- 【アルバム名】
- SILVER’S SERENADE (BLUE NOTE)
- 【リーダー名】
- HORACE SILVER (1963/4/11,12)
- 【パーソネル】
- BLUE MITCHELL (tp) JUNIOR COOK (ts) HORACE SILVER (p) GENE TAYLOR (b)
- ROY BROOKS (ds)
- 【収 録 曲】
- SILVER'S SERENADE / LET'S GET TO THE NITTY GRITTY / SWEET SWWEETIE DEE /
- THE DRAGON LADY / NINETEEN BARS
- 【内 容】
- さくら咲いた咲いたブギブギ〜、チェリー、チェリー、チェリオ〜♪(by笠置
シズ子)
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- ということで、お花見の季節となりましたね。
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- ・世の中に 絶えて桜が なかりせば 春の心は のどけからまし
-  
- という和歌があったような気がしますが、桜の便りがちらほらと聞かれるようにな
るとなんだかウキウキしてきて心も上つき、騎乗位よりも正常位のほうが具合イイねっ
♪などというカキコも現れて、ああ、春ですなぁ。実りの秋は「おこめ」でしたけどね
。ということで、本日のテーマは「日本人とサクラ」だぎゃー。
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- さくら。いい響きですね。一般に日本人は梅よりもさくらを愛すると言われてお
ります。僕もそうです。ウメさん(87歳)と、さくらちゃん(17歳)がいたら、迷
わず、さくらちゃん(17歳)のほうを選びます。ウメちゃん(17歳)と、さくらさ
ん(87歳)だったら、ちょっと迷ってウメちゃんを選ぶかも知れませんが、所詮「ウ
メ」は植物界の“No.3”ですからねぇ。では「さくら」が“No.1”なのかとい
うとそうではなく、植物界と丼業界及び麺類評議会では一位が「松」、二位が「竹」、
「梅」が三位で、共産党の書記局長が志位ということになっております。「桜」という
のは植物界と丼業界及び麺類評議会では“No.5”に過ぎず、例えば「天ぷらうどん
の桜」といえば、うどんの上にサクラエビのカキアゲが乗っている程度のものなのです
。ほとんどコンビニで売ってる「石松鍋」(べこべこのアルミ鍋に入った鍋焼きうどん
)レベルなんですが、では何故、“No.5”に過ぎないサクラがこれほどまでに愛さ
れているかというと、日本人の間で毛深い、ああん、レーザーで脱毛してぇ。。。違い
ます。日本人の間で根深い「シャネルもマンボもNo.5」という信仰に基づくもので
はないか?と思うのですが、それはそうと、サクランボというのはおいしいものですな
ぁ。サクランボと南らんぼう、どっちか好きなほうを選べ。と言われたら僕は迷わず南
伸坊を選びますが、サクランボというのは、ほんのりと桜色の味がしますね。あるかな
しかのほのかな甘みと、春霞を思わせるような微かな酸味は、遠い日の初恋を思い出さ
せます。えーっ、サクランボって甘いでぇー。と思った人はソウメンの上に乗っかって
るシロップ漬けの缶詰しか食べたことがない人だと思われますが、シロップの味のしな
いサクランボを初めて食べたときは、ちょっぴりカルチャーショックでしたなぁ。
-  
- そういえば「サクランボの茎を舌で結べる人はキスが上手」なんていう話もあり
ますが、はごろも缶詰では『キス・ミー・チェリー』という、300本に1本ぐらいの
割合で茎の結んであるサクランボが入っている缶詰を発売しているらしいです。そのラ
ッキーチェリーを食べた人は幸せになれるとかなんとか。どうせ、パートのおばちゃん
が指で結んでるんでしょうけど。(←舌だったらちょっと嫌。)そういえば伊勢名物の
「赤福」には表面のアンコを指で撫でたような3本の跡があるんですが、あれはやっぱ
りコンベアで流れてくる「赤福」を待ち構え、パートのおばちゃんが三つ指ついてアン
コを撫でて作るんでしょうかね?で、アンコ関係と言えば「桜餅」というのもあります
よね。関東と関西では同じ「桜餅」という名前でも実態が違うという話を聞いたことが
ありますが、ザウルスの辞書で調べると「水でといた小麦粉を長円形に薄く焼き、その
皮であんを包み、塩づけした桜の葉を巻いた和菓子。」って、ああん、そんなんじゃな
くってぇ。こっちでいう「桜餅」というのは、何というか、桜色の蒸した餅米みたいな
ものでアンコを包んだというか、餅とアンコをまぜて丸くしたというか、とにかくまあ
そういうようなものを塩漬けの桜の葉っぱで包んだものでございます。もちろん、葉っ
ぱなり食べます。アンコの甘さと葉っぱの塩気の絶妙のバランスって感じぃ?葉脈が歯
の隙間に軋む感触もGOOD。
- この「ギシギシ感」がなんとも。など物思ひに耽りつつ渋茶を啜り、ついでにワカ
メ酒なぞ飲む春の午後はさぞ、喉毛絡まし。。。
-  
- さ、食べるほうはともかく、愛でるは桜の花。先週の金曜日あたり、うちの会社
でも有志一同が花見に出掛けたようですが、メンバーに「花」がなかったようなのでと
りあえずパス。津の営業所にいた頃はみんなで城跡まで花見に行きましたけどね。屋根
