【アルバム名】
IN 'N OUT (BLUENOTE)
【リーダー名】
JOE HENDERSON (1964/4/10)
【パーソネル】
KENNY DORHAM (tp) JOE HENDERSON (ts) McCOY TYNER (p) RICHARD DAVIS (b)
ELVIN JONES (ds)
【収 録 曲】
IN 'N OUT / PUNJAB / SERENITY / SHORT STORY / BROWN'S TOWN
【内   容】
 本日は海星高校の体育教師について考えてみたいと思います。「桑名発観光ガイ ド」のコーナーで『カリアゲ高校生・志賀高原ニコニコ合宿』という話を書いたところ 、わりかし反響がございました。「学校全体で体育教師が4人しかいないというのは、 幾らなんでも少なすぎるのでは?」という疑問が掲示板で提示されていましたよね。そ こでちょっと心配になって卒業アルバムを引っぱりだして調べてみたんですが、やっぱ り体育教師は学校全体で4人でございました。正確には5人いたんですが、そのうちの 1人のヨコヤマという教師は保健体育専門だったので、実技を担当する真の体育教師は ナカムラ、イチカワ、カワムラ、ユアサの4人だったわけです。この4人でダッシュと 腹筋と腕立て伏せとうさぎ跳びとスクワットと柔道と剣道を担当していたわけです。残 念ながら我が高校にはプールがなかったので、ジュンちゃん、スクール水着がよく似合 うねっ♪もぉ、ユウジったらぁ♪というような光景を展開することは出来ませんでした 。男子校だしね。柔道と剣道は、どちらか好きなほうを選ぶという学校が多かったと思 いますが、ウチの学校では両方やらされました。イメージ的には柔道のほうがカッコイ イかな?って感じがありますね。柔道一直線とか姿三四郎とか。オリンピックだってあ るしぃ。一方、剣道で思いつくもののと言えば、ケンドー長崎だけだしぃ。実際やって て面白かったのは柔道のほうですね。特に寝業など、いけない世界に目覚めてしまいそ う・・・。あ〜ん、ジュンイチロウ〜♪
 
 さて、保健体育のお話。いいですよねぇ、保健体育。私は極めて運動能力が劣っ ておりまして、実技では極めて低レベルな成績しかあげられない分、保健体育のペーパ ーテストで挽回しておりました。サッカーの試合で1度もボールにさわれなかった鬱憤 を保健体育のうっふん♪でカバーしてたわけですね。鬱憤にはうっふん♪チャーハンに はあっはん♪こうして世知辛い世の中を生き抜いてきたわけです。で、その保健の授業 の担当がヨコヤマ君だったわけですね。このヨコヤマ君、授業に全然関係ない話をする 時に必ず「余談な話になりますが」と言うもんだから、生徒からは「余談な話」と呼ば れておりました。そのまんまですねー。私など思わず「余談な話が保健の授業」という 歌まで作ってしまいました。どういう歌かというと、こういう歌です。
 
