- 【アルバム名】
- SPEAK LIKE A CHILD (BLUE NOTE)
- 【リーダー名】
- HERBIE HANCOCK ()
- 【パーソネル】
- HERBIE HANCOCK (p) RON CARTER (b) MICKY ROCKER (ds)
- THAD JONES (flh) PETER PHILLIPS (b-tb) JERRY DODGION (a-fl)
- 【収 録 曲】
- RIOT / SPEAK LIKE A CHILD / FIRST TRIP / TOYS / GOODBYE TO CHILDHOOD /
- THE SORCERER
- 【内 容】
- ここ数日、下痢です。もうゲーリー・バートンも、ゲーリー・マクファーランド
も、ゲーリー・トーマスも、ゲーリー・ピーコックも、ゲーリー・ベンチュラも真っ青
という感じ。ゲーリー・ベンチュラなんて名前の人がいたかどうかは知りませんが、も
しいたとしたらニックネームはやっぱりゲリ・ベン?で、下痢があまりにひどいので、
このまま、腸炎→尿道結石→見ず暴走・・・って、暴走するときはきちんと左右を見て
安全確認したほうがいいと思いますが、腸炎→尿道結石→水疱瘡という“鰈のフルコー
ス”をたどるのではないかとちょっぴり心配しております。あ、水疱瘡は既に経験済な
ので、大丈夫ですかね?となると、腸炎→痛風→尿道結石という経路、もしくは痔関係
に悪影響が及ぶ可能性が懸念されますが、今のところ腹痛とか吐き気とかはなくって、
ただ下痢なだけなんですけどね。あとちょっぴり微熱があって頭がぼーっとしておりま
すが、そのぼーっとした頭で本日は“下痢”について考えてみたいと思います。題して
「下痢にまけない丈夫なからだ」。
-
- 下痢。風邪と並ぶもっともポピュラーな病気でありますが、症状が“うんこ関係
”に係るだけに、なかなか人には告白しにくい部分がありますよね。風邪だったら会社
の総務にも堂々と「風邪のため」と欠勤理由を提出することが出来ますが、「下痢のた
め」とは、なかなか言いづらいのが実状でございます。そこで会社には婉曲に「腹痛の
ため」なんて報告することになるわけですが、腹痛と下痢とは一心同体・少女隊と言っ
てもいいほど堅固に結び付いておりまして、いくら「腹痛のため」と報告しても、報告
を受けたほうは「ほう、下痢かぁ。」と頭の中で言葉を置き換えてしまい、9時半を過
ぎたころには全社員に「ひろ子ちゃん、下痢のため欠席」ということが知れわたっちゃ
うわけでございます。会社でのイメージを気にするOLさんとしては、もっと婉曲に「
体調不良のため」と報告したほうが無難なような気がしますが、下痢と言えばコドモの
頃から疑問に思っていたのが“ミヤリサンの効能問題”でありまして。“ミヤリサン”
というのは宮入さんという人が発明したから“ミヤリサン”なんや。という話を聞いた
ことがあるような気がしますが、いや別に“ミヤリサン”じゃなくって“ビオフェルミ
ン”でもいいんですが、あの手の薬の効能書きを見ると「下痢・便秘」と書いてありま
すよね?うんこが固くなって出なくなっちゃう便秘と、うんこが柔らかくなって出すぎ
ちゃって困る下痢。そのようなまったく相反する症状を引き起こす2つの病気が、同じ
クスリで治っちゃったりしてもいいのか?そういう“まやかし”を厚生省は放置してお
いてもいいのか?“まやかし”って、こういう使いかたでよかったっけ?と思ってザウ
ルス内蔵の辞書で“まやかし”を調べてみたら、ただ“まやかすこと。”としか書いて
なくって、そんな何の説明にもなってない記載でいいのか?と、私は世間に対して疑問
を投げ掛けてみたいと思うのであります。
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- 私には医学の知識も薬学の知識もまったくなく、その分野においてはまるっきり
のド素人なわけでありますが、シロート考えでは下痢の薬に第一義的に求められる効能
は「柔らかい“うんこ”を固めること。」だと思われます。うんこが柔らかくなって下
痢便になっちゃうのが下痢だから、それを固めちゃいさえすれば後は何とでもなるはず
です。となると、酢豚にトロミをつける程度の片栗粉では役不足でありまして、こうい
うときに“役不足”という言葉を使うのは本当は正しくないんですが、それはそうと片
栗粉では下痢便にトロミがつく程度で、治療の効果は今ひとつ期待出来ませんよね。こ
こはやはり果汁を固めてゼリーにするゼラチンが有効なのではないかと思われますが、
ゼリーと言えば先日、マンナンライフの「蒟蒻畑(白桃味)」というのを食べたんです
けどね。
- ハート形をしていてとってもキュートで、味もコンニャクとは思えないほどおいし
いんですが、普通のゼリーと違って“粘り気”が凄いですな。コドモやお年寄りが喉に
詰まらせちゃうのも止むなしと言った感じで、「すすりこまずに、容器の底をつまんで
食べるか、スプーンでお召しあがりください。」なんて注意書きもありました。面倒な
ので思わず啜りコンニャクしてしまいましたけどね。さいわいにも、社会人(32歳)
こんにゃくゼリーを喉につまらせ窒息死。という事態には至らなかったわけですが、食
物繊維をたっぷり含んだコンニャクを1度に多量に食べちゃったのが今回の下痢の原因
ではなかろうかと。思わぬコンニャクの反撃にタジタジの田島ハル(83歳、好きなイ
ンドの建造物はタージ・マハル)といった感じですが、この話の続きはまた明日。
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- @ ということでハービーなんですが、ここでふと掲示板をチェックしてみると
オフ会と“かれい技師”に関して、新らしい展開が。ほう、かれい技師、今度は脱臼で
すかぁ。ご愁傷様です。で、脱臼ネタは明日にでも書くことにして、問題はオフ会です
な。
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- 麦茶でイイんです 投稿者:さみを@3合<復活? 投稿日: 7月17日(月) 1時34
分33秒
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- 毎日「あぢ〜」ですが、皆様いかがお過ごしでせうか?
