【アルバム名】
FEELIN’ GOOD (BLUE NOTE)
【リーダー名】
THE THREE SOUNDS (1960/6/28)
【パーソネル】
GENE HARRIS (p) ANDREW SIMPKINS (b) BILL DOWDY (ds)
【収 録 曲】
WHEN I FALL IN LOVE / PARKER'S PAD / BLUES AFTER DARK /
I GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD / STRAIGHT NO CHASER /
I LET A SONG GO OUT OF MY HEART / IT COULD HAPPEN TO YOU / TWO BASS HIT
【内   容】
 先日、某ロリ声まんが家のHPの掲示板を覗いていたら「Yahoo!オークション」 の話が載っておりました。ロリ声まんが家、略してロリまん・・・って、なんだか爽や かな響きですね。健全な青少年にあらぬ妄想を与えかねないので、ここでは仮に“ろり 子(仮名)”としておきますが、自分の本が100円で出品されているのに誰も買って くれないのぉ。。。と、ろり子ちゃんは大層お嘆きの様子だったので、義憤に駆られた 私は興奮して発奮してバフンウニを食べ、ただちに「Yahoo!オークション」にアクセス してみたんですが混雑していてうまくつながらず、そこで翌日まで待ってアクセスして みたところ、最低入札価格100円の本があっという間に2100円になっておりまし た。一晩ぼーっとしていただけで、実に21倍もの暴騰。
「あなた、ボーっとしないで、ツーっとしたらぁ?」
「そうだ、津ボートへ行こう!」
という津ボートのテレビ・コマーシャルもびっくりといった感じなんですが、ゴメ ンね、話題がローカルで。。。それにしても「ツーっとしたらぁ?」とは、何とまあワ ケのわからないことを言う妻なんでしょうね。たまたま“ツーっと”と“ボーっと”で “津ボート”という発想がダンナに生まれたからよかったようなものの、そのうち「あ なた、アミーゴしないで、マタンゴしたらぁ?」とか、もっとワケのわかんないことを 言い出すに違いなく、早く離婚しちゃったほうが身のためではなかろうかと。それはそ うと、定価1000円の本が2100円。世の中のコレクターと呼ばれる人種はよく田 畑を耕したりするので・・・って、それはトラクター。燃える男のぉぉぉ、赤いトラク ターぁぁぁ、それがお前だぜぇぇぇ、それがお前だぜぇぇぇ♪って歌ってる場合じゃな くって、世の中のコレクターと呼ばれる人種は欲しい物を手に入れるためなら金には糸 目をつけず、干し芋を手に入れるためなら茨城に出張するのも厭わず・・・といった感 じの情熱家が多いので、オークションというのはどんどん過熱しちゃうものなんだよね 。とか思いつつ、とりあえず3000円で入札しておきました。
 
 しばらくしてオークションの様子を覗いてみると、コードネーム“sabapyon”の 入札した金3000円也は既に下のほうへと追いやられ、こんなレアなアイテムを30 00円で買おうなんて。。。と、マニアの嘲笑にさらされているような感じになってお りました。といっても、自動入札で自分より100円高い金額が呈示されるだけなんで すけどね。こうなってくるともはや本が欲しいとかそういった問題ではなく、男のメン ツと勝負パンツの意地にかけても落札してやるぜ、あらいぐまラスカル!という気にな ってしまいます。いや落札とラスカルはちょっとだけ似てるもんで。。。で、4000 円、4200円、4500円とどんどん値が上がって、いよいよ5000円の大台に手 が届きそうになったとき、私はふと恋人よ我に返りました。いくらなんでもイクラちゃ んはノリスケの息子。ノリノリのスケベ本でもなんでもない本に5000円も出すなん て、冷静に考えれば冷泉家のおばさんは許しませんよ!といった感じですよね。理性を 取り戻したコードネーム“sabapyon”はこの時点で脱落したわけですが、その後も値段 は上がり続け、昨日の夜の時点では11000円になっておりました。2日で100倍 ですな。なんてボロい商売なんでしょう。
 
