【アルバム名】
THE RESURGENCE OF DEXTER GORDON (JAZZLAND)
【リーダー名】
DEXTER GORDON (1960/10/13)
【パーソネル】
MARTIN BANKS (tp) RICHARD BOONE (tb) DEXTER GORDON (ts) DOLO COKER (p)
CHARLES GREEN (b) LAWRENCE MARABLE (ds)
【収 録 曲】
HOME RUN / DOLO / LOVELY LISA / AFFAIR IN HAVANA / JODI / FIELD DAY
【内   容】
 衝撃の新事実、実はごんあじちゃんは鉄道研究会の一員だった!ということで、 慢性的なネタ切れと・・・、そういえば「慢性的」と「鰻性的」はちょっとだけ似てま すねー。で、慢性的なネタ切れと、メールが届かないために「いじけモード」に突入し てしまったさばぴょんを哀れんで、ごんあじさまから(あと「ジャズCDの個人ページ 」の工藤さまからも)メールが届きました〜♪そこに
 
> そうそう、実はごんあじちゃんは鉄道研究会の一員なんです。鉄道には詳しくな いんですけど、付き合いで入ってしまったというか・・・
 
という話が書いてあったわけです。ということで本日は「鉄道と私」というテーマ でなんとかネタを1つでっちあげてみようと思います。いや、別に「鉄道とタワシ」で もよかったんですけど、このテーマだと「鉄道とタワシは関係ないです。」と書いたら 、それでおしまいですからね。ジャズで言うと「テーマに発展性がない。」ということ になります。つらつら思うに、文章を書くという作業はジャズのアドリブに似てますよ ね。「相模」と「相撲」くらいには似ていると思います。私が文章を書く場合、まず「 テーマ」があるわけです。今回なら「鉄道」というテーマですね。このテーマを発展さ せて、後はアドリブでテキトーに思いついたことを書いていくわけです。私の場合、起 承転結とかオチとか、あらかじめ何にも考えてはおりません。だから同じテーマで書き 始めても、その時の気分によっていろいろな「演奏」が生まれるわけですな。私が何度 も「奇跡を呼ぶエミール・ブレスレット」のネタを取り上げるのは決してネタ切れとか そういったことではなく、ジャズ・メッセンジャーズが「モーニン」を演奏するような ものであるわけです。ということで「鉄道と私」。鉄道マニアには変な人しかいないと いうのは世間でも比較的よく知られいると思います。ごんあじちゃんも
 
> 鉄道マニアなんて変なやつしか居ませんよね?うちのクラブもそうなんですよ。
 
と書いておられます。
 
> そんな所に今年は2人もぴちぴちギャルが入ってきました!!スゴイですよねー 。もさい学生達は思わずウキウキ♪しています。
 
うーん、鉄道マニアのぴちぴちギャルですか。イメージが結びつきませんねー。試 しに「鉄道マニア | ぴちぴちギャル」でサイト検索してみたら予想に反して7件も ヒットしましたけどね。「絶望書店−写真集」とか。
 
『なめんなよ〜又吉のかっとびアルバム』 津田覚プロデュース 昭56年初版/シ ンコー・ミュージック 並上ツ1500円 なめ猫写真集
 
とかあって、わけわかんないです。『御大礼記念写真帖』というのに「大正天皇の 即位の儀式や馬車のパレードはもちろん、宮廷列車の全景、内部写真もあり、鉄道マニ アは見逃せない。」とあったから、これでヒットしたのでしょう。「ぴちぴちギャル」 のほうは『精華女子高等女学校卒業記念(売切れ)』に反応したのか『女体の神秘』か 。あ、下のほうには『モーターショーキャンギャル盗撮コレクション(売切れ)』や『 レッグマニアin'97 幕張 東京ミニスカショー(売切れ)』なんてのもありますね。い ずれにせよ、私にはまったく興味のない世界ですね。いや、売り切れでくやしいから言 っているのではなくて、あ、『女体の神秘』は在庫あるやん♪ところで、鉄道と言えば 自殺ですねー。私は高校時代に『生き生きと死のう』という自殺について考える書物を 出版したことがあるんですが(紙に書いてコピーして回覧した)、その中に未来の鉄道 自殺に関する考察がございました。現物が手元にないんですが、このような趣旨ではな かったかと。
 
 将来的には鉄道自殺というのは意味をなさなくなると思います。さあ、死のう! と思って線路の上に横たわっていると遠くのほうから列車が近づいてくるわけすね。さ あ、きたっ!と思って身構えた瞬間、列車は体の上を通過してあっちのほうへ去ってい ってしまうわけです。
「しまった!リニアモーターカーは地上から浮かんでいるんだった!」
そして彼は磁気の力で肩凝りも治り、とってもヘルシーになったそうです。
 
     (おしまい)
 
