- 【アルバム名】
- PITHECANTHROPUS ERECTUS (ATLANTIC)
- 【リーダー名】
- CHARLIE MINGUS (1956/1/30)
- 【パーソネル】
- JACKIE McLEAN (as) J.R.MONTEROSE (ts) MAL WALDRON (p) CHARLIE MINGUS (b)
- WILLIE JONES (ds)
- 【収 録 曲】
- PITHECANTHROPUS ERECTUS / A FOGGY DAY / PROFILE OF JACKIE / LOVE CHANT
- 【内 容】
- 見つからないなぁ、イヌ。いや、ネット上で「逃げちゃったイヌを探す」という
企画自体は悪くないと思うんですよ。いっそのこと、「逃げ犬掲示板」というコーナー
でも作っちゃいましょうか。逃げちゃった犬の飼い主からゼニをふんだくって掲示板に
掲載するという。で、無事に逃げた犬が拿捕された場合、当然イヌの飼い主は発見者に
お礼をすることになるわけなんですが、その30パーセントを掲示板の管理者であると
ころの私がピンハネすると。言葉が悪いな。お礼の30パーセントをバックマージンと
して徴収すると。「飼い主から7万円の賞金が出ましたぁ!」とか言って。発見者は、
えらい半端やなぁ。と思うでしょうが、「5万円より嬉しいでしょう!」と言って、納
得させるわけです。問題は掲示板へ掲載する「手数料」だな。発見者に10万円の賞金
を出すというほど犬を愛しちゃっているわけだから、多少ぼったくっても大丈夫ですね
。そうですね、1万円コースだと5文字まで書き込みOK。(ただし句読点を含む。)
これだけの容量があれば、全世界の住民にかなりの情報を発信することが可能です。
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- 「犬逃げた。」
-
- 言いたいことはこれ以外にないっ!というほど簡潔明瞭ですね。掲示板への書き込
みというのは、こうでありたいものです。もちろん掲載は時間制で24時間たつと消え
ちゃうのわけです。それでラチがあかない場合は「継続契約」を結ぶことになりますね
。24時間を越えると、1時間ごとに1000円とか。掲示板管理者は思わず、「犬、
永久に見つかるな!」なんて思っちゃいます。自分で見つけて首しめて山に埋めちゃう
とか。なんてことするんだ、管理人!というような悪徳な業者も出没するわけですね。
私はとっても良心的だからそんなことはしませんが。
- 「5文字ではどうしても私の思いのたけを伝えることはできない!」という人の
ために2万円コースというのもあります。これだと11文字までOK!1文字分だけお
得になっているわけです。これだと更に多くの情報を載せることができますね。
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- 「犬逃げた。名前はポチ。」
-
- あとは1文字増えるごとに1000円増となります。ポチの飼い主は「2文字の名
前にしといてよかった!」と嬉し涙を流して喜んでいることでしょう。もし「フランシ
ェーヌ」という名前だったら「犬逃げた。名前はフランシェーヌ。」で2万5000円
だもんなぁ。と、ほっと胸を撫で下ろす午後3時45分。というポチの飼い主でありま
したが、ある日、他のポチの飼い主の書き込みを見て愕然とします。
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- 「ポチ逃げた」
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- しまった!その手があったか!
