【アルバム名】
INTRODUCING CARL PERKINS (DOOTONE)
【リーダー名】
CARL PERKINS (1955/1956)
【パーソネル】
CARL PERKINS (p) LEROY VINNEGAR (b) LAWRENCE MARABLE (ds)
【収 録 曲】
WAY CROSS TOWN / YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS / THE LADY IS A TRAMP /
MARBLE HEAD / WOODYN YOU / WESTSIDE / JUST FRIENDS /
IT COULD HAPPEN TO YOU / WHY DO I CARE / LILACS IN THE RAIN / CARL'S BLUES
【内   容
 さて、本日は「わるでび騒音問題」について考えてみたいと思います。といって もなぁ、いま会社だからなぁ。「聴きながら書く」という田中邦衛的手法(←それは「 食べる前に食う」。←食うなよ!)が使えないのがつらいところですね。そもそも「わ るでび騒音問題」とは何か?ことの発端は血液のまじった痰?(←それは血痰。正岡子 規の得意分野ですな。)サッカーの試合に出場した少年に、その情況の説明を求める関 西地方の母親?(←それは「蹴ったん?」。小学生のレベルの低い大会なんかだと、試 合中、1度もボールを蹴れなかった少年というのは必ず存在しますよね。こういう、ボ ールを蹴れなかった少年というのはコーチから「蹴れんみのない少年」と呼ばれ、次の 試合からはレギュラーから外されること必至。厳しいなぁ、少年サッカーの世界も。) で、ことの発端は私が前にこのコーナー書いた、次のような原稿が元になっております 。
 
> エバンスで最も有名なアルバムと言えば『ワルツ・フォー・デビー』でしょう。 ライブやけど
> 客がほとんど演奏を聴いてねーの。おかげで話声や電話のベル、グラスのふれる 音なんかで妙に
ジャズクラブの臨場感がある。
 
昔の僕って、ずいぶん韓国の大統領だったんだね。って、それは朴。またかい!イ ンキン?それは「股痒ぃぃ。」なんて下品な、デヴィッド・チョーさん並。昔の僕って 、えらく高圧的な文体でジャズについて語ってたんですねー。読み返してみて思わずア スベスト、いや、石綿、いや赤面。「ほとんど演奏を聴いてねーの。」だって、何様の つもりだ殿様キングス!みたいな。殿様のうえにキングスやて、ちょっぴり欲張りすぎ やん。で、問題になったのが「話声や電話のベル」のところ。「電話のベルの音なんか 入ってたっけ?」というわけです。そう言われると自信ないなぁ。「そんな気がしたよ うな覚えがある。」という思いつきだけで書いた文章だからなー。それはそうと「3号 っていたっけ?」さんの携帯の着信音、「Giant Steps」ですか。いいなぁ。私の携帯の 着信音なんか「ぱららら〜、ぱらりら〜」なんていう「ヤンキーホーン電子音バージョ ン」みたいな音だもんなぁ。で、私が「わるでび」で聴いたような気がする電話のベル というのは、ごく普通のいかにも電話のベルらしい「ジリリリリリ・・・」というのだ ったと思います。で、昨夜は「電話のベル」と、関サバ師匠の情報による「地下鉄」の 謎に迫るため、「おやすみ前BGM」として聴いてみたんですが、2曲目の途中で寝ち ゃいましたぁ。
 
 ということで、10号@アーネットこぶ平さんの、
 
> 『サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジヴァンガード』の方だったかもしれません 。
 
というご意見もありますので(自分もだんだんそんな気がしてきた。)今夜、寝る 前にそっちをじっくり聴いてみたいと思います。
 
本日の断言:でもきっと1曲目で寝る。
 
 @ さて、今日はカール・パーキンス。むっちゃヤル気になる、というほどでも ないですが、「まあまあやん。」といったところですね。略してカー・パー。と、ここ まで書いたところで家に帰って、先ほど掲示板への書き込みもすませました。ただいま 『サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』聴きながら書いてるんですが、 さすがにエバンス聴きながらカール・パーキンスの原稿は書けませんね。エバちゃん、 後にしようっと。
 
