- 【アルバム名】
- NICA’S TEMPO (SAVOY)
- 【リーダー名】
- GIGI GRYCE (1955/10/15,22)
- 【パーソネル】
- GIGI GRYCE (as) ART FARMER (tp) EDDIE BEAT , JIMMY CLEVELAND (tb)
- DANNY BANK , CECIL PAYNE (bs) GUNTHER SCHULLER , JULIUS WATKINS (frh)
- BILL BARBER (tuba) HORACE SILVER (p) OSCAR PETTIFORD (b)
- ART BLAKEY , KENNY CLARK (ds) ERNESTINE ANDERSON (vo)
- THELONIOUS MONK (p) PERCY HEATH (b) ART BLAKEY (ds)
- 【収 録 曲】
- SPECULATION / IN A MEDITATING MOOD / SOCIAL CALL / SMOKE SIGNAL /
- THE ONE I LOVE / KERRY DANCE / SHUFFLE BOIL / BRAKES SAKE /
- GALLOP'S GALLOP / NICA'S TEMPO
- 【内 容】
- 6分咲きの桜花に誘われて、弥生3月花曇りの下、上野公園へと行ってまいりま
した。横浜プレオフと渋谷昇天ナイトの谷間にあたる土曜日のこと。楽しかったギロチ
ンと毛沢東の思い出を反芻しながら、どうでもいいけど、ウシは一度胃の中に入った食
べ物をもどして、それをまた食べたりして、気持ち悪くないのかっ!例えて言えば、あ
、お食事中の人はここから「※」マークのところまで読みとばして下さいね。例えて言
えば、一度吐いたゲロをまた食べるようなものでありまして、そんなこと考えただけで
気持ち悪くなって、ゲッとゲロを吐いてしまいますよね。そのゲロをまた食べて、気持
ち悪くなってまた吐いて・・・って、きりがないぢゃないかっ!こういった無間地獄に
陥ってしまったのも、すべてウシが反芻したことに始まったわけなんですが、そこらあ
たりの責任をウシ自身はいったいどう思っているのか。一度、ウシの腹を割って聞いて
みたいと思うんですが、ウシのはらわたはホルモンだよね。みんな、環境ホルモン焼き
、食べているかな?とまあ、そんなことはどうでもよくてですね、「※」楽しかった毛
沢東の思い出を反芻しながら上野の森を歩いていたというわけでございます。上野駅を
降りてすぐのところにあったのが「国立西洋美術館」。10数年前に見た「考える人」
と「カレーの市民」の姿は見えませんでした。どこへいってしまったの?今日の昼は何
にしよう?と考えた結果、カレーにしようということになって、はるばるインドまで旅
に出たんでしょうか。どうも、考える人の考えてることはよくわからん。で、その西洋
美術館を過ぎたあたりにこんな看板がたくさん立っているのに気がつきました。
-
- 日本初公開! ドラクロワ作「民衆を導く自由の女神」
-
- あ、そういえばそんな話をニュースでやっていましたね。なるほどぉ、こんなとこ
ろで世間のさらし物になっていたのかぁ。私は俄然、興味を覚えました。いや、ドラク
ロワもフランス革命もギロチンもどうでもよくて、鑑賞のポイントはただ1つ。「ネー
チャン、チチ見えとるでぇ!」
- 「女だらけの水泳大会」の騎馬戦大好きっ♪の私としては、見逃すわけにはいきま
せん。早速、鑑賞を希望する人々の行列に並ぶことにしました。場所は東京国立博物館
というところです。入り口の横にチケット売り場があって、券を買い求める人の群れが
まあ、ずらずらずらーっと。しかし、そんなことで私はメゲません。すけべ画像を見る
ためなら、日頃、パソコンに近づくだけでジンマシンが出るぅ!なんて言っているおじ
さんが自力でインターネットのプロバイダー契約をやってのけるほどの情熱をもって、
勇躍、行列の最後尾へと歩いていったのでした。行列は見えているところで終わりかと
思っていたら、建物の角のところで曲がっていて、さらに後ろには今までの2倍強の長
さの人民が連なっているという絶望的な情況であることが判明しました。その事実を目
の当たりにした白人のおばちゃんなど、思わず「オーウっ!」っと絶望的なうめき声を
あげてしまったほどです。きっと、この世には神もホトケもねーのかよぉ!なんて思っ
たに違いありません。
-
- 行列に並びはじめてちょうど30分後。ようやく私はチケットを購入することが
出来ました。大人420円(税込み)。異常に安いっ!さ、中に入りましょう。本館の
入り口を入ってすぐのところにそのブツは陳列されておりました。さて、この「世紀の
傑作」を目の当たりにした人の感想は?
-
- 「えっ?絵が1枚あるだけぇ?」
-
- なんだと思ってたんだ、おばちゃん!
