【アルバム名】
SAN FRANCISCO SUITE (RIVERSIDE) 
【リーダー名】
FREDDY REDD (1957/10/2)
【パーソネル】
FREDDIE REDD (p) GEORGE TUCKER (b) AL DREARES (ds)
【収 録 曲】
SAN FRANCISCO SUITE : VIEW OF THE GOLDEN GATE BRIDGE FROM SAUSALITO ~ GRANT STREET (CHINATOWN) ~ BARBARY COAST ~ COUSIN JIMBO'S BETWEEN 3 AND 7 A.M. ~ DAWN IN THE CITY / BLUE HOUR / BY MYSELF / OLD MAN RIVER / MINOR INTERLUDE / THIS IS NEW / NICA STEPS OUT
【内   容】
 昨日、再び金山南ビルへ行っておりました。「土間の生コンに足がずっぽりハマ ってもうた事件」以来、初の訪問だったので、もしかしたら怒られるんちゃうかとオビ えていたんですが、何のお咎めもなし。よかったぁ、バレてへんやん!怒られたらすぐ に拗ねて、それから逆ギレして、最後にグレようと思ってたんですが、グレる間もなし 。しかたないから今でもよい子のままでおります。よかったような、嬉しいような、な んか拍子抜けしたような。これではせっかく苦労して、何のために生コンに足をつっこ んだんだかわかったもんじゃないですね。さてこの建物、完成したアカツキにはホテル と「ボストン美術館」になるんですが、その美術館の美術品を運ぶ油圧式エレベータと いうのに乗せてもらいました。ヘルメットかぶって安全靴履いてA重油の入ったペール 缶ぶら下げて。将来、きっと有名な絵や彫刻を運搬するであろうエレベータに重油ひっ さげて乗り込んだ労務者約2名として、広くボストン美術館の歴史にその功績が記され ることでしょう。いや、静かなのなんの。まったく揺れなくって、動いてんだか停まっ てんだか全然わからんくらい。さすが美術品運搬専用!そこらにあるシモジモの一般人 運搬用のエレベータとはワケが違うんじゃあ!と、意味もなく威張って優越感にひたっ ていると、実はエレベータまだ動いてませんでした。ということもなく、無事5階に到 着いたしました。いやあ、貴重な「ひと夏の経験」。
 
 さて、話は変わって今日の昼、「ひらめフライ定食」というのを食べました。で 、会社の帰り道、車を運転しながらふとそのことを思い出し、「ひらめいた!平目いた !」というネタを今日の塩サバに使えないものだろうか?とずっと考えていたんですが 、こんなもの、なんの使い道もないですね。そこでまた話変わって、昨日、金山南ビル の近くの路上で発見しましたぁ。「欧風居酒屋・サヴァサヴァ」。こんなところにあっ たのかぁ、噂のモリタカ。入りませんでしたけどね。なんか「欧風塩サバ」とか「欧風 サバの味噌煮」とか食わされそうで。そういえば東海林さだおのエッセイに「定食屋で サバの味噌煮を頼む人」というような話があったなあ。定食屋でサバの味噌煮を頼む時 、なんだかあまり大きな声で注文しにくい雰囲気があって、どうしても口ごもって「じ ゃばのみじょに」とか言ってしまい、なんだかわからずに聞き返されて、「もういいっ !」と顔を真っ赤にして怒っているおじさんをよく見かける。とまあ、そういった実に どうでもいい話なんですが。東海林さだおのエッセイって、こういう「どうでもいいこ と」が面白いんですよね。「正しい目玉焼きの食べかた」について書いた時には、「そ んなどうでもいいことを考えてないで、もっと天下国家について考えろ!」というお叱 りの手紙が届いたそうです。
 
今週の憂慮:人ごとではない!
 
