【アルバム名】
SOUL EYES (MPS)
【リーダー名】
BENNY BAILEY (1968/1/11)
【パーソネル】
BENNY BAILEY (tp) NATHAN DAIS (ts,fl) MAL WALDRON (p) JIMMY WOODE (b)
MAKAYA NTZHOKO (ds) CHARLY CAMPBELL (conga)
【収 録 曲】
PROMPT / SOUL EYES / RUTS,GROOVES,GRAVES AND DIMENSIONS / MID-EVIL DANCE
【内   容】
 忘れるといけないので覚えているうちに片付けておきましょう、「アーネット昆 布青年の塩サバ10号認定問題」。今ちょうど、9号@ヤング麻原台風が来ているので 、早く10号を認定しておかないと次の台風が発生した時に困るしぃ。私は別にいいん ですけどね、昆布青年の10号認定。と思っているのですが、そこに立ちはだかったの が約1名の穏健派・ニコニコ平和利用レーザー技術者でございました。
 
> さて、塩サバ通信にてついにベールを脱いだアーネット昆布氏著「ヴァイブにお ける
> 三大テーゼについて」興味深く拝読致しました。(中略)全体としては塩サバ通 信にふさわしい
> サービスフレーズが連発されており、次回以降3つのテーゼの論証にいやがうえ でも期待感が高まります
> (特に“モーターは使いよう”)。しかしながら、私と致しましてはもう一つつ け加えて欲しかった。
> すなわち“ヴァイブプレイは見せるものである”と。縦横無尽に動き回る
手さばきをタンノウ
> (を悪くしたのは関サバ師匠ですが)してこそのヴァイブではないかと...
> と言うことで昆布様の10号認定問題ですが(中略)今オフにおける俳句の出来 如何で決定することを
> 提案するものであります。
 
 これが「YOKOHAMA JAZZY NIGHT」直前に私のところに届い た私信メールであります。ところがそのオフ会当日、今回の俳句の課題が「環境ホルモ ン」という難題であったために関サバ師匠と昆布青年は無念の棄権。そこで焦った某穏 健派、オフ会の直後には「ヴァイブ論(その2)が発表された時点で10号認定を容認 する。」という犯行声明を送付してきたというコトの私大出あります。国公立大は駄目 だったんだね。いや、送付してきたというコトの次第であります。
 
 さて、「座座(ZAZA)」というお店で行われた京都オフ。とりあえず「月亭 」という一番安いセットメニューを注文いたしました。月亭では八方なのではないかと いう若干の危惧があったんですが、別に八宝菜が出てくるわけでもなく、結果的には「 月亭は八方ではなかった!」ということが判明して特に大きな問題はなかったです。H Pの紹介に「創作オリジナル料理にも自信があり。」なんて書いてあったとおりワケわ からん料理が多く、なかには「自信をもって失敗作を作ってしまったな。」というのも ありましたが、豆腐を多用するあたり、いかにも京都らしさを演出しようという努力だ けは買えるという店でありました。腹いっぱいになったし。
 
 「座座(ZAZA)」を後にして、高瀬川沿いの木屋町通を三条方面へふらふら と歩いていきました。いいなあ、この雰囲気。テキトーに歩いて入ったお店が「Asahi B EER's PIER 21」というところで、ここは偶然にもさんま¥98さんの「お薦めリスト 」に入っていた店でした。やっぱりサバとアジと太刀魚とサンマ、同じ魚類同士で通ず るものがあるんだなぁ。こうして京都の夜は更けていくのでありました。
 
 @ さて本日はたいへんお日がらもよろしく、立て替えてあった横浜のホテル代 だとか鳥羽へ行った時の高速道路代など、計3万円が返ってまいりました。こういう、 なんとなく得した気分になるお金というのはコセコセ貯金したりせず、ぱーっと使って しまいましょうね。そこで本日は電車で帰ることにして、CD屋をのぞいてまいりまし た。お目当ては関サバ師匠の情報による
 
> 今月の再発注目はMPSとVee Jayです。昆布さん推薦のMPS
> 「ソウル・アイズ」今聴いてますが、68年欧州録音、メンバー地味、という
> 先入観を気持ちよく裏切ってくれます。何より気に入ったのが、ドラマーの
> 名前、マカヤ・ンチョコ。パンツに付いちゃった、ンチョコ。情けねー。
 
