【アルバム名】
SING ME SOFTLY OF THE BLUES (ATLANTIC)
【リーダー名】
ART FARMER QUARTET (1965/3/16,30)
【パーソネル】
ART FARMER (flh) STEVE KUHN (p) STEVE SWALLOW (b) PETE LaROCA (ds)
【収 録 曲】
SING ME SOFTLY OF THE BLUES / AD INFINITUM / PETITE BELLE / TEARS /
I WAITED FOR YOU / ONE FOR MAJID
【内   容】
 以前、「千石イエ子ちゃん(仮名)」が、その直後ではなんのことわりもなく「 セン子ちゃん」になっているのは著者の独断専横ではないか、なんてことを言ってきた 昆布青年からまたメールが届きました。昆布青年、きっとテレビ見ながら一人でツッコ ミ入れてるタイプだな、こりゃ。
 
> 「志摩子さんが前のラーメン博物館の時、味が薄いっ!ってぶーぶー文句言った もんだから・・・」
> (「志摩子の夏(その2)」より引用)
>
> そうかなあ。前回ラー博のときアシスタントで、「普通のラーメンが700円っ て、むっちゃ高いやん!」
> と叫んでいたのは「大阪の彰子」こと、関口彰子(27歳もしくは26歳)だったの ではないですか? 入場料300円に、「なめとったらあかんでぇ、火ぃつけたろか!」
> と西成のオヤジばりのドスをきかせて怒っていましたが。
 
関口彰子ぉ?そんなキャラいたっけ?と思って読み返してみると、あれ、ホンマや 。
 
> 「普通のラーメンが700円って、むっちゃ高いやん!」
> いやこれは私の心からの叫びではなくて、大阪の彰子がねっ。
> (桑名発観光ガイド「茅ヶ崎の海・新横浜のラーメン」より引用)
 
うーん、「寒ブリ2号の奥志摩紀行」が突然終了して、その場の思いつきだけで登 場した「1回きり」キャラだな、こりゃ。「オーストラリア紀行」の愛媛美加子(趣味 は都都逸)と一緒で。しかしこれはまったく基本的な私のミスで、言いわけのしようも ない、ドント・エクスプレインですな。
 
> さあ、どうするどうするう? この件に関しては既にスター独立検察官が元塩サ バアシスタント実習生・
> 関口彰子に大陪審での証言を要請しているらしいし、塩サバ1号くん、ピーンチ ! 彰子との
> 「不適切な関係」について読者に対する謝罪声明が出る日も遠くはないか!
 
こうなったら逃げも隠れもせん。関口彰子との「不適切な関係」の具体例につきま しては「ニコニコ健全サイト」である塩サバ通信にはふさわしくないので割愛させてい ただきますが、塩サバ1号、腹をくくりました。もう煮るなり焼くなり、好きにしてく れいっ!
 
最後の嘆願:塩サバだから、どうせなら焼いてねっ♪
 
 @ さて、今日仕入れたCDシリーズの第2弾。正確にはもう「昨日仕入れたC Dシリーズ」だな。UPされるのは明日だから、その日から勘定すると「おととい仕入 れたCDシリーズ」になりますが、そんなことはどうでもいいや。それで思い出した。 前にも書いたかも知れない「ささって」問題。明日、明後日の次、すなわち3日後のこ とをなんというか。桑名あたりでは「ささって」と言います。(←飛騨でも使うらしい 。)ところが東京あたりでは3日後のことを「明明後日(しあさって)」というそうで はありませんか。ホンマか?あす、あさって、ささって(3さって)、しあさって(4 あさって)・・・。こっちのほうが論理的にも合っているような気がするんですけどね 。あす、あさって、ささってさってさてさてさて、さては南京玉すだれ!やってる場合 ちゃうって!
 
