- 【アルバム名】
- TIME FOR TYNER (BLUE NOTE)
- 【リーダー名】
- McCOY TYNER (1968/5/17)
- 【パーソネル】
- BOBBY HUTCHERSON (vib) McCOY TYNER (p) HERBIE LEWIS (b)
- FREDDIE WAITS (ds)
- 【収 録 曲】
- AFRICAN VILLAGE / LITTLE MADIMBA / MAY STREET /
- I DIDN'T KNOW WHAT TIME IT WAS / THE SURREY WITH THE FRINGE ON TOP /
- I'VE GROWN ACCUSTOMED TO YOUR FACE
- 【内 容】
- 雷の正体が電気であるということを発見したのはフランクリンでございます。
-
- ・食べて中毒 腐乱栗 ん〜
-
- > アタって、ん〜
-
- ま、腐った栗を食べたアンタが悪い!といった感じで同情の余地はないんですが、
フランクリンと雷と言えば、かの有名な“凧の実験”の話がございますね。フランクリ
ンは人類に多大なる被害をもたらす雷の正体を探るべく、自らの身の危険を顧みずに“
凧あげ実験”を行い、そして見事に雷の正体が電気であることを突き止めたのであった
。とか何とか言われておりますが、なーに、実際に凧をあげさせられたのは助手の兄ち
ゃんか何かなんでしょう。
- 「師匠、なんだかピリピリしますっ!」
- 「なーに、雷もフグも、ピリピリするくらいが一番うまいっ!」
- とかなんとかワケのわからんことを言って。そういえば自分の息子を相手に種痘の
実験をしたと言われているジェンナーも、実は実験台になったのは召使の息子だったら
しいですしね。
- 「おじさーん、なんだか、クラクラするぅ。。。」
- 「なーに、種痘も睡眠薬も、クラクラするくらいが一番トリップするっ!」
- とかなんとか。もう科学者って言ってることが無茶苦茶すぎぃ。。。
-
- さて、ここで問題です。各家庭のコンセントに来ている電気の電圧は何ボルトで
しょう?100ボルト。正解です。ただし西日本の場合は正確に言うと110ボルトく
らいあります。これは恐らく関西電力の電圧調整担当部長の「ぴったり100ボルトや
なくても、かめへんやないか。1割サービスや!」という、大らかで太っ腹な性格に起
因するのではないかと思われますが、周波数が50ヘルツじゃなくて60ヘルツなのも
関係しているのかも知れませんね。で、工場などで動力用に用いられているのは200
ボルトの電気であります。というか、電線までは200ボルトで送られて来ているのを
家庭に引き込む段階でトランスで100ボルトに落としているんですけどね。で、私は
エンジン屋の前に電気屋をやってたのでわりと感電経験は豊富なんですが、100ボル
トというのは全然たいしたことありません。あ〜ん、びりびりして“しびれふぐ”みた
〜い♪てなもんですが、200ボルトとなるとそうはいきません。びりびりするという
より、肘のあたりをガーンと殴られたような感じがします。しびれるというより痛いで
す。たかだか200ボルトでこのありさまなんだから“君の瞳は10000ボルト”と
もなると、かなり危険ですね。恐らく自然放電して瞳からバチバチと火花が散っている
状態ではなかろうかと。ガソリンスタンドでバイトしようとしても「うちは火気厳禁だ
からぁ。。。」と断られるのがオチでありましょう。どうしてくれる、堀内孝雄!
