【アルバム名】
EMBRACEABLE YOU (PACIFIC JAZZ)
【リーダー名】
CHET BAKER (1957/12/9)
【パーソネル】
CHET BAKER (vo,tp) DAVID WHEAT (g) ROSS SAVAKUS (ds)
【収 録 曲】
THE NIGHT WE CALLED IT A DAY / LITTLE GIRL BLUE / EMBRACEABLE YOU /
THEY ALL LAUGHED / THERE'S A LULL IN MY LIFE / WHAT IS THERE TO SAY /
WHILE MY LADY SLEEPS / FORGETFULL / HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON /
COME RAIN OR COME SHINE / ON GREEN DOLPHIN STREET / LITTLE GIRL BLUE /
TRAV'LIN' LIGHT
【内   容】
 眠れぬ夜、俺はずっと志摩子のことを考えていたんだ。ということで、「お年玉 プレゼント」応募者の分析結果を書くという予定を変更して、一部マニアから絶大なる 支持を得ている「志摩子」について書いてみたいと思いまぁす。いや、「プレセント」 のほうはたいしたネタじゃないですから。今回のようなプレゼント企画を各種懸賞サイ トに登録すると、けっこう女の人からメールが来るんですよ。ところが、その「女の人 」というのが果たして「女の子」なのか「ギャル」なのか「妙齢」なのか「女を終わっ た人」なのか「女の捨てた人」なのかがわからん。そこらあたりがヒジョーに悔しいの です。もしかしたら、念願の女子高生からのメールかも知れないのに、せっかくの「お 宝」を見逃してしまっているのでは・・・?そこで今回は応募要綱の中に「年齢」とい う項目を入れてみましたぁ。いや、今回はプレステのソフト2本がメインだったんです が、テレビゲームで遊んでいるのは女子高生とか女子大生が多いのではないかという期 待がございまして。で、その「ワクワク分析結果」がまとまったので、ちょっとネタに してみようと思ったわけでございます。
 
 結論だけを述べると、応募総数が219人で、女性からの応募は70通でござい ました。約30%ですな。平均年齢は26.4歳、最年少が11歳、最年長が70歳と 、ロリコンから老女マニアまで、幅広いニーズに対応できる品揃えとなっております。 最多年齢層は28歳(10人)で、20歳から30歳くらいにほぼ集中しております。 思ったよりは若干高めでしたが、おじさんとっても嬉しい♪念願の女子高生らしきお人 からのメールは18歳の1通だけだったんですけどね。ちなみに男のほうは20代〜4 0代まで幅広く分散しており、平均年齢は女性より6〜7歳高そうな感じです。嬉しく ないから平均出したりしませんけどね。
 
 ということで、志摩子のお話。いったい志摩子はいつ頃から登場したのかと気に なったので、ちょっと過去のログを調べてみました。出所ははっきりしていて「桑名発 観光ガイド」のコーナーが最初です。このコーナー、最初のうちは桑名周辺の地味なス ポットを地味に紹介していたんですが、ちょっとパターンが変わってきたのが「いい旅 夢気分」のシリーズですね。これは最初、同名のテレビ番組で「伊勢志摩編」をやって いたので、それを見ながら書いたのが始まりです。これにヒントを得て、ではこの番組 が桑名に来たらどうなるか?というので書いたのが「いい旅夢気分・桑名編」のシリー ズ。これは今から考えてもなかなか秀逸なアイデアでしたな。で、このテの番組には中 年男性&ちょっぴり若目の女性という「あやしい関係のブルース」(Byデューク・ジ ョーダン)が必要だろうというので、そういう2人組が登場したわけです。この「ちょ っぴり若めの女性」には当初名前がなかったんですが、連載2回目に
 
> で、ディレクターは実は女のタレントとデキてたりするのだ。だから心の中で
> 「幸江ちゃん、ナイスつっこみ!」なんて思っているのだ。誰なんだよ、幸江。
 
という場面が登場し、ようやく「幸江」という名前であることが判明します。で、 連載3回目では
 
> 「あ、幸江ちゃん見てください。このマンホールの蓋。ここ桑名は…。」
> 「シラウオなんかもとれるんですよねっ。」
> この女、これしか言うことないんか!と思ったら、「白魚幸江」って名前だった んですね。
> 今、テキトーに思いついたんだけど。
 
ということで、彼女のフルネームが明らかになったわけです。つまりこの女、どう 考えても志摩子じゃないなぁ。キャラクター的にも「ほとんどただのアホ」といった感 じで、「大ボケだけど、実は聡明」という志摩子のキャラとは掛け離れております。
次作の「島田は暇だった」のシリーズになると、女は牧之原サナエに変わってます ね。男の名前はここでようやく「塩野サバ男」と命名されます。ということで、なかな か登場しないなぁ、志摩子。ということでこの話、あと2回ほどひっぱるつもりですの で、よろしくねっ♪
 
