【アルバム名】
THE BUD POWELL TRIO (ROOST)
【リーダー名】
BUD POWELL (1947/1/10,1953)
【パーソネル】
BUD POWELL (p) CURLY RUSSELL (b) MAX ROACH (ds) GEORGE DUVIVIER (b)
ART TAYLOR (ds)
【収 録 曲】
I'LL REMEMBER APRIL / INDIANA / SOMEBODY LOVES ME / I SHOULD CARE /
BUD'D BUBBLE / OFF MINOR / NICE WORK IF YOU CAN GET IT /
EVERYTHINGS HAPPENS TO ME / EMBRACEABLE YOU / BURT COVERS BUD /
MY HEART STOOD STILL / YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO / BAG'S GROOVE /
MY DEVOTION / STELLA BY STARLIGHT / WOODY'N YOU
【内   容】
 おかげさまで塩サバ通信は9月15日をもちまして開設・1周年を迎えました。 いやあ、1周年というのはですね、ちょうどまる1年のことですね。って、それは解説 ・1周年。そんなもん解説してくれんでもわかるって。でも、もう1年かぁ。早いなぁ 。塩サバ通信を始めたのがまるで1年前のことのように思われますね。開設した当初は このジャズのコーナーだけで、HPの名前も『jazz giant』という、極めて 普通やん。でもHPの名前でわざわざウケを狙わんでもええやん。というような名前で した。しばらくして「桑名人の郷土愛に訴えてアクセスを伸ばそう!」という野望に燃 え、「桑名発観光ガイド」のコーナーを追加。これを機にHPの名前を変えなあかんな あ、と思いつつ「桑名ふるさとCITY」というページを見ていたら、リンクのところ に「ねこ森通信」というのが載っていました。うーん、魚や肉の煮汁が冷えて固まった ものについて言及したHPだな、こりゃ。って、それは「煮凝り(にこごり)通信」や がな!ばしっ!なんて考えていた、その日の夕食のおかずが「塩サバ」でして。その日 のおかずが「鶏モモ(とりもも)の焼いたの」だったら「鶏モモ通信」、「手羽先の揚 げたの」だったら「手羽先通信」になっていたところですね。「チンジャオロース通信 」、略して「チン通」とか。みんな沈痛な面持ちで読んでたりして、いいなあ「チン通 」。
 
 さて、そうこうするうちに待望のメールが!題して『クールじゃないですか!』
ところが、かんじんの本文のほうが全面的文字化けで、何が書いてあるのかわから ん!
「読めんぞー。」
「でも、タイトルは読めるぞー。クールじゃないですか!」
「あ、これはきっと塩サバを読んで感激した女子高生からの励ましのメールやな。 クールちゅうのは褒め言葉やし。」
「フールじゃないですか!の間違いとちゃうか?」
「つまり、アホちゃうか!」
 
 その後、「読めません!」というメールと、やっぱり文字化けしているメールを 何回かやりとりしているうちに、ようやく読めるメールが来ました。このメールの差出 人こそ、なにを隠そう関サバ師匠(当時はこのハンドル名はまだなかった。20歳の頃 は宅八郎に似ていた。現在、若作り。)であります。
 
 そんなわけで、塩サバ通信・1年間の軌跡。
 
「ジャズ・ジャイアント」 210回
「桑名発観光ガイド」    53回
「スキー場ガイド」     30回
「プレイステーション」   23回
「小説延髄」        29回
「サバ亭」         52回
 
合計397回!あ、サバ亭には皆様から投稿していただいた俳句や原稿などを含ん でおります。それにしても、毎日1ページ以上は何か書いていたことになりますね。我 ながら何てヒマな!
 
アクセスのほうも、「駆け込み需要を狙ったプレステソフト・プレゼントの各種懸 賞サイトへの登録」(Infowebのサイト)が功を奏し(←ほとんどインチキ)
 
/index.html
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/9412
 
の3つのサイトでそれぞれ
 
  6097 / 4492 / 734
 
の、合計「11323アクセス」となりましたぁ。みんな、どうもありがとう!
 
