- 【アルバム名】
- INTERPLAY (RIVERSIDE)
- 【リーダー名】
- BILL EVANS (1962/7/16)
- 【パーソネル】
- FREDDIE HUBBARD (tp) JIM HALL (g) BILL EVANS (p) PERCY HEATH (b)
- PHILLY JOE JONES (ds)
- 【収 録 曲】
- YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC / WHEN YOU WISH UPON A STAR /
- I'LL NEVER SMILE AGAIN / INTERPLAY / YOU GO TO MY HEAD /
- WRAP YOUR TROUBLES IN DREAMS
- 【内 容】
- ここ数日、下痢でした。わりと激しい下痢だったのでそれなりに辛い日々だった
んですが、腸炎→尿道結石→水疱瘡の3連発からようやく復帰したと思ったら、今度は
左肩を脱臼しちゃった某かれい技師に比べれば、ぜんぜん大したことないですよね。幸
いにも私は小学生時代には卓球部に属していたわけですが脱臼はしたことがなく、脱腸
とも脱肛とも脱疽とも縁がなく、髪の毛を脱色したことも、原稿を書いていて本題から
脱線したこともなく、いつも締め切り前にニコニコ脱稿。という人生を送ってきたわけ
ですが、好きなゲームは脱衣マージャン。でも弱いから、いっつも脱がされてばっかり
なのぉ。。。ということで、下痢のお話第2弾です。私には医学の知識も薬学の知識も
まったくなく、その分野においてはまるっきりのド素人なわけでありますが、シロート
考えでは下痢というのは消化不良と表裏一体なのではなかろうかと思うんですけどね。
で、ここで食べ物の消化についてちょっと考えてみると、通常、口の中に入ったものは
歯によって咀嚼され、唾液でデロデロにされたあげく、食道を通って胃の中へと送りこ
まれることになります。時と場合によっては歯をたてたりすると大変な事態に陥いっち
ゃう物体、端的に言えば“そのもの”と呼ばれる物体が口の中に入ったりすることもあ
るようですが、それはさて置き、通常、口の中に入った食べ物は胃に送られて、胃液の
働きによってより一層ドロドロ状の物体へと変貌を遂げるわけでございます。その様相
はおそらく、見た目がゲロに酷似していると言われている栃木・茨城地方の名物「しも
つかれ」に酷似している、というか、ゲロそのものなんだと思われますが、つまり色彩
的には“クリーミー・ホワイト”でございますな。
-
- で、そのゲロ状物質が今度は腸に送られてカラダに必要な養分を搾取され、その
搾りカスが“うんこ”として体外に排出されるわけですが、すなわち“うんこ”の中に
はもはやカラダに必要な成分はみじんも含まれておらず、まさしく“うんこのような”
としか形容のしようがないほど役立たずな存在に成り下がっているわけでありますな。
で、ここでふと疑問に思ったんですが、クリーミー・ホワイトのゲロ状物質は、いつの
間にウンコ色のウンコへと変貌を遂げるんでしょうね?クリーミー・ホワイト状のゲロ
物質から栄養分を搾取しただけであの色になるとは思えないので、恐らく消化・吸収の
過程でウンコ色の物質が分泌され、その作用によってカラーリングされるのではないか
と思うんですけどね。で、翻って下痢便なんですが、下痢便というのは消化・吸収の段
階で生じた何らかのトラブルによって生成されるんじゃないかと思われます。例えば、
寝冷えしたり、夜寝る前に冷たいものを飲みすぎたりすると下痢になりますが、あれは
恐らく腹が冷えることによって消化酵素の働きが鈍くなり、消化不良を引き起こすので
ありましょう。消化酵素というのは36.5度くらいのときに一番よく働くように出来
ているらしいですからね。「カニと氷水」も同じ原理です。北陸地方とかで“かき氷”
のお店を開く場合、イチゴ・レモン・宇治金時などの定番以外に、いくら名物だからっ
て「カニ」なんてメニューを作ってはいけない所以でありますが、ではなぜ消化不良だ
と下痢便になるのかというと、恐らく養分というのは水っぽいものなんでしょう。酵素
