【アルバム名】
MR.SOUL (PRESTIGE)
【リーダー名】
JOHN WRIGHT (1962/4/10)
【パーソネル】
JOHN WRIGHT (p) WENELL MARSHALL (b) WALTER PERKINS JR. (ds)
【収 録 曲】
OUR WALTZ / BLUE PRELUDE / WHAT'S NEW / EVERYTING'S GONNA WORK OUT FINE /
MR.SOUL / SHAKE / STRUT /NOW HANG IN THERE
【内   容】
 ペリカン徹底追跡リポートでぇす。昨日(10月25日)、桑名ペリカンセンタ ーから発送された昆布青年宛の「蕎麦」(以下「昆」と略記)と、ごんあじ様宛のワイ ン(以下「鯵」)。これらの荷物はいかにして人様のお宅へと配達されていくのであり ましょうか。ペリカン便ホームページの「配達情況」を逐次モニターすることにより、 日本の流通業界の暗部に鋭く迫ってみたいと思います。
 
25日21時30分:昆「配達担当店ヘ輸送中です。」
       鯵「配達担当店ヘ輸送中です。」
 
うん、私が「桑名ペリカンセンター」へ持ちこんだ荷物は、無事トラックに乗せら れて運搬中のようでありますな。いや、なんとなく怪しかったんですよねぇ、桑名ペリ カンセンター(以下「桑ペリ」と略記)。ボロい倉庫のような建物の片すみにプレハブ 小屋を建てて営業してるんですが、いつもここで料金を払うと店のおばちゃん、もしく は店の兄ちゃんは自分の鞄、もしくはズボンのポケットから財布を取り出して、そこか らお釣りを払ってくれるんですよねぇ。大丈夫なのか?ここの経理部門。で、この日は まず午前11時45分頃に、あらかじめ買い置きしてあったペリカンバック(封筒タイ プ)に蕎麦とベビースターわさびそばを詰め、昆布青年の名前を書いた送り状を貼りつ けて桑ペリへ持っていき、店のお兄さんに「お願いしまぁす。」と明るくお願いをした 、というコトの次第であります。ちなみにコンビニとか酒屋とか八百屋とかクリーニン グ屋とかの「ペリカン便取次店」ではなく、直接「ペリセン」へ持ち込むと運賃が10 0円引きになります。お兄さんが送り状にハンコを押している間、ちらっと店の隅の棚 を見てみると、おお、なんということだ!噂どおり「手提げ式のペリカンバッグ」は、 すっかり新デザインになっておりました。無念。ついでに「ワイン送るパックあります かぁ?」と尋ねてみると、お兄さんは「はいはい。ありますよぉ。」と明るい返事で倉 庫のほうへ小走りに去って行き、そのまま行方不明になっちゃいました。「はいはい。 」と明るく返事をしたのはいいものの、いざ倉庫へ行ってみると「ワインパック」はな く、泣きながら首を吊ってしまったのではないか、と思って心配していると、5分ほど してようやく姿を現しました。目は泣きはらしたように赤く、首にはうっすらとロープ の跡が・・・ということもなく、お兄さんは無事に「ワインパックらしきもの」を発見 した模様です。しかしよく見てみるとると「それは一升ビン入れるやつやろ!」だった のですが(ワイン用より大きい)、「おいくらですか?」と聞くと(定価180円)、 「サービスします!」ということだったので、文句も言わずにありがたく戴いてまいり ました。
 
 家に戻り、ごんあじ様向けのワインをパッケージングして(やはり大きい。)1 3時前に再び桑ペリへ。すると店の兄ちゃん、駐車場に段ボールをひいてお昼寝中。ヤ ル気あんのか!(後から考えると昼休み時間でしたが。)車の音に気づいてお目覚めの お兄さんに「これもお願いねっ。」と明るくお願いしたお荷物、そんなわけで若干の不 安はあったのですが、無事その夜にはトラックで運ばれていったようです。めでたいで す。
 
 翌日、掲示板をチェックすると、太刀魚1号さまと昆布青年が「ペリカン追跡」 をした模様ですな。なんて暇な!私も会社に到着して、まず最初に追跡調査情況をチェ ックしてみました。
 
26日 8時30分:昆「配達担当店ヘ輸送中です。」
       鯵「配達担当店ヘ輸送中です。」
       (25日22時現在)
 
25日の22時は現在ちゃうわい!結局、26日の10時30分には昆布青年のお 宅に配達されたようで、今ひとつ情況を把握しきれない「配達情況」でありました。ち なみに今(26日17時)チェックしてみたら
 
> 1998/10/25/09:55配達中です。(14時現在の情況)
 
