- 【アルバム名】
- ART (ARGO)
- 【リーダー名】
- ART FARMER (1960/9/21~23)
- 【パーソネル】
- ART FARMER (tp) TOMMY FLANAGAN (p) TOMMY WILLIAMS (b) ALBERT HEATH (ds)
- 【収 録 曲】
- SO BEATS MY HEART FOR YOU / GOODBYE,OLD GIRL / WHO CARES /
- OUT OF THE PAST / YOUNGER THAN SPRING TIME /
- THE BEAT THING FOR YOU IS ME / I'M A FOOL TO WANT YOU /
- THAT OLD DEVIL CALLED LOVE
- 【内 容】
- やあ、みんな。お正月にお年玉はもらったかい?お子様にとって年末年始という
のは、クリスマスのウフフ♪ナイト&お正月の“お代官さま帯くるくるごっこ”・・・
。いや、そんなお子様はいませんね。“お代官さま帯くるくるごっこ”というのは「志
摩子の秋(その3)」を参照してくださいね。お子様にとって年末年始というのはクリ
スマスのプレゼント&お正月のお年玉で、たいへん「ムフフ♪」な楽しいイベント目白
押し!という時期でございます。私は小学校高学年のクリスマスには学研の「メカモ」
とか「マイキット」というのを買ってもらいました。「〇年生の学習」と「科学」で育
った「学研」世代ですからねぇ。女子高生大好き少年、いやいや、科学大好き少年であ
った私は断然「科学派」でございました。特に付録が楽しみでしたね。中でも薬品を使
って簡単な「化学実験」をするような付録だと、もぉワクワク♪反対にあまり嬉しくな
かったのが「ザリガニ飼育セット(ただしザリガニはついていません)」の類い。僕っ
てザリガニとかケガニとかマツバガニとか、あんまり好きじゃなかったんだよね。昆虫
採集もあまりしなかったしぃ。コドモの頃から「まだ生きている系」には弱かったんだ
よねっ♪
-
- そういえば学研には「BOMB!」という雑誌もあって、そこには「パンツの穴
」などというたいへん不健全なコーナーがございまして、学習研究社ともあろうものが
「パンツの穴」とは何事だ!と、コドモ心にも激しい憤りを覚え、ワクワクしながら読
んだのを思い出します。「中〇コース」「高〇コース」の類いの「すけべな(←でも本
人は真剣な)質問コーナー」も楽しみでした。「パンツの穴」の前身みたいな「ムフフ
♪系投稿コーナー」というのもあったような。
-
- ある日、僕が昼間っから風呂で水浴びをしているとチャイムが鳴って、隣の家の小
学生の女の子の声が。僕はあわてて風呂場にあった桶で「前」を隠して玄関に出ると、
「きゃ〜っ!」という女の子の悲鳴が。よく見ると、その桶には「底」がなかったので
す・・・
-
- 「底のない桶を置いとくなよ!」と、高校生心にもツッコミ入れたくなるようなネ
タが載っていたのを覚えています。何に使うんだよ?底のないオケ。あと、「コンタク
トをしたままお風呂に入ったら落としてしまい、“密林地帯”に紛れこんでしまってた
いへん困った。」という女の子の投書もありました。こんなことを雑誌に投稿して、こ
の娘の将来はだいじょうぶだろうか?と、人事ながら心配になったのを覚えております
。きっと、立派な下仁田娘へと成長していったことでしょうなぁ。で、私が書きたかっ
たことはそういうことではなく、学研の「メカモ」と「マイキット」の話。も、どうで
もよくて、お年玉の話。塩通の「お正月だよ!お年玉」プレゼントの事務処理&抽選が
本日(1月17日)、無事に終了しましたので、その話を書こうとしていたら何故だか
「パンツの穴」の話になってしまいました。で、ちょっぴり気になったものだから「パ
ンツの穴」でサイト検索してみたら「パンツの穴はとっても女子高生と制服が好き!!
!!!」なんてのがヒットしましたが、そんなもの、僕にはまったく興味ないねっ。・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
-
- さ、プレゼントの話。塩通でプレゼント企画をするのはこれで4回目ですかね?
第1回目が塩通を開設してまもなくの頃に実施した「ブルーノートグッズ&ラスベガス
グッズ」のプレゼント。東芝EMIの「ブルーノート・クラブ」のクーポン集めてGE
Tしたジッポーライーター、腕時計、ネクタイピンと、塩サバ2号がラスベガスのコン
ピュータショーでかっぱらってきたバッジの類い(←しょうもない)のプレゼント。な
んの宣伝もしなかったので応募総数は7名くらいでしたけどね。この時、BNグッズ3
等賞の「肉体ピン」をGETしたのが関サバ師匠で、ラスベガスグッズを無投票で獲得
したのが真鯉鯛ナー長老。サミーさんは見事「きしめん賞」に輝きました。
- この頃からの長いお付き合いなんですよね、塩サバ3〜5号の皆様。で、見事に1
等賞の「BNロゴ入りジッポーライター」をGETしたのがハタチのギャル。いやこれ
はおじさんとしても「いい人」に当たったなぁ♪と思って喜んで賞品を発送したんです
が、それ以来、お礼のメールすらなし。おじさんは言いたい。
-
- ライター返せっ!