-
- で、雷の電圧はというと、実に1億ボルトに達すると言われております。火花バ
チバチの“危険な10000ボルト娘”1万人分っ!肘がガーンと痛くなる200ボル
トの50万倍っ!もし1.5ボルトの乾電池を直列につなぐいでそれだけの電圧を発生
させようと思ったら、66666667本っ!10秒で2つの電池を接続できるとして
、24時間不眠不休で働いたとして、21年ちょっと。計算してみたら思ったよりも短
かったので1日のうち12時間は休んでもいいことにして42年ちょっと。つなぎ終わ
った途端、「しまった!間違えて全部並列につないで、66666667倍長持ちはす
るけど、電圧は1.5ボルトのままだった!」ということに気が付いて最初からやり直
すと87年もかかってしまうほど、これは物凄い数字でありますね。なぜ当初の計算よ
り余計に年数がかかっているのかというと、ショックのあまり寝込んでしまった3年間
を加算した為なんですが、そんな物凄いパワーを一瞬にして出しちゃう雷さまって、や
っぱり恐ろしいですねぇ。
-
- で、雷というのは一般ピープルが思っている以上によく落ちるものでありまして
、ピカっと光ったらどこかに落ちていると考えてもよろしいかと。
- とくに電気計装関係はとっても雷に弱く、その関係の仕事をしている頃は、ゴロゴ
ロ鳴りだしたなー。と思った数分後には各所からの「雷落ちたー。壊れたー。」という
電話が鳴り響くのが常でありました。で、現場に急行すると電線とかリレーとか基盤な
んかが真っ黒に、あ〜ん、コゲちゃったぁ。。。といった感じで、さすがの“焦げフェ
チ”の私でもこれだけはいただけませんね。で、この恐ろしい雷の被害を避けるために
は「身につけている金属を外す」というのが定説で、ひなのちゃん、このベルトのバッ
クル、危ないから外そうかぁ。ブラのホックも危ないから、脱いじゃったほうがいいな
ぁ。ついでにこの金ラメ入りの黒いレースのパンツも・・・ということになるわけです
が、これはあまり効果がないんだそうですね。つまりまあ“ナマ身”でも落ちるときは
落ちるんだそうですがこれは比較の問題でありまして、落ちるターゲットが2人いる場
合にはやはりゴム製のカッパと長靴で武装している人より、頭に避雷針を立てて足にア
ース線をぶらさげている人のほうに落ちるような気がしますけどね。海の中でも真っ先
にやられるのは光モノのコハダだと言われてますしぃ。
-
- で、最後に“かれい様、お願ひ♪”のお話です。いや“レーザー誘雷”というの
があるらしいという、ただそれだけの話なんですけどね。どういうのかというと、雷さ
まに向けてレーザーを発射すれば目がくらんで下に落ちてくるんじゃないかという、と
ってもメルヘンチックな手法らしいんですけどね。つまり雷というのはどこに落ちてく
るかわからないので困るわけでありまして、あらかじめ安全なところへ落ちていただけ
れば特にこれといった害はないわけです。そこで“レーザーによる目くらまし”という
方法が考えられたわけなんですが、実はこれ「高出力のパルス状レーザーを雷雲に向け
て発射して、空気中に電気の通りやすいプラズマの道をつくり、自然の雷を安全な場所
に人為的に誘導する」という、ちょっぴり科学的な根拠もあるそうでして。もっとも実
験してみたところ「スネ毛が永久脱毛できて、とってもよかった。」と雷さまに感謝さ
れただけだったようですけどね。ということで、今日はおしまい。
-
- @ さ、マッコイ・タイナーです。
-
- ・タマ行為たぁ いなばくんも やるわね
-
- > まあね♪
-
- どういう行為なんでしょうね?タマ行為。「・・・たぁ、」って、ちょっぴり“江
戸っ子”入ってるしぃ。で、この『タイム・フォー・タイナー』というの、どっかで書
いたことがあるような・・・?と思ったら“マイ・コンピ”で鷄揚げた今日は唐揚げ弁
当だねっ♪って、そうじゃなくって、“マイ・コンピ”で取り上げたことがあったんで
すが、もしかするとこのコーナーでも2回目かも知れません。で、インパルス時代のマ
