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- 【アルバム名】
- CHANGE OF PACE (RIVERSIDE)
- 【リーダー名】
- JOHNNY GRIFFIN (1961/2/7,16)
- 【パーソネル】
- JOHNNY GRIFFIN (ts) JULIUS WATKINS (frh) BILL LEE (b) LARRY GALES (b)
- BEN RILEY (ds)
- 【収 録 曲】
- SOFT AND FURRY / IN THE STILL OF THE NIGHT / THE LAST OF THE FAT PANTS /
- SAME TO YOU / CONNIE'S BOUNCE / SITUATION / NOCTURNE / WHY NOT? /
- AS WE ALL KNOW
- 【内 容】
- 「木曾路はすべて山の中である。」と書いたのは『夜明け前』の島崎藤村でした
か。…って、またしても“木曽路ネタ”なんですが、というのも先週末に白馬のほうへ
行ったんですけどね。何をしにいったのかと言うと、白馬に乗った王子様を探しにいっ
たわけなんですが、王子様というのは白馬に乗っているものと相場が決まっております
。たまには“シマウマに乗った王子様”とか“竹馬に乗った王子様”とかがいてもよさ
そうなものですが、何故か必ず“白馬”なんですよねー。やはり、パンツと同じく“白
”という色が純真さを現しているのではないかと思われますが、では王子様は白いパン
ツを穿いているのかというと、意外にも“カリブ海ぱんつ♪”だったりして、今ひとつ
よくわからんのが実状のようであります。いや、今、僕が穿いてるんですけどね、カリ
ブ海ぱんつ♪カリブの海を思わせる濃い藍色を基調に、上部のゴムの部分には白い字で
“CARIBBEAN SEA”と書かれております。布製のトランクスではなく、ブリーフの股の
部分を四角くしたような、膨らんでないチョウチンブルマのような形状のパンツであり
まして、いや、秋までは普通のトランクスを穿いていたんですけどね。それが冬に入っ
た途端、「今日から冬のパンツにしたでぇ。」と言われ、タンスを見てみると同じ形状
のパンツが5枚ほど仕入れられておりました。“カリブ海バージョン”の他に“茶色バ
ージョン”“しましまバージョン”などがありました。
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- とまあ、僕のパンツの話はどうでもよくて、信州は白馬のお話です。松本から糸
魚川構造線、横文字で言うところのフォッサマグナに沿って50キロほど北上したとこ
ろに白馬村というのがありまして、JRは大糸線の白馬駅というのもございます。何故
ここを白馬(はくば)と呼ぶかというと、北アルプスの白馬岳(しろうまだけ)から来
ているんだと思うんですけどね。では何故この山を白馬岳と呼ぶかというと、“雪形”
に由来しているんだと思うんですけどね。では“雪形”というのは何かというと、星飛
雄馬のライバルではないかと思うんですけどね。…って、それは“花形”ではないかと
思うんですけどね。
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- で、“雪形”というのは何かというと、春になって山の雪が解け、ドジョッコだ
のフナッコだの江戸っ子だの末っ子だの、夜が明けたと思うべな〜♪という季節になる
と、残雪や岩肌が色々な形に見えてくるわけですが、その形のことを“雪形”と呼ぶわ
けですな。で、白馬岳では“代掻き馬”の雪形が見られるもんだから、“代掻き馬”→
“代馬”→“しろうま”→“白馬”となったわけですが、この雪形が見られる頃になる
とファーマー達は馬を使って代掻きを始めたと言われております。山形のお正月は“雪
おろし”をして、ついでだからと“筆おろし”までしちゃうようでありますが、白馬の
春は“代掻き”をして、その後に“種蒔き”ということになるようです。その“種蒔き
をする爺ぃ”の雪形が現れるというので命名されたのが“爺ヶ岳”という山でありまし
て、おかげでここにあるスキー場は“爺ヶ岳スキー場”という、とってもヤング受けし
ない名前になってしまいました。いくら雪形が種蒔きをしている爺ィに見えても、「ん
にゃ、あれはぜーったいセーラー服姿の“ぎゃる”の形ずら!」と強引に言い張れば“
セーラーぎゃるヶ岳スキー場”などという、とってもオシャレな名前のスキー場になっ
てたハズなんですけどねぇ。。。
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- で、その日の関東甲信越地方は夜から雪という予報になっておりまして、案の定
、中央道は園原ICから甲府昭和ICの間が、長野道は岡谷JCTから更埴JCTの全
