【アルバム名】
GETTIN’ TOGETHER! (JAAZLAND)
【リーダー名】
PAUL GONSALVES (1960/12/20)
【パーソネル】
NAT ADDERLEY (cor) PAUL GONSALVES (ts) WYNTON KELLY (p) SAM JONES (b)
JIMMY COBB (dS)
【収 録 曲】
YESTERDAYS / J.AND B.BLUES / I SURRENDER DEAR / HARD GROOVE / LOW GRAAVY /
I COVER THE WATERFRONT / GETTIN' TOGETHER / WALKIN'
【内   容】
 衝撃の新事実。中国語で「さば」は「鯖」ではなかった!少し前のマイ・ピン子 のコーナーで「似非中国語」を使って遊んでみたわけなんですが、ではいったい本当の 中国語というのはどんなものなのか?ちょっと気になったので買ってまいりましたがな 、『暮らしの単語集・中国語』(ナツメ社刊)。1回分のネタになるなら1000円の 出費だって厭わないんだぜ、いぇい、いぇい。ということで本日は正しい中国語につい て勉強してまいりましょう。
 
 まずは音楽用語。前回、どうしても思い出せずに「邪頭」などという山下ヨース ケ的な漢字でお茶を濁していた「ジャズ」は、正しくは「爵士楽」でありました。「じ ゃず」を音訳したものだと思われますが、それにしても立派な字を充てたものですなぁ 。ちなみにクラシック音楽は「古典音楽」、ポップスは「流行歌曲」で、これなんかは 日本人でもよくわかります。ピアノは「鋼琴」で正解、バイオリンは「小提琴」と書き ます。この本には載っていませんが、確かベースが「大提琴」。となるとチェロが「中 大提琴」で、ヴィオラが「中小提琴」ということになるんでしょうかね?ちなみにギタ ーは「吉他」であり、これはそのまま音訳したものなんでしょうが、なんかカッコ悪い ぞぉ!続いて「舞踏・ダンス部門」は難解漢字のオンパレード。社交ダンスが「交際舞 」というのは非常にわかりやすいんですが、サンバが「桑巴舞」、ルンバが「倫巴舞」 なんてのは、まずわかりません。ブルースに至っては「布魯士舞」だしぃ。私が勝手に 「音盤」と訳していたレコードは電気用品というページに載っていました。正解は「唄 片」。ちなみにCDにも、ちゃんとした中国語がございまして、こちらは「激光唄片」 と書いたりするようです。ではここで問題。「携帯式収録機」とは何のことでしょう? 正解はウォークマンでございました。
 
 ここで「映画」に目を転じてみると、映画のことは「映画」とは言わず、中国で は「電影」といいます。で、映画館のことは「電影院」という、何だかお寺の名前のよ うな書き方をするんですが、「〜映画」という場合は「〜電影」とは言わず、「〜片」 という言いかたをするようです。コメディー映画なら「喜劇片」、カンフー映画なら「 功夫片」という具合。で、中国にもポルノ映画というのがあるみたいで、これは中国語 では「色情片」と言います。なんて解りやすい!女優のことは「女演員」と言うので、 「中華的色情片女演員着用前貼」ということになりますね。いや「前貼り」のことを中 国語では何というのか、不幸にしてこの本には記載がないので正解なのかどうかサダカ ではありませんが。あとは最初っからパラパラとめくっていくと・・・。えーと、「家 族」というページ。男性のことはごく普通に「男」とか「男人」とか。対する女性のほ うは「婦女」ですね。なんか思わず「ボーコー」したくなるような字面ですなぁ。弟は 「弟弟」、姉は「姐姐」、妹は「妹妹」と2つ並べるのが普通のようです。パンダに「 ランラン」とか「カンカン」なんて名前をつけるのも、この「2つ並べの法則」から来 ているのかも知れませんね。だから当然、珍しいものは「珍珍」となるわけですな。と 思っていたら、正しくは「新奇」「少有」でありました。うーん、中国語は奥が深い。 で、恋人が「情人」で、愛人は「情婦」「情夫」。この微妙なニュアンスの違いはちょ っぴり意味シンでございますなぁ。
 
 「掃除・洗濯」のところには「なるほどぉ。」と思うような漢字が並んでおりま す。「吸塵器」が掃除機で、「洗衣機」が洗濯機。わかりやすいっ!唯一よくわからん のが「熨斗」。これは「のし餅」とか「のしアワビ」とかいう時に用いられる漢字です よね。これがなんだかわかった人は偉いっっす。で、正解はアイロンでございましたぁ 。言われてみれば「なるほどぉ!」ですよね。
熨斗アワビが出たところで、「あわびをたべすぎちゃうと、はなぢが出ちゃうんだ モン♪」は中国語では何と言うかというと、「過食的鮑、元凶流鼻血打門♪」なんです かねー?鼻血を出すは「流鼻血」って書くんですね。なんか情景が目に浮かぶような中 国4000年の歴史を感じさせる名フレーズでございます。ということで、んじゃまた ね。
 
