【アルバム名】
THE MAGNIFICENT (BLUE NOTE)
【リーダー名】
THAD JONES (1956/7/9)
【パーソネル】
THAD JONES (tp) BILLY MITCHELL (ts) BARRY HARRIS (p) PERCY HEATH (b)
MAX ROACH (ds)
【収 録 曲】
APRIL IN PARIS / BILLIE-DOO / IF I LOVE AGAIN / IF SOMEONE HAD TOLD ME /
THEDIA / I'VE GOT A CRUSH ON YOU / SOMETHING TO REMEMBER YOU BY
【内   容】
 「KUWANA YAKI-HAMAGURI NIGHT〜コゾクラな夜をあなたと」のご報告でぇす。
 
 去る平成10年12月30日、午後5時40分頃、私は桑名駅へと向かいました 。ケッタこいで行ったんですが、いやあ寒い寒い。伊吹おろしが吹き荒び、みぞれまじ りの今日この頃、駅に到着した時には鼻水ずびずば状態でございました。ずびずばずび ずばぁ〜、だばだうばうばしゃばだばだばだばぁ♪スキャットしてる場合ではございま せんね。桑名駅というのはJRの関西線と近鉄名古屋線が乗り入れているんですが、改 札は共通でJRの切符でも近鉄の切符でもどちらでも入れるというつくりになっており ます。私は、駅というのはそういうものである!と信じて疑わぬまま30歳になってし まいましたが、もしかしてこういうのは珍しいんですかね?で、その桑名駅。
 
  桑名の夜は暗かつた  蛙がコロコロ鳴いてゐた
  夜更けの駅には駅長が  綺麗な砂利を敷き詰めた
  プラットホームに只独り  ランプを持つて立つてゐた
 
  桑名の夜は暗かつた  蛙がコロコロ泣いてゐた
  焼蛤貝の桑名とは  此処のことかと思つたから
  駅長さんに訊ねたら  さうだと云つて笑つてた・・・
 
あ〜ん、中也らぶらぶ♪「蛙がゲロゲロないていた」じゃなかったんですねぇ。私 はてっきり酔っ払いのゲロゲロと蛙のゲロゲロをかけた作品だとばかり思っておりまし た。「蛙がコロコロ鳴いてゐた」かぁ。詩人やん中也!ちなみにこの詩は中原中也の遺 稿として知られております。友川かずきという人が『俺の裡で鳴り止まない詩』という アルバムで曲をつけて歌っているらしいし、中也関係のHPの「好きな詩アンケート」 では見事に1票を確保して20位にランクされておりました。ちなみに1位は「春日狂 想」(8票)で、有名な「汚れちまった悲しみに・・・」は6票で3位でございました 。これ、まだ受け付けているのかな?投票してみましょうか。え?中也の詩で好きなも のを5編選んでください?面倒くさいなぁ。えーと「桑名の駅」「桑名の駅」「桑名の 駅」「桑名の駅」「塩サバのおいしい頃」で、送信っと。あ、これ自動集計じゃないん ですね!ということは今のメール、ウェブマスターのところへ送られてしまったのか! よかったぁ、ハンドル名とメールアドレスを書かなくって。きっと「いたずらメール」 だと思われて、受けとったほうは嫌ぁな気分になったでしょうね。ゴメンね、中也好き のOLさん(26歳)!(←多分。)
 
 で、桑名の駅の「緑の窓口前に只独り、ペリカンを持つて立つてゐた」ところ、 やってまいりましたコゾクラ1号!いや初対面だからコゾクラさんがどんなお顔をされ ているのか知らないわけなんですが、「ペリカン封筒(A4サイズ)目指して一直線に 近づいて来たので、間違いないです。ペリカンde待ち合わせ、成功率100%!
 
 さて私は「KUWANA YAKI-HAMAGURI NIGHT」にふさわしく、駅前の「はまぐり食堂 」なんかどうか?とひそかに考えていたんですが、コゾクラさんにはコゾクラさんなり のプランがあるでしょうから、おまかせすることにしました。まず最初にタウンページ であたりをつけたらしいナントカという居酒屋(キャバレー花園裏)をチェックしてみ たんですが、いかにもアヤシゲでして・・・。結局、ニコ健サイトにふさわしく、パー クホテル(←いやらしくない健全なホテル)の中にある「白木屋」という居酒屋に入り ました。あ、コゾクラさんの写真を載せておきますね。ついでに「ほとんど詐欺やん! 著者近影」もUPしておきます。コゾクラ1号さまは「塩通の良心」の一翼を塩サバ5 号@真鯉鯛ナー長老と共に担っているだけのことはある立派なお人でございました。で 、私がコゾクラさんに聞きたかったことはただひとつ。
「お色気オフって何?」
なんか怪しいよなぁ、コゾクラさんとサミーさん。画然とした回答を得られること は出来ませんでしたが、茨城の落花生もらったからいいやぁ!さて、この席でコゾクラ さまから出された質問。
「塩サバなん号って、どうしたらもらえるの?」
いや、私も前々からコゾクラさんを「塩サバ11号」に認定してもいいのではない かと思っていたんですよぉ。掲示板の書き込み数は断然トップだし、さんま¥98時代 には「ラーメン紀行」の執筆まであるし、なにより「ほし芋」と「落花生」くれたしぃ 。しかし、吉祥寺のジョージ@コンサバさんも「11号」の座を狙っているらしいです 。ということで、今週の掲示板の課題。
 
