【アルバム名】
AT THE HALF NOTE CAFE VOL.1 (BLUE NOTE)
【リーダー名】
DONALD BYRD (1960/11/11)
【パーソネル】
DONALD BYRD (tp) PEPPER ADAMS (bs) DUKE PEARSON (p) LAYMON JACKSON (b)
LEX HUMPHRIES (ds)
【収 録 曲】
MY GIRL SHIRL / SOULFUL KIDDY / CHILD'S PLAY / CHANT /
A PORTRAIT OF JENNIE / CECILE
【内   容】
 今朝、通勤の車の中でラジオのオリンピック中継を聞いていたんですが、一口に オリンピック出場選手といっても、いろいろなんですなぁ。水泳の男子100メートル 自由形の予選をやっていたんですが、第1組の出場選手は3名でありました。水泳とい う競技は持ちタイムのいい選手ほど後から出てくるようなんですが、成績のいいほうか ら8人ずつクラス分けした結果、この3人だけ余っちゃったんでしょうね。おかげで、 ビリでもこの組の中だけなら銅メダルだねっ♪という恵まれた情況になったわけですが 、それでかえってキンチョーしちゃったんでしょう。なんと3人中2人までがフライン グで失格になっちゃいました。競泳では1回のフライングでアウトなんですな。これだ けのためにわざわざ遠い国からシドニーくんだりまでやってきたというのに、ドボンと 飛び込んだだけでおしまいとは本人としても不本意でありましょうが、勝負の世界は厳 しいのであります。だいたい、すごく頑張って堪えに堪えて3分間持続したとしても「 早いのね。。。」とか言われちゃうわけだから、始まる前から飛び出ちゃっていては申 し開きがたたないわけでありまして。。。短いオリンピックでしたが、気を落とさずに ゲンキにお国に帰ってくださいね。
 
 さて、残された1人のスイマーなんですけどね。名前はよく覚えていないので、 ここでは仮にロンリー・スイマー“水泳太(すい・えいた)”としておきますが、いや 、恐らくアフリカ系の選手ではなかったかと思うんですけどね。2人の失格者が出たお かげで、泳太くんはただ最後まで泳ぎきりさえすれば“この組だけなら金メダル”とい う超ラッキーな情況におかれたわけですが、それでかえってキンチョーしちゃったんで しょう。リレハンメル・オリンピックのスキー・ジャンプ団体戦の原田クンも、K点1 30メートルくらいのジャンプ台で、ほんの90メートルも飛べば金メダルという情況 にかえってキンチョーしちゃって、見事な失敗ジャンプに終わっちゃっいましたもんね 。そういえば先日、シドニー・オリンピックの体操男子団体戦決勝に原田という選手が 出ておりまして、大丈夫かいな?と思って見ていると、案の定失敗してました。で、ロ ンリー・スイマー泳太くん。たったひとりでプールに飛び込むと、前半はなかなか健闘 していたみたいです。解説の鈴木“炎のバサロキック”大地クンには「何か、クロール と言うよりも“犬かき”みたいな泳ぎかたですねぇ。。。でも、頑張ってますよぉ。」 とか言われておりましたが、なーに“自由形”だから、別にどんな泳ぎかたでも構わな いわけでありまして。
 
 で、50メートルのターンは、あのサメ肌ソープ君の記録をわずかながら上回っ ていたのではなかろうかと。いや、ソープ君が100メートル泳いだときの記録をです けどね。ただ、前半のあまりのハイペースがタタったのか、後半はがくっとスピードが 落ちたのがラジオで聞いててもわかりまして、残り20メートル付近では「これは最後 まで泳ぎきれるかどうかが問題になってきましたねぇ。。。」という情況に陥ってしま ったようです。泳太くん“この組だけなら金メダル”獲得のピンチ!それどころか、オ リンピック競泳史上初の溺死者発生か?と心配していたんですが、なんとか最後の死力 を振り絞って、無事ゴールインっ!いやあ、朝から死者が出なくってよかったですなぁ 。。。
 
