【アルバム名】
OH BABY! (BLUE NOTE)
【リーダー名】
BIG JOHN PATTON (1965/3/8)
【パーソネル】
BLUE MITCHELL (tp) HAROLD VICK (ts) JOHN PATTON (org) GRANT GREEN (g)
BEN DIXON (ds)
【収 録 曲】
FAT JUDY / OH BABY / EACH TIME / ONE TO TWELVE / NIGHT FLIGHT / GOOD JUICE
【内   容】
 前回、「人生ゲーム」から「億万長者ゲーム」へと話を進めていこうと思ってい たら、思わず「野球ばん」のほうへ話題がそれていってしまいました。営業部副部長、 星一徹(当時53歳)並に、単なる思いつきだけで原稿書いてますからねぇ。というこ とで本日は「億万長者ゲーム」。子供の頃、お金がなくてホンモノが買えなかったから 自分で作って遊んでいたんですが、私はこのゲームを通して資本主義社会の厳しさを学 んだような気がします。ということで、みんなも作ってみよう!
 
(用意するもの)
 
・紙 ・水性ペン ・消しゴム ・ホッチキス ・さいころ ・駒 ・定規 ・セ ロテープ ・はさみ ・どんぶり ・茶碗
 
(つくりかた)
 
 紙はカレンダーの裏を利用してください。裏本の裏を使うのはあまりお薦めでき ません。局部をマジックで塗りつぶし、自主検閲だねっ♪とか言って遊んでいるうちに 「億万長者ゲーム」などどうでもよくなってきます。あまりお薦めできない所以です。 で、使用するカレンダーなんですが、まだ1月なのに3月分のカレンダーを使ったりす るのは控えましょう。親に叱られ、折檻されたりします。せっかん?それもイイかも? と思った人はその限りではありませんが、最低でもカレンダーの紙は2枚必要なので、 よい子は3月1日まで待ちましょう。2ヶ月で1枚のタイプだと5月1日ということに なっちゃいますな。ああん、そんなに待ちきれない〜。。。という気持ちはワカランで もないですが、とりあえず「自主検閲ごっこ」でもして無聊を宥めてください。
 
 さて、念願の“カレンダーの裏”が手に入ったら、セロテープで2枚つなげてく ださい。このとき、ゲームに使わないほう、すなわちカレンダーの表のほう(写真等の 印刷してある面)をセロテープでとめるのが賢い児童のやりかたというものです。あま り賢くない児童が白いほうをセロテープでとめちゃったりすると、あとで水性ペンで字 を書く時にインクをはじいちゃって、よくありません。手の小指の横のところもインク で黒くなります。こういう児童は「後先のことをよく考えていない児童」として、教師 のウケも芳しくありません。以上、規定の原稿の約半数を費やしたところで、ようやく 紙を2枚はりつけただけですなぁ。前途多難でございます。さて、カレンダーを2枚張 りつけて大きな紙が1枚出来たところで、今度は水性ペンでゲーム盤の枠を書きます。 油性マジックを使うのはあまりお薦めできません。油性マジックだとどうしても、「ち ょっと吸ってみようかぁ?」という気分になり、吸引しているうちに“らりらり♪”に なり、「億万長者ゲーム」などどうでもよくなってきます。あまりお薦めできない所以 です。
 さて、ゲーム盤の枠なんですが、これは「外は四角で、中はマル」の法則に則っ て作成してください。えーとですね、どちらも周回コースになるわけなんですが、内側 のほうはマルを2つ書いて・・・とか説明しているより、添付の図を見ていただければ 一目瞭然です。あ、ザウルスのお絵かき機能は「まる」を書くコマンドがないから“い びつ”になっちゃったぁ。フリーハンドでマルを書くのって難しいよねぇ。。。とお嘆 きの貴兄に。そのために「どんぶり」と「茶碗」があるのです。ただ、このときにペン の使いかたを誤ると「どんぶり」と「茶碗」のふちが黒くなります。それでご飯を食べ ようとしたママの唇も黒くなります。思わず笑ってしまって、叱られたり折檻されたり します。注意しましょう。一方、周囲の四角い枠は定規を使えばOKです。このとき、 「どんぶり」のときと同じように定規の一辺が黒くなりますが、これはやむをえません 。対策としてボールペンを使うという方法もありますが、これだと線が細くってダイナ ミズムに欠けるゲーム盤になってしまいます。こういう盤を作る児童は「線の細い児童 」として、教師のウケも芳しくありません。
あ、添付の図の四角い枠の大きさがバラバラだったり線がはみだしたりしてますが 、手作りなんだから細かいことを気にしてはいけません。パパと一緒に作っていて、そ のパパがわりと細かい性格だったりすると、「なんだ、たかし。枠がばらばらで、線も はみだしてるじゃないかぁ!」などと注意されたりしますが、気にしてはいけません。 「うるさいっ!そんな細かいこと気にしてるから、かいしゃでも“しゅっせ”しないん だぁ!“すなっく”でも女の子にモテないんだぁ!」と心の中で思っても、口に出して はいけません。叱られたり折檻されたりします。げに「億万長者ゲーム」の作成は“折 檻の恐怖”と背中合わせですなぁ。ということで、この続きは次回。
 
