【アルバム名】
MO’ROCK (ARGO)
【リーダー名】
“BABY FACE” WILLETTE (1964/3/27,4/2)
【パーソネル】
ROOSEVELT "BABY FACE" WILLETTE (org) BEN WHITE (g) EUGENE BASS (org)
【収 録 曲】
MO-ROC / BANTU PENDA / DAD'S THEME / BUT NOT FOR ME / MISTY /
UNSEEN AND UNKNOWN / ZIP FIVE / SIGHT IN DARKNESS
【内   容】
 今ですね、「いなば君、2月12日って空いとるかぁ?」と聞かれてですね、2 月ぅ?なんの予定もなかったな…?と3秒ほど考えて、「はあ、空いてますけどぉ。」 と答えてしまったわけです。で、念のためにザウルスでスケジュールをチェックしてみ たんですが、あかんやん!2月12日って土曜日やん!しかも3連休の真ん中やん!ハ メられた。そういう思いでいっぱいでございます。ああん、スキーに行こうと思ってた のにぃ。。。「いなば君、2月12日って土曜日なんやけど、空いとるかぁ?」と聞く のが社会人としての節度ある態度なのではないか!ちくしょー、グレてやるぅ!グレで 勤務時間中なんだけど「塩通」の原稿書いてやるぅ!
 
 今ですね、「いなば君、2月12日って空いとるかぁ?」と聞かれてですね・・ ・
 
という書き出しにしてやるぅ!と原稿の構想を練りながらザウルスのスケジュール 帳面に「野村証券D/G点検」と入力しようとしたら、間違えて「野村君」と書いてし まいました。誰なんだよ?野村君。ということで、本日のテーマは「オウム真理教」問 題。あの忌まわしき地下鉄サリン事件から5年、なんでもこのたび教団の名前を変える んだとか。なんでしたっけ?アレフ?
 
  ・「あ、お代官さま…、あれぇ〜♪」「ふふふ♪」
 
  > 帯くるくる♪
 
という正岡子規の句から取ったとされておりますが、そんな句は詠まんやろ、正岡 子規。でね、私と“おうむ”の出会いはわりと古くってね、あれは確か19歳の春だっ たのぉ。ある日ね、私のおうちの郵便受けに1枚の往復はがきが投げ込まれていたのぉ 。もしかして、ラブレター?私、ドキドキしながら手にとってみたんだけど、それは「 ラブレター」なんかぢゃなくって「ブラレター」だったのぉ。。。
 
  ブラの色は何色?
    ・しろ
    ・くろ
    ・まっちゃ
    ・あずき
    ・こーひー
    ・ゆず
    ・さくら
    (該当するものに○)
 
ああん、何これぇ?私、カチンってきちゃってぇ、「まっちゃ」にまるをつけて返 信しといたんだけど、あとから「真っ茶」っていうより「えび茶」にちかいカナ?って 思い直して、余っていた年賀はがきに「…っていうか、えび茶でーす♪」って書いて送 っておいたのぉ。ああん、送り先の住所を控えておいて正解だったねっ♪って、そんな ことはどうでもよくって、ある日ね、私のおうちの郵便受けに1枚のビラが投げ込まれ ていたのぉ。オモテはキレイなカラー写真で、ウラは2色刷りの写真って感じだったか な?裏のほうには白い服を着たオネーサンが写っていて、確か「ケイマ大姉」っていう 名前が書いてあったと思うんだけど、凄かったのはオモテのカラー写真のほうねっ。白 い服を着たオニーサンが水の中であぐらを組んでる写真がデカデカと載っていて、その 上におっきな字でこんなことが書いてあったのぉ。
 
  オウム真理教、真実の証明!
  シッシャ長谷川君、水中クンバカ世界記録樹立!!
 
シッシャ長谷川くん?水中クンバカぁ?なんだかよくわかんないけど、凄いっ♪と 思いました。という経験があります。あ、違いました。今、思い出しましたが、シッシ ャ長谷川くんが水中クンバカしてる写真じゃなくて、あぐらを組んで座っているシッシ ャ長谷川くんのアタマを麻原ショーコー(本名:松本恥頭男)が“なでなで”しながら 目を細めている、といった図柄でありました。よくやったゾォ、シッシャ長谷川くん! なんてったって世界新記録なんだモン♪というキャプションを付けたくなるような感じ でしたが、世界新記録たって、水中クンバカなんか世界中で誰もやってないやろ!とい う気がしないでもないです。ちなみに水中クンバカというのは水の中で息をとめる修業 だそうであります。長いことやってると脳に酸素がいかなくなって、バカになっちゃう から「クンバカ」なんだと思いますが、このネタ、前にも書きましたっけ?ぼく、クン バカだからよくわかんないのぉ♪
 
 @ はい、ここでネタが尽きました。ブラレターの“しろ・くろ・まっちゃ…” であれほど引っ張ったのに、いつもよりちょっぴり短かったカナ?ということで本日は 『耄碌』。1961年(だっけ?)にブルーノートに2枚のリーダー作を残した童顔ウ ィレちゃんがアーゴに吹き込んだ3年ぶりの復活作でございます。このあとウィレちゃ んはアーゴにもう1枚のアルバム(ビリヤードのやつですな)を残して、以後、行方不 明になっちゃったそうです。「オーバーらりらり♪がタタって死んじゃった説」が有力 らしいですけどね。で、この『モー・ロック』というアルバム、ソウルジャズ・マニア にとってはバイブルのような存在である『コテコテ・デラックス』(ジャズ批評別冊/ 通称:コテデラ)読者にはおなじみの1枚ですね。ああん、“くわっ!”と口を開いた ジャケ写のウィレちゃんがタマんない〜♪ま、演奏のほうはシンプルなオルガン・トリ オで、“そこそこ”といったレベルなんですけどね。って言うか、買ってからほとんど マトモに聴いたことなかったんですけどね。手に入れた時点で満足しちゃう。そういう アルバムってありますよね。今回の「ぢゃづ・ぢゃいあんと」登場はちょうどいい機会 ですんで、一度じっくり聴いてみることにしましょう。
 