 ということで、本日のテーマは「海パンと私」。私はコドモの頃、あれは海水に つかるから“海パン”なんだー。と思っておりました。何の疑問もなくそう思っており ました。海水パンツ、略して“海パン”。理論的にも言語学的にも、まったく矛盾がな いんだー。と思っておりました。
しかしオトナになるにつれて、次第に“海パン=海水パンツ説”に疑問を持ち始め るようになりました。海パンを穿くのって、いつも海水につかるときとは限りませんよ ね?プールにつかるときだって、川で水遊びをするときだって、場合によってはシャイ なボーイが混浴露天風呂につかるときにだって海パンを穿くわけでありまして、しかも よく考えてみると、よっぽど海辺に棲息している海洋民族でもない限り、ひと夏の間に 海につかるのって新島で1回、九十九里で1回、合計して2回くらいだなぁ。。。とい う人がほとんどであるに違いありません。つまり日本人の大多数が“淡水なのに海水パ ンツを穿く”という、理論的にも言語学的にも矛盾に満ち溢れた行為を平気で行ってい るわけでありますが、だからこれからは“海水パンツ”というのはやめて、淡水につか るときは“淡水パンツ”という名称を使うようにしましょうね。
 
 というようなどうでもいい話を前にも書いたことがあるような気がしますが、こ のたび“海パン”の語源をいろいろと調べてみたところ、実に意外な事実が判明してし まいました。すなわち
 
  海パン:“海綿体収納パンツ”を略したもの。
 
うーん、虚を就かれたぁ。。。という感じですね。まさか海パンの“海”が海綿体 の“海”だとは思いもよりませんでしたが、そういえば女性用ビキニの下半身用のほう はパンツ状の形態をしておりますが“ぎゃる用海パン♪”とは言いませんよね。海綿体 を収納しないんだから当然なわけです。あの競泳用海パンの“フィット感♪”は“海綿 体収納機能”のたまものだったわけでありますが、海綿体だけじゃなくて、ちゃんと“ たま”も収納しましょうね♪
 
 @ ということで本日はドナルド・バードなんですが、あ、“海綿体収納パンツ ”の話はとんでもない大ウソなので、信用してはいけません。で、ロンリー・スイマー 泳太くんなんですが、何かすっかり有名になっちゃいましたね。本名を赤道ギニアのム サンバニくんと言って、今年の1月に水泳を始めたばかりなんだとか。100メートル 泳ぐのもこれが初めてで、溺死寸前なのもやむなし。。。といったところでありますが 、サメ肌水着をプレゼントされたりして、よかったですなぁ。で、ドナルド・バードな んですが、ライブ盤の『アット・ザ・ハーフ・ノート・カフェ』でもいってみましょう かぁ。第1集と第2集があってどちらも甲乙つけがたい出来でありますが、とりあえず 順番にVOL.1のほうを紹介しておきましょう。“2”だけ持っていて“1”を持っ てなかったりすると、精神衛生上あまりよくありませんもんね。で、BN時代のバード と言えば、個人的には『フュエゴ』『バード・イン・フライト』『ザ・キャット・ウォ ーク』の、いわゆる“ピアソン入り3部作”がスタジオ物ではベストではないかと思っ ているんですが、“魅惑のピアソン歌謡曲”がたくさん聴けるという点で、このハーフ ・ノートでのライブ盤も外すことは出来ませんよね。CDオマケ曲を含めてピアソンの 主なオリジナルを書き出してみると
 