 @ あ、枠の数はこれよりも多めに作ってくださいね。1マスの大きさが3×4 センチくらいで、書けるだけ。といったところでしょうか。ということで、本日はビッ グ・ジョン・パットンの『おー・べいべー!』。ちょっぴり訛ってますが、細かいこと を気にしちゃいけないぜ、べいべー。あ、先にジャケ絵のほうを書いてみたんですが、 “クリクリおめめのオネーサン”、ちょっぴり失敗ぃ。。。本人に見られたら「ああん 、ワタシ、こんなアホみたいな顔ぢゃないのぉ。。。」と文句を言われそうですが、細 かいことを気にしちゃいけないぜ、べいべー。口が大きすぎたのと、全体的に縦方向に 偏平になっちゃったのが敗因ではないかと思われますので、お手持ちのディスプレイの タテ・ヨコ比率を調整して御鑑賞くださいね。で、演奏の中身のほうなんですが、オル ガントリオ+テナー+トランペットという楽器編成になっております。トランペットが 加わったことにより“アーシー加減”がちょっぴり薄くなり、よりハードバップ的なサ ウンドになるようにおぢさんは思うんだけど、お嬢さんはどう思う?と、ジャケットの オネーサンに尋ねてみたんですが、日本人にもこのテの顔のコって、いますよね。こん な髪形のコはそんなにはいませんけど。なんでもいいけどこのイヤリング、“単語カー ド”を綴じるのにとってもよさそうなのぉ♪で、メンバーのほうはというと、ジョン・ パットン、グラント栗委員、便で糞ン〜♪という“BNハウス・オルガン・トリオ”に ハロルド・ヴィック、ブルー・ミッチェルのフロントとなっております。オルガンと共 演するトランペッターはサックス奏者のそれに比べると遥かに少ないが、ミッチェルは パットンの他にもジミー・スミス、フレディ・ローチ、シャーリー・スコットなどと共 演を重ね、かなりいいところをみせている。と、CDの解説で原田和典クンが書いてい るが、私もそう思う。ちなみに原田クン、CDの解説でも『決定版ブルーノート・ブッ ク』の解説でも、「知らない仲じゃないんだから。といったかどうかは知らないが・・ ・」と、まったく同じことを書いております。もしかして“マイ・お気に入りフレーズ ”なのカナ?で、何が「知らない仲じゃない」のか?もしかして、すべてを知っちゃっ た関係(乱交ホモ仲間)だとか?と思ったら、ハロルド・ヴィックのリーダー作『ステ ッピン・アウト』で既に共演済みの仲だったんですな。とまあ、前置きが長くなりまし たので、後はテキトーに。
 