 1曲目、タイトル曲の「耄碌」。スカスカのリズムが涙を誘うR&B風のナンバ ーでございます。ちなみに原田和典クンのライナーによれば「ポニー・ポインデクスタ ーの名曲“ガンボ・フィレ”に通じるリフを持つテーマ」ということなんですが、そん なこと言われてもなぁ。。。有名なのか?ポニー・ポインデクスターの名曲“ガンボ・ フィレ”。新井かおる子の名曲“ヤマトナデシコ春咲きマス”に通じる…と言ってくれ れば即座にピンとくるんですけどね。いや、ぜんぜん似てないんですけどね、“モー・ ロック”と“ヤマトナデシコ”。で、古ぅ〜いロックンロールのようなムードのテーマ に続いて、童顔ウィレちゃんのソロとなります。パウエルばりの「あうあう♪唸り声」 も聞かれ、タテノリのリズムにのったウィレちゃんのポマード的プレイが堪能できます 。続く、便・ホワイト(←バリウム服用?)のギター・ソロはまるっきりジャズっぽく ありませんな。そこのところが魅力なのぉ♪と言われれば、そうかもしれませんけどね 。続いて再びオルガン・ソロとなりますが、1回目より更にノリノリになっていること がわかります。ま、好き嫌いは別にして、ジャケットのイメージとぴったりの演奏では ございます。2曲目の「番頭変だ」というのはスワヒリ語で“Black Love” を意味するんだそうで。レイジーなムードの、なかなかの佳曲でございます。ギターの 便白クンが脇にまわったおかげで、ずいぶんオーソドックスな印象をうける演奏となっ ております。あんまり前に出てこなくっていいからね、便・ホワイトくん。
 
 3曲目の「ダッズ・テーマ」はウィレちゃんが“最近亡くなった”父に捧げた曲 でございます。マーチ風のリズムにのせて地味なテーマが演奏されます。ここでもウィ レットのソウルフルなオルガンは斬新なピッチ、そしてさらなるファンクとハーモニー を展開しております。と、だんだん面倒になってきたから原文ライナーを丸写ししてお いてと。あ、ここでのウィレちゃんのソロは確かにかなりのデキでありますな。続いて スタンダードの「バット・ノット・フォー・ミー」。こんなギトギトなアルバムにこん な歌モノが入っていたんですな。友人バースのスチャラカ・リズムにのせてウィレット の軽快なオルガンが踊ります。続いてエロおるかな?の名曲「ミスティ」。こんなギト ギトなアルバムにこんな綺麗なメロディの曲が入っていたんですな。バラードで演って いるのかと思ったら、ミディアム・ファストでスインギーに演奏しておりました。これ はこれで、なかなかいいムードだねっ♪って感じなんですが、ちょっぴり変わったリズ ムですな。3/4拍子っぽいんですが、ワルツとも違うしぃ。ズン・チャン・チャンじ ゃなくって、ズン・チャカ・ポン♪といった感じのノリになっております。ウィレット のオルガンもよく歌っております。
 
 さてここで『コテコテデラックス』における本アルバムの評価を見てみましょう 。
 
ドス黒度……★★★★★
不良度……★★★★☆
阿鼻叫喚度……★★★★☆
 
文字化けせずにちゃんと出るのか?黒星マークと白星マーク。文字化けしちゃった ときの用心に書いておきますが、ドス黒度が5つ星、不良度と阿鼻叫喚度が4つ星半で あります。さっぱりよくわからん評価ではありますが、“阿鼻叫喚度”というのはおそ らく6曲目の「アンシーン・アンド・アンノウン」に対する評価ではなかろうかと。い きなり「うわあああああああああああ〜っ!」と絶叫しておりますからなぁ。なんじゃ こりゃ?気がふれたか?という感じなんですが、“ウィッチ・ドクター(妖術師)”を イメージして作った曲らしいので、おそらくはワケのわからん悪霊が憑依しちゃったの ではないかと。出だしの部分の意味不明さに比較して、演奏自体はスローなテンポでス ピリチュアルなムードさえ漂っておりますが、最後に再び「「うわあああああああああ ああ〜っ!」と絶叫して敬謙な雰囲気をブチ壊しております。はい、次。7曲目の「ジ ップ・ファイブ」はBN盤『フェイス・トゥ・フェイス』にあったような感じの曲。わ りとストレートな弾きっぷりなんですが、同一フレーズの執拗な繰り返しが、とっても ブルースを感じさせます。ラストの「斉藤淫抱くねっす」はバラード、というかスロー ・ブルースですかね?いや、やっぱりバラードですね。ウィレットのオリジナルなんで すが、歌曲を思わせる綺麗なメロディの曲でございます。あ、バラードというよりミデ ィアム・スローって感じですかね?ウィレちゃんの“ろまんちっく”な一面があらわれ たナンバーとして傾聴に値します。以上、なんともその、いやはや。といった1枚でご ざいました。説明になってないがな。ま、いっか。


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