ッコイはトリオ演奏が中心で、BN時代になると一転してホーン入りの作品が多くなる
んですが(←コルトレーン・カルテットを脱退した影響?)このアルバムはボビ・ハチ
の入ったカルテット編成で、BNのマッコイとしては、わりとシンプルな編成であると
言えましょう。ヴァイブ好きのおじさんとしても嬉しいところですね。で、楽器の編成
だけみればM.J.Qと同じなんですが、もちろんそのサウンドは亀とスッポンほど違い
ます。亀とスッポンではほとんど同じであるような気もしますが、とりあえず1曲目か
ら聴いてまいりましょう。このアルバムはA面の3曲がマッコイのオリジナル、B面の
3曲がミュージカル・ナンバーとなっていて、かなり演奏のカラーが違うんですが、個
人的にお薦めなのは冒頭の「アフリカの村」でございます。この曲はコンピにも選ばれ
ていたと思うので、面倒なのでそこから引用してみましょうね。
-
- まっ子、新たなる刺激を求めてヴァイブを入れてみたのぉ♪う〜ん、いいわぁ。
やっぱりボビ・ハチって最高ねっ♪ホーン入りの作品が多いブルーノートのまっ子なん
だけど、この『タイム・フォー・タイナー』はヴァイブを入れただけのシンプルなカル
テット編成。たまにはこういうのもイイでしょ?ここでのオススメは1曲目の「アフリ
カン・ヴィレッジ」ね。ほら、この頃のまっ子ってアフリカの彼に入れあげていたから
ぁ。イントロのところのハービー・ルイスのベースがイイでしょ?アフリカ風で怪しく
ってぇ。フレディ・ウェイツの刻むリズムも最高よねっ。
- テーマはまっ子とボビ・ハチのユニゾンなんだけど、アフリカとヴァイブっていう
取り合わせが新鮮よねっ。ほらぁ、アフリカ人の彼ったらヴァイブなんか見たこともな
いから、「おお!これぞ文明の利器ぢゃ!」なんてコーフンしてたわよぉ。そらそうよ
ね、電気仕掛けの楽器なんてね。12分を越える長い演奏を十分に堪能して欲しいナ。
このアルバム、A面の3曲がまっ子のモーダルなオリジナルで、B面にはミュージカル
・ナンバーを3曲入れてみたのぉ。このコントラストがオシャレでしょ?その昔、オシ
ャレっていう名前の競争馬がいたけど、シイタケっていう名前もうまもいたんだって。
ぜんぜん関係ないんだけどね。ということで、もう1曲は「時さえ忘れて」を選んでみ
ました。(達郎とか言わない。)ミュージカル「トゥ・メニー・ガールズ」からのナン
バーね。日本名を「もっと若いオナゴを!」っていう、ロジャース=ハートの作品よね
っ。モーダルで、ちょっぴり不思議なムードの仕上がりには、まっ子も大満足ぅ。みん
なもこの演奏、気に入ってくれると嬉しいナ。ちなみにこのアルバムのプロデュースは
デューク・ピアソンよーん。
-
- ・・・って、いったい何なんでしょうね?このキャラクター。自分で書いた文章
って、こうして後で冷静に読み直してみると、むっちゃ恥ずかしいものがありますね。
で、さすがに同じ人が書いてるだけあって、言ってる趣旨はほとんど同じですね。改め
て聴いてみても、やっぱり「アフリカン・ヴィレッジ」のイントロのハービー・ルイス
はいいっす。いいというか、凄いです。この手の演奏が嫌いな人には、なんじゃこりゃ
?といったところでありましょうが、個人的にはこういう前衛的なのって、けっこう好
きです。テーマはマッコイとボビ・ハチのユニゾンなんですが、“モーダルな反復ブル
ースの中間部にオマケが挿入された”という感じでもあるし、タイトルどおりアフリカ
っぽい感じもあるし、とにかくまあ、説明不能です。ソロ先発はボビ・ハチで、マレッ
ト鯖きも鮮やかに、アフリカの村の様子をあまりアフリカっぽくなく、わりとクールに
描写しております。ま、アフリカだって夜は寒いだろうしぃ。とか思っていたら、ソロ
の後半はとってもよく燃えておりました。立派なソロでございます。で、続いてはマッ
コイのソロ。テーマ・メロディをフェイクする形で始め、以後、これぞモード奏法とで
もいうべきプレイを展開します。バリバリのハード・バップ好きにはちょっと辛いでし
