【アルバム名】
THE SOUL CLINIC (ATLANTIC)
【リーダー名】
HANK CRAWFORD (1961/2,5)
【パーソネル】
PHILLIP GUILBEAU (tp) JOHN HUNT (tp,flh) HANK CRAWFORD (ts,p)
DAVE "FATHEAD" NEWMAN (ts) LEROY "HOG" COOPER (bs) EDGAR WILLIS (b)
BRUNO CARR (ds)
【収 録 曲】
PLEASE SEND ME SOMEONE TO LOVE / EASY LIVING / PLAYMATES /
WHAT A DIFFERENCE A DAY MADE / ME AND MY BABY / LORELEI'S LAMENT /
BLUE STONE
【内   容】
 セシルマクビー。これが本日のキーワードでございます。いや、このところ“塩 通掲示板”もカンコー学生服のタタリか?と思うぐらいカンコっておりますし(←1日 だけ増えたが、すぐ元に戻った)、ここらでひとつ真剣に“ぎゃる系読者”の獲得に乗 り出さないとマズイのではないか?と考えた結果、出された答えが「セシルマクビー」 だったわけでありまして、では順を追って説明しましょう。
 
 ぎゃる系読者の獲得に向けて、とりあえず僕は“ぎゃる系読者”というキーワー ドで“Infoseek検索”をかけてみました。いつものことですね。ネタに行き詰まったら とりあえずサイト検索ですからね。で、その結果、ヒットしたのはサイト単位では3件 。うち1件は塩サバ通信(“mirai net”版)で、もう1件は塩サバ通信(“infoweb” 版)だったんですが、残る1件というのが充実しておりました。
 
★このページのテキスト・画像等全ての引用・転載・複製等を全て禁じます★
 
と書いてあったので、引用したり転載したり複製等をしたりするのは禁止したいと 思いますが、“★このページのテキスト・画像等全ての引用・転載・複製等を全て禁じ ます★”というテキストを引用しちゃったので、バレちゃったら殺されるかも知れませ んね。すくなくとも“布団蒸し”ぐらいは覚悟せねばなりません。で、どういうサイト なのかというと、ギャル系の読者を募ってそのプロフィールだとか写真だとか“好きな ギャル系ブランド”などを書いてもらうのが主眼のようなんですが、参加者は130人 となかなか充実しておりまして。年齢層も原液女子中学生からOLさんまでと、幅広い 趣味をカバーしております。
 
 で、その中のますみちゃん(22歳)の好きなギャル系ショップ・ブランドが「 セシルマクビー!」なんだそうでありまして、そう言えば本家・女子高生ひなのちゃん の“らぶらぶ♪なもの”もセシルマクビーでしたよね。個人的にはセシル・マクビーと いうのはベースを弾くおじさんのほうしか知らないので、どっちかというとセシルマク ビーよりも3枚で1000円の“セシールぱんつ”のほうが好きなんですが、そこで思 い付いたのが「セシルマクビー濫発作戦」。いや、とりあえずセシルマクビーという言 葉をしつこいくらいに書いておけば、ネタに行き詰まったぎゃる系読者が“セシルマク ビー”でサイト検索してウチのサイトを見にくるんじゃないか?という阿漕な考えなん ですけどね。
 
 ちなみにこの「阿漕なことよのぉ。。。」の“阿漕”という言葉は三重県の津に ある海岸の名前から来ているんだそうですね。「津」。日本一短い地名として有名な「 津」。ようこそ三重へ、津っ津、津っ津♪という替え歌で有名な「津」。伊勢は津でも つ、津は伊勢でもつ、父ちゃんパンツはゴムでもつ。という島木譲二のギャグで一部の マニア筋の間で有名な「津」。「ツマデキタ。カネオクレ。」という電報が来たんだけ ど、妻が出来た。つまり結婚したから金をくれ!と言っているのか、三重県の津まで来 た。だから金を送れ!と言っているのかわからなくて、日本語というのは難しいもので あるなぁ。。。という話のときに名前が出てくることで有名な「津」。津の町中を走っ ていると「つタクシー」と書いてあるタクシー屋があって、平仮名だとますますワケが わかんない「津」。ちなみに地元では「つぅ〜」というように伸ばして発音することが 多いです。
 
