【アルバム名】
BISH BASH (XANADO)
【リーダー名】
WALTER BISHOP JR. (1964/8/2,1968/5/15)
【パーソネル】
FRANK HAYNES (ts) WALTER BISHOP JR. (p) EDDIE KHAN (b) DICK BERK (ds)
REGGIE JOHNSON (b) LEO MORRIS (ds)
【収 録 曲】
DAYS OF WINE AND ROSES / WILLOW WEEP FOR ME / SUMMERTIME / MINOR MOTIVE /
YESTERDAY'S DREAM / PARTY TIME / MY MAN'S GONE NOW / VIVA!
【内   容】
 いやあ阪神、強いですな。どっか調子悪いんか?と心配になるくらい。念願の“ 甲子園1勝”どころか、4月17日現在“借金1”で4位につけております。4着とい うのは競馬だったら掲示板に載るくらい立派な順位でございます。もしかして、今シー ズン1回くらいは“ワイド”に絡んでくるかも?という淡い期待さえ抱かせますが、対 照的に絶不調なのがドラゴンズ。会社のおじさんたちも、からっきし元気がありません 。ディンゴが入ったで今年は楽勝だぎゃあ。なんせバリバリの大リーガーだで。なんて 思っていたら、ぜーんぜん打てせんでかんわー。。。いやあ、いたずらに期待を抱くも んじゃないですね。ということで、本日のテーマは「カツオ、いたずら指南」。
 
 悪戯と書いて“いたずら”。いたずらというと私の場合、「女の子にいたずら」 という方向にしか頭が働かないんですが、水産系の人だったらウマヅラハギなんかを連 想するかも知れませんね。で「カツオ、いたずら指南」なんですが、“見せてもいいの はワカメちゃんのパンツまで”という厳しい倫理規定のあるサザエさんで、果たしてど んな“よからぬイタズラ”をたくらんでいるんでしょう?で、その相手は誰か?これを 読んでいる皆様も少し考えてみてくださいね。「サザエさんのキャラの中でイタズラし てみたいのは誰?」その答によってあなたの趣味・嗜好を判定することが出来ます。
 
(判定結果)
 
「リカちゃん」と答えた人:あなたは幼女好きでしょう。
「花沢さん」と答えた人:あなたは不細工マニアでしょう。
「タイ子さん」と答えた人:あなたは人妻好きでしょう。
「イササカ先生の妻オカルさん」と答えた人:あなたは地味フェチでしょう。
「三河屋のサブちゃん」と答えた人:あなたはサブ系でしょう。
 
…って、そのまんまやん。で、続いてはイタズラの中身のほうなんですが、古典的 なところでは上履きを隠すとか、筆箱を隠すとか、消しゴムを隠すとかぁ。“隠す”以 外の系統では、無言電話をするとか、机の中にネズミの死骸を入れるとか、自宅に剃刀 の刃を送りつけるとかぁ。勝手に人の名前を騙って特上のにぎり10人前を注文する。 なんてのも実質的な被害が大きいだけに極めて有効ですよね。…って、それはイタズラ じゃなくって嫌がらせ。イタズラと嫌がらせの違いは「罪があるかどうか」だと思うん ですが、例えばプラスチック消しゴムを隠して、変わりに相撲消しゴムを入れておく。 。。なんていうのは稚気があっていいですよね。いや、テストのときなんかにこれをや られると、かなり嫌ですけどね。
 
 あっ、間違えちゃったぁ♪なんて心の中でつぶやきつつ筆箱の中から消しゴムを 出そうとして、あっ、若の花(先代)や。。。と気がついたときのショックというのは 、考えただけで頭の中が真っ白になりそうですね。形が若の花でも字が消えれば問題は ないんですが、消そうと思って焦れば焦るほど紙が真っ黒になるだけですからねぇ、相 撲消しゴム。「モンゴルを統一し、1206年に皇帝となったのは誰か?」という問題 に対し、「ふぐちり」と書いてしまったこの答えはどうなる?いや、何か鍋料理に関係 があったような・・・?ということだけは記憶していたんですよね。で、「ふぐちり」 か「てっちり」かさんざん悩んだあげく、とりあえず「ふぐちり」と書いてみて、あ、 やっぱり「てっちり」だったぁ。間違えちゃったぁ♪なんて心の中でつぶやきつつ筆箱 の中から消しゴムを出そうとして、中から出てきたのが若の花。書き直したいのにが若 の花。絶望のあまり、思わず“イッちゃう”かも知れませんね。いや、確か山下洋輔の エッセイだったと思うんですが、「はぢめて“ひなの的快感”に目覚めたとき」という 話がありまして。ある男は「中学校のテスト中」に初めてそれを経験したんだそうです 。テスト終了5分前になって解答欄を1つずつ間違えて書いているのに気がつき、思わ ず“イッちゃった”んだとか。何となくわかる気もしますけどね。
その快感が忘れられず、その後、その男はわざと解答欄を1つ間違えて書いてみた りしたそうですが、二度と再びその快楽を味わうことは出来なかったそうです。
 