 @ ねえ、みんな。ちゃんとオカマさんしてるぅ?ジャズ界屈指のオカマさんと いえば、なんといってもチェットよねぇ。サバ子、チェットさんのオカマ歌って大好き なのぉ♪チェットといえば『イン・ニューヨーク』のジャケ絵が全然似てなかったこと で有名なんだけどぉ、ちょうどあのイラストと同じ頃に書いた『エンブレイサブル・ユ ー』というアルバムのジャケ絵が残っていたのぉ。なんか、今日はイラスト書くのが面 倒だなぁって気分だったから、ちょうどいいわっ。これ、つかっちゃおっと♪
 
 3分足らずで書けそうな絵ですな。なんか久しぶりに塩サバ・イラストの原点を 見たような気がします。昨日のファーマーも似てないのは全然似てないんだけど、丁寧 には書いてますからねぇ。さて、この『エンブレイサブル・ユー』というアルバム、輸 入盤を買ったから詳細はわからんのですが、おそらく録音当時には発表されずにしばら くオクラ入りになっていたアルバムではないかと。「Previously Unreleased Sessions 」なんて書いてありますからねぇ。最後の「トラベリン・ライト」以外は「previously unissued」である、とも書いてあります。「Previously」は「前もって」、「Unrelease d」は「封切られなかった」、「unissued」は「発行されなかった」という意味ですね 。こういう「オクラもの」のアルバムというのは、どうしてこれがオクラ入りになった のか充分に納得のいくものと、まったく納得いかないものの2つに大別することができ るんですが、このアルバムは「Heyカノジョぉ、俺と納豆食いに行かないかい?」の タイプですね。ギターとベースだけをバックに、淡々とオカマ・ヴォイスで歌いあげる 様は「もうひとつのチェット・ベイカー・シングス」と言いたいほど魅力的であります 。個人的には、一部ストリングスが入ってカッたるい『シングス・アンド・プレイズ』 よりも本作のほうがいい出来だと思います。じゃ、アタシと一緒に聴いてみようねっ♪
 
 1曲目、「ザ・ナイト・ウイ・コールド・イット・ア・デイ」。これよぉ、これ !これぞ「オカマの囁き」!愛を囁く時には、バックがごちゃごちゃうるさくないほう がいいのぉ。だからギターとベースだけのシンプルな伴奏がとってもGOODなのぉ♪ なんでもいいけどこの「囁く」という漢字、耳元に口を近づけて愛を囁いている感じが よく現れていて、あらためて中国人の偉大さを再認識させられますねぇ。あ〜ん、私も ジェームス・ディーン似のチェットに耳元で愛を囁いてもらいたいわ〜ん♪ストレート にテーマを歌いあげただけのヴォーカルなんですが、このシンプルさが秀逸ですね。『 チェット・ベイカー・シングス』好きの人ならメロメロの1曲です。2曲目はロリコン 歌謡曲の「リトル・ガール・ブルー」、日本名「幼な娘のユ・ウ・ウ・ツ」。12曲目 にも同じ曲が入っているんですが、そちらがヴォーカル版で2曲目がインスト版。トラ ンペットを吹かせれば「脳天気なマイルス」みたいなプレイを聴かせるチェットなんで すが、ここではマイルスとも一味違うバラードを聴かせてくれます。これまたストレー トにテーマを吹いているだけなんですが、それがまたよし。
 
 3曲目はアルバム・タイトルにもなっている「エンブレイサブル・ユー」。これ また、たまらん!こんな感じに耳元で囁かれちゃったりしたら、おかまならずとも思わ ず「抱・い・て♪」と言ってしまいますね。「ゼイ・オール・ラフド」はミディアム・ テンポの歌モノ。こういったテンポのチェットも粋ですね。短いトランペットのソロも 聴かれ、『〜シングス』を思わせる1曲です。
 
 残りスペースが少なくなって来たので、あとは何曲かピックアップしましょう。 トランペットでしみじみとテーマを吹く「ホワット・イズ・ゼア・トゥ・セイ」、よろ しい。アート・ファーマー的な味わいがありますね。これはインストです。ガス管みた いな名前のガス・カーンが詞を書いた「ホワイル・マイ・レディ・スリープ」はベッド の隣に寝ている彼女の耳元で囁きたい歌ですな。
続く「フォーゲットフル」というのもイイです。「降っても晴れても」と「グリー ン・ドルフィン〜」の有名2曲はまずまずの出来。「グリ・ドル」はかなりゆっくりし たテンポのインスト演奏です。「幼な娘」のヴォーカル版があって、ラストは「トラベ リン・ライト」。チェットはビリー・ホリデイに捧げた『ベイカーズ・ホリデイ』とい うアルバムでもこの曲を取り上げて歌っておりますね。ここでは淡々としたトランペッ トで歌いあげております。
 
 以上、覇気とかガッツとか石松とか、そういったものはみじんも感じられないア ルバムですが、オカマにそんなもの求めてもねぇ。ロンリーな夜にはこのテの軟弱モノ もよいものです。なお、ここでベースを弾いているのはロス・サバカスという、よく知 らないサバ系の人なんですが、あまり気にしてはいけません。キャンディ・キャンディ も歌ってましたね。
 
  サバカスなんてぇ、気にしないわっ♪
 
ということで、ではまた明日。


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