 1曲目、「ファット・ジュディ」。とってもテキトーな演奏です。オルガンによ るテーマ演奏のバックでホーン陣がリフをつけているんですが、これがまあ、“もろ・ サイドワインダー”なのが涙を誘います。“パクリ”とかそういうレベルを遥かに超越 していて、むしろすがすがしさを感じてしまいます。ちなみにこれは便で糞ン〜♪の作 ですな。軽快で楽しいナンバーでなにより。パットン、ヴィックと続くソロも楽しそう でなにより。で、ブルー・ミッチェルのちょっとくすんだようなトーンはオルガンと意 外にマッチしており、なにより。栗委員ちゃんはお得意の“執拗反復フレーズ”でジュ ディのハートをノックアウトしてくれるのぉ♪やっぱりオルガン・ジャズはこれくらい ベタでなきゃね♪ということを実感させてくれる快適なナンバーでございます。2曲目 の「オー・ベイビー」はジョン・パットンが妻のエレンとその妹のイブリー・ミラーの イメージで書いた曲だそうです。ちなみにジャケットの「おめめクリクリ」のオネーサ ンは妻でもその妹でも小野妹子でもなく、ただのモデルさんですんで念のため。
ミディアム・テンポの“ほのぼのムード”の曲でございます。ソロ先発はハロルド ・ヴィックなんですが、いかにも“オルガンと共演しがちなテナー奏者”といった感じ なんですが、ちょっぴりコルトレーンの影響を感じさせるのは気のせいでしょうか?続 くブルー・ミッチェルのソロもけっこういいフレーズを吹いております。栗委員ちゃん は余裕綽々といった感じ。パットンのソロも面白いですな。ほとんど解説になっており ませんが、細かいことを気にしちゃいけないぜ、べいべー。って、そりゃもういいです ね。
 
 3曲目の「イーチ・タイム」は個人的に“お気に”なのぉ♪4/4で書かれ、ジ ョンの興味深いベース・ラインが聴ける。力みすぎず、安定した音のベースの好例だ。 って、原文ライナーをしてこの程度の解説だから、シロートの鯖ごときにマトモな解説 が書けるわけはないんですが、とってもいいメロディの曲だと思います。“どこどこど んどん♪”っていう便ちゃんのタイコが素敵っ♪ソウルっていうより、ハード・バピッ シュな感じの曲ですね。ここでもソロ先発はハロルド・ヴィックなんですが、やっぱり コルトレーンの影響が垣間見えるような気がしないでもありません。ブルー・ミッチェ ルは相変わらずいい味を出しております。だんだん書くことがなくなってきましたね。 4曲目いきましょう。「ワン・トゥ・トゥエルヴ」は2つの曲をつなぎあわせた作品ら しいです。曲がつなぎあわされている中間部での鋭い出だしに注目だ。(Byデル・シ ールズ)ということですが、つなぎあわされているように聞こえない僕の耳って、なん てイケナイんだ。。。パットンのソロが面白いです。ブルー・ミッチェルがいい味だし てます。おお、マンネリの極み。5曲目はハロルド・ヴィックのオリジナルで「ナイト ・フライト」という曲です。夜間飛行?やっぱり非行に夜遊びは付きものだねっ♪と、 ワケのわからないことを書いておいてと。作曲者いわく「一種の火つけ役だね。」と、 放火魔だった過去の悪行を告白しております。ハード・バピッシュな佳曲ですね。この 手の曲になると俄然ブルー・ミッチェルがいい味をだしてます。ヴィックのハード・ボ イルドに迫っておりますな。グラント・グリーンも大張り切り。「火つけ役」に火ィつ けられてメンバー全員、抗議の焼身自殺。といった激しく熱い演奏が繰り広げられます 。はい、ラスト。「よいジュース」。ラストを飾るにふさわしい、ゆったりしたリラッ クス・ムードの演奏であります。ブルー・ミッチェルがいい味を・・・、それはもうエ エちゅうねん。ということで、みんな、いい中年になろうね!じゃ、またね〜♪


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