- 【アルバム名】
- SWEET LOVE,BITTER (IMPULSE)
- 【リーダー名】
- MAL WALDRON (1966)
- 【パーソネル】
- DAVE BURNS (tp) GEORGE COLEMAN (as) CHARLES DAVIS (ts) MAL WALDRON (p)
- GEORGE DUVIVIER (b) RICHARD DAVIS (b) ALFRED DREARES (ds)
- 【収 録 曲】
- LOSER'S LAMENT / DELLA / HILLARY / ESPRESSO TIME / KEEL / SMOKIN' /
- DELLA'S DREAM / THE SEARCH / CANDY'S RIDE / "BREAD" / EAGLE FLIPS OUT /
- BRINDLE'S PLACE / SLEEP BABY SLEEP
- 【内 容】
- 昨日に引き続きまして、小学校の卒業文集「思い出」より、小学生時代の思い出
について考えてみましょう。個人的には小学校時代で最大のビッグイベントといえば、
やはり家が燃えたことでありましょう。なかなか燃やそうと思っても燃えませんもんね
ぇ、家は。いや、私が火をつけたわけではありませんよ。隣の空き家から出火したんで
すけどね。当時は「屋根にのっかっていた透明の塩ビ板がレンズの役目をして、それが
原因でどうたらこうたら。」という説が有力であったように記憶しております。あとは
「漏電説」ね。ところが数年前、ばあちゃんの葬式で親戚が集まった時、イトコ(同じ
小学校に通っていた)は何だか全然ちがう「稲葉家の出火原因」について、「・・・と
いう噂やったでぇ。」てな感じで語っておりました。どういうのだか忘れちゃいました
が、本人達の知らないところでみんな勝手な噂をたてていた、という事実が10数年ぶ
りに明らかになったわけであります。「通りがかりの人が火ぃつけた。」だったかなぁ
。それはそうと、卒業文集「思い出」。私の作文を読むと、火事のことには一言も触れ
ず、脳天気に「修学旅行の思い出」なんぞを語っております。我ながらなんてセンスの
ない!他のコドモの作文も、所詮は小学生が自ら「ボールペン原紙」(←懐かしいなぁ
、あの独特の臭い。)に書いたものだから、誤字脱字ドント・ウォーリーの、とっても
ヒップな文体となっております。
-
- > そこでは、はじめ、いくところはてっきんのつりばしで、できたので、あまりこ
わくなかった、
- > けれど、ずっと歩いていくと、木でできた。つりばしがあったので、二人がとう
ると、つりばしが
- > よくゆれるので、こわかったでした。
-
- いいなぁ、「こわかったでした。」まさかイトウ君も、これを書いた18年後に自
分が書いた作文がHPで「さらしもの」にされ、大恥をかくとは思ってもみなかったこ
とでしょう。この年代のオトコって、はっきり言ってアホですよね。同い年の女の子に
比べ、精神年齢で約2歳くらいは「まだまだコドモねぇ。」であります。上の文章と
次のヨシオカちゃんの作風を比較してみてください。
-
- > さくらの花がさき乱れる中を、母に連れられて初めて来た、日進小学校。
-
- なんて優等生!誤字では「七夕集会」が「夕七集会」になっていたり、「陸上記録
会」が「陸上記緑会」になっていたり。それは陸上きみどり会やん!あ、放課後が「放
火後」になってるぞ。アンタかい、火ぃつけたのは!というのはウソで、本当は「放下
後」となっておりました。盛り上げるためや、多少のヤラセは気にするな!
-
- では最後に「20年後の私」。みんな、どんな夢を持っていたのかなぁ?
-
- 清孝くん:たこやきや
- 司くん :空手家
- 大龍くん:クンフーの・・・(意味不明)
- ここらあたりが夢のある職業であると言えるのではないでしょうか。18年後の現
在、きよたか君、ちゃんとたこやき屋やってるかなぁ?さて、気になるのが「うんこボ
ーイ」こと健吾くんの将来。彼は20年後にどんな夢を抱いていたのでしょう。
-
- 健吾くん:自えいたい
-
- あっ、やっぱりヤケになっているぅ!