- 23日に予定されていたオフ会ありましたよネ?
- 皆様のご都合が合えばの話なんですけど、よろしかったら
- 吉祥寺とかでちょろっと集まれたらイイかな?
- なぁんてさっき勝手に思いました。
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- はあ、勝手に思っちゃいましたかぁ。これがもし、「投稿者:おっさん」とかだっ
たら、何を勝手に思っておるか!と黙殺しちゃうところなんですが、他ならぬ3号@さ
みを様のご提案ですからねぇ。しかも既にボビー恥門吸う青年とデヴィット“救急”鰈
技師が参加表明をしているとあっては、自腹を切ってでも出張せねばなりませんな。と
いうことで、
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- 『吉祥寺ヤックン・ナイト〜さみをな夜をあなたと♪うふ♪(仮名)』
-
- というのを平成12年7月23日(日)に開催したいと思います。参加希望者は
sabapyon@mb.infoweb.ne.jp までメールくださいね。で、ハービーの『スピーク
・ライク・ア・チャイルド』。このアルバムは某イカ系サイトでも紹介されてましたよ
ね。ということを思い出して『ジャまいか倶楽部』を覗いてみると、おお、7月17日
の更新はコルトレーンですかぁ。トレーンの命日に合わせるとは憎いばかりなんですが
、えらくウチのページのことが褒めてありますなぁ。いや、“権威主義に叛旗”とかそ
ういうことではなく、“陰萎主義に歓喜”とでも申しましょうか、いや、陰萎が歓喜な
はずはないんですが、とにかくまあ、僕の心は既に吉祥寺へと飛んでいるのでありまし
て、本日のレビューは『ジャまいか倶楽部』に全面的に“オンブにダッコ”とまいりま
しょう。
-
- えーと、まず「フリューゲルホーン・トロンボーン・フルートと言う管編成に一抹
の不安を感じながらも・・・」とありますが、確かにこのフリューゲル、バス・トロン
ボーン、アルト・フルートという編成は、あのギル・エバンスでも用いない。とかなん
とか、誰かも書いておりましたよね。で、その3管のメンバーも、サド・ジョーンズが
ちょっぴりマニアには受けるかな?という気がしないではないものの、ピーター・フィ
リップスに関しては寡聞にしてよく知らないし、“JERRY DODGION”に至っては、何て
読むの?という感じですよね。ドッドギオン?このメンツでは、イカ系ウェブ・マスタ
ーがガッツ一抹の不安を感じてしまうのもやむを得ないわけなんですが、でも大丈夫。
この3人は基本的に“テーマ部のアンサンブル部門”のみの担当で、内容的には“ピア
ノ・トリオ+α”と考えてよいでしょう。じゃ、1曲目。「ライオット」ですな。「暴
動」って意味ですが・・・とイカ系に書いてありますが、なるほど、そういう意味でし
たかぁ。今まで茫然と「ライオンとオットセイのあいの子?」ぐらいに思ってたんです
が、ぜんぜん違いましたね。いくらオットセイが“おさかん”だからって、さすがにラ
イオンにまでは手を出しませんよね。で、曲のほうはと言うと「暴動」というほど荒々
しくはないですが、決して解りやすいメロディでもないですね。
- 3管のハーモニーも何やら怪しげでありますが、テーマが終わって登場するハービ
ーのソロは見事の一言でございます。岩浪洋三先生のライナーによれば「ハービーが加
わったマイルス・デイヴィス・クインテットのCBS盤でも演奏されている」とのこと
なんですが、どのアルバムでしたっけね?と思って調べてみると『ネフェルティティ』
に入っておりました。録音はマイルス盤のほうが半年ほど早いですな。で、「本アルバ
ム(スピーク・ライク〜)の演奏の方がパステル・カラー調となっている」ということ
なので試しに聴き比べてみると、確かにマイルス盤のほうがハードですね。テーマもそ
こそこに、いきなり飢淫正太のハードなソロになっちゃいますもんね。ハービー自身の
ソロも十分に固いんですが、短かすぎて満足出来ないのぉ。。。といった感じ。柔らか
めではあっても、ソロが存分に堪能出来る自己のリーダー作のほうをヨシとしましょう
