- 【アルバム名】
- FEARLESS FRANK FOSTER (PRESTIGE)
- 【リーダー名】
- FRANK FOSTER (1965/12/2)
- 【パーソネル】
- VIRGIL JONES (tp) FRANK FOSTER (ts) ALBERT DAILEY (p)
- BOB CUNNINGHAM (b) ALAN DAWSON (ds)
- 【収 録 曲】
- RAUNCHY RITA / JANIE HUK / THINGAROO / BABY ANN / JITTERBUG WALTZ /
- DISAPPROACHMENT
- 【内 容】
- 『超辛口評論家超辛口評論活動於横濱』
-  
- 私、超辛口評論家の超辛口(ちょう・しんこう)アルね。今回、横濱で中華料理
と吉村屋のラーメン食べたので、その感想などを今日こそ真面目に語ってみたいと思い
ます。
-  
- 『曲暁明の店』 横浜市中区南仲通 2-24-1 (Tel 045-663-6045)
-  
- 曲暁明。関サバ師匠に、有名なん?って聞いたら、「さあ?」って言ってました。
ネットで調べてみても1件しかヒットしないしぃ。ま、個人的にはガイドブックに載っ
ている有名な店なんかより、こういう地元の人が好んで行くような店を好ましく思って
いるので、ちょうど都合がいいわけです。で、この店はなんといっても豆腐料理がお薦
め。ここに来て豆腐を食べないようでは「もぐり」と思われても仕方ありません。ふつ
う、居酒屋などに入った場合には「とりあえず、ビールっ!」と注文するのが通例とさ
れておりますが、この店では「とりあえず、豆腐っ!」というのが正しい作法であると
言えましょう。2人いるぎゃる店員のうち、背の低いほう(まあまあかわいい)が注文
をとりにくると思うので、とりあえず「冷拌豆腐(中国風冷奴)」なんかを頼んでみま
しょう。これは、普通の冷奴に中華風の味噌をのっけただけのものなんですが、たとえ
心の中でそう思ったとしても店長の曲暁明を呼びつけて「普通の冷奴に中華風の味噌を
のっけただけやん!」なんて文句を言ってはいけません。この店はこういう飾らない中
国的家庭料理がウリなのです。決して手抜きをしているわけではございません。さて、
豆腐料理を一品頼んだところで安心してはいけません。豆腐はもういいから、今度は海
老チリでも・・・というような注文方法はこの店の流儀に添いません。そんなことをす
ればきっと先代・曲暁明が草葉の陰で泣きます。なんせこのお店の名物は豆腐料理なの
です。「豆腐徹底連続攻撃」。これこそ、この店での正しい注文方法なのであります。
メニューを見て「豆腐料理」と書いてあるところから何でもいいから一品を大きな声で
、毅然たる態度でぎゃる店員に注文してみましょう。この時のぎゃる店員の態度は、き
っとあなたの自尊心を満足させてくれるものであると確信いたします。
-  
- 豆腐料理をダブって注文したところで、今度はぎゃる店員に「このお店のおスス
メはなんですか?」と聞いてみましょう。名物料理を食べて貰えれば、店のほうとして
も嬉しいに違いないのです。初めて入った店ではこうしてぎゃる店員に積極的に話しか
け、日中友好を推進することを推奨致します。で、あなたの質問に対し、ぎゃる店員は
「そうですねぇ。豚の角煮なんかが。」と答えます。必ずそう答えます。私、今まで何
度も何度もこの質問されたが、必ず豚の角煮と答えることにしているアル。といった感
じできっぱりと答えてくれます。あれ?ここの名物料理は豆腐じゃなかったっけ?など
と細かいことを気にしていてはいけません。この店ではそういう常識論など通用しない
ほど、中国人というのはとてつもなく奥が深いのです。曲暁明なんです。ただ者じゃな
いんです。さて、豚と角煮をおススメされたあなたは、とりあえず「ふーん。」と頷い
て、「じゃ、マーボー豆腐くださいっ!」と注文してみましょう。必ずしも店の名物料
理を食べなければならないということはない。俺は豆腐料理が食いたいんじゃあ!そう
いう毅然とした男らしい態度がきっと、ぎゃる店員のハートをつかむものだと私は確信
致します。
-  
- さて、この店のもうひとつの名物料理が「中国風大学いも」です。今まで書いて
きたことはほとんどデタラメで、書いてあるとおりの行動をとったらロクなことになら
ないこと必至なんですが、これだけは本当です。塩サバ通信のどこかにも「激しく糸を
ひく大学いもと格闘する関サバ師匠」のポートレートが載ってましたよね。で、この大
学いもを注文すると、氷水が入った大きなボウルが出てまいります。そしてぎゃる店員
は「熱いから氷水で冷やして食べてねっ♪」というようなことを言うわけです。
- そこであなたは「はーい!」と明るく返事をして大学いもをつまみあげると、その
まま口の中に放りこんでください。するとこれが熱いんです。おそらく、かなり熱いや
ろな。ということは覚悟していたんですが、その想像を遥かに超越して、むっちゃ熱い
んです。思わずぎゃる店員に「熱いやんっ!」と文句を言ってしまいます。
