- 【アルバム名】
- SUBCONSCIOUS−LEE (PRESTIGE)
- 【リーダー名】
- LEE KONITZ (1949/1/11,6/28,9/27,1950/4/7)
- 【パーソネル】
- LEE KONITZ (as) WARNE MARSH (ts) BILLY BAUER (g) LENNIE TRISTANO (p)
- SAL MOSCA (p) ARNOLD FISHKIN (b) SHELLY MANNE (ds) DENZIL BEST (ds)
- JEFF MORTON (g)
- 【収 録 曲】
- SUBCONSCIOUS-LEE / JUDY / PROGRESSION / RETROSPECTION / ICE CREAM KONITZ /
- YOU GO TO MY HEAD / MARSHMALLOW / FISHIN' AROUND / TAUTOLOGY / SOUND-LEE /
- PALO ALTO / REBECCA
- 【内 容】
- ハロー・キティ。1974年11月1日生まれ。というと今年で26歳になるん
ですね。けっこう“ロリ顔”なので14歳くらいなのかと思っていたんですが、意外と
オンナ盛りだったんですな。ただキティちゃんの場合はネコなので、人間の年齢に換算
するには4倍しないといけないわけでありまして、とすると御歳もって104歳っ!ん
ー、ハナの盛りはちょっと過ぎちゃいましたかねー。。。 「落花さかん」の時期は半
世紀も前に過ぎ去って、もはや枯死寸前・・・といったところでありますが、でもだい
じゃぶ。今のキティちゃんは実は3代目でありまして、74年に生まれたのは初代のキ
ティちゃん。「赤いリボンに、おすわりポーズ」というのが特徴で、当時はまだキティ
ちゃんという名前はなかったそうでございます。翌75年になって“HELLO KI
TTY”という名前が登場し、その翌年の76年には2代目キティちゃんにバトンタッ
チ。ちなみに“KITTY”というのは「小猫ちゃん」という意味なので、何とまあ、
そのまんまのネーミングなんでしょうね。で、キティ自体が「小猫ちゃん」なので、“
キティちゃん”と呼ぶのはアグネス・チャンを“アグネス・チャンちゃん”と呼ぶよう
なものなんですが、それはともかく“HELLO”というのはキティちゃんの名字では
ありません。通称というか、あだ名というか、要は“フィリー”ジョー・ジョーンズの
“フィリー”や、「つのだ☆ひろ」の“☆”みたいなものだと思っていれば、ほぼ間違
いないでしょう。ではフル・ネームは何というかというと、キティ・ホワイト。白いか
らホワイト?それとも白いパンツの似合う清純派だからホワイト?いろいろな説がある
ようですが、いきなりキティ・ホワイトとか言われても、全然ぴんときませんよね。
-
- “立ちポーズ”が登場したのが78年。で、80年に3代目キティちゃんが登場
しているので、現行キティちゃんはめでたく成人式を向かえたというわけでございます
。90年代に入るとトレードマークだった頭のリボンが“お花”になって、最近では「
実はキティちゃんにはダニエルくんという、幼なじみの恋人がいたんだよ。」という“
マル秘交際”が発覚しました。で、この頃からダニエルくんの趣味なのかキティちゃん
は“コスプレ路線”に走ることになるんですが、これが巷のぎゃるにウケて“キティち
ゃんブーム”が起こったわけでありますな。“キティラー”なんて言葉も登場しました
よね。以後、キティちゃんの人気はとどまるところを知らず、最近ではお土産物ギョー
カイでも幅広く活躍しております。長野では「戸隠そば」や「スティック・カルピス」
になっているし、静岡では「静岡茶」や「安倍川餅」に、飛騨高山では「さるぼぼ」に
なってます。「さるぼぼキティちゃん」は飛騨地方に古くから伝わる郷土玩具「さるぼ
ぼ」とキャラクター・グッズを融合した、近年希に見る傑作だと思うんですが、“飛騨
ばーじょん”以外にも全国にはいろいろな“地域限定ばーじょん”というのがあるんで
すね。
-
- キティちゃん地域限定ピンバッジ。“限定ぐっず好き♪”の某ぎゃる系読者から
