- 【アルバム名】
- STONE BLUES (PRESTIGE)
- 【リーダー名】
- KEN McINTYRE (1960/5/31)
- 【パーソネル】
- JOHN MANCEBO LEWIS (tb) KEN McINTYRE (as,fl) DIZZY SAL (p)
- PAUL MORRISON (ds) BOBBY WARD (ds)
- 【収 録 曲】
- STONE BLUES / CORNBALLS / BLANCHE / MELLIFLUOUS / SMAX / CHARSHEE /
- I'LL CLOSE MY EYES
- 【内 容】
- スランプ。行き詰まりを感じたとき、あなたはどうしますか?鼻詰まりを感じた
とき、人はとりあえず鼻クソをホジってみるわけなんですが、いや、こんなに鼻が詰ま
って息苦しいのは鼻の穴に鼻クソが詰まっているからに違いない!と思って一生懸命に
ホジってみても、一向に症状は改善されないんですよねー、鼻詰まりって。一方、糞詰
まりの場合は間違いなく肛門付近に糞が詰まっているようでありまして、“いちぢく”
等の力を借りても症状が改善されない場合、指を直接患部に突っ込んで掻き出したりす
るそうであります。ちょっとイイかも?で、トイレが詰まったときには“スッポン”で
吸い出すのが有効なんですよね。ところであの詰まったウンコを「すっぽん!」と吸い
出す器具の正式名称はいったい何と言うんでしょうね?雑貨屋へ行っても店のオバチャ
ンに「“トイレのすっぽん”くださーい!」と言えばそれで用が足りるので、今まであ
まり深く考えたことはなかったんですが、このあたりで一度正しい名称を明らかにして
おかないと、後の世に遺恨を残すことになりかねません。で、ちょっと調べてみたとこ
ろ、だいたい次の4つの名称で呼ばれているみたいなんですけどね。
-
- 1.「ラバーカップ」
- 2.「吸引器」
- 3.「すっぽん」または「スッポン」
- 4.「パコパコ」
-
- この中では「ラバーカップ」というのがいちばんソレっぽいので恐らくこれが正式
名称ではないかと思われますが、雑貨屋へ行ってオバチャンに「ラバーカップくださー
い!」とか言っても、まず通じないような気がします。「はぁ?」と聞き返されて、「
ほらぁ、トイレが詰まったときに、すっぽん!ってやるやつ…」と説明して、ようやく
「ああ、すっぽんね!」と理解してもらえるのが関の山でありまして、それなら最初か
ら「“トイレのすっぽん”くださーい!」とオバチャンに言ったほうが勝負が早いです
よね。ラバーカップという正式名称(?)が今ひとつ普及しない一因はここにあるので
はないかと思われますが、とにかくまあ、トイレが詰まったら“すっぽん”、糞が詰ま
ったら“指”ということが判明したわけです。
-
- で、鼻詰まり。風邪をひいて鼻が詰まり、もぉ空気さえも通行不可能。。。とい
う情況であるにもかかわらず、下を向くとミズ状の鼻水が重力に従ってタラーと滴下し
てくることがよくありますよね。そのことからも「鼻詰まりは鼻水が固まって鼻クソと
なり、その鼻クソが鼻の穴に詰まって空気の流れを妨げることによって引き起こされる
。」という仮説が正しくないことは明らかなんですが、だって鼻水はぜんぜん固まって
いたりはせず、詰まることもなく自然に落下してくる有り様なんですからね。にもかか
わらず、何故あれほどまでに息苦しいのでありましょうか?僕はこの鼻詰まりに関する
疑問を近所に住んでいる花津真理ちゃん(5ちゃい)にぶつけてみたんですが、「マリ
、わかんなーい♪」ということでありました。カワイイもんですなぁ。カワイイのはい
いんですが何の解決にもなっていないのも事実でありまして、ま、5歳児にそんな難し
い質問をした僕が悪いんですけどね。
-
- 5歳児がダメなら肥満児。いや、太っているコドモに鼻詰まりのことを聞いても
何の意味もないような気がしますが、「それはね、鼻の毛細血管の問題なんだ。」とい
うことでありまして。ただの太っているコドモだと思って甘く見てたら、意外にも鼻の
構造に詳しい肥満児だったんですね。で、彼が言うには鼻の内部は鼻中隔という骨で左
右を分けられており、その両側が上中下三段の棚のような構造になっているんだそうで
。で、棚の表面は粘膜で覆われていて、その下には毛細血管や鼻汁の分泌腺がたくさん
走っているんだそうです。
- で、空気というのは棚の隙間(鼻道)を通っていくわけですが、要はその鼻道が何
らかの理由でふさがっちゃうのが鼻詰まりというわけですね。なるほど、鼻というのは