 この出来事によって“ろり子ちゃんグッズはマニアに高く売れる”と確信した私 は、ただちに「ろり子ちゃん(仮名)キャラ消しゴム版画(すたんぷ)7個セット」を オークションに出品してみたんですけどね。最低入札価格は30円。お子様にもチュッ パチャップス感覚でお手軽に入札して頂けるよう、低めに価格設定をしておきました。 いや、原料の消しゴム代だけで700円、オマケのアルミフレームが800円、送料の ペリカン代もサービスだから、これが650円。
1個あたり30分かかる“はんこ作成費”を除いても2150円かかっております が、なあに2日で100倍です。30円が3000円で、850円の儲け。時給に直す と243円・・・。あんまりいい商売ではありませんが、とりあえず「ろり声ろり子の ほ→むぺ→じ(仮名)」の掲示板に宣伝のカキコをして、コトのなりゆきを見まもるこ とにしたわけです。するとすぐに反応がありました。今となっては11000円になっ てしまった本の出品者(←人妻らしい)が、義理で入札してくれました。入札価格30 えん。。。その後は新規の入札者がまったく現れなかったので、しかたなく塩通の掲示 板にも宣伝して、フテ腐れて木曽川へ遊びに行って帰ってきたところ、おお、70えん まで上がってるぅ♪るんるん♪どうやらコードネーム“jazzfreak”という人が入札し てくれたおかげで人妻“くりちゃん”(←そういうHNらしい)の自動入札が進み、7 0円にまで高騰した模様です。100倍には及ばないものの、議席を減らした自民党や 公明党のことを思えば“2.33倍”というのは大躍進と言えるでありましょう。
 
 が、躍進もここまで。70円からちっとも高くならないなぁ。。。とブルーな夜 を過ごしていた私のもとに、こんなメールが届きました。
 
> sabapyon様
>
> ご出品の商品について、jazzfreakさんから6月25日 23時47分に質問が届きまし た。
>
> 1. オークション情報
>
> オークションID:14375263
> 商品:ろり子ちゃん(仮名)消しゴム版画(スタンプ)
> オークションURL: http://auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/14375263
>
> 質問の内容:
>
> 「そろそろバカな事やめて大人になろうよ〜。
> 危うく落札しそうだったじゃん。
> どうすんのよ〜、うちに消しゴム届いちゃったら?“jazzfreak”って、ぢゃま イカでした。」
 
以前、かれい技師が掲示板で提案されていた「ぢゃまイカ氏“塩サバ11号”認定 問題」は、これで永遠に闇に葬り去られることになると思ってもらって間違いないでし ょう。おしまい♪
 
 @ さ、スリー・サウンズです。ブルーノートでもっとも通俗的なピアノ・トリ オとして辛口ぢゃづ・ふぁんから熱烈な不支持を得ているグループなんですが、個人的 にはゲロを吐くほど嫌いなわけではなく、アルバムも4200番台以前のものなら一通 りは取り揃えております。その中からどれを選ぶかというと、どのアルバムも当たり外 れのない“60点主義”の人達なので、好みの曲がたくさん入ってるアルバムを選んで おけばいいのではないかと思います。あと、ジャケ絵を書くのがラクかどうかというの も重要なポイントですね。スリー・サウンズのアルバムって、たいてい“3人仲良く並 んで、ニパッ!”というパターンなので書くのが面倒なことこの上ないんですが、この 『フィーリン・グッド』というアルバムは3人仲良く並んでいても顔の直径が8ミリく らいなので、ぜんぜん似てなくってもあまり目立たなくってイイんじゃなかろうかと思 いました。内容は二の次です。で、とりあえず1曲目から聴いてみましょうね。「ホエ ン・アイ・フォール・イン・ラブ」。
 
  ・燃えぬ愛 放る印籠 ブ男はイヤ〜ん
 
  > 黄門さまはメンクイ。
 
いや“女流俳人杵子さまのほ→むぺ→じ”にリンクしていただくからには格調の高 い俳句を詠んでおかないといかん。。。と思って頑張ってみたんですが、「黄門さまの 肛○愛」というようなテーマの作品になってしまいました。で、「恋におちた時」とい う曲自体は純情可憐な生ムスメ歌謡曲なんですが、あ、ナマ娘じゃなくて生娘(きむす め)歌謡曲なんですが、しっとりとしたバラードで演奏されることの多いこの曲を、痔 淫針酢はポップなミディアム・テンポで料理しております。カクテル・ピアノっぽいス タイルのレッド・ガーランドを170倍くらい俗っぽくした感じのジーン・ハリスのピ アノは好き嫌いがはっきり別れると思いますが、いい意味で能天気ですよね。悩みとか ストレスとか、あんまりなさそうですよね。ストレスよりもトップレス。そういう人生 を歩んでいるのではないかと思われますが、ビル・ドゥディの“ぽ・ぽん♪”というふ ざけたようなタイコも、とってもアホっぽくってよろしい。よくも悪くも“これぞスリ ー・サウンズのサウンドどす”と、京都の舞妓はんも納得の1曲でありました。
2曲目「パーカーズ・パッド」はジーン・ハリスのオリジナルです。タイトルから しておそらくチャーリー・パーカーに捧げられたナンバーではなかろうかと。場合によ っては乳パットに捧げられたものかも知れませんけどね。で、原文ライナーの日本語訳 を読んでみたら、特になんとも書いてありませんでした。ミディアム・テンポのストレ ートなブルース。このトラックで注目すべきは、シンプキンスね。3年前の彼の最初の 録音の時からの成長と発展ぶりは素晴らしいわ。なんて書いてあるもんだから、もしか してネカマ?と思ったら、ライナー担当はバーバラ・J・ガードナーというおばさんの ようです。いや、どこにもおばさんであるとは書いてないんですが、バーバラという名 前がとってもおばさんを予感させますよね。とか書いてるうちに3曲目が始まりました 。「ブルース・アフター・ダーク」はベニー・ゴルソンのオリジナルです。それほどゴ ルソンっぽくない普通のブルースでありまして、ジーン・ハリス他2名の演奏もいつも の通りです。
 
