【アルバム名】
WHAT’S NEW (VERVE)
【リーダー名】
BILL EVANS (1969/1/30,2/3~5,3/11)
【パーソネル】
JEREMY STEIG (fl) BILL EVANS (p) EDDIE GOMEZ (b) MARTY MORRELL (ds)
【収 録 曲】
STRAIGHT NO CHASER / LOVER MAN / WHAT'S NEW / AUTUMN LEAVES /
TIME OUT FOR CHRIS / SPARTACUS LOVE THEME / SO WHAT
【内   容】
 さて本日は検尿ネタです。長崎?(←それはケンドー。)昨日の検○ネタに続い て今日は検尿。だって健康診断だったんだも〜ん♪(←かわいく「♪マーク」をつけて おけば何でも許させる、それがネットのいいところ。)さて月曜日の健康診断。9時半 頃に愛知県総合保険センターというところへ行って受付をすませ、10時からいよいよ 検査スタート。まずはお姉さんに「検○サンプル容器(2本入)」を進呈。なんせ「正 しくない座り方」によって採取してしまったものだから、わたくしの視線も自然と伏目 がちになってしまいます。ま、お姉さんの目をじっと見つめて
「俺の気持ちだ。受け取ってくれ!」
というのもヘンですしね。さて、贈呈式が終了すると、プログラム第1番が「採尿 」でございました。したくもないのに出せっていうんだもん、センセーったらもう・・ ・。そういえば塩サバ2号はその昔、小児科で尿検査をすることになった時、
「出ぇへん、出ぇへん。でもフルーツ牛乳飲んだら出るかも知れん!」
と言ってゴネて、ついに親からフルーツ牛乳をせしめることに成功したそうです。
「あれは俺の作戦勝ちやった。」
後々までこの話は彼の口から何度も自慢げに聞かされたものでありました。さてそ の愛と野望と権謀術数渦巻く採尿検査。9時30分に受付をすませた時点から「やばい かな〜?」とは思っておりました。尿意ゼロ。位置について、尿意ドン!なんていう苦 しまぎれのネタを考えたりしてみましたが、事態は依然として改善に向かいません。思 わず係のお姉さんに
「出ぇへん、出ぇへん。でもフルーツ牛乳飲んだら出るかも知れん!」
と涙目で訴えてみようかとも思いましたが、すんでのところで思いとどまりました 。30歳の「デケる男」のとる行動としては、ちょっぴりオトナゲないですもんね。大 人だったらやっぱコーヒー牛乳やん!みたいな。(ちなみに前日の午後9時以降は一切 の食べ物、飲み物、お茶、水の摂取は禁止。)結果、なんとか苦心の末に規定量の約7 0%を確保することができ、もうそれ以上は勘弁してもらうことにして指定のコップ置 き場にこっそりと置いてまいりました。検尿は量が少なくて、検○は座り方が正しくな い。ゴメンね、デキの悪い患者で・・・。
 
 続いて尿酸をたっぷり含んだヘルシーな血を抜かれてから、更衣室で「検査服」 というのに着替えます。麻原ショーコー尊師が愛用しておられる服を簡略化したような ものでございますな。これを着用しての次なるメニューは「心電図測定、軽い運動付き 」。測定器をぺたぺたとつけられてベッドの上にしばらく寝ていたんですが、私の心電 図を測定していた看護婦さんの様子がどうもおかしい。うしろのほうに何人か集まって 、小さな声でなにやら相談しているのであります。よく耳を澄ますと「おかしい」とか 「とまった!」とかいう声が!測定器の調子が悪いらしいんだけど、あまり嬉しいもの ではございませぬ。なんとか測定が完了して、今度は「軽い運動」のお時間です。運動 の前後で心電図の変化を調べるというわけなんですね。この軽い運動というのが階段を 昇ったり降りたりする、いわゆる「踏台昇降運動」みたいなの。これ専用の階段が4つ ほど作ってあって、おじさん、おばさん、ごく希には若いお姉さん(顔はかわいいけど 、性格めっちゃきついOLさんもいました)が、「ショーコー服着て踏台ショーコー」 するという、そういう仕組みになっているわけなのでありました。
 
 ではここで、唐突ながら次の文章を読んでください。18歳未満の人は「ここ」 から立ち去ってくださいね。
 
> 英之に誘われるように薄暗い部屋に入ると、沙弥加はベッドの上に横になった。 英之は沙弥加の体にローションを塗ると、色々な体位を強要して
> 各部を探るように器具をすべらせるのであった。英之はその一部始終をカメラで 映し、医者のような冷たい視線でじっと観察を続けるのであった。
 