「どこかで見つけたら買ってきて欲しいのぉ♪」という依頼を受けた僕は、以来、出張
のときにサービスエリアやドライブインをチェックするのが趣味になったわけですが、
探してみるとけっこうあるもんですねー。まず最初に見つけたのが「浜名湖ばーじょん
」。これは東名高速の浜名湖サービスエリアに売っていたんですが、キティちゃんがウ
ナギにコスプレしております。この手の“かぶりもの変身シリーズ”というのはいくつ
かあるようなんですが、よりによってウナギ。。。
- お菓子業界では“夜のお菓子”扱いされ、夜店ではつかみ取りにされ、うなぎ屋で
は裂かれてカバ焼きにされ、SM系すけべビデオでは器具扱いされちゃうウナギ。で、
これがミョーにカワイイんですよねぇ。個人的には“うなぎキティちゃん”は“さるぼ
ぼキティちゃん”と並ぶ2大傑作ではないかと思っておりますが、うま好きぎゃるには
“馬籠ばーじょん”なんかがいいと思うなー。と“うま”が言っておりました。もっと
も馬籠(まごめ)というのは地名なので、頭から“うま”をかぶってるわけじゃないん
ですけどね。ちなみにこの“馬籠ばーじょん”は馬籠にある“馬籠館”というお土産物
屋で、修学旅行らしい女子高生に混じって買ってまいりました。今となってはいい思い
出です。“伊豆の踊子”と“富士山ばーじょん”は東名高速の富士川SA(上り線側)
に併設されている「楽市楽座」でGETしました。修学旅行らしい女子高生はいません
でしたが、僕は女子高生には何の興味もないので、そんなことは別にかまいや経済企画
庁長官。で、それらのピンバッジを某ぎゃる系読者に進呈したところ、お礼として“ヤ
ーコンゼリー”と“銀座ラーメン”と“津軽ラーメン”と“おでん”をいただいたわけ
なんですが、寒い夜にはやっぱり“おでん”でんなぁ。
-
- @ ・う〜、寒ぅ〜! コンニャク入りおでん 恋しい
-
- > コンニャクは“人肌”で。
-
- 寒ぅ〜コンニャク入りぃ、サムコンニャクイリィ、サブコンニャクリーということ
で、今日はリー・コニッツの『サブコンシャスリー』というアルバムを紹介しようと思
います。“subconsciously(潜在的に)”という単語に自分の名前の“lee”をかけた
タイトルがお洒落ですよね。で、このアルバムは3つのセッションからなっているわけ
なんですが、いちばん古い49年1月のセッションはプレスティッジの記念すべき“は
ぢめてのレコーディング”だそうでありまして。プレスティッジと言えば数多くの“熱
く燃えるプレイ”を記録してきたレーベルなんですが、さすがに初めてでは燃えること
が出来なかったのか、燃えないJAZZの代表である“なんとなくトリスターノ”一派
の吹き込みだったというのが面白いですね。がはははははははは。そんなに大笑いする
ほど面白くはないですけどね。で、僕の家は小学5年のときに火事で燃えたので“燃え
ない家”には大いに興味があるんですが“燃えないプレイ”はあまり好きではなく、よ
ってトリスターノやその高弟リー・コニッツの演奏というのはどうも苦手でありまして
。よって今日の曲解説は超テキトー。
-
- 1曲目「サブコンシャスリー」。コニッツのオリジナルで、クールなコンセプシ
ョンに基づいたアドリブ・ラインのメロディーが面白い。コニッツは後にも何度かこの
曲を録音しているけれども、やはり初演がいちばん煮つまった演奏になっている。と、
岡崎正通クンは書いておりますね。なるほど、煮つまってますかぁ。例えばアタマの硬
い人が“すがきやの味噌煮込みうどん(袋入り)”を作る場合、フクロに「5分間煮込
む」と書いてあったりすると既に3分47秒の時点で汁気がなくなってきているのに律
義に5分間煮込み続け、ついには完全に煮つまった味噌煮込みうどんを作っちゃうこと
がままあるわけなんですが、ここでいう「煮つまった演奏」というのは褒め言葉なんで
しょうかね?で、トリスターノ派のクールというもんだからかなり警戒しておったんで
すが、聴いてみたら“地味で盛り上がらないビ・バップ”といった程度で、それほど頭
デッカチな感じはありませんでした。ま、栗頭(くりがしら)センセイ程度ですかね?