の働きが不活発で今ひとつ消化しきれなかったクリーミー・ホワイトのゲロ状物質は、
いくら頑張ってウンコ色に着色してみても小腸で養分を吸収してもらえず、水っぽい養
分を含んだまま下痢便として排出されちゃうわけです。すなわち正常な便というのは単
なる搾りカスに過ぎないわけですが、下痢便というのは若干消化不良っぽいところはあ
るものの、カラダに必要な養分をそのまま内封した明るい未来の希望に満ちた便と呼べ
るでありましょう。
-
- とまあ、ここまではあまり害のない“よい下痢”の場合の話でありまして、感染
症による下痢の場合、その下痢便には悪い菌がウンコの如く、いや雲霞の如く蠢めいて
いるに違いないので、あまり関りあいにならないほうが身のためでありましょう。で、
前回の原稿でですね、下痢の薬というのは下痢便を固めちゃえばいいわけだから、主成
分はゼラチンのようなものなのではないか?という結論に達したわけでありますが、よ
く考えてみると「そういう問題ではない!」という気がしてきました。要は「いかにウ
ンコを固めるか?」という“固めるテンプル”みたいな話ではなく、いかに消化不良の
ウンコを消化・吸収するか?というのが大切だったわけですが、そこで登場するのが「
正露丸」でございます。いや、ミヤリサンやビオフェルミンも悪くはないんですが、あ
れはどうも効き目が甘いような気がするんですよね。実際、なめると甘いですしね。そ
れに比べて正露丸はどうでしょう。まさに「良薬は口に苦し、アンドレはアガシ」って
感じぃ?ということで、次回は「アガシと和菓子」というテーマでお届けしたいと思い
ます。じゃ、また。
-
- @ ということでビル・エバンスなんですが、今日の前半部分は終わりかたが強
引でしたね。「アガシと和菓子」のネタは前にも書きましたしね。で、エバンスなんで
すが、リバーサイド盤の『インタープレイ』を選んでみました。ジャケ絵を書くのが簡
単そうだったしー。トリオとかソロの演奏が多いエバンスには珍しく、トランペットと
ギターが入ったクインテット編成でありまして、「元気で明るいのはいいんですが、目
立ちたがり屋で、今ひとつ真面目さに欠けるのが難点のど飴・・・」などと通知表に書
かれやすいタイプのフレディ・ハバードが、珍しく真摯なプレイを展開している1枚と
しても知られております。エバンス、パーシー・ヒース、フィリー・ジョーというリズ
ム隊も、ちょっと変わっておりますな。何かと遺書臭く、いや異色作扱いされるアルバ
ムですが、こういういっぷう変わったセッションというのはリバーサイドの得意技でご
ざいます。ということで、では1曲目から。
-
- アーサー・シュワルツ作「あなたと夜と音楽と」。ミュージカル『音楽で復讐を
』のために書かれたナンバーということですが、笑点の司会者で嫌な臭いを?それは「
円楽で悪臭を」。わざわざネットで三遊亭円楽を検索してまで書くネタでもなかったよ
うな気もしますが、曲名もオシャレだし、メロディもいかにも日本人好みで、とっても
人気の高いスタンダードでございます。ピアニストの演奏としてはエバンスとハンプト
ン・ホーズが双璧なんですが、エバンスはこの『インタープレイ』よりも『グリーン・
ドルフィン・ストリート』収録のトリオ・バージョンのほうが有名ですかね?そちらを
先に聴いた人だと、このクインテット演奏にはちょっぴり違和感を覚えるかも知れませ
んが、愛媛の特産は伊予柑。短いピアノのイントロに続き、フィリーの切れ鯵鋭いシン
バル・ワークにのせてハバードとジム・ホールがユニゾンでテーマを演奏します。テン
ポはかなり速めで、各自がソロに入るところのブレイクが印象的でございます。ソロ先
発はエバちゃん。明るくハツラツとした演奏で頑張っておりますが、エバちゃんらしい
かと言えば、それほどでもないですかね?やっぱりクインテット演奏になると、ちょっ
ぴり印象薄ぅ?ここはやはり次のハバードに期待することに致しましょう。はい、実に
よく吹けてますね。実を言うと下痢具合がまだ今ひとつスッキリとしないんですが、そ
んなことにはお構いなしにハバードは活き活きとした・・・と、ここまで書いたところ
でメールが届きました。
-