 @ さて、バド・パウエルの『ジャズ・ジャイアント』で始まったこのコーナー 、1周年だからパウエルにしちゃおっと。パウエル、中日に返すぞ。大豊も。関川返せ 〜。バース、帰ってこ〜い。天覧試合の長嶋のホームラン、あれはファールじゃぁ。と いうことでルーストの『バド・パウエルの芸術』。なりゆきわかこセンセーの漫画にも 登場してたし。「JAZZ弾き大はまり状態の私」。こんなマニアなネタ、一般人には わからんって。「モダン・ジャズ・ピアノの聖典」なんて言われているこの1枚、レコ ードでいうA面のセッションは1947年の録音。50年前やん。私は日常的にはパー カーはあまり聴かないんですが、パウエルはわりかし聴きます。年に3回くらいは。こ の『芸術』もわりかし好きな部類です。特に冒頭の「4月の思い出」。このわずか3分 足らずの演奏にモダン・ジャズ・ピアノのすべてが詰まっていると言っても過言ではな いでしょう。モダン焼きには焼きソバが詰まってますが。トイレが詰まったときには通 称「すっぽん」と呼ばれる道具で「すっぽん」と吸い出すといいですね。で、この演奏 のどこに「モダン・ジャズ・ピアノのすべてが詰まっている」のかと言うと、よくわか らんけどよくジャズの本にそう書いてあるし。いわゆるパウエル派のピアニストと呼ば れる人の演奏を聴いていると、あ、こりゃパウエルの「4月」やな。と思うことがよく あるし。だからきっと凄い演奏なんでしょうね、たぶん。いや実際、いかにも「天才肌 」な演奏でありまして、聴けば聴くほど奥が深い「深井戸は深いどぉ。」というあたり が素晴らしいです。
 
 「凄み」という点では急速調の「インディアナ」。こんだけピアノを弾けたらき っと、「ネコふんじゃった」は楽勝やな。という感じ。まさに「鬼気迫る」といった感 じが圧巻です。でも個人的にはミディアム・テンポのパウちゃんが好きっ。「サムバデ ィ・ラブズ・ミー」は一聴すると何気ない演奏なんだけど、その集中力には凄まじいも のがあります。まさに「自分で“ザ・天才”という名前のアルバムを出すだけのことは あるやん。」と、一般市民も思わず納得して納豆を食う、といったところ。個人的には 嫌いだけどな、納豆。甘納豆もあまり好きではないですね。塩サバ1号、30歳。好き な食べ物はカレーライスとメロンパン。イクラはあまり好きじゃないの。あ、今日は休 みだから(敬老の日)なんとなく日曜日の気分でいたんだけど、火曜日だから「サザエ さん」はないんだ。昔は火曜日にも放送してたけどね。今はもうやってないのかなぁ、 「火曜サザエ」。ということで4曲目、「アイ・シュッド・ケア」。哀愁に満ちた土建 屋、哀愁土建屋ですね。これぞパウちゃんバラードの極め付け。性格悪い人(たぶん。 噂では。)でもこんな綺麗なバラード弾けるんだぁ。人間、顔じゃないんだねっ。とい うことをマッコイ・タイナーともども教えてくださる演奏です。いや、マッコイは顔が 怖いだけで性格はいいらしいんだけど。しみじみイイなあ、哀愁土建屋。
 
 5曲目、バドちゃんオリジナル、「バドズ・バブル」。力強いバピッシュな曲で すね。演奏もテンション高ぁい。6曲目、モンクの曲「オフ・マイナー」。個人的には このメロディ、好きです。7曲目、「ナイス・ワーク・イフ・ユー・キャン・ゲット・ イット」。ナイスなワークをゲットしています。いよいよ「手抜きモード」突入ですね 。「エブリシング・ハプンズ・トゥ・ミー」。この曲、好きだなぁ。『ジャズ・ジャイ アント』収録の「身も心も」に似た感じのイントロで始まります。しみじみバラードで す。と、ここまでが47年の録音。
 
 「エンブレイサブル・ユー」以下が1953年の録音。鋭い人ならこの5年間に おけるパウエルの変貌というものを演奏から聴きとることが出来ると思われます。私は あんまり鋭くないからよくわかりませんが、一言でいうと凄みがなくなったなぁ。よく 言えば「人間がまるくなった。」食い過ぎとちゃうか?って、体形が丸くなったわけじ ゃなくって。どっちかいうと「拒食症」っぽいもんな、パウエルって。では面倒になっ てきたのでいくつか抜粋して解説しましょう。「バート・カバーズ・バド」はパウエル 作となってますが、これはほとんど「ラバカン」です。「ユード・ビー・そうないっす 」は全然「ユード・ビー・そうないっす」に聴こえないっす。以上。


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