 4曲目、「アイ・ガット・イット・バット」。好きなんですよねぇ、この曲。と いうことで大いに期待に胸が膨らむ伊勢志摩子(にじゅうウン歳)なんだけど、これは いいですね。翻訳ソフト「こりゃ英和」くらいイイです(←ハンソンとかいわない。) テーマの弾きっぷりが若干くどいのが難点(←のど飴とかいわない。)なんですが、ハ リスのウォークで曲が始まるとすぐ夢中になり、暫く椅子から立てなくなる。とバーバ ラのおばはんが。でしゃばらないパルスを感じたら、それがシンプキンス。曲がブリッ ジにさしかかると、彼がそこにいるわ。そして思い出すでしょう、ずっとそこに彼は存 在していたことを。・・・って、そんなに存在感ないんかい、シンプキンス。「あ、ご め〜ん、いたのぉ?」とか言われて宴会の間中、ずっとOLさんからお酌をしてもらえ ないようなタイプなんでしょうな、シンプキンス。実はいることは知ってたんだけどぉ 、別にどうでもいっかぁ。。。っていう感じだしぃ。とかOLさんに思われているタイ プなんでしょうね、シンプキンス。僕は彼とはとってもよく似たタイプなので、同情を 禁じえません。が、続く「ストレート・ノー・チェイサー」ではそのシンプキンスが大 フィーチャーされております。OLさんがビールをついでくれないもんだから、自分で 仲居さんに「ねーちゃん、ウィスキー。」とか言ってストレート(チェイサーなし)で ヤケ酒を煽ったあげく、酔っ払ってゲロをぶちまけて突如としてその存在感をアピール した。といったところでしょうか。バーバラおばはんも「ストレート・ノー・チェイサ ーは完全にシンプキンスのもの。」と、彼の存在を強く意識した発言をしております。 で、前半はシンプキンスの独壇場だった宴会の場も、後半になって登場したジーン・ハ リスが捨て身の瞬間芸「痔に鍼っす」によって、一挙に主役の座を勝ち取るのでありま した。ここでのハリスのプレイは癖がなくて“スリー・サウンズ嫌い”の人にでも十分 に楽しめるのではないでしょうか。演奏時間6分38秒、本アルバム最大の山場であり ましょう。
 
 続く「アイ・レット・ア・ソング・ゴー・アウト・オブ・マイ・ハート」では、 一転して“キュートなハリス”のスタイルを満喫できます。ミディアム・テンポで歌モ ノを弾いてるときが一番輝いてますよね、掏摸左運図。このエリントン・ナンバーなど 、まさしく彼らのために作曲されたような感すらあります。はい次。「イット・クッド ・ハップン・トゥ・ユー」。ジミー・ヴァン・ヒューゼンの名バラードですな。ここで のハリスはテーマの弾きっぷりが若干くどいのが難点(←のど飴とか言わない。)なん ですが、この曲に心のたけをぶちまけ、私達は自分の傲慢な顔の上を指が動いているの が目に浮かぶようです。・・・って、アル中による幻覚とちゃいますかね?バーバラお ばはん。はい、ラスト。「トゥ・ベース・ヒット」はガレスピーのナンバー。ソニー・ クラークがBN盤トリオで演奏しておりますが、それとよく似た感じの演奏になってお ります。ビル・ドゥディのフィリー・ジョーの向こうを張ったドラミングに注目。ハリ スのピアノも快調そのものです。ということで、じゃあね♪


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