-
- @ さて、犬といえば猿。犬と猿と言えば「犬猿の仲」と言われるほど仲が悪い
ことで有名ですが、その犬と猿(と雉)を同時に家来にしている、という所に桃太郎の
統制能力の素晴らしさが如実に現れております。というような話をなんかの本で読んだ
覚えがありますが、なるほど、もっともな意見ですね。ということで、猿が登場したと
ころで今回は「猿」のアルバム。塩サバ5号@真鯉鯛ナーさまからのリクエストのでチ
ャーリー・ミンガスの『直立猿人』でぇす。「えんじん」かぁ。「焼き付き」おこした
り、「足出し」したりしないか、ちょっぴり心配。なんでもいいけど「あしだし」を漢
字変換したら最初「芦田氏」だって。ちょっぴり違うぞ、ザウルスの辞書。さて、日本
における原人・猿人の類いで知名度No.1と言えば、何といっても「猿人バーゴン」
でしょう。次いで北京原人、あとはアウストラロピテクス、クロマニョン人、ネアンデ
ルタール人と続きます。マニアックなところで周口店上洞人。純国産だと牛川人と三ヶ
日人がいます。あ、こりゃ俳句の題材だな。
-
- ということでチャーリー・ミンガス。正式にはチャールス・ミンガスといい、ミ
ンガス自身も「俺のことを気安くチャーリーと呼ぶな!」と言ったらしいですが、そん
なこと言ったらチャーリー浜の立場はどうなる?ということで、本人の意向は無視しち
ゃいましょう。なんならもっと気安く「ちゃり・がす」って呼んじゃうんだもんねー、
って、なんて反抗期なぼく。で、『直立猿人』ですね。ミンガスと言えばまずコレやん
!というくらい有名なアルバムです。なんかしらん、政治的な意味合いが強く(人種差
別問題だとか)、そういうところを毛嫌いする人も多いでしょうから、今回は純音楽的
に鑑賞してみましょう。まずメンバー。マクリーンにJ.R.モンテローズにマルかぁ
。意外とハード・バッパーなサイドマンなんですよね。ちなみにJ.R.モンテローズ
とジャック・モンテローズは別人やん!ということを、今は無き関サバ師匠に教えてい
ただいたことは、今となってはよき思い出となっております。まだ生きてるけどね、関
サバ師匠。見た目は20代後半。さて1曲目、タイトル曲の「直立猿人」。「出だしの
ところがいい。」と塩サバ5号@まっ鯉さんが書いておられました。しかし、これをB
GMに忘年会で何の出し物を披露したんだか・・・。あ、忘れてた。今回のジャケ絵は
3年ほど前にパソのお絵かきソフトで作ったのを流用しました。白黒のスキャナで取り
込んで色を着け、プリントアウトしたものをデジカメで撮影したという。あ、カラーザ
ウルス不調につき、パワーザウルス買いましたので。たまに出てくる「4分割写真」は
パワザのたまものです。あ、この先の原稿を書いて、ふと変なキーに触ったらせっかく
書いた原稿が消えちまった!なんてことするんだ、パワーザウルス!(ここで思いきり
ヤル気がうせた。結構いいこと書いてたのに・・・)えーと、要するにフェードインす
るような「出だし」の部分が斬新であると。マルのピアノがミンガスの音楽性にマッチ
してると。ミンガスの音楽は「好き嫌い」の評価がはっきり分かれるだろうが、私は結
構好きであると。そういうことを「ヤックン問題」を交えて書いておったわけです。た
ぶんヤックンの手にかかったらケチョンケチョンだろうなぁ。一言、「歌がない。」と
か言われて。で、フリーキートーン飛び交うこの演奏、かなり斬新だけど音楽としてぎ
りぎりの位置に踏みとどまっていて秀逸である、と思います。「たぎるマクリーン」「
感情高ぶるJRモンテ」「怒りを内に秘めたマル」&「そのすべてを縁の下でささえる
ミンガスのベース」といった構図でしょう。単に「ソロまわし」に終わらないアレンジ
メントの妙もミンガス・ミュージックの真骨頂と言えるでしょう。よし、なんとかだい
たい元に戻った。
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- 2曲目の「霧深き日」は有名なガーシュイン・ナンバー。それを笛とか、車のク
ラクション風のサックスとかで、いくらなんでもやりすぎちゃうか?と言いたくなるま
で無茶苦茶やな、これはミンガス、ちょっと問題あり。と、アンタの日本語も問題あり
。何事もなかったかのようなマルのピアノがいい味出してます。次です。「ジャッキー
の肖像」。タイトルどおり、マクリーンをフィーチャーしたバラード。このアルバムで
最もオーソドックスな演奏で、非常に疲れる演奏が2つ続いた後だけに、心の底からほ
っとしますね。よく聴くとJRモンテとのハーモナイズも絶妙です。『直猿』のオアシ
スというべき、ああ君は心の故郷。次、最後。全部で4曲だもんな、このアルバム。「
ラブ・チャント」。マルが呈示する繰り返しパターンが独特の無気味さを演出しており
ます。いかにも「大作やん!」という感じ。馬鹿ではできんな、こりゃ。あんまり面白
くはないけど。というのが前半の素直な感想。4分30秒くらいしてテンポが速くなり
、マクリーンのソロが始まると世界がぱあっと開けます。続くマルの「モールス信号」
的フレーズによるソロもいいですね。せっかく山形に来た(来形って言うのかぁ。)ら
しいので、何でもいいからとにかく褒めておかんと。いや実際いいです、マル。という
ことで今日の結論。
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- どんな凝った編曲も「アドリブ一発!」にはかなわない。
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- ああ、生きているっていいなぁ。
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