で、コニッツのプレイは特にトーンという点でアート・ペッパーやポール・デスモント
などの白人アルト奏者に影響を与えているとお見受けしましたが、どんなもんですかね
?
-
- 2曲目の「ジュディ」はトリスターノの曲。バラードなんですが、テーマ部のト
リスターノとビリー・バウアーの絡みが“いかにもイカ”という感じですね。こういう
のをクールと言うんでしょう。クールじゃないと腐っちゃいますもんね、イカ。こうい
うのを「トリスターノ派の特徴である対位的手法」というようです。「手を使う方法の
体位」じゃなく。3曲目「プログレッション」。コニッツとバウアーのユニゾンによっ
て奏されるテーマが面白い。By正通。はい、確かに面白いですね。
- 4曲目「レトロスペクション」はトリ師匠のオリジナル。とってもレトロでスペク
ションなバラードです。と、ここまでがプレスティッジの第1回レコーディング。とこ
ろでこのレコード、売れたんですかね?人ごとながら心配になってきますが、人ごとだ
から別に売れなかったとしてもどうでもいいんですけどね。で、5〜6曲目、とんで1
1〜12曲目は49年9月のセッション。ピアノが御大トリスターノから猿燃すか?に
変わっておりますが、サルにガソリンぶっかけて燃やしたりしてはいけません。サル・
モスカはトリスターノの高弟として知られているが、師のプレイを耳にしたあとではや
や鋭さに欠ける。…って、正通クンってば辛口ぃ。僕の耳には同じよーに聴こえますけ
どね。「49年1月と比べてリラックスした印象を受ける」とも書いてありますんで、
褒め言葉なのかも知れませんけどね。で、5曲目はコニッツのオリジナル「アイスクリ
ーム・コニッツ」って、「クール派であるぼく」をアピールしたかったんでしょうが、
そんなに口当たりのいいもんじゃありません。個人的には“クールの極み”といった感
じのバラード「ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド」のほうがまだマシか?という気がし
ます。で、7〜10曲目はギターが抜けて、代わりにテナーのウォーン・マーシュが入
った49年6月のセッション。7曲目の「マシュマロ」はそのマーシュのオリジナルな
んですが、そんな柔らかな揉み心地、いや柔らかな口当たりの曲ではございません。い
わゆる「お菓子系」のネーミングでぎゃるのハートをGETしようと企んだのでしょう
が、そんなもので騙されるほど世の中は甘くありません。8曲目の「フィッシン・アラ
ウンド」もマーシュのオリジナルで、アルトとテナーの対位法がいかにも。。。といっ
た感じです。で、そろそろ読みにくくなってきたと思われるので、ここらでちょっと改
行を入れて
-
- 9曲目は「タートロジー」。3曲目に入っていた「プログレッション」と同じ曲
だそうです。“progression(前進)”と“tautology(類語反復)”。どっちも小難し
いタイトルですが、曲自体が小難しいんだから、これでいいわけです。コニッツ、マー
シュ共、実にクールで盛り上がらないんですが、サル・モスカのピアノはちょっぴり小
マシです。10曲目「サウンド・リー」。とってもリーのサウンドです。11曲目から
バウアーが戻ってマーシュが引っ込み、「パロ・アルト」はコニッツのオリジナル。ギ
ターとアルトのユニゾンでテーマが演奏されます。はいラスト。「レベッカ」はコニッ
ツが娘のために書いたオリジナル。バウアーとのデュオで演奏されていて、元祖インタ
ープレイとでも申しましょうか。こういうのが後にビル・エバンスとジム・ホールの「
マイ・ファニー・ヴァレンタイン」へと発展していくわけなんですな。
-
- と、知ったふうなことを書いておいて、以上でまったくもって投げやりだった解
説は、おしまい♪
-
| Previous |
| Up
| Next |