 ところで昔、津市を「Z市」に改名しようという話がありました。津というのは 漢字で書くと「津」、片仮名で書くと「ツ」、平仮名で書くと「つ」と、いずれも1文 字なんですが、ローマ字だと“tsu”と3文字になっちゃうんですよねー。
で、もし世の中に“オイ市”とかいうオイシイ地名の市があったりしたらローマ字 では“oi”となって“tsu”の3文字は負けちゃうわけです。ヘボン式などという ヘボい表記をするから3文字になるんや。“tu”でエエんや。という意見もあるでし ょうが、もし“エ市”などという血ィが通わなくって壊死しちゃったような市があれば 負けちゃいます。そこで有識者は考えました。すなわち「“Z市”と書いて“つし”と 読ませちゃおう!」というわけですな。何で“Z”と書いて“つ”なんや?という当然 の疑問に対しては、だってマツダの車には“MAZDA”って書いてあるんだモン♪と いう、もっともな回答まで用意されておりました。で、この津市の「Z市宣言」は、国 電のことをこれからは「E電」と呼ぼうね♪というアイデアと同じくらい秀逸だったの で、E電の同じくらい世間に普及したことは言うまでもありません。
 
 で、阿漕。津市、じゃなくてZ市には阿漕浦という海岸があって、JRにも「阿 漕駅」というのがあるんですが、昔この阿漕ヶ浦にある一人の男がおりました。このあ たりの海では伊勢神宮にお供えするおサカナを採るため、一般人は禁漁になってたんで すよね。ところがこのある男、ここでは仮に「たかし」としておきますが、たかしクン は下痢になっちゃった母親に買ってやる正露丸の代金を捻出するため、禁漁区でおサカ ナを採っては売っぱらっちゃったんですよね。それがあまりにも度重なるものだから大 物フィクサーの許永中さんが怒って、「許さん、許して!」と懇願するたかしクンを簀 巻きにすると、「許さんは許さん!」と言って阿漕の海に投げ捨てちゃったそうであり ます。元はと言えば母親の下痢を治すためにしたことなのにぃ。。。と、人々はたかし クンに同情的だったんですが、許さなかった許さんは
 
  阿漕なこと=どこまでも悪どく、欲ばること
 
という言葉を作って自分の行為を正当化したのでありましょう。ということで、セ シルマクビーはぎゃる系にとっても人気のあるブランドなのでした。
 
 @ さて、ハンク・クロフォードです。
 
  ・「パンツ黒ぉ♪」「ほー、どれどれ。ホントだねっ♪」
 
  > 確かめ合う、愛。
 
という俳句で知られているクロフォードは、レイ・チャールズのバンドで活躍した ことでも知られております。どっちかというとR&B畑の人なんですが、R&B畑とい うのはレンコンとビート(砂糖ダイコン)を作っている畑のことではなく、リズム&ブ ルースのことですよね。…って、いちいち説明しなくても分かるとは思いますが、その レイ・チャールズのバンドの同僚だったのがテナーのデヴィット・“ファットヘッド” ・ニューマンでございます。で、この『ザ・ソウル・クリニック』というアルバムには そのデイヴ・ニューマンも参加しているわけですが、実は他のメンバーも総て当時のレ イ・チャールズのバンドに所属していた面々なんだそうです。いわば“御大抜きのレイ ・チャールズ・バンド”によるジャズ寄りのセッションという位置付けが出来ると思い ますが、ちなみにここでドラムを叩いているブルーノ・カーは後にハービー・マンのグ ループに参加して、ジャズ畑でも活躍した人であります。
 
  ・「パンツ青ぉ♪」「ほー、今日はブルーのかぁ♪」
 
  > 確かめ合う愛、再び。
 
個人的には“黒のぱんつ”というのはあまり好きじゃないんですが、“青いぱんつ ”というのは悪くないですなぁ。いや、藍色みたいな濃い青じゃなくて、パステル調の 淡いブルーがいいと思うんですけどね。ということで、では1曲目から聴いてみましょ うね。
 