いや、医者のような冷たい視線でじっと観察を続ける英之というのは医者でありま して、何をしているのかというと「超音波エコー検査」なのでございました。
 
本日の発見:エコーは楽しい。
 
 @ いやあ健全でしたねぇ、今日の塩通。さて、エバンスの『ホワッツ・ニュー 』。わたくしは最初、このアルバムのことをたいへん誤解しておりました。白人のフル ート奏者入りぃ?「ラバーマン」に「ホワッッツ・ニュー」に「枯葉」ぁ?こんなもん 「ベタ甘」やん。イージー・リスニングやん。ジャケットのエバンスはオールバックや し、フルートのおっさんは髪の毛ぼさぼさやし・・・。ところがこの「ぼさぼさ」のお っさん、ジェレミー・スタイグというフルート吹きは「ただ者」ではなかったんですね ー。聴いてみて、まず思ったのが「ローランド・カークみたいやん!」音楽のキャリア も半端ではなくて、「6歳の時にたて笛を持った」だって。すごいなあ。僕がたて笛を 持ったのは、たしか8歳ぐらいではなかったかと。さて1曲目。「ストレート・ノー・ チェイサー」。ジャズ・ファンなら誰しも、一度は酒場で言いたくなりますよねぇ、こ の台詞。スタイグのスリリングなフルートに触発されて、エバンスのピアノもいつにな く熱いっす。ゴメスのベースも絡んできますな。とってもインタープレイだと思います 。次、「ラバーマン」。好きなんっすよねー、この曲。もう、アルトで吹いて、吹き終 わった途端にぶっ倒れて昏睡し、病院に担ぎ込まれてカマリロ病院でリラックスしてみ たいくらい。吹けませんけどね、アルト。8歳でたて笛を持ち、10歳でピアニカに転 向し、以来、音楽会では主にパーカッションを担当していたクチですので。トライアン グルとかタンバリンとか。あと「すず」とか。いかにもエバンスらしいイントロで始ま り、スタイグがビブラートを効かせて叙情的にテーマを吹奏いたします。そのままフル ートのソロへ。時折聴かれる、かすれたようなフリーキーなトーンが僕のナイーブなハ ートを直撃してやみません。やるなぁ、このぼさぼさ頭!
 
 3曲目「ホワッツ・ニュー」。好きなんですよね、この曲も。いかにもエバンス らしいイントロで始まり、スタイグがビブラートを効かせて叙情的に以下同文。ここで はエディ米酢のベースも活躍いたします。4曲目「枯葉」。この「日本人好みのメロデ ィ3連発」で、インド人である僕のハートもトキメキあるネ。と、インド人の青年、カ レー・タベルンダ君(27歳)は後でそっと耳打ちしてくれたものです。懐かしいなあ 、カルカッタで過ごした3年間。ミディアム・ファストで演奏される「枯葉」は、ゴメ ス、エヴァンス、スタイグの力強く、イマジネイション溢れるインプロヴィゼーション が聴きものである、と佐藤秀樹先生もおっしゃっております。『ポートレイト・イン・ ジャズ』とはまた一味違う「野性的枯葉」の名演でございます。5曲目の「タイム・ア ウト・フォー・クリス」はこのアルバムで唯一のエバンスのオリジナル。スロー・ブル ースといった感じの曲ですね。まあまあやん。といった感じの演奏で、特に書くことは 思いつきません。次、「スパルタ化す、戸塚ヨットスクールかい!「スパルタカス〜愛 のテーマ」。あ、ソロの後半、ずいぶん盛り上がってきましたね。いや「タイム・アウ ト・フォー・クリス」がまだ流れているんですけど。この曲のスタイグの吹きっぷりは 、とってもローランド・カークだと思います。さて、スパルタ化す。この曲も好きなん ですよねー。愛を感じますよねぇ、だって「愛のテーマ」なんだもん。フルートで聴く 「愛」も、これまた格別です。ブリッジの部分に聴かれるエバンスの耽美的ソロもマニ アにはたまらないっす。フルートとピアノが激しく絡んで、ああ素晴らしきかな、オト ナの愛!
 
 ラストを飾るのは「ソー・ホワット」。フリー・ジャズ風の前奏に続いて、ベー スとフルートのコール&レスポンスでテーマが演奏されます。全体的になかなか力強い 「それがどーした」になっております。以上。「やさしいだけじゃ物足りないの。」と いう人にもお薦めの、とっても元気なエバンスが聴ける1枚なのでありました。


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