えば海星高校の元校長エウヘニオ・モ ンレアルくんのお兄さんが「バスク・祖国と自由」とかいうテロ組織で頑張っていたこ とで知られておりますね。ミディアム・ファストでファンキーなムードもあって、悪く ない出来栄えであります。以上、期待度はゼロだったんですが、聴いてみるとなかなか 悪くない出来でありまして、日本語ライナーで上田篤クンが「隠れ名盤」と言ってるだ けのことはあるなぁ。という1枚でありました。はい、今日の後半の執筆時間は約30 分。じゃ、グアムに向けて今から鞄にパンツを詰めます。


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