 @ さ、ポール・ゴンザルヴェスです。あ、ちなみに「さば」は中国語では(図 1)のような漢字らしいです。なんか感じでませんねぇ。で、ゴンザルヴェス。名前が イイですよねぇ、ゴンザルヴェス。ポールだしねっ♪ロリちゃんの「ポールズ・パル」 (棒友)もよろしくねっ♪で、ゴンザルヴェスと言えばエリントン楽団でジョニー・ホ ッジスやハリー・カーネイと並んでサックス・セクションを担っていた人でございます 。レスター・ペヤングの直系を思わせる、ちょっぴり中間派的なスタイルが持ち味です 。そのゴンちゃんがですね、この『ゲッティン・トゥゲザー』というアルバムでは納豆 アダレイやウイントン・ケリーなどの、ばりばりハード・バップ&ファンキーな一味と 共演しちゃってるわけです。はっきり言って私など、完全にサイドマン目当てで買いま した。だって、ゴンちゃんってあんまりよく知らないんだモン♪で、聞いてみたところ ゴンちゃんもまずまず良好だったので、こうして紹介することにしてみたわけです。さ 、では1曲目からまいりましょう。
 
 「イエスタデイズ」。おなじみジェローム・カーンの名曲です。サム・ジョーン ズのピチピチスカートがイケてるイントロ部に続いてゴンちゃんがミディアム・テンポ でテーマを吹きあげます。ヴィブラートの少ないトーンがレスター・ペヤング的なので はないかと。テーマの後半にはミュートで納豆がカラんでまいります。そしてそのまま サム・ジョーンズのウォーキング・ソロに突入。続いて納豆のソロ。これは地味です。 んで、ポールくん登場。そんなにビンビンってワケではないんですが、落ち着いたオト ナの魅力でヤングなぎゃるを楽しませて・・・とか書いてるうちにフェイドアウトして 終わっちゃいましたね。あ〜ん、途中でヤメちゃ駄目ぇ!ちょっぴり欲求不満気味のま ま2曲目の「J&Bブルース」に突入。私が持ってる輸入盤CDには何故だか作曲者の 名前がクレジットされてないんですが、ゴンザルヴェスのオリジナルなんでしょうか? 1曲目はちょっぴりへろへろ気味だったゴンちゃんなんですが、ここでは元気ハツラツ な演奏を聴かせてくださいます。もぉ、オロナミンCって感じ。個人的にはオロナイン のほうが、ちょっぴりH軟膏ぉ♪って感じでスキなんだけどぉ、ぷれいに使うならやっ ぱりメンソレータムよねっ♪ムヒも強力なのぉ♪ま、2曲目はそんなところですね。
 
 3曲目の「アイ・サレンダー・ディア」は納豆抜きのワンホーンによる演奏。
 
  誰からも、愛されんだぁ、出羽錦
 
という曲名俳句もございます。なんのひねりもないところが出羽錦さんの句風を彷 彿させ、よろしいです。ここでは再びゴンちゃんらしい“へろへろ”なトーンに戻り、 実に人生の哀感を感じさせる奥の深いバラード演奏を堪能させてくださいます。ちょっ ぴりノスタルジックなスタイルなんですが、そこがまたイイのぉ♪ケリーのタマを転が すようなタッチも、ポールくんのソフトな吹きっぷりによくお似合いです。いいぞぉ、 タマぁ!あ、タマは関係ありませんでしたね。そんなわけで4曲目、「ハード・グルー ビー」。いかにもハードでグルービーな演奏が展開されそうな曲名ではありませんか。 イントロでは地味な昆布くんだって、思わず張り切っちゃってます。ドラムスとベース だけをバックに、ゴンちゃんがハードなブロウをカマしてくださいます。続いてナット ・アダレイのソロなんですが、どういうわけかほとんど音が聞こえてきませんね。どう した納豆?調子悪いのか?と思ったら、左のスピーカーからまったく音が出ていません でした。いや〜ん、接触不良ぉ♪どうりでさっきからナットのプレイがぜんぜん目立た んと思いましたぁ。書き直すのもメンドーなのでそのままにしておきますが、この4曲 目も「ドラムスとベースだけをバックに」ぢゃなくって、ピアノとコルネットの音が聞 こえてなかっただけなのネ♪で、聞こえてみればナットくん、なかなか頑張ってぷれい してましたぁ。
 
 5曲目は「ロウ・グルーヴィ」。同じ「グルーヴ」でもちょっぴりアーシーな感 じを抱かせるタイトルでございます。ケリーのイントロがいいっすね。続いてテナーと コルネットのユニゾンでファンキーなテーマが吹奏されます。いや、ステレオの両方か ら音が出るっていうのは実にいいモンですねぇ。「ピアノレス・トリオでハードな演奏 を繰り広げるゴンザルヴェスがなかなかであるなぁ。」なんて、ひとりで頷いていた自 分がアホみたいですな。
 
 6曲目の「アイ・カバー・ザ・ウォーター・フロント」はナットが抜けたカルテ ットによる演奏になります。いや、これは本当にナット抜きなのであります。で、この 曲と言えば、なんといっても
 
  あ、いる、カバだ! 太田、ふらっと動物園
 
という名作俳句が思い出されますね。とってもしみじみしたイイ曲なのに、カバの 顔とカバ好きの太田クンの顔が浮かんでしまい、とてもじゃないけど泣けません。ジャ ズ俳句の功罪ということを感じずにはいられません。7曲目はアルバム・タイトル曲の 「ゲッティン・トゥゲザー」。ハード・バピッシュな明るいムードの曲であります。ん で、最後は「ウォーキン」。ワンホーンの演奏です。はつらつとした吹きっぷりがイイ ですな。以上、途中でステレオの修理にちょっと手間取りましたので、後半ちょっぴり ダレました。んじゃね。


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