ょうかね?マッコイのプレイだけ聴いていると、まさしくコルトレーン・カルテットの
世界でございます。トレーンが死んで約1年、これは彼へのオマージュというか、葬式
まんじゅうというか、そういった性格の演奏ではないでしょうか。で、呪術的で数珠的
なハービー・ルイスのアルコ・ソロがあって、途中からピチカートになって(←これま
た“トレーン・4”の地味ギャリソン風)、で、再びあの印象的なテーマが演奏されて
、おしまい。根性と忍耐の12分間でございました。ああ、疲労困憊。。。
-
- 2曲目「リトル・マディンバ」。これまたアフリカを感じさせるタイトルですね
。原文ライナーによると、コンゴ地方で見られるアフリカの楽器のことなんだそうです
。イントロからぴろりらぺろらろ♪と、いかにもマッコイなピアノが聴かれますね。そ
こにボビ・ハチのヴァイブがクールに絡んで、印象的なブレークがあって、どこまでが
イントロで、どっからがテーマで、いつからアドリブに入ったのか解らないまま演奏は
進んでいっちゃいます。複雑ですなぁ。。。演奏は全体的にモーダルで、マッコイ、ボ
ビ・ハチとも好調そのものと言ってよろしいでしょう。はい3曲目。「メイ・ストリー
ト」。マッコイの無伴奏ピアノで幕を開け、ピアノとヴァイブのユニゾンでテーマが演
奏されます。けったいなメロディですが、一度聴くと忘れられない印象的な曲ですね。
ソロ先発はボビ・ハチ、後発はマッコイです。だんだん書くことがなくなってきました
ね。3曲目まで、どれもテンポが似たような感じで、マッコイのソロはいつも同じよー
なもんだから、正直言って、ちょっぴり飽きてまいりますな。
-
- はい、ここで気分転換です。最近、うちの食卓にはよく“紀文のはんぺん”が登
場するんですが、「カラダによい」とか何とかテレビでやってたんですかね?すぐに影
響されますからね。
- で、先日、何気なく「痛風のケが・・・」という話をしたところ、「プリン質(←
プリン体のこと?)はアカン!」とか言い出して、手羽先を焼いたのを食べさせてくれ
なかったので、その日以来、ちょっぴりブルー入ってます。で、このヴァイブ入りの「
時さえ忘れて」もちょっぴりブルー入ってて、なかなか興味深い仕上がりになっており
ますね。テンポはミディアム、メロディはヴァイブがリードして、怪しげなベースのフ
レーズがとっても印象的でありますな。あ、AABA形式の“B”の部分はピアノです
か。リズム・アレンジもなかなかに凝っているとお見受けいたしました。ソロ先発はマ
ッコイ。メロディの断片をところどころに組み入れて、紀文のはんぺんを野菜サラダに
入れて(←サラダ用の星型のはんぺんがあって、とってもラブリー♪)、アドリブの途
中でもベースのずべべべべーん♪というのは継続しております。途中から普通になりま
すが、マッコイのソロはいつも通りのマイペース。その後はボビ・ハチのソロなんです
が、やっぱりよいですなぁ、ハッチャーソン。で、5曲目は「飾りのついた四輪馬車」
ですな。ミュージカル『大倉ホモ』のナンバーで、かなりマヌケなムードのただよう曲
なんですが、マッコイはアップ・テンポでモーダルに料理しております。ちなみにこの
曲ではハッチャーソンはお休み。あ、こりゃドリアン、ドリアンと来て、イオニアンに
上がって、再びドリアン。とかいうパターンではないですかね?モード奏法って、たい
ていそんな感じですよね。マッコイっぽいっといえば、これほどマッコイっぽい演奏は
ありませんね。はい、ラスト。「あなたの顔になれてきた」。ご存じ『マイ・フェア・
レディ』からのナンバーです。これまたいかにもマッコイな無伴奏ソロで幕を開け、無
伴奏のままテーマが演奏され、しばらくずーっと無伴奏ソロが続いて、結局、無伴奏の
まま終わっちゃいました。
-
- 以上、聴いてるほうとしても、長ったらしい原稿を読ませられたほうとしても、
互いにとっても疲れる1枚でありました。では。
-
| Previous |
| Up
| Next |