 「プリーズ・センド・ミー・サムワン・トゥ・ラヴ」はクロフォードのオリジナ ル。ネーミングのセンスがいかにもR&Bですなぁ。で、曲自体もR&Bっぽいムード が濃厚で、スカスカのリズムと分厚いホーン・アンサンブルをバックにクロちゃんが楽 しげにアルトで歌っております。そんだけ。今日はこのあと、クリニックというよりも 理科実験室風ジャケットのイラストを書かねばならず、曲解説に時間を費やしている場 合ではないのであります。2曲目、「イージー・リビング」。スタンダードゆえ、1曲 目に比べるとジャジーなムードが濃厚であります。ホーン・アンサンブルをバックにク ロぴょんは朗々とアルトを吹いており、なかなか馬鹿にしたもんじゃありませんね。
R&Bというと、こと日本ではジャズよりも低く見られがちなんですが、R&B畑 でメシを食っていた人は「外でメシを食うのはうまい。」ということをよく知ってるわ けでありまして、もぎたてのトマトとかナマでカジったらおいしいでしょうね、きっと 。もぎたての茄子とかは生でカジったらまずそうですけどね。いい意味でのエンターテ インメント性を備えており、あのブラウニーだってデビューしたのはクリス・パウエル のR&B系のバンドだったわけですしね。
 
 とか言ってるうちに3曲目が始まりました。クロフォードのオリジナルの「プレ イメイツ」は明るく楽しいナンバーで、相変わらずホーン・アンサンブルをバックにア ルトを吹いてるわけですが、ちなみに編曲も全曲クロフォードが担当しているようです 。意外にもインテリジェンスなキャラだったんですな、ぱんつ黒フォード。で、ここで はクロフォードとフィリップ・ギルボー(のほうだと思う)のトランペットとの4バー スも聴けます。んで、4曲目の「縁は異なもの」はフィリップ・ギルボーを大フィーチ ャーしたバラード・ナンバーです。バックのアンサンブルも洒落ておりまして、ちょっ ぴりブラウニーの“ヒモ付きセッション”を彷彿させるギルボーの歌心に富んだ吹きっ ぷりがイイですねぇ、直弼。
 
 5曲目の「ミー・アンド・マイ・ベイビー」はどっかで聴いたことのある曲だと 思ったら、ホレス汁婆のナンバーでした。オリジナル演奏がどのアルバムに入っていた かというのは面倒なので“あてずっぽ”で調べてみますが、えーと『フィンガー・ポッ ピン』とか。あ、違いました。正解は『ホレス・スコープ』ですな。「ニカの夢」以外 はまったく有名じゃないので、分からなくって当然です。で、試しに聴いてみたらシル ヴァー版もけっこうポップな感じで、クロフォード版はかなりオリジナルを意識したア レンジがなされていることが判明しました。ホーンが多い分だけ、こっちのほうがアン サンブルが分厚いですけどね。明るく楽しい演奏に仕上がっております。はい6曲目。 「ローレライズ・ラメント」はクロフォードのオリジナルで、この人、能天気なパーポ ー風の曲しか書けないのかと思っていたら、意外にもメランコリックなバラードだって 書いちゃうんですね。哀愁を帯びたメロディ、歌心に溢れたアルト共に、聴きどころの ある演奏に仕上がっております。
 
 はいラスト。これまたクロフォードのオリジナルで「青い石」という曲ですね。 “青いぱんつ”は好きなんだけど、“青い石”のほうはどうかな?と思ったら、ブルー ジーなスロー・ブルース風のナンバーでした。ここでは珍しく各自のソロがフィーチャ ーされてますね。アルト、トランペット、テナー、アルトの順だと思います。テキトー に聴いていたので違ってるかも知れません。
 
 以上、さ、フラスコと試験管の絵でも書こうっと。


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