【アルバム名】
BORN TO BE BLUE (RIVERSIDE)
【リーダー名】
BOBBY TIMMONS (1963/9)
【パーソネル】
BOBBY TIMMONS (p) SAM JONES (b) RON CARTER (b) CONNIE KAY (ds)
【収 録 曲】
BORN TO BE BLUE / MALICE TOWARDS NONE /
SOMETIMES I FEEL LIKE A MOTHERLESS CHILD / KNOW NOT ONE / THE SIT-IN /
NAMELY YOU / OFTEN ANNIE
【内   容】
 みんな、昆布青年の「ヴァイブにおける3大テーゼ(その3)」、読んだかい? まだだったらそっちのほうを先に読んでね。(ちゃんとアップされているのか?最近塩 サバ2号、サボリがちだし。)実はこの作品の掲載に関し、昆布青年から「ツッコミ禁 止令」が出されております。もう、昆布さんったらイジワルなんだからぁ。「好きな人 ほどいじめたくなる。」という心理なんでしょうか?そんなわけで、本編で駄目ならこ のコーナーでツッコミ入れてやるぅ。その前に昆布青年からこんなメールも届いており ますね。
 
> ところで、都都逸、週明けくらいに大ブレイクの気配ですね(それともこの週末 、台風で水入りとなって終息か?)。
> 太刀魚1号さんが書いているように、都都逸といえばやはり粋な大人の芸事なん ですかね。わたしが都都逸ときいて
> 思い浮かぶのは次の名作です。週末の賑やかしにとはいえ、掲示板に書くのは、 健全な青年として、さすがにちょっとぉ、
> という感じなので(←いまさらカマトトぶってんじゃねぇ!)、太刀魚さん他、 みなさんへの告知はさばさんの方からどうぞ
> (ヒップな中年、関サバ師匠ならとっくにご存知なのでは)。
>
> 後家という字は 後ろの家よ
> 前の空き家を わしに貸せ
>
> うーん、日本の伝統文化は奥が深いなあ。
 
だそうです。昆布青年、みんなに告知しといたよ。で、「ヴァイブ論」で私が一言 いいたいのはこの部分です。
 
> 今日は会社のきれいどころOLさんたちと一緒にお昼を食べる約束しちゃった♪ ラッキー。よーし、洒落た会話で
> ポイント稼ぐぞぉ、というときの話題になるようなことはまずありません。(中 略)
> で、同期のヒラマツくんが受付のナカジマちゃんとイイ感じで盛り上がっている のを横目に、一人孤独なイナバくん
> (技術課勤務30歳独身)、寂しくうつむきながらちくわの磯部揚げを齧る、と いう状況に陥りますね、きっと。
 
えーとですね、うちの「OLさん達」は全員が弁当持ちでありまして、おじさん連 中は外へ食べに行くと。こういう構図になっております。そういえば名古屋って、外へ 昼飯を食べにいっても店でOLさん(関サバ師匠あたりだとBGでしょうか?)を見か けることって、ほとんどないですねぇ。割合でいうとオッサン「9」に対してOL「1 」という、ほとんど軍事評論家・江畑謙介のヘアスタイル状態。東京とか大阪とか横浜 とかではどうなんでしょう?
 
今週の掲示板テーマ:あなたは昼食をどうしてますか?外食の場合、その男女比は いかほど?
 
えーと、うちの場合はですね、男性サラリーマンがヤリイカで、OLがスルメイカ ではないかと。どういう「いかほど」なんだよ!ちなみに昆布さんの原稿に出てくる「 イナバくん」というのはあくまでも想像上の人物で、本物のイナバくんが「ちくわの磯 部揚げ」を食べる場合、それはそれは「心から沸き上がるシヤワセを必死で噛み殺そう としている。」という形相でいただいております。だって「ちくわの磯部揚げ」、おい しいんだも〜ん♪ そこでふと沸き起こった、
 
今週の疑問:もしかして「ちくわの磯部揚げ」がメニューにあるようなところにO Lはこない?
 
さあ全国とオフィスレディ&ビジネスガールの諸君、ちくわ食べよう!
 