- 「言うとるやん!」
- こうして横濱の日中友好の夜は更けていくのでありました。嗚呼。
-  
- @ またしても吉村屋のラーメンについてふれるスペースがなくなりました。あ
、ちなみに「曲暁明の店」は全体的にあっさり味で、個人的にはタイプなのぉ♪という
お店でございます。「大学いも」は氷水につけると表面にからめたアメがパリパリにな
って、極めて美味至極。おねえさんの言うことは素直に聞きましょうね。紹興酒にとっ
てもよく合うのぉ♪と、麻原ショーコーも言ってました。逮捕直前に長島スパーランド
へ遊びにきたらしいけどね、ショーコー。さて、本日はフランク・フォスター。いいで
すよねぇ、フランク。なんといってもフランクフルトの魅力はその「太さ」にございま
す。あ〜ん、太すぎて、お口に入らないのぉ♪なんて言いながら食べると感慨もひとし
おでございます。で、フランク・フォスターと言えばフランク・ウエスと共にベイシー
楽団のサックス・セクションの一翼を担っていたことで知られていますが、実はフラン
ク永井の又従兄弟であるという事実は意外と知られておりません。そらそうでしょう。
だって嘘なんだモン♪だいたい、フランクは長いのよりも太いのよねっ♪って、しつこ
いぞ、そこの女子高生。で、ベイシー楽団での活動のイメージが強いので、コンボ演奏
となると今ひとつピンとこないところがありますよね。大丈夫か?という心配のほうが
先に立ってしまいます。“先が立つ”だって、きゃっ!何を言ってるのぉ♪って、何を
考えてるんだ、そこの女子高生。で、この『フェアレス・フランク・フォスター』とい
うアルバムはサイドマンも地味だし、はっきり言って期待度ゼロですよね。ドラムスの
アラン・ドウソンは、何しても許してくれそうな期待感はありますけどね。ねぇ、ちょ
っと「おさわり」してもいい?あら〜ん、どうぞぉ♪とか。ま、おじさんに「おさわり
」してもそんなに嬉しくはないんですけどね。ま、とりあえず聴いてみましょう。
-  
- 1曲目「ラウンチィ・リタ」。フォスターのオリジナルですな。で、この曲、ど
っかて聴いたことあるぅ♪どこでしたっけ?確かマッコイとかエルビンとか、そこらあ
たりのカンケーだったような気がするんですが、違いましたっけ?そこでは確か、ただ
の「リタ」という名前だったような・・・。ただのリタが「らうんてぃ」なリタとなっ
て帰ってきたわけです。よかったじゃないの、リタ。ちなみに「らうんちぃ」というの
はどういう意味かと思って調べてみたら、「不潔な」「だらしない」「好色な」「わい
せつな」というたいへん健全爽やかな意味でございました。ますますもってよかったじ
ゃないの、リタ。で、その「わいせつなリタ」は、ちょっぴりポップな味があってなか
なかに楽しい曲でございます。フォスターのソロもコルトレーンの影響を感じさせると
ころがあって、意外にもモダンなのでございます。いいぞぉ、フランクぅ!ヴァジル・
ジョーンズのラッパも上手ですぅ。アルバート・ダイレイとかいう人のピアノもファン
キーな味があってよろしいですな。期待度ゼロだったアルバムなんですが、1曲目にし
てかなりの好感度アップでございます。
-  
- 2曲目「ジャニー・ハック」。このアルバムは1曲を除いてすべてフォスターの
オリジナルでございます。で、この曲はちょっぴりディープでアーシーなムードでござ
いますな。が、フォスターのソロになると、けっこうモーダルなんであります。それで
いて、ちょっぴりソウルであったりして、なかなかとらえどころがないですな。んで、
早く次へいきたいんですが、なかなかソロが終わらないんですぅ。よく見たら演奏時間
がトータル11分16秒もあるんですぅ。はい、スキップ。「シンガルー」と読むんで
しょうかね、これ?ハードバピッシュな曲であります。ハンク・モブレイが書きそうな
感じぃ?でもないかぁ?で、4曲目は「べびぃ、あ〜ん♪」っていう曲ですね。あ、こ
れはなかなか面白い曲でございますな。ちょっぴりジャズ・ロック風?
- いろいろなパターンで攻めてくれますねぇ。いっつもおんなじパターンじゃ飽きち
ゃうのぉ♪って、誰かに言われたのかも知れません。ここでのフォスターはすけべった
らしく濃厚な吹きっぷりで堪能させてくださいます。続いてベースの棒陰具ソロ。しか
しこのデヴィット鰈的な漢字変換はちょっぴり爽やかさに欠けるきらいがありますなぁ
。イントロにもベースのボーイングが聴かれたんですが、それほど嫌みではなく、むし
ろけっこうE感じぃ。で、5曲目が「ジターバグ・ワルツ」。ご存じ肥満児ウォーラー
の曲。流れるようなメロディラインがぽいんとよねっ♪で、ラストは「ディスアプロー
チメント」とかいう曲。これは、「ちょっぴりモードにも興味シンシン♪なモブレイ風
」の曲ですな。ヴァジル・ジョーンズのトランペットがちょっぴりウディ・ショウ。フ
ォスターのソロはちょっぴりジョー・ヘン。以上です。意外と悪くなかったっす。みん
なも試しに聴いてみてねっ♪んじゃね♪
-
| Previous |
| Up
| Next |