ただ穴があるだけなのかと思っていたら、内部は意外と複雑な構造になっていたんです
な。で、いくら鼻の穴に指を突っ込んで鼻クソをホジってみたところでせいぜい頑張っ
ても第一関節まででありまして、鼻道にまで指が届くハズもなく、ではいったい詰まっ
てしまった鼻道はどうすれば治るのでありましょうか?鼻詰まりは風邪やアレルギーに
よって粘膜下の血管が充血して腫れ、鼻道が狭くなるのが原因だそうです。だから狭く
なっちゃった鼻道を広げてやれば鼻詰まりはスッキリ解消!というわけなんですが、そ
れには「演歌の花道」で北島三郎センセイの尊顔でも拝めば、鼻道だって広がっちゃう
と思います。
-
- 以上で鼻詰まりのお話はおしまい♪
-
- @ さて、ケン・マッキンタイヤー。
-
- ・野球拳 負けた、いや〜ん ぱんつまでぇ
-
- > 再終局面。
-
- と書いたところで、以前に同じ名前で
-
- ・「志村けん、負けちゃいや〜ん」と 加藤茶いい
-
- という俳句を詠んだことを思い出しました。発想に進歩が見られない言うことも出
来ますが、「作風が安定している。」と評することもできます。が、どう考えてもマン
ネリの謗りは免れないのでもう一句詠んでみると
-
- ・高倉健 「まけん!タイヤは定価販売。」
-
- > タイヤ屋ケンちゃん、ケチの極み。
-
- はい、詠むだけ無駄でしたね。で、ケン・マッキンタイヤーなどという人はドルフ
ィーと共演した『ルッキング・アヘッド』というアルバムがなけりゃ、誰にも知られる
ことなくひっそりと息を引き取ったんでしょうが(←まだ生きてる?)、そこでのプレ
イが特に印象に残ったわけでもないのに買ってしまいましたがな『ストーン・ブルース
』。サイドマンが全員、見事なまでに知らん人ばっかりだし、おなじみのスタンダード
が入っているわけでもないし、売れる要素はまったくと言っていいほど、ありません。
輸入盤とはいえ、よくこんなのCD化しました達郎。で、その輸入盤CDのパッケージ
裏の解説みたいなところを解読するに、このセッションの1ヶ月後に一緒にレコーディ
ングを経験することになる彼の友人のエリック・ドルフィーと同じように、ケン・マッ
キンタイヤー(1931年生まれ)もまたチャーリー・パーカーの語法の延長線上に位
置する優れた腕前のマルチ・リード奏者であったと。うん、我ながら見事な翻訳ぶりで
すな。もぉ、ドラえもんの「翻訳コンニャク」を使ってるとしか思えないくらい。で、
『石ころのブルース』はボストンの仲間であるボビー・ワード(彼はこの地方では伝説
的なドラマーである)をフィーチャーしたマッキンタイヤーの2枚目のリーダー作であ
って、えーと、あとは面倒なので省略しますが、ま、要はそういうことです。
-
- で、このアルバムの1ヶ月後に吹き込まれたドルフィーとの共演盤『ルッキング
・アヘッド』は日本盤でCD化されているのでそっちのライナーを見てみると、岩浪洋
三センセってば共演者のドルフィーのことばかり書いていて、マッキンタイヤーについ
ては大したことは書いてありません。経歴以外には「ハードで知的なプレイを行なう。
」って、そんだけ。仕方がないので自分の耳で聴いて判断しましょう。ということで1
曲目のタイトル曲「ストーン・ブルース」。ちなみにこのアルバムは7曲中の6曲まで
がマッキンタイヤーのオリジナルとなっております。で、「ストーン・ブルース」なん
ですが、アルトとトロンボーンのユニゾンで演奏されるテーマは、ゆっくりしたテンポ
の何とも言えない“ほえほえ”なムードの曲でありまして。ファンキーでなし、ハード
・バピッシュでもなし、新主流派でもなし、要するに分類不能。ちょっぴりソウルな雰
囲気はありますけどね。ソロ先発はトロンボーンのマンセボ・ルイスとか言う人で、ス
タイル的にはベニー・グリーンみたいな“ほのぼの系”ですかね?で、所々でマッキン
タイヤーのアルトが絡みつつ、演奏は淡々と進行してまいります。
- はいソロ2人目。ディジー・サルという人のピアノなんですが、これはオーソドッ
クスで悪くないですね。粘り気のあるタッチはちょっぴりソニー・クラークに似てない
こともなく、間の多いフレーズはモンクっぽい感じが無きにしもあらずではないかと。
はい、ソロ3人目。ここでようやくマッキンタイヤーの登場となるわけですが、このプ
レイのどこがハードや?と、洋三センセには文句のひとつも言いたいところですな。へ
ろへろしたトーンで、地に足がついてないと言うか、なんとも不安定なフレージングが
ケンちゃんの特徴ですよね。で、マンセボ・ルイスの時とは逆に、アルトのバックに所