(1) 余談な話が保健の授業ぉ〜 中学時代は長距離選手ぅ〜
    肉食、食べてああおいしぃ〜 余談な話が保健の授業ぉ〜♪
 
(2) 余談な話が保健の授業ぉ〜 高校時代は棒高選手ぅ〜
    2メートル85、県大3位ぃ〜 棒が折れて全治3ヶ月ぅ〜♪
 
(3) 余談な話が保健の授業ぉ〜 頭が痛くてノーシン飲んだぁ〜
    毎日毎日死ぬまでノーシン〜 死んで焼いたら骨までノーシン〜♪
 
 ヨコヤマ君の極めて手薄な「余談な話」の内容を要約してポエムに仕立ててみた のぉ♪実にどうでもいい歌詞にふさわしい極めてノー天気な曲だってつけてあるんだモ ン♪1番の歌詞が一番どうでもいい内容です。つまりまあ、ヨコヤマ君は中学時代は長 距離の選手だったと。それで、肉食ばかり食べていたと。こういう実にどうでもいい話 ばかりするんですよねぇ、ヨコヤマ君ってば。「余談な話」といい「肉食を食べる」と いい、彼の言語感覚は独特のセンスに満ち溢れているのでございました。きっと言語脳 がキンニクで出来てたんでしょうな。で、この歌は当初は1番だけしかなかったんです が、あまりにも内容が希薄だったので後に3番まで付け加えられました。2番の歌詞を 要約すると、高校時代は棒高跳びの選手だったと。2メートル85を跳んで、これは当 時の県の大会で3位に入る好成績であったが、その時に棒高跳びの棒が折れて、全治3 ヶ月の重傷を負ってしまったと。ま、要するに「棒は大切にしよう!」ということです ね。続いてノーシン。ある人が頭が痛くてノーシンを飲んだと。そしたらそれがクセに なっちゃって、毎日毎日死ぬまでノーシンを飲み続けたと。
その人が死んだので火葬したんだけど、すっかり骨までノーシンになってしまって いたと。おそるべしノーシン!そういうことらしいです。あとはどんな余談な話があり ましたかねー?マラソンの時にはバナナを食べるといいとか、ダイエットには腹にサラ ンラップを巻くといいとか。
 
学生「心からの叫び」:そんなこたぁ、どうでもいい!!
 
 あと、ある男がタマを蹴られてコドモを作れないカラダになってしまったと。タ マを蹴った女の人は責任を感じて、その男と結婚したと。この話はたいへんヨコヤマ君 のお気に入りだったようで、しょっちゅうしてました。もぉ、1ヶ月に1度は必ず聞か されたのではないかと。相手の女の人がビジンだったら蹴られてみたい!と言ってた純 情ボーイもいましたけどね。
 
今週の「目指せお嫁さん」:タマを蹴れ!!
 
さあ、レッツ・チャレンジ、ごんあじちゃん!
 
 @ さ、ジョー・ヘンダーソンです。60年代のブルーノートを代表するテナー マンと言ってもいいでしょうが、聴く人にとっては好き嫌いがはっきりと別れるタイプ ではありますな。ジョー・ヘンダーソンはちょっとヘンなんだじょーとハタ坊も言って ましたしぃ。ハタ坊と言えば、天丼の注文をとる時にこまンのよねぇ。と大衆食堂のお ばちゃんが嘆いてましたけどね。
 
ハタ坊  「天丼だじょー。」
おばちゃん「天丼には並と上があンのよぉ。どっちにするぅ?」
ハタ坊  「並だじょー。」
 
並なんだか上なんだか、わけわかンないのよねぇ。と嘆いておりましたが、悩まな くっても並だとおもうぞ、そりゃ。で、ジョー・ヘン。私のジョー・ヘン初体験は『ペ ージ・ワン』だったのぉ♪おもったより、そんなにキツくはなかったのぉ♪という人は 多いと思います。あのアルバムはいいです。ドーハムの「ブルーボッサ」という爽やか 歌謡曲も入って、全体的にさらっとした仕上がりにまとまっております。個人的には「 ブルーボッサ」よりも「リコーダ・ミー」のほうが好きなんですけどね。でもマニアに とってはちょっと物足りないんだよねぇ。SMに例えると、ソフトSMって感じぃ?真 のジョー・ヘン好きだったらやっぱり『イン・ン・アウト』がイイん〜、あう〜っ♪ジ ョー・ヘンの師匠にあたるドーハムは初リーダー作の『ページ・ワン』から3作続けて サイドマンとして参加しているわけなんですが、これがその最終作にあたります。コン サバティブなイメージのあるドーハムがジョー・ヘンに触発されて、意外にハードなプ レイを聴かせるのがポイントですね。もぉ、私ったらハードぷれい目覚めちゃったのぉ ♪マッコイ、エルビンのコルトレーンなコンビもよろしいですな。んぢゃ、1曲目から 聴いてまいりましょう。
 