-
- @ さて本日はマル・ウォルドロンの『スウィート・ラブ,ビター』。甘くて苦
い恋。正露丸糖衣のようなLOVE。その昔、コドモだった私は糖衣錠をなめて楽しん
でおりました。ところがその甘くておいしかった薬は、しばらくすると一瞬にして「む
っちゃ苦い薬」になってしまい、私はひどく裏切られた気持ちになったものです。幼児
に「世の中、そんな甘いものではない。」ということをカラダで覚えこませるには、糖
衣錠をなめさせるのがイチバンです。さてその甘くて苦い恋。この『スウィート・ラブ
,ビター』というアルバムは同名映画のオリジナル・サウンド・トラックであります。
この映画はジャズ・ミュージシャンが主要人物の1人として描かれているらしく、その
スコアもマル・ウォルドロンが担当しております。映画のサントラにジャズが用いられ
た例としてはMJQの『大運河』、JMの『危険な関係』、マイルスの『死刑台のエレ
ベータ』などがございます。このうち、「しけベータ」は何年か前に教育テレビで放送
しておりましたので見ておりました。いかったなぁ、ジャンヌ・モローとマイルスのミ
ュート。バルネ・ウィランも入ってるんですよね。その有名なマイルス盤と比べ、こっ
ちのマルちゃんのほうは映画、サントラともまったくの無名。日本では公開もされなか
ったようです。ちなみにCDのライナーによればこの映画、次のような内容であるそう
です。
-
- (主な登場人物)
- リッチー・“イーグル”・ストーカー:黒人サックス奏者
- デヴィット・“パシリ”・ヒラリー:英語教師をやっている白人青年
- キラー:“イーグル”の友人で後援者
- デラ:白人女性
-
- (ストーリー)
- ストーカーであるストーカー(黒人サックス奏者)が白人女性デラ(名古屋出身)
をしつこく追い回したところ、怒ったデラはストーカーに対して、「でらうっとぉしい
でかんわー。」と言った。
-
- 「でらうっとぉしい」は標準語に直すと「どえりゃあ、うっとぉしい」ですね。名
古屋地区限定ビール「でらうま」の「でら」です。名古屋にある缶ジュースを100円
〜60円ぐらいで販売している自動販売機には青いボディに白いペンキで、大きな字で
「でら安」なんて書いてあります。「どえりゃあ」は主に尾張地方で用いられ、三河地
域では通常「どえれぇ」が使用されますね。というようなストーリーの映画でないこと
だけは確かです。
-
- 映画のサントラという性格上、純粋にジャズとして聴くにはちょっと、といった
感じの短い演奏が多く、どちらかといえばマルちゃんの書いたメロディとジャズ的なム
ードを味わう、と言ったところでしょう。中では冒頭の「ルーザーズ・ラメント」(ス
ウィート・ラブ,ビターのテーマ)が演奏時間も長く、立派なジャズ演奏としても楽し
めます。ジョージ・コールマンのアルトがリードして、それにトランペットとテナーが
ハーモニーを付ける感じで演奏されるテーマは、ちょっと「レフト・アローン」に似た
感じのいかにもマルらしい哀愁メロディであります。デイブ・バーンズのソロも聴けま
す。2曲目の「デラ」も哀感を帯びた曲調で、ジョージ・コールマンのアルトの短いソ
ロもあります。テナーで新主流派風の演奏させると一本調子な感じもするコールマンで
すが、アルトを吹けばもろパーカー直系で、けれん味のない伸びやかな吹きっぷりは悪
くないです。5曲目の「キール」はゴルソン・ハーモニー風のバラード。デイブ・バー
ンズのミュートはリー・モーガン風の味わいであります。6曲目の「スモーキン」はバ
ップ風の演奏で、コールマンの「パーカー的」ソロが満喫できます。マルのピアノを聴
くならトリオで演奏される「デラの夢」(略して「でらゆめ」)が一番。ワルツタイム
の哀愁曲で、モールス信号風のマル・ソロが楽しめます。同じくトリオ演奏の「キャン
ディズ・ライド」は『レフト・アローン』B面の「マイナー・パルゼイション」を思わ
せるナンバー。以上、ジャズとして聴くならこんなところですかねぇ。全13曲、マル
ちゃんの書く曲はどれも「さすが」という感じです。だてに日本のライブハウスで「友
情。丸。」なんて書いてるワケじゃないですねぇ。もしマルちゃんが日進小学校の体育
館へライブに来たとしたら、このジャケ・イラストに「塩サバ丸男」ってサインしても
らうんだい!
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