線がチェーン規制となっておりました。分別のあるオトナならゴミだってちゃんと分別
するし、糞便はちゃんと便所でするし、雪の夜に出掛けるような無茶はしませんよね。
が、僕たちには分別がありませんでした。分娩もありませんでした。検便はしたことが
ありますが、コドモの頃はよく蟯虫がわいておりました。
- そんなわけで夜中の2時に桑名を出発したんですが、恵那ICの手前で渋滞に巻き
込まれちゃいました。と、思う間もなく恵那と中津川の間が事故で通行止めになってし
まい、高速から降ろされてしまいました。もう少し出発が早かったら通行止めの区間に
取り残され、にっちもさっちもいかなくなるところでした。危ないところでした。で、
降ろされついでに国道19号で松本まで行くことにしたわけなんですが、途中“道の駅
・大桑”の便所で用を足し、そろそろ路面情況も怪しくなってきたのでチェーンの装着
作業をしていると、いきなり便所が停電して真っ暗になってしまいました。もう少し便
所に入るのが遅かったら用を足している最中に真っ暗になり、びっくりして手に“聖水
”をひっかけちゃうところでした。危ないところでした。で、そこから100キロを越
える区間を延々とチェーンを巻いて走るハメになっちゃったわけですが、雪道ドライブ
でよく言われることに「“急”の字のつく行為を避ける。」というのがありますが、す
なわち
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- ・急発進 ・急ブレーキ ・急ハンドル
-
- は御法度というわけですな。「急須でお茶を入れる。」なんてのもいけませんね。
そんなことをしているとハンドル操作がおろそかになっちゃうし、お茶だってこぼれち
ゃうに違いありません。で、「“急”の字のつく行為を避ける。」というのは何も運転
手だけに限ったことではなく、例えば助手席の人が「運転手の“急所”を揉む。」とい
う行為も厳に謹まなければなりません。そんなことすれば「あ〜ん、天国にイッちゃう
〜♪」とか言ってるうちにハンドル操作を誤り、ガードレールに激突して本当に昇天し
ちゃうことになっちゃいます。そういう行為はちゃんとチェーン脱着所に車を停めて、
パンツを脱着するなどした後に行うようにしましょうね。
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- @ ということで本日はジョニー・グリフィンなんですが、いやー、このコーナ
ーを更新するのも久し振りですなぁ。土曜日は結局、安曇野まで11時間ほどかかり、
翌日は長野道・中央道・国道19号・153号・158号と、名古屋方面への道路がぜ
ーんぶ通行止めになって帰るに帰れなくなり、仕方ないので月曜日に有給を取って、よ
うやく開通した国道158号線を通って12時間ほどかけて帰ってまいりました。その
後も仕事が忙しかったり、ヤル気がなかったり、下痢気味だったり、新しく買ったデジ
カメで出歯亀をしたりと何かと忙しく、更新をサボっても掲示板には何の反応もなかっ
たので、今日までズルズルと来ちゃったわけなんですけどね。で、今回はジャケ絵を“
IXY DEGITAL”で撮影したので、ちょっと感じが変わっているのではないかと思いま
す。サイズがデカくなったので縮小して掲載するのか、クリクリ♪すると大きくなる“
海綿体システム”を採用するのかは塩サバ2号次第なんですが、面倒だから元に戻せ!
と言われるかも知れませんね。で、グリフィンのアルバムは『チェンジ・オブ・ペース
』というのを選んでみたんですけどね。ピアノレスの2ベースで、曲によってはジュリ
アス・ワトキンスのフレンチホルンと永井豪のハレンチ学園が加わるという、リバーサ
イドらしい変則編成の1枚でありまして、タイトルどおり“チェンジ・オブ・ペース”
を狙ったものなんでしょうが、それが吉と出るか凶と出るかは聴いてみないとわかりま
せん。ということで、んじゃ1曲目から。
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- グリちゃんオリジナルの「ソフト、そして毛皮」(←意味不明)は極めてゆっく
りしたテンポのブルース・ナンバーで、ベースの弓弾きに、もうひとりのベースのピチ
カートが絡むテーマ部は独特のムードを醸し出しております。AABA形式の“B”の
部分に登場するグリちゃんのテナーもムードは満点、ロボコンは0点。で、再び“A”
の部分に戻った後にグリフィンのソロになるわけですが、オーバーブロウに陥らない節
度のあるプレイが展開され、とっても良好であります。以上。このアルバムは全部で9
曲も入っているので、1曲ずつ細かく解説している場合ではありません。2曲目の「イ
ン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト」はアップ・テンポで演奏されるポーター・ナン