 さて、アート・ファーマーの『ブルースをそっと歌って』。60年代アトランテ ィックのファーマー3部作の1つですね。あとの2つは『インターアクション』と『ス ウェーデンに愛を込めて』。岐阜の長良川沿いあたりの料亭ではよく見られる光景です よね。って、それは「据膳に鮎を詰めて」。勝手に詰めろって。この3部作はすべてフ ァーマーのワンホーン(フリューゲル)で、『イン・アク』と『スウェ・愛』がジム・ ホールのギター入りのピアノレス・カルテットなのに対し、この『ブル・歌』はスティ ーブ・キューンのピアノ入り(ギターなし)なのが特徴。キューン&スワロウのスティ ーブ・コンビにピート・ラ・ロカのリズム隊はラロカの名盤『バスラ』と同じですよね 。ということで1曲目。タイトル・チューンの「ブルースをそっと歌って」はカーラ・ ブレイの曲。フリューゲル独特のふくらみのあるトーンでテーマを「そっと歌う」ファ ーマーがいいですね。最初のゆっくりしたテンポがだんだんと速くなっていき、しまい には「そっと歌ってて言うとるやん!」状態。そこですかさずでステ・キュンのピアノ ・ソロ。このキュンちゃんの参加のおかげで、前2作に比べると硬派な演奏になってま すね。キュンちゃんも最初は優しく弾いておりますが、しだいに凶暴になっていって、 お願い、もうやめて!と思ったところですかさずテーマに戻ります。うーん、思ってた より前衛風だなこりゃ。
 
 2曲目の「アド・インフィニタム」もカーラ・ブレイの曲。ピアノトリオによる イントロの部分から何やら前衛の香りが。テーマは典型的なモード曲(だと思う)で、 その吹きっぷりにはファーマーらしい叙情も感じられますが、続くキュンちゃんのソロ は無茶苦茶やがな。不思議なリズム感ですね、こりゃ。キュンちゃんに触発されたのか 、ファーマーもかなりモーダルなフレーズをかましてくださいます。以上2曲、こんな はずじゃなかった・・・。
 
 とお嘆きの貴兄にお薦めなのが「プチ・ベル」。原曲は西インドのフォークソン グらしいけど、それをボサノバ調にアレンジしております。『スウェ・愛』でやってい たスウェーデン民謡もよかったけど、この曲もそれに負けず劣らず、哀しくも美しいメ ロディ。ステ・キュンくんもここではオーソドックスに決めてくださいました。4曲目 の「ティアーズ」はラロカのオリジナル。聴いてみたところ、ただちにジョー・ヘンの テナーが頭に浮かんできたので『バスラ』ちゃうか?と思って調べてみたら、案の定「 ティアーズ・カム・フロム・ヘブン」と同じ曲でした。録音を調べてみると『バスラ』 の2ヶ月前なんですね、これ。ステちゃんのピアノがモーダルで、なかなか頑張ってお ります。と、このように「キュンちゃん」、「ステ・キュンくん」、「ステちゃん」を 混同して使っていると、きっとまた昆布青年がなんか言ってきますね。実はこれ、文章 がマンネリ化しないためにあえて変化をつけているわけでして、テキトーに書いている わけでは、もちろんそのとおりです。思いつきだけなんだもん、僕の原稿って。
 
 ファーマーはやっぱりバラードがいい、という人は「君を待ちわび」を聴きまし ょう。聴いて泣きましょう。60年代マイルスのバラードプレイに通ずるものがありま すね。と、ふと思った。途中からミディアム・テンポになっていくんだけど、キュンち ゃんのピアノ・ソロがいいですね。ラロカのドラミング、スワローのベースも印象的で す。後半はバラードでもなんでもなくなっているけど、細かいことは気にするな。とい うことで6曲目、「マジッドの為に」。ラロカの曲です。ちょっぴり脳天気な局長、い いなあ、楽しそうな上司で。いや、脳天気な曲調が楽しいです。以上。全体的に想像し てたよりも熱血硬派な演奏でありました。「ファーマーぁ?あんな軟弱なん。」なんて 馬鹿にしていた人は一度お試しあれ、です。


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