「コゾクラ1号の塩サバ11号認定問題について」(100文字以内)
「コンサバさんはどうする?」(2文字以内)
 
2文字以内って「だめ」しか書けんやん!いや、コンサバさんには俳句の20句、 都々逸の10句、マイ・ピン子原稿の5個くらいは書いていただかないと・・・。とい うことで、焼き蛤はメニューになかったけど、桑名の夜は更けていったわけでございま した。
 
 @ さ、今週からトランペット編に戻ります。新春第1弾はサド・ジョーンズで ございまぁす。新年早々地味ですなぁ。サド・ジョーンズといえば、
 
  鞭ウチが 得意なあの娘は サド上手
 
という、そのまんまやん!という俳句があるんですが、もう少し「ワビあんどサビ 」が欲しいですよね。そこで1句。
 
  お年寄りに 座席をすすめる 「さあ、どぉじょ〜ん。ずー。」
 
最後の「ずー」が今ひとつよくわかりませんけどね。風邪ぎみだったのか?あるい はお茶をすすったのか?この親切な少年は今から動物園に行くところだった。という説 もありますね。ということで『ザ・マグニフィセント・サド・ジョーンズ』。ありきた りですねぇ。国技館にアリ来たりてアントニオ猪木と対戦。猪木の「ねぇ、うっふん♪ 攻撃」評判悪かったですねぇ。このアルバムはジャケットから「ハトのサド・ジョーン ズ」なんて呼ばれておりますが、サドの後ろに隠れているスカート女の話、どっかで書 いたような気がするんですが、気のせいでしょうか?いやこの女、なんか餌でも撒いて いるようなそぶりですので、リード・マイルスに頼まれた「ハト集め係」のサクラでは ないか?という話。ミュージカル「ショウ・ボート」の看板がかかっているあたりも「 やらせ」っぽいなぁ。で、このアルバム。なんといっても「パリの四月」が有名です。 あまりにも有名なので、どんな立派な演奏かとワクワクして聴いてみたら、意外にもだ ら〜っとした覇気の感じられない演奏だったので拍子抜けした覚えがあります。サドっ ていう激しそうな名前のわりに根性なしやん、こいつ!そんなわけで、このアルバム全 体にもあまりいい印象を持ってなかったんだけどぉ、なんかほかに書くネタもないしぃ 。で、しかたなく聴き直してみたわけなんだけどぉ、なんかこれはこれでこんな感じな のかなぁって。どっちかというと中間派的な「ほのぼのプレイ」が放置プレイよりも得 意なタイプみたいだしぃ。しみじみした歌心を味わってみましょう。そう考えるとなん とも暖かいトーンじゃ、あーりませんかぁ。ソロの冒頭に引用する「ポップ・ゴーズ・ ザ・ウィーゼル」が楽しいなっ♪
 
 と、無理にでもいいところを探し出すのが苦手なタイプの人は、2曲目と3曲目 もとばして「イフ・サムワン・ハッド・トールド・ミー」を聴きましょう。サドのバラ ード・プレイ、悪くないっす。私の持ってるCDには「アイブ・ガッド・ア・クラッシ ュ・オン・ユー」と「サムシング・トゥ・リメンバー・ユー・バイ」という2曲のバラ ードがおまけに入っているんですが、これもなかなかでございます。後者は録音日とメ ンバーが変わって、ケニー・バレルとのデュオ。サドのミュートはマイルスを思わせる ものがあります。それでもまだ「もっと覇気を!」という向きには5曲目の「シーディ ア」がベスト。サド作曲のハード・バピッシュな佳曲でございます。バリー・ハリスの ピアノのイントロが素晴らしいし、ローチの堅実なバッキングもいいし、ビリー・ミッ チェルのソロもブラウン=ローチのハロルド・ランドみたい。サドのペットもブラウニ ー・ライクです。そういえばこのアルバム、ブラウニーの事故死から20日後の演奏な んですよね。となればブラウニーも演奏してた「イフ・アイ・ラブ・アゲイン」で、し みじみ故人を偲びましょう。とまあ、めずらしく今日は綺麗にまとまりましたね。とい うことで、ではまた。


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