 さて『イントロデューシング・カール・パーキンス』。ドゥートゥーンというレ ーベルは主にロックンロールやゴスペルなんかのアルバムを作ってたらしいんですが、 ジャズのアルバムも4枚ほどあるそうです。中でもわりと有名なのがデクスター・ゴー ドンの『デクスター・ブロウズ・ホット・アンド・クール』。そのアルバムにも参加し てたのがカール・パーキンスで、そこでの演奏が認められ、めでたくリーダー作を吹き 込むはこびとなった、とまあ、そんなところでしょう。このトリオ作にはベースのリロ イ・ヴィネガーが参加してますが、そのヴィネガーやカーティス・カウンスなどの「西 海岸系黒人ジャズ」のアルバムには結構サイドマンとして参加しております。西海岸で 旗あげしたブラウン=ローチ・クインテットの初代ピアニストでもあって、その演奏は 『イン・コンサート』の有名でないほうのセッション(「ジョードゥー」とかやってな いほうのセッション)で聴くことができます。あとはペッパーのオメガテープ盤『アー ト・オブ・ペッパー』にも参加しています。『イントロデューシング〜』の裏ジャケッ ト写真(といっても、モロ画像にあらず。)を見てもわかるように、コドモの時の「あ る事故」のために左手が不自由になってしまい、それを克服して独特のピアノスタイル を編み出したあたり、「西海岸のホレス・パーラン」なんて呼ぶ人もいます。まあ、私 が勝手に命名したんだけどね。でも結局は自動車事故のために29歳で死んじゃったと いう、実に日本人ウケしそうなストーリーでありました。と、いつになく真面目にウン チク傾けてみました。
 
  蘊蓄垂れの 生意気小僧
  まだまだ実は スキだらけ
 
太刀魚1号さま作の都々逸、お題は「うなます」です。さて、1曲目。「ウェイ・ クロス・タウン」はパーくんのオリジナル。どっかで聴いたことあるなぁ、この曲。感 じとしてはエルモ・ホープが書きそうな局長、背中をお掻きしましょう。そんなあなた は「孫の手オトコ」。いや、曲調ですね。パーくんのピアノはわりかし左手を使うほう なんですが、例の「不自由な左手」が独特の「ごんごん」という感じのコードをたたき 出しております。パーくんはこの手のミディアムテンポのスインギーな演奏が一番です 。2曲目、「恋を知らないあなた」。おなじみのバラードです。「ごんごん」左手と流 麗な右手の対比がとっても植物にはイイです。って、それは堆肥ですね。どうでもいい ところでつまらんボケを入れるのが僕のいいところ。よくねーって!バラードも悪くな いけど、やっぱり3曲目の「レディ・イズ・ア・トランプ」みたいなほうがイイです。 そういえばホレス・パーランはパーキンスのこの演奏を聴いてこの曲が好きになったと か言ってました。いや、直接本人に確かめたわけじゃないですけどね。パーランのこの 曲の演奏は、かの有名な『アス・スリー』で聴けますので、聴き比べてみるといいかも 、です。
 
 おっと、残りスペースが少ないですね。ここから「割愛モード」です。「マーブ ルヘッド」はパーちゃんオリジナル。ディープな味のブルースです。やっぱり黒人、ブ ルースがうまい。「ウッディン・ユー」は「ウディと貴方」です。「ウエストサイド」 は自作のブルース。「ジャスト・フレンズ」は「ただの友達」です。「イット・クッド ・ハップン・トゥ・ユー」がなかなか。ちょっぴりパウエル的なタッチのバラードで始 まり、途中からちょっぴりスインギーになります。「ホワイ・ドゥ・アイ・ケア」はパ ーちゃんとウイリアムスの共作。誰なんだよ、ウイリアムス。なかなかの佳曲ですね。 ヴィネガーのウォーキング・ベース・ソロも聴けます。ウォーキングというのは「魚の 王様、うおキング」といったものではなくて、歩くベース。ま、そういったものです。 と書こうと思ってたのにウォーキング・ベース・ソロじゃないな。ま、いいか。もう書 いちゃったし。「ライラック・イン・ザ・レイン」は綺麗な曲。ライラックというのは リラと同じですね、多分。
 
  振り向けば 春も終わりか リラあせる
 
うーん、名句じゃ。ラストはカール君のブルース、「カール・ブルース」。ブルー ジーな味のある、いい演奏です。じゃ、今週はこれでおしまい。


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