だそうです。「鯵」はいまだ「配達担当店ヘ輸送中」。遠いなぁ、長崎。
 
 @ さ、今日はジョン・ライト。あんまりよくわからん人です。塩通に登場する のは2回目ですね。前回は『ナイス・ン・テイスティ』というアルバムでした。確かそ の時にも書いたような気がするんですが、彼のデビューアルバム『サウス・サイド・ソ ウル』のジャケットはちょっぴりジミー大西ですな。いや、これ以外に書くネタがない んだもん、ジョン・ライト。飛行機を発明した?それはライト兄弟。ほら、無理にボケ てもたいして面白くないしぃ。ま、いつものことですけどね。デビュー作がかなり「コ テコテのブルースやん。」という感じの作風だったため、個人的にはソウル派というイ メージが強かったです。そんでもってアルバムのタイトルが『ミスター・ソウル』。我 が意を得たり!という感じですね。川俣くんが『軍司』というアルバムを作ったような もんです。いやあ、我ながらなんて適切でない例え!
 
 さて1曲目。デヴィット・ローズ作の「アワ・ワルツ」。おっと、横浜勝ちまし たな。ま、どうでもいいですけどね。阪神の来年の監督は野村だしぃ。嬉しいな、嬉し いなったら嬉しいな。(←ヤケ。)さ、1曲目です。おっと、意表をついていきなり無 伴奏のバラードで来ましたかぁ。途中からドラムが入ってミディアムテンポになります が、可憐なワルツタイムがとってもスイートハニー!人は顔と第一印象だけで判断して はいけませんね。コロコロと転がるようなタッチでライト君、珠玉のソロを聴かせてく れます。エンディングのパートでは何を血迷ったのか、「深窓のお嬢様、アンニュイな 昼さがり」風フレーズを連発。ロリンズの「ヴァルス・ホット」(日本名「熱いワルツ 」)のメロディも飛び出し、気分はすっかり芦屋3丁目。恐るべし、ジョン・ライト! 2曲目、「ブルー・プレリュード」。これまたブルージーな中にもキュートなごんあじ 風のタッチが散見され、気分はすっかり長崎・鯖くさらかし岩。いわゆるパウエル直系 ではなくて、リチャード・ワイアンズ。あのあたりの感じです。悪くないなぁ、ジョン ・ライト。そして3曲目、いかにも日本人好みのバラード、「ホワッツ・ニュー」。装 飾音を最小限にとどめ、「間」を最大限いかした切々とした弾きっぷりに、わたくし思 わず貰い泣き。人間、顔じゃないんだなぁ。4曲目、「エブリシング・ゴナ・ワーク・ アウト・ファイン」。楽しいなあ、この曲。嫌なこと全部忘れて〜さあ飛び出そうよ、 オヨヨヨヨヨヨ!なんて歌詞をつけて思わず歌って踊りたくなります。ちょっぴりゴス ペル・ライクなソウルな味付けもジョン・ライトらしくっていいです。
 
 と、ここまで意外にロマンチックでオヨヨヨなプレイを聴かせてくれていたライ トですが、レコードでいうところのB面になると、すっかり元のライトに戻ります。5 曲目のアルバム・タイトル「ミスター・ソウル」はこのアルバムのプロデューサである エズモンド・エドワーズの曲。タイトルそのまんまのディープでアーシーでコテコテな 演奏は、もたれ気味の胃腸にはちょっぴりヘビー。レッド・ガーランドを土の中に埋め て人柱にしたような感じの演奏であります。ウェンデル・マーシャルのベースもどろど ろです。ここから残り3曲はすべてライトのオリジナル。「シェイク」はアップテンポ のブルース。テンポが速いだけ、さっきの曲よりはラクです。本人も「わし、やっぱり こういう曲のほうが性にあうねん。」という感じで、ノリにノッた演奏を聴かせてくだ さいます。「これぞブルースのエンディング」という感じの終わり方も、まあコレしか ないでしょうな。「ストラット」はファンキーなムードもある、なかなかの佳曲ですね 。ウォルター・パーキンスの叩き出すリズムパターンも面白いです。ライトのソロもお いしいフレーズてんこもり。個人的にとってもお薦めしたい1曲でありました。ラスト の「ノー・ハング・イン・ゼア」はディープなブルース。「やっぱ、シメはブルースや んん。」というジョン・ライトのこだわりなんでしょう。ま、こんなもんでしょう。ラ イトらしいといえば、らしい演奏ですね。以上全8曲、なかなかバラエティにとんだ演 奏内容で、なかなかよかったのではないかと思います。ところで、どうなったかなぁ? ペリカン。
 
「鯵」:配達担当店へ輸送中
「昆」:配達中
(26日18時現在)
 
いつまで配達してる!


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