-
- ということで、「お年玉プレゼント」応募者の分析結果は明日発表しまぁす。
-
-
- @ さ、アート・ファーマーです。ファーマーといえば、日本のジャズファンの
間では「顔が水野晴朗に似ているおっさん」として知られております。フセイン大統領
にもちょっとだけ似てますねー。という持論を証明するために3人の顔を並べてみまし
たぁ。水野晴朗はともかく、フセちゃんには今ひとつねぇ・・・。というウフフ♪系読
者の意見を重視して、ファーマーちゃんにフセちゃん帽をかぶせ、軍服着せてみました
ぁ。これでかなり肉薄したんじゃないカナ?フセちゃん画像を探し出すのに手間取って
、これ作るのに総計1時間半もかかっちゃったのよぉ。やっぱ、「フセインもろ画像」
で検索したのがまずかったかなぁ?おかげで全精力を使い果たしちゃったので、あとは
テキトーに流しまちゃいましょう。ARGO盤の『アート』ですな。アート・ファーマ
ーやアート・ブレイキー、アート・ペッパーの「アート」という名前は何だかとっても
アートっぽくっていいですよね。ちょっぴり引っ越しセンター的な薫りもありますが。
トランペットのワンホーンのアルバムというのはそれほど多くなく、例えばリー・モー
ガンの場合だと『キャンディ』があるくらい。トランペッター全体を見まわしてもブル
ー・ミッチェルの『ブルース・ムーズ』とタイム盤の『ブッカー・リトル』あたりが思
いうかぶ程度です。サックス系のワンホーン作に比べると格段に数が少ないですよね。
そんななかで例外的にトランペット(フリューゲルホーンを含む)のワンホーンを多く
作っているのがアート・ファーマーです。中でもこの『アート』はいかにもアートらし
いアート作品に仕上がっていると言えるでしょう。トミフラのピアノもいいし、ファー
マーのリリカルさが最も発揮されるミディアム以下のテンポを中心にしたアルバム構成
も見事です。いやあ、今日の僕って何だか真面目だなぁ。
-
-
- 1曲目の「ソー・ビーツ・マイ・ハート・フォー・ユー」はアルバート・ヒース
のブラシをバックにベースのピチカートでテーマを弾くというアイデアが秀逸です。フ
ァーマーの登場と同時にアル・ヒースはスティックに持ちかえですな。ファーマーの「
知的プレイ」とトミフラの「たま転がしプレイ」がもぉたまらんっ!オトナのジャズが
ここにはございます。ファーマーのフレージングはかなりマイルス的ですよね。うん、
今日の僕って何だか真面目だなぁ。2曲目は「さよなら年寄り少女」というタイトルの
バラード。トミフラのたま転がしなイントロに続き、テーマを朗々と歌い上げるファー
マーがもぉたまらんっ!リリカル農民ここにあり!ですな。中音域プレイがファーマー
ならではです。3曲目の「フー・ケアズ」は、いわゆるひとつのブラウニーライクな歌
心が感じられるミディアムファストのハードバピッシュなナンバー。トニー・ウィリア
ムスじゃなくてトミー・ウィリアムスという人がベースを弾いているんですが、全編に
おいて活躍してますなぁ。やっぱりベースがいいと演奏が締まります。
-
- 4曲目の「アウト・オブ・ザ・パスト」はゴルソンの曲。それほど知られた曲で
はないと思いますが、スウィート・ビターな青春の味わい。ジャズテット仲間だけにゴ
ルソン・メロディとファーマーは相性ぴったりですな。続く「ヤンガー・ザン・スプリ
ングタイム」もスウィートらぶらぶな甘酸っぱいラズベリーの味わい。「ザ・ベスト・
シング・フォー・ユー・イズ・ミー」はミディアムファストのスインギーなナンバーで
す。で、7曲目が「私バカよね、トゥ・ウォント・ユー」。この曲を目当てにこのアル
バムを買ったという人も多いでしょう。切々としたファーマーらしいバラードプレイは
『ヒア・イズ〜』のリー・モーガンと並ぶ、この曲のベスト・ヴァージョンと言っても
いいでしょう。ラストの「年寄り悪魔うんぬん」はクロージングらしいくつろいだ演奏
でございます。
- 以上、聴けば聴くほど味の出る全8曲。都会派のレディにもお薦めしたい1枚であ
りました。ああ、なんか8ヶ月ぶりくらいにまともな解説だったような気がします。
-
| Previous |
| Up
| Next |