のある茶屋みたいなところを借りたので「花見の席取り」というのは経験しませんでし
たが、今年もまた会社によっては新入社員が「席取り」に駆り出されるんですかね?と
いうことで、では最後にフレッシュマンにおくる「必殺!カラダを張った花見の席取り
テク」というのを伝授致しましょう。用意するのは「浴衣の紐」と「踏み台」。これだ
け。いや、この2つを持って枝ぶりの良さそうな桜を木を探し、そこで首を吊るんです
けどね。どんなに混んできてもそこには誰も近寄ってこないし、やがて駆け付けた警官
が周囲にロープを張り巡らして「現場を確保」してくれるから、まあ便利。タダでガー
ドマンを雇ってるようなものですね。カラダをはった究極の席取りと言えるでしょう。
ただ唯一の欠点は「必殺!」の名前の通り死んじゃうことですが、ま、会社の花見の席
取りに嫌気がさして・・・。ということで、労災の認定もおりるでしょうし。で、後か
ら到着した会社の面々によって、殉職した新入社員は手厚く桜の木の下に葬られるので
ありました。
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- ・桜の木の下には屍体が埋まっている (by梶井基次郎)
-  
- @ さ、惚れ吸う・汁婆です。水もしたたるイイ婆さんって感じぃ?思わずジュ
ルジュル・・・。あ、桜餅関連のお話はここにあります。
-  
- http://web.kyoto-inet.or.jp/org/miyakoan/4season.htm
-  
- 塩通の本文中に出てくるURLは、クリックしてもたいてい“File not found”と
いうのが定説なんですが(←だって、たいていデタラメなんだモン♪)、これはちゃん
と存在します。で、『汁婆図精霊撫で』。ミッチェル&クックの黄金クインテットの1
枚なんですが、とっても地味です。ジュニア・クックといえば、付きあっていた彼女に
“Oh!You are very junior cock!”と言われて大いに傷ついた。というエピソードで知
られていますね。宇野センセイ言うところの「そのもの」は別名で“ジュニア”と言っ
たりするので、別にいいのではないか?という意見もあるでしょうが、何か思いあたる
節があったのでしょう。ということで1曲目。タイトル曲の「シルバーズ・セレナーデ
」。元気溌溂が身上のシルバーにしては若干おとなしめのナンバーが揃っているのが本
作の特徴なんですが、こういった落ち着いた“シルバー5”も悪くないです。ほんわか
とした春のお散歩のような曲ですな。セレナーデというより昼間派のイメージ。ミッチ
ェル、クックとも申し分のないソロを聴かせてくださいます。はい、次。悪くないアル
バムなんだけど、書くこともあんまりないんですよねー。2曲目「レッツ・ゲット・ト
ゥ・ザ・ニッティ・グリッティ」。タイトルの“ニッティ・グリッティ”というのはネ
バネバ豆類加工食品を所望しているのではなく(←それは、納豆くれってー)、「内容
の濃い」というような意味らしいです。ペンシルヴェニア州フィラデルフィアFM局W
HATのジョエル・ドーン氏が原文ライナーに書いているように「ホレスのファンキー
さが遺憾なく発揮された作品」だと思います。ミッチェル、クックとも申し分のないソ
ロを聴かせてくださいます。ホントにあまり書くことのないアルバムですね。
-  
- 3曲目「スウィート・スウィーティ・ディー」。スウィートでスウィーティでデ
ィーな曲です。4曲目「ザ・ドラゴン・レディ」。とっても中国です。ロイ・ブルック
スのシンバルがとてもおしゃれな東洋風です。このところ、何かと日本とのかかわりが
深いホレスらしい作品だ。とFM曲WHATのジョエル・ディーンは書いておりますが
、相変わらず日本と中国をごっちゃに考えてますな。トウキョウからホンコンまで“シ
ンカンセン”が走ってると思ってるらしいですからねぇ、アメリカ人。ニッポン、そん
な国ないアルよ。と中国人がしゃべっていると思っている日本人と同じくらい、中国に
対する知識が欠如してますね。
- その点、ホレスのコンポーズは立派に“中華風”しておりまして、今日の晩御飯の
マーボー豆腐はちょっぴコゲた味がしてました。うちのおかん、「ああん、コゲちゃっ
たぁ♪」とか言いながら料理したのでしょうか。わりとカボチャとか焦がすタイプです
からね。はい、ラスト。「ナインティーン・バーズ」。19小節の曲なんですかね?い
かにもシルバーらしい構成のハード・バピッシュなナンバーで、本アルバムでベストの
出来ですかね?アップ・テンポの快演で強力にわかもとな、ドライブ感に溢れたジュニ
ア・クックのソロが圧巻。で、ソロとソロの間に短いリフの入るところがいかにもシル
バー的ですね。くすんだ印象の強いミッチェルも、ここでは晴れ晴れとした力強いブロ
ウを聴かせてくださいます。続く、パーカッシブなシルバーのソロも最高ですね。ロイ
・ブルックスの派手なドラム・ソロも聴かれ、一時はどうなることかと思ったこの地味
地味アルバム、終わりよければすべてよし。あ、ブルボンの「のりツナマヨネーズ」、
おいしいですね。チーズおかきシリーズの新作みたいですけど。と、どうでもいいこと
を書いておいて、本日はおしまい。
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