VOL.1:「マイ・ガール・シャール」「チャント」
VOL.2:「ジーニー」
 
るんるん♪と、書き写しているだけで思わず嬉しくなっちゃうような名曲揃いなん ですが、では第1集のルース・メイソンのMCに耳を傾けてみましょうね。このルース ちゃんはスリー・サウンズの『ムーズ』というアルバムのカバーを飾ったオネーチャン でありまして、後にライオン婦人(←ルースちゃん獣姦疑惑?)になったことでも知ら れております。えーと、雰囲気としては“しゃべりな近所のおばはん風”でありますな 。なぁ、奥さん聞いたぁ?隣のご主人、浮気してはるんやてぇ。といったノリで、まず はメンバーの紹介でございます。トランペット・スター、ドナルド・バードのニュー・ バンドは、フィーチャーするところのバリトンのペッパー・アダムス、エキサイティン グなスター、ピアノのデューク・ピアスン、スインギンなベースのレイモン・ジャクソ ン、ワンダフル・ドラマー、レックス・ハンフリーズと、こういうわけでございますな 。僕でもヒアリングばっちりだね♪といった感じの解りやすい英語なのはイイんですが 、ルースちゃんのMCってば、ちょっと“ひねり”が足りませんね。
最後の「ワンダフル・ドラマー、レックス・ハンフリーズ」のくだりは、「ワンダ フルな“どマラ”のレックスが、半分フリチンで、いや〜ん♪」ぐらいのサービス・フ レーズは言って欲しかったことろでありますが、そんなのアメリカ人に解るはずがない から、ま、仕方のないところではございます。で、ルースちゃんのMCに続いて飛び出 してくるのは、おなじみピアスンの「マイ・ガール・シャール」でございます。『バー ド・イン・フライト』のバージョンと比べると、ライブということもあってテーマのハ ーモニーはちょっと雑でありますが、よく歌うバードのソロは良好です。続くペッパー ・アダムスのワイルドなソロも良好です。この曲の場合、どうしても『バード・イン・ フライト』でのマクリーンのソロと比較してしまうわけですが、アダムスはアダムスな りに海老の天麩羅の入ったおむすびは天むす。昔、近所のスーパーには海老フライの巻 かれた海苔巻きも売っておりましたが、マヨネーズの風味が意外と美味でありました。 とか書いてるうちにバードとアダムスとハンフリくんの4バースがあって、テーマの合 奏があって、1曲目は終わっちゃいました。2曲目の「ソウルフル・キディ」はバード のオリジナルで、かなり複雑な構成のようですが、メロディ自体はファンキーでキュー トであります。もし作ってみたら、ブレイクしますかねぇ?“はろー・きてぃ”のソウ ルフル・バージョン。黒ネコにして、アフロヘアにかわいいリボンつけて。で、まずは アダムスのソロなんですが、ピアスンのコンピングがいつになくファンキーですな。ア ダムスのプレイ自体は余裕シャクシャク釈由美子。続くバードも頑張っておりますが、 最初のうちは頑張っていた“水泳ぎゃる”と“柔道ぎゃる”は、このところちょっぴり 失速気味ですなぁ。。。ま、泣き顔もカワイイからいいんですけどね、田中雅美ちゃん 。で“ソフトボールぎゃる”は頑張ってますなぁ。“競輪ぼーい”はさっぱりですけど ね。
 
 はい、ここで私の持っている輸入盤CDの場合、オマケが2曲続きます。「チャ イルズ・プレイ」「チャント」共、ピアソンのオリジナルでありまして、こういうオマ ケは嬉しい限りでありますなぁ。「コドモの遊び」のほうは明るく楽しいナンバーです が、「オトナの遊び」のほうがより楽しいものであることは、いうまでもありません。 「チャント」は『あ・にゅう・ぱーすぺく恥部』にも入っていた名曲でございまして、 ボーカルなしのストレートな演奏はちょっぴり物足りない感じがしちゃいまして、こう して聴いてみると「うっとぉしい。。。」と思っていたあのボーカルも実は非常に効果 的だったわけなんですね。『ア・ニュー・パースペクティブ』を聞き直してみたくなっ た秋の夜長でございました。はい、次。スタンダードの「ジェニーの肖像」。個人的に はジェニーよりもリカちゃんのほうが好きなんですが、『ウィズ・ストリングス』での ブラウニーの演奏が印象深い名バラードでございます。ここでのバードもブラウニーに 敬意を表している感じでありますな。メロディを大切に、しっかりと歌っている感じで す。で、ピアソンの綺麗なタッチのソロが印象的ですね。はい、ラスト。「セシル」は バードのオリジナルで、ちょっぴりミステリアスなムードが“ミス照り焼き娘”を彷彿 させ、良好です。
 
 ということで、「ジーニー」で始まる第2集もお聴き逃しなく。あ、来週は水曜 日まで長野のゴミ処理場なので、更新はどうなるかわかりません。では皆様、お元気で 〜♪


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