ということで、「サヴァサヴァについて書いて欲しい」という関サバ師匠のリクエ スト、終わり。
 
 @ さ、フレディ・レッドですね。実は今日、「不良少女ミシャップ」について 書こうと思ってました。昨日、書き始めたはいいけど途中から女子高生問題に深入りし すぎちゃって、で結局そのまま終わってしまった「不良少女ミシャップ」の話。でも今 日は出る幕すらなかったです。この話、いずれまた。フレディ・レッドという人は日本 ではもっぱら『ザ・コネクション』の人。という認識をされているようです。麻薬につ いて取り扱ったオフ・ブロードウェイ劇(←どういうのだか、よくわからん)『ザ・コ ネクション』の音楽を担当したおじさんとしてよく知られています。この劇にはレッド やマクリーンが俳優として出演し、ブルーノートに『ザ・コネクション』というアルバ ムも残していると。ハワード・マギーのセッションもあるんですよね。こちらにはテナ ーのティナ・ブルックスが参加して、よりいっそう「マニア・よだれだらだらやん」な のではないかと。この劇中曲「フー・キルド・クック・ロビン?(誰がコックのロビン を殺したか?)」と、漫画「パタリロ」の「だ〜れが殺した、クックロビン」の間には 何か関係あるのか?という話は、以前塩サバでフレディ・レッドの『シェイド・オブ・ レッド』というアルバムを紹介した時に書いたような記憶があるんですが、あまり覚え てないのは老化の始まりか。ということで、彼のようなコンポーザー型の生ゴミを堆肥 にする?それはコンポスト容器。あれに入れるクスリみたいなのを確か「ボカシ」と言 うんですよね。隣の若奥さんが、「ちょっとあなたぁ。ボカシ入れてくださるぅ。」な んて言っているのを耳にすると、意味もなくちょっぴりドキドキ。という体験はありま せんか?私はありません。なんで「ボカシ」でワクワクしなくちゃならんのだか。さて 、彼のようなコンポーザー型のピアニストは概して管入りのセッションを好むものなん ですが、この『サンフランシスコ組曲』というアルバムはトリオ演奏。レッドのピアニ ストとしての魅力を十二分に堪能することができるでしょう。でも1曲目が長い組曲に なっているあたり、いかにもフレディ・レッド的ではあります。
 
 で、その組曲。凝った作りですね。ちょっとクラシック的な響きもあります。以 上。いや、ここまで内容はないにしろ、いっぱい文字を書いてきたのでまじめに解説を 書こうという創作意欲が著しく減退しております。もう、「とにかく書くだけ書いて早 くラクになりたい」一心。あ、途中からチェレスタも登場しますね。その後はアート・ テイタム的な演奏。テイタムというよりファッツ・ウォーラー風か。よく知らん。ジョ ージ・タッカーのベース・ソロ、いいなあ。それに続くレッドのブルージーな弾きっぷ りもいいです。長いなあ、13分半かぁ。レッツ・スキップ。「ブルー・アワー」はレ ッドのオリジナル。ブルーなレッドがまぜるととっても紫。3曲目の「バイ・マイセル フ」はスインギーに料理しております。ブロックコードを多用した力強いタッチが印象 的です。ちょっとパウエル系とは違う感じですね。4曲目の「オール・マン・リバー」 はミュージカル「ショウボート」のナンバー。どうもこの曲、運動会の徒競走してるみ たいで個人的にはどうも・・・。足遅かったし。なんとなくカレーのコマーシャルにこ んな曲なかったっけ?という気もするし。レッドのソロ自体は悪くないです。
 
 5曲目の「マイナー・インタールード」はレッドのオリジナル。タイトルからし てイイ曲だな、きっと。という期待に違わず、日本人好みなメロディのマイナー・ブル ースです。ちゃーんちゃんかちゃっちゃっちゃっちゃっちゃー、という終わりのフレー ズがなんだか嬉しい。タッカー譲二のベースも印象的です。6曲目の「ジス・イズ・ニ ュー」はガーシュイン・ナンバー。バラードだけど、やっぱりレッドの力強いタッチが 聴かれます。もっとやさしくしてぇ、という気がしないでもないです。最後の「ニカ・ ステップス・アップ」はレッドのオリジナル。ちょっとバピッシュな感じのテーマはニ カ婦人に捧げられたものでしょうか。ということで、今週もどうもありがとう。では。


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