 あ、「ふぐちり」君なんですが、どっちにしろ答えは間違っているので、あまり 気にすることはないと思います。で、カツオのいたずら。まさか教室のドアに黒板消し をはさんだりするんじゃなかろうな。。。と思いつつ見ていると、果たして教室のドア に黒板消しをはさんだりしておりました。で、職員室に呼び出され、見事、同じ手に引 っ掛かかって先生の返り討ちにあっておりました。先生もオトナなんだから、そういう 磯野カツオ並みの行動は謹むべきだと思うんですけどねぇ。。。ま、罪がなくてなによ り。ただひとつカツオのいたずらで許せないのがありまして、それは「マスオにいさん 、お風呂が沸いたよぉ。」というネタなんですけどね。マスオさんはアッチのほうは下 手ですが(←バイオリンね。)それほど馬鹿ではないので、ははーん、これはきっとカ ツオくんが何かたくらんでるな?ということがピンとくるわけです。なんせ「カツオ、 いたずら指南」というタイトルだしぃ。で、注意しながらフタをとってみると、湯気が 出ていて「水風呂というわけじゃなさそうだなぁ。」と。ところがいざ入ってみると、 これが見事に水風呂なんですな。「実はドライアイスを入れたんだぁ♪」と、得意気な カツオ。ばかもん!そんなことをしてマスオさんの「そのもの」が凍傷で役立たずにで もなったらどうするっ!
 
本日の遺憾:冷やしてGO!にも程がある
 
ということで、よい子のみんな、真似しないでねっ♪
 
 @ はい、ここまで書いて、あとひと踏ん張りすれば水曜日に更新できるかな? と思いましたが、メゲました。メゲたところで「今日のやんぐ弁当」のコーナーです。 先ほど“やん弁屋”の横を通ってお昼を食べに行ったんですけどね。すると後ろから“ けった”に乗ったおっさん(推定年齢56歳)がふらふらとやってきて、弁当屋の前で 停車したわけです。けったを降りたおじさんは台の上に積まれた弁当をひととおり眺め て、そして一言。
「やんぐ。」
私ははっとしました。推定年齢56歳で、やんぐぅ?大変なことになりましたね。
「お客さん、これは若い人じゃないとちょっとねぇ。。。」
やんわりと拒絶する店のおばちゃんとの間で、一悶着は避けられません。どうなる ことかとドキドキしながらコトの成り行きを伺っていると、意外にもおばちゃんは愛想 よく、
「やんぐねぇ。」
かくして「やんぐ弁当」の売買契約は成立したのでありました。そんなことでいい のか、やんぐ弁当!?
 