々トロンボーンが絡んで、ま、それでもこれはこれで盛り上がってきたと言えなくもな
いカナ?といった感じで演奏は進んでまいります。ケンちゃんのフレーズは、たまにマ
トモになったかな?と思っていると、これではいかん!と本人が反省するのか、上ずっ
たような感じへと移行していき、しばらくフワフラと漂っている。と、そういう感じで
すよね。あまりうまく表現できないので、とりあえず2曲目。
-
- 「コーン・ボールズ」はミディアム・テンポのナンバー。お世辞にもキャッチー
とは言い難い、よくわからん曲でありますな。なんとなく曲が進行していき、例の不安
定なケンちゃんソロへと移行してまいります。もはや説明不能。続くマンセボくんのト
ロンボーン・ソロは、名前はわかりにくいけど演奏はまだマシです。1曲目に比べると
、かなり“新しめ”なソロですけどね。で、短いピアノ・ソロがあって、テーマに戻っ
て、おしまい。はい3曲目。「ブラチン」ぢゃなくて「ブランチ」というのは、ケンち
ゃんの母に名前だそうです。母だもん、ブラチンなわけはないですよね。で、ここでは
ケンちゃんはフルートを吹いており、意味不明なアルトに比べれば数段マシですが、ち
ょっと退屈気味なバラードであるのも確かです。サルくんのピアノは綺麗ですけどね。
はい4曲目。このところ“塩通掲示板”が寂しい限りで、せっかく頑張って原稿を書い
ても何の反応もなくって、張合いがなくって、ヤル気もなくなっているので、解説も手
抜きなのであります。で、4曲目の「メリフロウス」はフルートとトロンボーンのユニ
ゾンでテーマが演奏されるんですが、なかなか綺麗なメロディですね。ここにきてよう
やく聴くに堪える曲ぅ?という感じでありますが、楽しげに歌うケンちゃんのフルート
が、なかなかですね。ドルフィーともジェームス・スポルディングが吹くフルートとも
違う、透明なトーンがよろしいんじゃないかと。マンゼボのトロンボーンも、ほのぼの
としたムードがあります。サルくんのピアノも綺麗です。
-
- 5曲目「スマックス」。そういえば昔「スマック」というジュースがあったよう
な気がするんですが、今でもあるんですかね?神戸の須磨区あたりへ行けば売ってるん
ですかね?どういうジュースなのかというとカルピスソーダみたいなの。“愛のスコー
ル”とか、コカコーラ系で言うと“アンバサ”なんかと似ておりますが、そういえば“
アンバサ”というのも見かけなくなっちゃいましたね。やっぱり名前が悪かったんでし
ょうか?“あ〜ん、サバ♪”に改名すれば、復活も夢じゃないでしょうか?で、「スマ
ックス」なんですが、ケンちゃんは再びアルトに戻っております。相変わらずトーンは
へろへろ系なんですが、テンポが軽快なせいもあって、わりかしマトモに聴ける感じで
すね。フリーや無調や浣腸のケはないので、やはりパーカー・スタイルの延長線上なん
でありましょう。トロンボーンやピアノのソロも聴けますが、ここでは変幻自在なボビ
ー・ワードの巧みなドラミングに注目なのぉ♪と、ドラミちゃんも言っておりました。
ポール・モリソンのウォーキング・ソロも聴けますね。5分ちょっとの演奏ですが、総
花的に楽しめるナンバーでございました。6曲目「チェルシー」。これはケンちゃんの
娘にゆかりのナンバーらしいです。フルートによるキュートなメロディが印象的ですね
。マクリーンの娘のメロネェちゃんは「リトル・メロネェ」というヘンな曲を捧げられ
て思わずグレちゃしましたが(←たぶん)、チェルシーちゃんはこのぶんでは大丈夫で
しょう、たぶん。
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- はいラスト。ここに来てようやく歌モノが登場します。『アイル・クローズ・マ
イ・アイズ』はブルー・ミッチェルの演奏で有名なナンバーです。同じトランペットだ
とディジー・リースも取り上げておりますが、アルトではどうでしょう?はい、ケンち
ゃんはミディアム・ファストで軽快な演奏を繰り広げておりますね。あまり哀感は感じ
させないものの、いかにもケンちゃんらしい浮遊感は存分に味わえ、まあまあってとこ
ですかね?
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- 以上、なんともつかみどころのない1枚でありました。と、ここまで書いて掲示
板をチェックすると・・・あ、やっぱりなんにもありませんね。。。
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