- 【アルバム名】
- THAT’S WHERE IT IS! (CAPITOL)
- 【リーダー名】
- JUNIOR MANCE (1964/10/21)
- 【パーソネル】
- JUNIOR MANCE (p) GEORGE TUCKER (b) BOBBY THOMAS (ds)
- 【収 録 曲】
- WABASH BLUES / IN THE DARK / THE HOST (W.L.Y.T.M) /
- I'VE GOT IT BAD (AND THAT AIN'T GOOD) / I WANT A LITTLE GIRL /
- THAT'S WHERE IT IS ! / ST.LOUIS BLUES / IT AIN'T NECESSARILY SO /
- CARIBE BLUES / GOD BLESS THE CHILD / HANKY PANKY
- 【内 容】
- トミー・フラナガンの『ザ・キャット』と、ピアソンの『タイム・アフター・タ
イム』のところで紹介した「マイナー・ミシャップ(ミスハップ?)」という曲に関し
て、昆布さんよりメールが届いております。題して「不良少女ミシャップ」。
-
- > で、この曲の表記なのですが、“Minor Mishap”の《mishap》、普通に「ミスハ
ップ」と読めばよいと思うのですが
- > 『No.5』と『クリティクス・チョイス』の日本語ライナーを見たらどっちも「マ
イナー・ミシャップ」になってますねえ。
- うーむ、なんで?
-
- あ、『No.5』は『タイム〜』の別名、『クリティクス〜』というのはこの曲が入っ
ているペッパー・アダムスのアルバムです。
-
- > (中略)それとも“Mishap”、もしかして「ミシャップ」っていう固有名詞か?
- > 人名だとすると「マイナー」には「未成年の」っていう意味もあるから、「未成
年ミシャップ」?
- > なんか「女子高生ひろこ」みたいだなあ。
-
- いいなあ、女子高生ひろこ。というわけで私は会社を終わってからフラフラと名駅
の近鉄百貨店へ繰り出したわけです。今はなんか違う名前になってましたっけ?マロン
グラッセ近鉄。それは栗の菓子やがな。マッセ近鉄とかなんとか。違ったか?ま、どう
でもいいや。いつもは車で通勤してるんですが、ちょうど会社の駐車場が「3ナンバー
がぎりぎり通れるだけの幅しかないスロープをバックで3台どけないと自分の車が出せ
ない状態やん!」でして(図参照)。面倒なので電車で帰ることにしたわけです。で、
ついでだからCD屋をのぞいて、ペッパー・アダムスの『クリティクス・チョイス』で
も探してみようかと。そんなわけでタワーがある近鉄へ行きました。いやあ、いいなあ
。9月になって街には女子高生がいっぱい!私は女子高生と魚屋のおっさんと寿司屋の
あんちゃんを比較した場合、女子高生が一番好きです。私はカレーがわりと好きなんで
すが、そのカレーと比較しても女子高生のほうが好きです。思わずソニー・クラークの
名曲で1句詠んでしまいました。
-
- 女子高生の ブルマーいいなと おじさん思う
-
- いや、おじさんの気持ちを推し量って詠んでみた作品でして、私の心情をストレー
トに露呈したものではありません。さすがにブルマーで歩いている女子高生、いなかっ
たし。そういえば私の高校は男子校だったので(でも志賀高原でキャンプファイアーし
てフォークダンス踊った)よく知りませんが、中学の頃はみんなスカートの下にブルマ
ーはいてたよなぁ。いや、私がじゃなくって女子生徒が。そんなことで「まいっちんぐ
マチコ先生」が許すのか!先生が許しても私は許しません。ということで、アダムスの
アルバムはなかったけど、そんなこたあ、どうでもいいや。
-
- 今週の心のオアシス:たとえアシが太くても女子高生、嬉しい
-
- @ さてそんなわけで、お目当てのアルバムはなかったけど、せっかくだからと
店内を散策してCDを3枚買ってきました。いつも、たいてい5枚くらいは買うんだけ
ど、その日は財布に1万円くらいしかなかったの。帰りの電車賃が心配だったの。私、
贅沢モンだから名古屋から桑名まで近鉄特急に乗って帰るの。特急料金500円なの。
16分で着くの。というわけで3枚。「コテコテ・デラックス」に載ってた「童顔ウィ
レちゃん」の『モー・ロック』はじめ、テディ・エドワーズの『サンセット・アイズ』
、そしてこのジュニア・マンスの『ザッツ・ホエア・イット・イズ』。「寺島○国選=
ザ・ピアノ・トリオ・コレクション」というのがちょっとひっかかりましたが。いや、
非常にひっかかりましたが、まあ見なかったことにして。さ、聴いてみましょうね。あ