- > すんまっそん
- > きんたまときんたまのあいだが、どおも
- > かいいのでけっせきします(公表化)
-
- あ、おこめ師匠、残念ながら吉祥寺オフは結石ですかぁ。。。いや、あまりにも文
面に品位がないので載せるのはやめようかと思ったんですが、最後にわざわざ(公表化
)と書いてあるということは、「載せて欲しい♪」という意志表示だと思われるので、
本人の意志を尊重して公表しておきました。で、続くジム・ホールはキャラが地味なの
でソロも地味でありますが・・・と書いてたら、またもやメールですな。
-
- > すんまっそん
- > さきのメールではきんたまが2本もあるようですが・・・
-
- と、ここまで書きうつして今度は(公表不可)と書いてるのに気付いたのでこれ以
上の公表は鮭鱒が、2曲目は「星に願いを」。エバンスに谷崎的耽美ズムを求める向き
には1曲目よりもこっちのほうがよろしかろうと。イントロなど、まさしくエバンス的
リリシズム以外の何物でもありまっそん。そこに絡んでくるハバードがこれまた絶品な
んですが、テーマ自体はジム・ホールが地味に弾いておりますな。このテーマ部分など
、まさに“インタープレイ”ではないかと思うんですが、続くハバードのソロも秀逸で
あります。続くエバンスのソロがこれまた絶品であります。パーシー・ヒースが重いイ
イ音を出してるし、フィリーのブラッシュ・ワークも繊細です。ジム・ホールのソロも
相変わらず地味ながら、味わい深いですな。ギター・ソロからそのまま後テーマに流れ
込み、余韻を残してエンディング。見事です。
-
- 続く「アイル・ネバー・スマイル・アゲイン」は一転してスインギーな歌物ナン
バー。マイルスを思わせるハバードのミュートがいいムードを醸し出す日本カモシカ・
センター。いや、ここらでちょっとボケでも・・・と思ったんですが、書かないほうは
マシでしたね。で、ここではジム・ホールが主役として大いに気を吐いております。大
いに気を吐け、ゲロ吐くな。(←今週の学級目標)。続くハバードのソロも見事ですね
。エバンスも綺麗なタッチを披露しております。ピアノ・ソロに続いてギター、トラン
ペット、ピアノのチェイスがあり、三河屋はちわーっす。で、今度はフィリーとエバン
スの掛け合いがあって、エンディング。参加者全員の歌心が遺憾なく発揮されたナンバ
ーでありました。続くタイトル曲の「インタープレイ」はエバンスのオリジナル。Fマ
イナーのブルースらしいっす。ギター、ベース、ドラムスの3者によるイントロが独特
のムードですね。続いてエバンスがテーマを1コーラス弾いて、2コーラスめはピアノ
とミュート・トランペットのユニゾンで演奏されます。ソロ先発はジム・ホールで、こ
こでもなかなか存在感のあるプレイを披露しております。続くエバちゃんも、その次の
ハバちゃんも、いいです。だんだん書くことがなくなってきましたが、あ、珍しくパー
ちゃんのソロも聴けますね。とっても堅実なプレイですな、パーシー・ヒース。はい5
曲目、「ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド」。個人的にはかなりお気に入りの曲であり
ます。原曲はバラードなんでしょうが、モーガンは『ザ・ジゴロ』(だっけ?)でミィ
ディアム・テンポのなかなかいい演奏をしておりました。このエバンス版はそれよりも
更に速いテンポで、ハバちゃん、ジムちゃん、エバちゃんが順番に演奏するテーマ部が
オシャレですね。ソロはジムちゃん、ハハちゃん、エバちゃんの順番です。とっても良
好です。
-
- はい、ラスト。「夢に悩みを忘れ」ですか。先日、下痢と微熱を併発したときは
ワケのわからん悪夢にうなされてしまいましたが、ごく希にはウフフ♪な夢が悩みを忘
れさせてくれることもありますよね。もっとも悩みなんか、ほとんどないんですけどね
。今ひとつスッキリしない下痢状態が悩みといえば悩みですが、いかにも小唄小唄した
曲調とハバードの能天気な吹きっぷりに、下痢便なんか吹きとばせー!ということで、
あ、また便意が。。。
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