 さ、ウォルター・ビショップです。『ビッシュ・バッシュ』です。このアルバム は「テメ・J」で紹介されておりまして、師匠いわく、録音は悪いけどフランク・ヘイ ンズが素晴らしいと。それを読んだ私は是非とも買わねばなるまいと思ったわけです。 で、ビデオにとったサザエさんの続きを見てたわけなんですが、そういえば録音の悪い ビショップって何か持ってなかったっけ?で、調べてみると案の定ありました。聴きま した。思い出しました。おお、フランク・ヘインズが入っとるやん。というので購入し 、聴いてみて、そのあまりの音の悪さに愕然とし、これはなかったことにしよう。。。 と自分に言い聞かせ、そのまま忘れ去られていた1枚であります。あらためて聴いてみ ると、録音はひどいんですが確かに演奏はいいですな。ということで本日のレビューと 相成ったわけなんですけどね。ちなみにタイトルの“BISH”というのはビショップ のことらしいです。“BASH”は殴る、いぢめる、つらくあたる?前半3曲がハーフ ノートでの実況録音で、うち最初の2曲がフラ・ヘイ入り。録音が悪いのは私家録音だ からですかね?とにかくまあ、1曲目の「酒バラ」から聞いてみましょう。微笑婦の即 興的なピアノで始まりますが、ノッケからノリノリって感じぃ?ビショップはパウエル 派のピアニストの中では最も“大阪の彰子”な存在ですが、「ストレート・ノー・チェ イサー」を引用したりして、大いに張り切っております。ピアノで大いに盛り上がった ところで満を持してヘインズ登場。テーマを力強く吹いたあと、そのままアドリブに突 入します。
スタジオ録音で聴くのと比べてかなりラフな感じですが、“チャットで生ライブ” には裸婦がつきものだと思います。音が悪いのが却ってビ・バップっぽくてよろしいで すな。ワーデル・グレイみたいな感じぃ?聴いたことないんですけどね、グレイ。で、 ヘインズのバックでしばらく自重していたビショップも、我慢できなくなったのか途中 からはゴンゴンといった感じのパーカッシブなコンピングでコーフンを呼び起こしてお ります。フラ・ヘイが力尽きたところでビショップのソロ。軽くテーマを弾いたあと、 かなりアウトなソロを展開しております。原文ライナーの日本語訳では「気○いのごと くスイングしながら」という放送禁止用語が使われておりますが、まさしく狂ったよう にスイングするって感じぃ?で、生き返ったフラ・ヘイが再びテーマを吹いて、エンデ ィングとなります。聴き終えて、ぐったりしちゃうほど激しい演奏でありました。
 
 はい、次。「柳よ泣いておくれ」。スインギーなワルツ・タイムで演奏するとい うアイデアが秀逸ですね。ヘインズがかなりファンキーなムードでテーマを演奏したあ と(←ブリッジの部分が最高っ♪)、そのままソロへと突入します。素晴らしいとしか 言いようがない吹きっぷりですな。ちょっぴりコルトレーン的な部分も聞き取れるよう な気がするんですが、どんなもんでしょうね?ワルツだからか、トレーンの「マイ・フ ェイバリット・シングス」と「アウト・オブ・ディス・ワールド」が、ふと脳裏に浮か んだんですが。続くビショップのソロも悪くないんですが、ここはやはりヘインズに尽 きるでしょう。あ、でも、ビショップのソロもかなりいいです。
 
 3曲目の「サマータイム」もハーフ・ノートでのライブですが、ヘインズが抜け たトリオ演奏となります。かなりアーシーな「サマータイム」ですね。いや、もともと 黒人霊歌っぽいナンバーだから、これで正解かも知れませんが。で、4曲目以降はトリ オによる1968年のスタジオ録音です。音質はぐっとよくなりますが(←ドラムスが うるさいけど・・・)、イメージ的にはぐっと地味です。ま、ライブのほうが「ヘイン ズの熱気にあてられて・・・」ということで、元来は地味地味な人ですからね。ただ、 1曲を除いてすべてビショップのオリジナルとなっていて、これがなかなかの聴きもの となっております。「マイナー・モチーブ」は急速調ながらメロディアスなナンバー。 明るい茶の間の笑い声ぇ〜、メロディアス、3錠ぉ〜♪破綻のないビショップのテクが 満喫できます。一転して「イエスタデイズ・ドリーム」はラブリィなバラード。「エブ リシング・ハプンズ・トゥ・ミー」に些かに似通っている・・・とか書いてありますが 、そっかぁ?ダメロンあたりが書きそうなバラードですよね。6曲目の「パーティ・タ イム」はまさに曲名通りの曲であり、強力でロックするビートにのった気持ちの良い軽 快な曲である。とか書いてありますが、確かにそうです。こっちはジュニア・マンスあ たりが書きそうな感じぃ?続く「マイ・マンズ・ゴーン・ナウ」は「サマータイム」と 同じく『ポーギーとベス』からのナンバー。ミディアム・テンポで綺麗に弾いておりま す。サイドマンではレオ・モリスのドラムスは喧しいものの、レジー・ジョンソンのベ ースはなかなかいい味を出してますね。ラストの「ビバ!」はラテン調でとってもビバ ビバ。
 
 以上、音が悪いからといって「なかったこと」にしたりして、本当にすまなかっ た。。。という1枚でした。このアルバムを思い出させてくれたテメエットリ師匠にビ バビバ!


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