 タイトル曲の「イン・ン・アウト」はジョー・ヘンのオリジナル。勢いだけで書 いたようなアップテンポのナンバーでございます。シンプルなテーマに続いて、そのま まジョー・ヘンのソロに突入。エルビンの叩き出すポリリズムにのせてハードな「うね うねテナー」が炸裂します。この手の演奏が嫌いな人なら、開始30秒で次の曲へスキ ップですな。スキップ、スキップ、らんらんらん♪うかれてる場合ではありません。テ ナーに続いてマッコイのソロ。あの恐い顔で鍵盤をどつきまわしている姿が目に浮かぶ ようです。コドモなら泣きます。気の弱いコドモなら夜中にひきつけ起こします。いい なぁ♪がんばれマッコイ!続いてのソロはドーハムですね。トーンはいつもどおりの「 ちょっぴり黄昏風」なんですが、かなりハードなソロを聴かせてくださいます。静かな るケニーもやる時はやるわけでありまして、そこのところがやりたくても出来ない汚夢 老師と大きく違うところですな。演奏のほうは再びジョー・ヘンのソロがあって、その まま後テーマに戻ります。以上、10分22秒。聴くのにもかなり気合がいります。
 
 2曲目の「パンジャブ」は、マニアの間でもたいへん人気の高い曲でございます 。ジョー・ヘンなら「パンジャブ」、東海林さだおは「だいじゃぶ」という言葉もある くらいです。かなり複雑な構成の曲なんですが、そこはかとない哀感を感じさせるとこ ろが人気の秘密でしょう。ドーハムのトーンによくお似合いですよね。ソロ先発はここ でもジョー・ヘンなんですが、1曲目と比べてちょっとだけテンポがゆっくりなので、 比較的安心して聴くことが出来ます。
典型的なモード奏法にモード好きの僕ってば、もぉどーにかなってしまいそう♪続 くドーハムだって、けっこうモードしとります。マッコイの長めのソロのあと、再びジ ョー・ヘンが出てきてソロをとり、そのまま後テーマになだれ込むのは1曲目と同じパ ターンですね。こちらも9分を越える長い演奏で、この2曲を聴いた時点でリスナーの みんなは過労死寸前だぜ、へいへい。これ以上、先を聴き続ける気力がうせているとは 思いますが、でもだいじゃぶ。3曲目以降は割とソフトというかマシというか、耐えら れる限界内というか、そういう内容となっております。ま、ここらで一息いれて、スイ スロールでも食べていてください。
 
 はい、再開。3曲目の「セレニティ」もジョー・ヘンのオリジナルなんですが、 過去の2曲に比べるとずいぶんオーソドックスでわかりやすいメロディとなっておりま す。ソロ先発がドーハムなのも安心ですね。服を脱がされて、いきなりロウソク責めか と思っていたら、最初はムチだった。という時にも似た安堵感が漂います。ま、どうせ 次にはロウソクがくるわけだから同じといえば同じなんですけどね。もっとソフト路線 をご希望のむきにはドーハム作の「ショート・ストーリー」がお薦め。ラテンタッチの 、いかにもドーハムらしい哀愁のメロディでございます。ワタクシ的には単純な「ブル ーボッサ」よりも、こっちのほうが好きっ♪ここでも最初はローソクではなくてムチで す。ドーハムのソロもベストの出来です。ジョー・ヘン、マッコイとソロが続いた後の リフがよろしいですな。エンディングもピタッと決まって、完璧なデキであります。さ 、ラストですね。「ブラウンズ・タウン」。再びドーハムのオリジナル。再び哀愁のメ ロディ。「ショート・ストーリー」には及びませんが、なかなかの佳曲であります。ド ーハムのソロはちょっとヘロヘロですけどね。その分、マッコイがカバーしてくれてま す。ジョー・ヘンのソロは・・・。あれ、出番なしかぁ?後半2曲はドーハム色の強い 演奏でございました。以上です。んじゃ。


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