、ライブなんですね、これ。
-
- 私はこの盤ではまず、A面の〈ワバシュ・ブルース〉を聴いた。1秒ほどピアノ
の単独の演奏があってやがて、そこにベースとドラムスが加わってちゃんばらのトリオ
、いや、ジャズのトリオ音楽を形成してゆく。おなじみのパターンであるが、すなわち
そこで「ジャズ好きさん」たるもの、「ああん、もっとぉ」の喘ぎ声の一つもあげなけ
ればまっとうなクジラ、それはマッコウクジラやがな、とはいえないのではないか、と
私はこう申し上げているわけである。そこの肝心のところを漫然と聴き流すようではあ
なたのジャズ心に正しい将来はない、とはっきりおことわりしておこう、って、大きな
お世話だ、ヤックン。あ、人の悪口はいけませんね。頑張れヤックン、君の将来は薔薇
色やん!ファイトでぇす、ヤックン。さてジュニア・マンス。私は極めて理系的な頭の
持ち主なので、ジャズピアノのスタイルに関しても、どうしても数学的に捕えるという
性癖を有しているのであるが、マンスのスタイルを数式で表すと次のようになると推察
される。
-
- (ピーターソン+ケリー)÷2=ジュニア・マンス
-
- 数学的というより「いちにのさんすう」ですね。好きだったなぁ、NHK教育テレ
ビ。風邪ひいて学校を休むと家で教育テレビ見るのが楽しみでした。思えばなんて「い
い子」だったんでしょう。あと「できるかな?」ね。ノッポさんとゴンタくん。社会科
系では「はたらくおじさん」。働いているおじさんを取材しようという番組で、今から
思えばなんてそのまんまのタイトル!高校生になってからは「おーい!はに丸」を楽し
みにしてました。絵本も買いました。1曲目、「ワバシュ・ブルース」。ライブという
こともあって極めてリラックスした「カクピー」っぽい演奏ですが、こういう「ほのぼ
の系」も悪くないなー。タッチは、もうまいっちんぐ〜。つまんないこと言ってないで
注意しろって。しっかりしろ、マチコ!(筆者注:マチコ先生が生徒に胸を触られたと
ころ。なんて非教育的な漫画なんだ。)で、タッチはかなりピーターソンに近いですね
。2曲目の「イン・ザ・ダーク」もブルージーな演奏。ソウルフルですね。エバンスは
耽美的、ケリーはスインギー、マンスはソウルフルと書いておけば、まず「大はずれ」
は無いはずです。
-
- 3曲目の「ザ・ホスト」でそのソウル度は一段とボルテージを増します。さすが
自作曲。マンスって、いかにも「こんな感じの演奏します。」というような顔してます
よね。このアルバムのジャケ、もともとイラストなんだけど(最初見た時、80年くら
いのアルバムかと思った)、うまいもんですね。こんな簡単な線でそっくりに描けるな
んて。ラクしていい仕事をする。見習わなくてはいけません。4曲目、「アイブ・ガッ
ト・イット・バッド(アンド・ザット・エイント・グッド)」。愛撫後藤、伊藤罵倒(
安藤佐藤江藤後藤)。関サバ師匠風。しかし原タイトルもタイトルだけで「歌」になっ
てますな。こういうところは「外国人、偉い!」って思っちゃいます。しみじみのバラ
ード。マンスは淡々と弾いておりますが、その味わいは深いです。
-
- タイトルから判断してロリコン、もしくは誘拐犯人の歌と思われる「アイ・ウォ
ント・ア・リトル・ガール」はケリーが『フル・ビュー』で演奏しているので聴き比べ
ると面白いです。この曲と、次のタイトル曲「ザッツ・ホエア・イット・アズ」あたり
、個人的にはもろ「タイプ」です。そしてヤックンぞっこんの「セント・ルイス・ブル
ース」。かなりディープです。でも、この演奏のソロ演奏からトリオ・プレイに移る瞬
間にジャズの醍醐味を感じないと正しい将来ないらしいし。ま、悪くはないけどね。
-
- 8曲目、「イット・エイント・ネセサリリー・ソー」、9曲目「刈部ブルース
」(←勝手に漢字変換してくれなくっていいって)。いいです。特に自作の「刈部」が
いいな。いかにもマンスらしい曲&演奏です。10曲目、「ゴッド・ブレス・ザ・チャ
イルド」、11曲目、「ハンキー・パンキー」。11曲もあるのか。ライブだけど不必
要に1曲の演奏が長くないのはいいですね。ファンキーな味のある「ハン・パン」いい
です。いや、むっちゃ名盤やん!という程でもないけど、「愛すべき小品」といったと
ころ。まさにヤックン路線か。
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- 本日の収穫:ヤックンにも三分の理。
-
- みんな、ヤックンの言うことを信じよう!
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