私は早速、1句詠んで関サバ師匠の恩に報いたわけであります。
 
  鼻血出て おお、真っ赤やん チョコの食べすぎ
 
で、名駅のタワーへ行ってみると、いつも閑散として、レジの姉ちゃんもまったく ヤル気がなくて、いつ行ってもレジがクローズしているジャズのコーナーがどうしたわ けだか黒山の人だかり。ついに名古屋人はジャズに目覚めたのか。手羽先だけじゃなか ったんだ。と思っていたら、よく知らん外人の兄ちゃんがライブをやってました。そう いうことは屋上とか、体育館の裏とかでやりなさいね。おかげでジャズのコーナーに近 寄ることができず(←誰も客がおらんのでイベント会場にされたらしい)、しかたなく ヤマギワ・ソフトショップへ移動しました。ま、今回は国内盤がお目当てだったからい いんですが。そこで念願のベニー・ベイリー&マル・ウォルドロン(日本盤は売り上げ を危惧したのか、マルの名前を併記)の『ソウル・アイズ』を手に入れたわけです。他 にNPSではスティーブ・キューン、Vee Jayではエディ・ヒギンズとハロルド ・ハリスを仕入れてきました。ついでにアトランティックのローランド・カークとアー ト・ファーマー。『ブルースをそっと歌って』が出たんですね。というわけで、今回か らしばらくピアノを離れて(ピアニストが多いけど)、本日仕入れたCD特集といたし ます。
 
 さて、ベニー・ベイリーとマル・ウォルドロン。個人的にはベニー・ベイリーは ドラムのデイブ・ベイリーとごっちゃになっております。ベニーのほうはトランペッタ ーですね。キャンディドにリーダー作があったような気がします。一方、マルに関して は塩サバ5号@真鯉先生や関サバ師匠が掲示板になにやら書き込んでらっしゃいました が、太刀魚1号さまもジャズ・バーでバイトをしていた時、マルの隣の席に座ったこと がある、なんて話をしておりました。で、この『ソウル・アイズ』というアルバムはミ ュンヘンのジャズクラブ「ドミシール」でのライブなんですね。この「ドミシール」と いうクラブの話は山下清のエッセイに登場したような。いや、清じゃなくて洋輔でした か。演奏の雰囲気の印象としてはドルフィーとリトルの『ファイブ・スポット』を想像 してもらえるといいです。もちろんベイリーとリトル、ネイサン・デイビスとドルフィ ーではスタイルが全然違うんですが、マルのピアノと全体にみなぎるテンションがちょ っとばかし似ているかなあと、ふと思ったりしました。
 
 1曲目、マルのオリジナル、「プロンプト」。マルらしい、ちょっぴり不思議な 曲調ですな。保守的な印象のあったベイリーがとばすとばす。結構ウディ・ショウみた いだったりします。よく知らんネイサン・デイビスは不思議なフレーズ吹いてますな。 ハード・バップの延長なんでしょうが、ちょっぴりエンガチョのような。マルの独特な ノリのソロもいいです。2曲目の「ソウル・アイズ」はコルトレーンの演奏で有名なマ ルのオリジナル。もともとはバラードなんだけど、ここではミディアム・ファーストの ボサノバ風リズムで演奏されます。ちょっと意表をつかれた感じですが、ネイサンのフ ルートがいい感じです。ネイサンが夜なべをして〜♪しねえよ。ベイリーはフリューゲ ルみたいなトーンで吹いてますが、これペットなんでしょうか?アルバムタイトルにふ さわしい、各自の快調なソロが堪能できます。ここでのマル・ソロは意外と流暢です。 3曲目、「ラッツなんたら」はベースを弾いてるジミー・ウーディの曲。アルバム全体 を通じてジミー君のベースは健闘しております。ネイサンのテナーが素晴らしいの一言 。ネイサン、ネイサン、お鼻が長いのね〜♪長くねーって。「ノリノリやん!」といっ たブロウを聴かせてくださいます。ちょっとコルトレーンっぽかったりもします。ほん の一瞬だけですが。基本的にはイケイケ系でしょうか。続くベイリーのソロも独特のト ーンがいいですね。ラストの「ワイルド・イビル・ダンス」は「姑の嫁いびり」を思わ せるネイサンの曲。ダークなムードがよろしい。60年代風のサウンドですね。ここで もネイサン、大活躍。かなりモーダルに迫ってくださいます。以上、昆布青年と関サバ 師匠の耳に狂いなし。とっても盛り上がってるてるかい!?という1枚でした。ちなみ にこの書くのが七面倒なジャケット、CDを買った時についている帯の部分をはずすと ・・・。あとは買った人だけのお楽しみです。


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