バーでありまして、ベースのピチカートによるちょっとヘンなイントロに続き、グリフ
ィンがテーマを水槽・・・って、この前の“おさかなゲーム”(プレステのコーナー参
照)の学習機能をまだ引きずって鱒なぁ。
- ベースのピチカートによるちょっとヘンなイントロに続き、グリフィンがテーマを
吹奏し、AABA形式の“BA”の部分ではジュリアス・ワトキンスが登場してフレン
チホルンで地味にテーマを演奏し、グリフィンはバックでアドリブを繰り広げます。で
、そのままソロに突入するわけですが、超アップテンポの超絶的なプレイが繰り広げら
れます。好き嫌いがはっきりと別れるかもしれませんが、“シカゴいち、はやいのね。
。。”の異名を取るグリちゃんらしい演奏と言えましょう。以上。
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- はい、3曲目。「最後の太ったパンツ」はグリフィンのオリジナルで、ベースの
弓弾きによるヘンなフレーズの反復に始まり、テナーとフレンチホルンのハーモニーで
テーマが演奏されます。2ベース編成を効果的に活かそうとして、ちょっぴり失敗しち
ゃったかな?という気もしないでもない意欲作でありますが、全体的にムードは地味で
す。グリフィンのエモーショナルな吹きっぷりは悪くないですけどね。はい次。4曲目
の「セイム・トゥ・ユー」もグリちゃんオリジナルで、先ほどの太ったパンツに比べれ
ば軽快なナンバーなんですが、テーマ・メロディはやっぱりちょっとヘンです。グリフ
ィンのエモーショナルな吹きっぷりは悪くないですけどね。ここら辺りでそろそろピア
ノの音色が恋しくなってくるんですが、それは無い物ねだりというものなので、音色の
変わりに“ういろ”で我慢してくださいね。大須ういろには“ういろ”と“ないろ”の
中間の“ねいろ”というのもあったような気もしますが、そんなものは無かったかも知
れません。はい5曲目。「コニーズ・バウンス」はコンスエラ・リーとかいう人の曲で
ありまして、ジジ・グライスあたりが書きそうな曲って感じぃ?という感じですかね?
フレンチホルンとテナーのハモリでテーマが演奏され、そのままジュリアス・ワトキン
スのソロへと流れていきます。しかしフレンチホルンの音色って、いつ聴いても息苦し
そうですなぁ。日本で俗に“尺八”と呼ばれている行為はフランスでは“ハレンチホル
ン”と呼ばれているそうですが(←呼ばれてねーよ。)あれもやっぱり息苦しいんでし
ょうかね?僕はBLOWしたことないので、よくはワカランのですけどね。
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- はい6曲目。「シチュエーション」はジュリアス・ワトキンスのオリジナルで、
冒頭のベースの弓弾きはちょっぴり“フリージャズの悪夢”を思い起こさせます。が、
曲自体は“ヘンなビ・バップ”という感じでありまして、それにしてもヘンな曲の多い
アルバムですなぁ。。。マトモだったのは1曲目だけ?という気がしないでもないんで
すが、グリフィンのエモーショナルなソロは悪くありません。が、続くベースのアルコ
・ソロはあまりよくありません。続くワトキンスのフレンチホルンは聴いてるだけで呼
吸困難に陥りそうですな。窒息する前に次の曲にいきましょう。7曲目の「ノクターン
」はこのアルバムでベースを弾いているビル・リーのオリジナルです。ノクターンとい
うのはよく不完全燃焼で一酸化炭素中毒を起こすので注意が必要ですね。・・・って、
それは木炭(もくたーん)。“NOCTURNE”というのは“夜想曲”ですな。その名のとお
り夜のしじまを思わせる横綱・輪島と言った感じの演奏で、2ベースのピチカートをバ
ックに、何だか妙に東洋的なグリフィンのテナーが静かに流れる雰囲気陰気なナンバー
でございます。聴いてるだけで気が滅入ってくるので次にいきましょう。「ホワイ・ノ
ット」はグリフィンのオリジナルで、このアルバムの中ではかなりマシな曲と呼べるの
ではなかろうかと思われます。演奏も普通のハード・バップ風で、どうせならピアノ入
りで、ベースは1人、ジュリアス・ワトキンスには抜けてもらって・・・という編成で
聴きたかったような気もしますが、それだとプロデュースしたオリン・キープニュース
の立場もないしぃ。。。ということで、ひとつ御理解頂きたいと思います。
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- はいラスト。「アズ・ウィ・オール・ノウ」はビル・リーのオリジナルで、曲・
演奏共、ちょっぴりヘンです。結局のところ異色作で遺書臭くて、最初の1曲だけだっ
たなぁ。。。というアルバムでございました。
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