【アルバム名】
TOUGH ’DUFF (PRESTIGE)
【リーダー名】
JACK McDUFF (1960/7/12)
【パーソネル】
JIMMY FORREST (ts) JACK McDUFF (org) LEM WINCHESTER (vib) BILL ELLIOT (d s)
【収 録 曲】
SMOOTH SAILING / MEAN TO ME / TIPPIN' IN / YEAH , BABY / AUTUMN LEAVES /
TOUGH 'DUFF
【内   容】
 「らんち・ばいきんぐ」(大人1000えん)はモトがとれるか?というのが本 日のテーマでございます。先日、志賀高原までスキーに行った帰り、途中の豊科で降り て安曇野付近を散策してまいりました。美術館の類いを除けば「大王わさび農場」と「 道祖神巡り」くらいしか観光資源がない、つまり、一般ウケする観光資源がないに等し いと思われていた安曇野において、今回新たなる観光スポットを発掘してまいりました 。犀川白鳥湖。豊科ICを降りて大町・白馬方面に走ってすぐのところに案内看板がご ざいます。高速の下をくぐる感じで右折して、あとは看板にしたがって2分ほど走れば 犀川のほとりに到着します。ああん、ダム湖には白鳥とカモがいっぱいなのぉ♪白鳥も 悪くないんだけど、カモがとってもかわいいのぉ♪逆さまになって水の中のエサをつい ばむ仕草がとってもラブリーなのぉ♪もう、食べちゃいたいほどカワイイのぉ♪という ことで、カモを愛でた後には蕎麦屋にでも入って鴨南蛮でも食べてくださいね。
 
 ということで、続いて「安曇野スイス村」へと行ってまいりました。三角屋根が とってもオシャレなドライブインなのぉ♪ここで昼食を食べるべくレストランの中へ入 ってみると、鴨南蛮はなくって、バイキング方式の食べ放題となっておりました。料金 は大人1000円、コーヒー等は別料金となっております。モトを取らねば!という強 力な義務精神に駆られた私でありましたが、はたして、その成果やいかに?まず最初に 「銀皿の部」へ突入。十字形に4つの区画に区切られていて、買えば350円は取られ るカモ?といった感じなので、これを4枚テイクアウトすればたちどころにモトがとれ るわけですが、鞄に入れてこっそり持ち帰るにはちょっぴり大きすぎるのぉ。。。今度 ここに来るときはペリカンバッグ(大)を持ってこよう。そう心に誓って銀皿に“ごは ん”(推定価格50円)を盛り付けたのでありました。“ごはん”の隣には“野沢菜ピ ラフ”(推定価格50円)があったのでそれを盛り付け、続いて「ルー及び具の部」へ と突入。ここには“カレー”“ハヤシ”“牛丼の具”の3種類が用意されており、価格 的には“牛丼の具”がいちばんリッチかも?と思ったんですが、前日の昼に“カルビ丼 ”を食べ、ビールのつまみには“飛騨牛角煮”というプリン体含有率の高そうなものま で食べていたので、痛風問題を考慮した私は無難な“カレー”(推定価格50円)を選 んでおきました。“牛丼の具”の推定価格は80円なので、尿酸値が高いがために、私 は30円もの被害を被ったことになります。ガックリと肩を落とし、うなだれつつ次の 「国際的料理の部」へと歩を進めまのでありました。
 
 「国際的料理の部」には、日本代表として“たまごやき”、中国代表として“ミ ニミニ肉まん”“焼売”“バリバリ麺”“肉だんご”、イタリア代表として“スパゲッ ティ”が用意されておりました。この中から私は中国代表の“バリバリ麺”をチョイス 。推定価格は50円と言いたいところですが、ベビースターラーメンと同レベルのもの だったので、ま、30円がいいところでしょう。続いて「ファーストフードの部」に進 んで、“ポテトフライ”(推定価格:1ポテト10円)を5ポテト、“トリ唐揚げ”( 推定価格:1唐揚げ40円)を4唐揚げ、“揚げ餃子”(推定価格:1ギョーザ30円 )を3ギョーザとったところで皿がいっぱいになったので、一度テーブルに戻って小休 止。続く第2次遠征隊は“野菜サラダ”(推定価格50円)を獲得しただけでベースキ ャンプに引き上げてまいりました。さて、確保した獲物の摂取に熱心に励んでみたとこ ろ、さきほど30円と推定した“バリバリ麺”が実は10円程度の価値しか有していな いことがあきらかになりました。“バイキング、モト取りへの道”は前途多難といった 感じなのでございます。
 