 @ さ、デクスター・ゴードンですね。いやー、金曜日のジャケ絵、ひどかった ですねー。だって面倒だったんだもん、仕方ないよねー。今回はわりとじっくり書いて みました。さばぴょんにしては上出来やん!というデキになったのではなかろうかと自 負しております。で、『ザ・リサージェンス・オブ・デクスター・ゴードン』。デック スってジャズランドにこんなアルバムを吹き込んでいたんですねー。皆さんご存じのと おり、ビ・バップを代表するテナー奏者であったデックスは50年代後半に入るとぱっ たりとその活動が途絶えてしまいます。らりらり。そういったことが原因だったわけで すねー。アルバムとしても55年にベツレヘムに吹き込まれた『ダディ・プレイズ・ザ ・ホーン』(日本名『父ちゃんは管楽器を吹くんだい』)とドゥトゥーンに吹き込まれ た『デクスタ・ブロウズ・ホット・アンド・クール』(日本名『デクスター、熱く、そ してクールに。あ〜ん♪』)を最後に、5年ほどのブランクがあります。公園にある? それはブランコ。ちなみにロッテの助っ人はフランコですね。そして61年にはブルー ノートと契約を結んで『ドゥーイン・オールライト』を発表。完全復活を遂げ、第2の 黄金時代と言ってもよい活躍を続けるわけでございます。で、この『リサージェンス・ オブ〜』というアルバムはBN盤の約半年前に吹き込まれた実質的な復帰作なのであり ます。“RESURGENCE”というのは「復活、再起」という意味なんですねー。 ロスアンゼルスでの吹き込みなんですが、おそらく西海岸者であろう人々がサイドマン として名を連ねています。リチャート・ブーンにマーティン・バンスぅ?知らん。で、 ピアノがドロ・コーカーなんですね。高速道路の建設現場を眺めながら詠めり。
 
  高いところ 走ってるんだね 道路高架
 
全6曲中4曲までが泥効果のオリジナルで(残り2曲はデックスのオリジナル)、 実質的にはデックスと泥効果の双頭コンボといってもよい内容になっております。んぢ ゃ、1曲目から聴いてみましょうかぁ。
 
 「ホームラン」はデックス作のシンプルなナンバー。3管編成のデックスってち ょっと珍しいのではないでしょうか。デクスターの吹きっぷりは完全復調とまでは言え ないまでも、かなりイイ線いっております。マーティン・バンクスのトランペットはブ ルー・ミッチェルに似た感じですかね?トロンボーンのリチャード・ブーンは輸入盤の 説明を解読したところによるとベイシー楽団にいた人のようです。ドラムのローレンス ・マラブルもそうなんですかね?英語の解読が間違ってたらゴメンね。で、泥ちゃんの 短いソロとチャールス・グリーン(注:知らん)のベース・ソロがあって後テーマがあ ってエンディング。うーん、まあまあ。2曲目の「ドロ」は泥ちゃんの曲。ビ・バップ 風のナンバーでデックスがワンホーンでテーマを吹き、そのままソロに突入します。余 裕たっぷりの吹きっぷりが確かなる復調の手ごたえを感じさせますな。ソロの途中から はペットとボントロのリフも加わり、スリリングな展開となります。続いて泥ちゃんの ソロ。きびきびとしたフレージングがきび団子を彷彿とさせますね。ベースのランニン グ・ソロがあってテナーとドラムスの掛け合いがあって(デックスがどっかで聴いたフ レーズを引用してます)、テーマを吹いたあと、いかにもデックスらしいエンディング 。全体的に熱気溢れた好演でございますな。
 
 3曲目の「ラブリー・リサ」は、ファンキーでラブリーな泥ちゃんオリジナル。 3管を活かしたハーモニーがいいですね。続くデクスターの悠然としたソロも「らしく 」ってよろしいです。ソロにピアノとホーンが絡むあたり、ウエストコースト的なオシ ャレさも感じられます。このあたりはドロ・コーカーのアイデアなんでしょうか。ほの ぼのとしたトロンボーン・ソロに続くコーカーのピアノがかなりイイです。乾いたタッ チは西海岸者のなせる技でしょうか。ちょっぴりハンプトン・ホーズですかね。(言う ことテキトー。)ニコニコ健全な1曲でありました。続く「ハバナでアヘアヘ」もいい ですね。ラテンタッチの哀愁溢れるメロディはとっても日本人好み。
きっと気に入ってもらえると思うナ。ソロ一番手はここでもデクスター。だってリ ーダーなんだもん♪元気いっぱい楽しそうに吹いてますね。お得意のクォーテーション も聴かれ、張り切ってるなぁデックス。続くマーティン・バンクスのトランペットもよ く歌っております。リチャード・ブーンのトロンボーンはアーシーな味、ドロ・コーカ ーのピアノは歯切れがいいですね。さすが西海岸者です。(こればっか。)ソロの最後 にはちょっぴりブロック・コードが聴かれます。(このパターンが多い)。で、哀愁の テーマに戻ってエンディング。うーん、いい出来ではありませんかぁ。つづく「ジョデ ィ」はデックスが妻に捧げたバラード。ワンホーンでしみじみと歌いあげます。いいで すなぁ、デックスのバラード。しみじみオトナの世界。こうやって日夜、奥さんを口説 いているんでしょうね。憎いね、コノコノ。(しかし、デックスの奥さんというと『ラ ウンド・ミッドナイト』のバターカップのイメージが・・・。)ラストの「フィルド・ デイ」は泥ちゃんオリジナル。明るいハードバップ調の楽しいナンバーです。明るく朗 らかで何よりです。ここではトンボーンが先発。一世一代の晴舞台。ブーンちゃん、頑 張っています。でもやっぱり、次のデックスのソロのほうがいいです。どういう曲順で 吹き込まれたのか知りませんが、アルバムの後ろの曲になるほどノッてきて脳天気にな ってますね。トランペットのソロを挟んでコーカーのピアノ・ソロ。これもかなりイケ てます。明るいテーマが戻ってきて爽やかにエンディング。いやぁ、気分はればれ。ほ とんど知られてないアルバムだと思うんですが、いやあ「いかった」です。ということ で、ぢゃあね。


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