 @ んでもって今日はボビー・ティモンズの『ボーン・トゥ・ビー・ブルー』。 ティモンズはこのコーナーの「ピアニスト2順目」でも既に紹介済みなんだけど、例の 昆布青さんの原稿にもこのアルバムの話が出てきましたよね。そんなわけで特別扱いで ぇす。昆布青さんも言っていたとおり、このアルバムはリバーサイドのティモンズのリ ーダー作の中でもかなり地味な部類に入ります。一般的な地名共、死んでしまえぃ。地 名を殺してどうすんだよ。一般的な知名度も今ひとつといったところ。何故かというと 「ティモンズ=真っ黒け=ファンキーの固まり=藤原は鎌足」という構図からもっとも かけ離れた作風だからなんですね。ま、とにかく聴いてみましょう。
 
 1曲目、タイトル曲の「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」。その前に日本シリーズ が気になるので、ちょっと見てみましょう。あれ?阪神出てへんやん。なんでや?最下 位だったからか?ヨコハマが3−0ですね。西武、さっぱりですね。ま、どーでもいい や。1曲目。ミディアム・スローくらいのテンポで演奏される「生まれながらにしてブ ルー」。魚ヘンにブルーと書いて鯖ですね。ということを感じさせる渋い仕上がり。ジ ャケットが醸しだすムードとよくマッチしています。いつもの「ファンキーまる出し」 が影をひそめ、ティモくんもオトナになったなあ。パンツなんかも「まる出し」よりも 、ちらっと見える程度のほうがイイですもんね。でもちょっぴり物足りない感じもなき にしもあらずです。次、「マリス・トワーズ・ノン」。これもミディアム・スローの落 ち着いた演奏。「抑圧された黒の美学」と言った感じです。サム・ジョーンズのベース 、やっぱりいいなあ。昆布青年の言うとおり、コニー系のドラムもタイトに決まってま す。ソロ後半にはティモちゃんらしい盛り上がりも見られ、まずまずではないでしょう か。3曲目、「時には母のない子のように」。これまた、じっくり聴かせるタイプの演 奏。渋いぜ。渋すぎるぜ。渋すぎてあんまり書くことがなく、思ったほど原稿が進まな いぜ。4曲目からの展開に期待しましょう。
 
 4曲目、ここで初めてティモンズのオリジナル登場。「ノウ・ノット・ワン」。 うん、ようやく「らしく」なってきましたねー。ちょっと8ビートっぽいルーズな感じ もありますが、あまり深く追及するのはよしましょう。ウンチクを傾けるには「まだま だ実は好きだらぁ、毛。」だし。好きだらぁ、というのは三河弁ですね。ちなみに「毛 」は「け」じゃなくて「毛沢東」のことです。まだまだ三河人には毛沢東ファンがいる んだなぁ。という素朴な感心を歌に込めてみました。途中でベースソロも聴けます。や っぱりいいなあ、サム・ジョーンズ。このセッションのベースはロン・カーターですけ どね。うん、思ったほど話題が盛り上がらなかったな。今日の僕ってちょっぴりブルー だから。次の曲に期待しましょう。5曲目、「ザ・シット・イン」。林家こぶ青くんも
 
> とりあえずティモンズ作の「The Sit‐In」「Often Annie」の二曲を聴いてみま しょう。うーん、ディープ。
> ティモンズとサム・ジョーンズの組合わせって、やっぱりたまらんよなあ。あ、 コニー君のブラッシュ&シンバル
> ワークもなかなか立派なもんです。お聴きのがしなく。
 
と言っております。どれどれ。おっと、ここに来て「ティモンズ節」全開ばりばり !確かにコニー君のシンバルワーク、なかなかですね。で、やっぱりサム・ジョーンズ のベース、いいですねー。これでタイコがフィリー・ジョーだじょー、だったら言うこ となしですねー。なんて言ったらコニーくんの立場ないですねー。6曲目は「ネイムリ ー・ユー」ですね。まあまあですね。ラストは再びティモンズのオリジナル、「オーフ ン・アニー」。「コテコテ真っ黒」を期待したら、なんじゃこの渋さはコウ。光栄のゲ ームをよくプロデュースしてますよね、シブサワ・コウ。ピアノの無伴奏ソロで始まり 、そこにサム・ジョーンズのベースが黒く、暗くカラみます。「ロンリー・ウーマン」 のチャーリー・ヘイデンのような、後期コルトレーンのジミー・ギャリソンのような、 サム・ジョーンズにしてはめずらしい「スピリチュアル」な世界が展開されます。と、 ここで演奏はイン・テンポになってバイアグラのお世話、いや、それはタッド・ダメロ ンですね。ここで演奏はイン・テンポになって、開始3分にしてはじめてテーマ・メロ ディが演奏されます。なるほど、ここでのコニーのブラッシュ・ワークは素晴らしいっ す。いい歯ブラシ使ってるね、きっと。ティモンズのソロも次第に黒っぽさをさらけ出 しながら、なおかつ格調を失うことなく、コロッケを包んだ油紙のようにじわじわと「 ファンキーさ」がしみ出してまいります。「なおかつ」だけにトンカツでもよかったん だけど、やっぱり気分はコロッケだな。カレーパンもけっこうアブラしみ出しますけど ね。ということで、やっぱり昆布くんお薦めのこの2曲に尽きました。なんや、斉藤隆 、完封やん。


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