ここで矛先を転じた私は「そば・うどんの部」への侵攻を開始しました。大ざるの 上には伸びきったソバとウドンがドドーンと横たわっており、その横に「麺を鍋の中で チャッチャしてください。」という紙が貼ってありました。手ザル(というのか?)に 麺を入れて鍋の中で“チャッチャ”して器にあけ、汁をかけて刻みネギと天カスを入れ て出来上がり。モトを取りたい一心で蕎麦が見えなくなるほど大量の天カスを投入して みたんですが、その結果、アブラギトギトで食えば食うほど気持ち悪くなるという、と っても爽やかな食べ物へと変貌を遂げておりました。ヘルシーさといった観点からは若 干の問題が認められましたが、おかげで“そば”(推定価格150円)を“天カスそば ”(推定価格170円)へとグレードアップすることに成功したのでありました。
 
 以後、たいして食べたくもないのに食べちゃった物品を列挙すると
 
  ・ちびっこミニゼリー(推定価格10円)×5個
  ・アメリカンドック(推定価格100円)×1本
  ・サラダ(推定価格50円)おかわり1皿
  ・ポテトフライ(推定価格10円)おかわり8個
  ・ちびっこミニゼリー(推定価格10円)おかわり3個
  ・アメリカンドック(推定価格100円)おかわり1本
 
ああん、もう食べられないのぉ。。。ということで、最後にここまでの推定価格を 清算してみると、ごはん50円+ピラフ50円+カレー50円+バリバリ麺10円+ポ テトフライ(13個)130円+鷄唐揚げ(4個)160円+揚げ餃子(3個)90円 +サラダ(2皿)100円+天カスそば170円+ちびっこミニゼリー(8個)80円 +アメリカンドック(2個)200円=1090円っ!わーい、90円も儲かったのぉ ♪食べ過ぎで気持ち悪いのを我慢して、最後にアメリカンドックを1個、胃の中に押し 込んだのが勝因だったのぉ♪ということで、以上、“アメリカンドックで大儲け♪”と いう話題をお届けしました。
 