-
- @ はい、ひさしぶりのこのコーナー、今日はジジ・グライスです。あ、ちなみ
に「自由の女神」は黒山の人だかりで、何が何だかよくわからん!というのが実状でし
た。ねえちゃんのチチどころではないっ!という感じですね。30分並んで、そんなに
大騒ぎしてまで見るほどのものでは?というのが美術音痴である私の率直な感想でござ
います。はい、ジジ・グライス。ジジ・グライスというと私はすぐ、
-
- エロ爺ぃぐらい すけべなものはない
-
- という俳句を思い出してしまいます。どうでもいいけどエロ爺ぃとエコロジーはち
ょっとだけ似てますね。地球にやさしい商品にエコマークをつけるように、エロ爺ぃに
はエロマークをつけるといいんぢゃないかな?って日進小学校6年B組のベルマーク委
員に進言してみたんだけど、「ベルマークはソー〇ランドでは使えないって鰈さんが俳
句で言っていたから駄目っ!」て却下されちゃったんだ。タカシくんって融通きかない
よねー。なんて図書委員のトモコちゃんに言われて、タカシくんったら「僕、今日はも
う便所掃除しないっ!」ってスネちゃったの。んもー、クラスの男子ったらまるっきり
コドモぉ!なんて、娘のつまらない話でもお父さんはきちんと聞いてあげなければなり
ません。でないとお嬢ちゃんはグレてグレ釣りに行ったりして、気がつけばすっかり娘
は水産系。手編みの網が似合うお年頃ぉ♪ということでジジ・グライス。丸っこい眼鏡
がとってもキュートなジジちゃんは、見た目どおりの知性派アルト奏者として知られて
おります。ドナルド・バードと一緒に「じゃず・ちょ〜らぶらぶ♪」なんてグループを
やったりしてましたね。「ちょ〜らぶらぶ」と言えば、ラブラドールリトリバーなんて
犬がおりますが、犬名俳句なんてのもいいですね。
-
- あら〜、ブラ取る ミドリってばぁ♪
-
- > ミドリちゃんはユリ系。
-
- 最近、こんなんばっかり。才能の枯渇が懸念されますね。で、ジジちゃんのリーダ
ー作といえばジャズ・ラブ名義のがリバーサイドにあって、あとはプレスティッジに数
枚といったところでしょうか。トランペットにリチャード・ウィリアムスが入っている
のが多いです。しかしここはあえてサヴォイの『ニカズ・テンポ』ですな。原盤はシグ
ナルというマイナー・レーベルらしいですが。なんせこのところジャケ絵を書くのをさ
ぼっていたもんだから、顔入りジャケはめんどいでかんわー。このアルバムならタイコ
書いておけば終わりだもんね。内容のほうはというと、LPでいうA面がオーケストラ
の演奏で、B面がカルテット演奏となっております。んじゃ、A面のほうから聴いてみ
ましょうね。1曲目の「スペキュレーション」はピアニストとして参加しているホレス
・シルバーの曲。では、ここで1句。
-
- 「おすぺ嫌いっしょ?」とフーゾク嬢 言う
-
- いや、嫌いじゃないっす。そういえばこのセッションのベーシストはオスカー・ペ
ティフォードですね。で、この曲はいかにも初期シルバーらしい味わいをもった曲であ
ります。演奏のほうはというと、個人的にはあんまりオーケストラって好きじゃないか
ら何とも言えませんな。ジジくんのソロは世間一般で言われるように「知的」でありま
す。熱く燃えるタイプではないですね。6錠とは言わぬまでも、2錠くらいは服用した
ほうがいいかも知れません。鰈さんがいい店を知っているみたいだし。編曲のほうもこ
じんまりとまとまっていて、バリバリ連合ハード一派には若干モノ足りないカモ?2曲
目の「イン・ア・メディティティング・ムード」はゆったりしたテンポのムーディな曲
。続く「ソシアル・コール」ではアーネスティン・アンダーソン姉のボーカルがフィー
チャーされ、かなり「懐かし」風のサウンドに仕上がっております。4曲目の「スモー
ク・シグナル」はアップテンポの曲。続く「ザ・ワン・アイ・ラブ」では再びアーネス
ティン姉がフィーチャーされます。6曲目の「ケリー・ダンス」はトラディショナル。
ここで1句、トラディショナル俳句を。
-
- タイガーを日本語で言うと虎でしょうな るんるん
-
- グリフィンのリーダー作のタイトルにもなった「ザ・ケリー・ダンサーズ」と同じ
曲であります。B面はがらっと雰囲気が変わるカルテットの演奏。ピアノがモンクなの
が面白いですね。「シャッフル・ボイル」はそのモンクの曲。いかにもモンクらしい変
な曲であります。
- ジジちゃんのソロはオーケストラ・セッションの時に比べてリラックスしていて悪
くないです。続くモンクのソロも文句なしにモンクですね。8曲目の「ブレイクス・サ
ケ」は、イリノイ鮭師匠の大ブレイクを予感させるナンバーで、やはりモンクの曲です
。鮭師匠、例のブツ、送りましたぜ。俳句の投票もお願いしまね。9曲目の「ギャロッ
プス・ギャロップ」はプレステのコーナーでうまも言っていましたが「馬を全力で走ら
せる」といった意味ですね。なんでもいいけど何ですか!うま2世のカキコは!あんな
カキコする人はきっと「馬並み」に違いありませんね、いや、知能が。なんて思ってい
たら某レ〇ザー系の技師だったりして、世の中はあなどれません。曲のほうはいかにも
うまらしい、とっても変な曲だよね。モンクってかなりヘンだと思うんだ。うまの僕が
こんなことを言うのもナンだけどね。ラストはタイトル曲の「ニカズ・テンポ」。シル
バーの「ニカの夢」と並ぶ「ニカ物」の代表曲ですね。ジジちゃんのオリジナル。ちょ
っとモーダルなムードのある、なかなか面白い曲です。テーマの最後のフレーズからジ
ジちゃんソロに突入するわけですが、かなり甲高いトーンが特徴的です。ジジちゃんに
してはかなりエモーショナルなソロと言ってもいいんぢゃないかな。ブレイキーのドラ
ミングもさすがだよね。というわけで、今週はこんなところだね。じゃ、またね。んぢ
ゃんぢゃ。
-
| Previous |
| Up
| Next |