。典型的なモード奏法なんですが、マッコイみたいにクドくならないのが、この人の特
徴ですね。にもかかわらず、テンションは高いです。ソロの後半に絡んでくるホーン・
アンサンブルも演奏に豊かな彩りを添えておりますな。以上、曲自体は今ひとつでも演
奏は抜群という1曲でした。
-
- 次、タイトル曲の「スピーク・ライク・ア・チャイルド」。子供のようにおしゃ
べりしよう。という意味ですかね?バブー!ハーイ!チャーン!それはスピーク・ライ
ク・ア・いくらちゃん。まともな会話にはなりません。子供のように話すと言うと、例
えば「ママのおっぱい、ほちぃのぉ♪」みたいな?そのような会話によってプレイすれ
ば、マンネリ気味の2人でも新鮮な感動が味わえるというものですが、この曲はメロデ
ィが抜群に綺麗ですね。ジャケットにも用いられているデヴィッド・バイスウッドが撮
った写真の印象から生まれた曲なんだそうでありますが、これぞ新主流派的なリリシズ
ムの極地でありましょう。で、また3管ハーモニーとのコントラストが抜群なんですよ
ね。ハービーの作編曲家としての才能が遺憾なく発揮された1曲でありまして、スロー
なボサノバ風のリズムも、とってもオシャレです。ただ唯一の欠点があるとすれば、綺
麗過ぎてベタなことくらいでしょうかね?で、続く3曲目の「ファースト・トリップ」
はロン・カーターのオリジナル。薬物初体験♪でトリップしちゃったときの新鮮な喜び
と感動を表現した曲ではないかと思われますが、麻薬でも覚醒剤でもLSDでも睡眠薬
でも目薬でもシンナーでも、最初のトリップがいちばんイイ♪とか言いますからね。明
るくハッピーでらりらりな曲でありまして、ちょっぴりファンキーな、ムードも無きに
しもあらず。ホーン陣が抜けた純正ピアノ・トリオで演奏され、アルバム全体のチェン
ジ・オブ・ペース的な役割を担っていると言えましょう。
-
- はい、4曲目。「トイズ」。オモチャというのは子供だけでなく、大人にとって
も楽しかったり気持ちよかったりするもんなんですが、ブルースでないブルースを書こ
うと思って作った曲なんだそうであります。全体的にムードは怪しげで、オモチャはオ
モチャでも、あまり健全でないオモチャなのではないでしょうか?暗いアンサンブルが
消えてハービーのソロになると、それなりに爽やかなんですけどね。凝りすぎた編曲が
裏目に出ちゃった一例と言えるでありましょう。5曲目「さよなら、子供時代」。これ
で君もオトナの仲間入りだねっ♪というときの、晴れがましい気持ちと後悔が入り混じ
ったような複雑な心境を陰鬱なアンサンブルで表現しております。曲のムードからする
と、後悔80パーセントって感じぃ?だって、友達はみんな経験済みだっていうから、
アタイも大人になりたかったんだぁ。。。その気持ち、わからんでもないですが、もっ
と自分を大切にしようね。なんて、オトナにしちゃった張本人がお説教したところで、
何の説得力もないんですけどね。で、この曲もアンサンブルなしの、純粋ハービー・ソ
ロの部分のほうがよっぽど出来がよろしいです。ま、ほとんど出てこないからいいんで
すけどね、アンサンブル。はい、ラスト。「ザ・ソーサラー」。タイトルはマイルスの
あだ名で「宇宙人」の意味である。なんてよく書いてありますが、素直に“sorce
rer”を辞書でひくと“魔法使い”と書いてあり、そっちの意味で正解だと思うんで
すけどね。
- で、ちょっぴり変な曲でありますが、聴きなれると意外とカッコいい。そういう、
ちょっぴりミステリアスな作品でございます。ホーン抜きのトリオ演奏でありまして、
ハービーのけれん味のないプレイが堪能できます。
-
- 以上、どうしても3管のほうに目を奪われがちですが、これほどハービーの純生
ソロを長時間堪能出来るアルバムというのは、他にはあまりないんじゃないでしょうか
ね?とかく「作編曲家としてのハービーを聴くのに最適の一枚」なんて紹介されがちで
すが、ピアニストとしての彼を聴くにも最適な1枚なのでありました。ボケはないけど
、今日はこれでおしまい♪
-
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