 @ はい、本日は予告どおり“ブラを脱がせるのが好きなオルガニスト”の登場 です。ブラザー・ジャック・マクダフ。略して“ブラジャマ”。「ブラ、邪魔だから取 っちゃおうかぁ。」「うんっ♪」いいですなあ、日本の夏。英語でいうと、わんだふる ・じゃぱにーす・さまー。さまー、さまー、あなーた、さまさまー♪ということで、こ の『タフ・ダフ』というタフなダフ屋みたいなタイトルのアルバムはブラジャマの初リ ーダー作『ブラザー・ジャック』(通称「ブラジャ」)に続く、プレスティッジの第2 弾でございます。オルガン&テナーという典型的なソウル・ジャズのフォーマットを取 りながら、ギター抜きのヴァイブ入りという、ちょっと変わった編成となっております 。果たしてオルガンとヴァイブの相性はいかに?ということで、では1曲目から聴いて まいりましょう。「スムース・セイリング」はアーネット昆布の曲ですな。ヴァイブ入 りだから昆布クンの曲をチョイスしたんでしょうか?ブラ・マックの選曲のセンスが光 ります。アーシーなムードを湛えたシンプルなメロディがテナーとオルガンとヴァイブ のユニゾンで演奏されます。ソロ先発はジミー・フォレスト。この手の演奏をさせれば 、さすがだねっ♪といった風格を感じさせます。続くレム・ウィンチェスターのヴァイ ブはコテコテになりがちな演奏に一服の清涼剤のような効果をもたらしております。や っぱりヴァイブって爽やかなアイテムだよねっ♪一家に一台って感じぃ?いや、うちに はありませんけどね。で、ヴァイブ・ソロの中間にはテナーによるリフが絡んできて、 これがなかなかイイ感じです。テナーにちょっかいを出されて、ウィンチェスターのヴ ァイブがますます“お盛ん”になる様子をご堪能ください。続くブラ・マックのソロは わりかし“抑え気味”に始まりますが、次第に熱を帯びてきて、やがて中間部のヴァイ ブの乱入をへて絶頂に至るか?と思ったら、ここでテーマに戻っちゃいました。全体的 に落ち着いた感じに終始したようです。2曲目「ミーン・トゥ・ミー」。あまりソウル を感じさせない小粋な感じの歌モノなんですが、案の定、オルガンが奏でるメロディに ヴァイブが絡むテーマ部は、ソウル派らしからぬオシャレなムードさえ漂っております 。が、ジミー・フォレストのソロが始まると気分は一新します。
なんて下品なのぉ♪「恋人よ我に帰れ」のサビのメロディを引用したりて、おぢさ んてば、もう元気いっぱい♪続くウィンチェスターの正当的なソロと、いいコントラス トをなしております。その次のブラ・マックのオルガンも“爽やか路線”でいくんだモ ン♪という意図を感じさせますね。テナーがここまで下品だと、オルガンが上品に思え てしまいます。ブラザー・マックの作戦勝ちと言えるでしょう。
 
 3曲目の「ティッピン・イン」はシャッフル・ビートを用いた軽快なナンバー。 ヴァイブが奏でる軽快なメロディに下品なテナーが絡んでおります。人が真面目に意見 を述べているのに、横で茶々を入れているオッサンのような感じですな。ソロ先発はジ ャック・マクダフ。テーマをフェイクしていく感じで、穏やかなフレーズを連ねており ます。途中、リズムがラテン風になるところが面白いです。続くウィンチェスターも穏 やかなソロに終始していますが、その後のジミー・フォレストが相変わらずですなぁ。 ま、いいんですけどね。で、ここまでわりと“穏やか路線”で頑張ってきたマクダフも 、自作曲の「ヤー・ベイビィ」になってようやく本性をあらわしてまいりました。ああ ん、黒っぽいのぉ♪レム・ウィンチェスターのヴァイブも黒いのぉ♪もう、ビッグ・イ ンディアンって感じぃ?ジミー・フォレストのソロは言わずもがなですね。いいぞぉ、 フォレストぉ♪ちなみに『コテコテ・デラックス』では“この1曲でキメ”として、3 曲目の「ティッピン・イン」をあげておりますが、僕は「ヤー・ベイビィ」を推薦した いと思うんだ、やあ、べいべー。みんな、ベビースターラーメン食べてるかい?「安曇 野スイス村」のバリバリ麺よりもイケてるぜ。はい、5曲目「枯葉」。んなもん、オル ガン&テナーでやっちゃったんですね。同じコテコテ派では“寺院破門っす&ソニー捨 て糸”のバージョンもありますが、“地味フォレスト&ブラ・マック”の演奏も十分に ドスが効いていて、パリのエスプリなどみじんも感じさせない強引さがとっても素敵っ ♪はい、ラスト。「タフ・ダフ」はタフなマクダフのオリジナルです。アーシーです。 黒いです。遊び過ぎぃ?といった感じのフォレストのテナーが黒いです。で、マクダフ のペダルワークがよろしいです。オルガンって、足でこうやってベース・ラインを弾い ているんだねっ♪ということがよくわかります。以上、A面は爽やかで、B面はクログ ロ。そんな感じの1枚でありました。明日は“らりらり♪”のオルガニストが登場しま す。よろしくねっ♪


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