【アルバム名】
TIME AFTER TIME (JAZZ LINE)
【リーダー名】
DUKE PEARSON (1962)
【パーソネル】
FREDDIE HUBBARD (tp) WILLIE WILSON (tb) PEPPER ADAMS (bs)
DUKE PEARSON (p) THOMAS HOWARD (b) LEX HUMPHRIES (ds)
【収 録 曲】
MINOR MISHAP / BLUE FOR ALVINA / THE NEARNESS OF YOU / NUMBER FIVE /
LEX / TIME AFTER TIME / APOTHEGM
【内   容】
 本日は桑名から名古屋、伊勢、尾鷲と車で移動しまくっていました。総走行距離 440キロ、総走行時間8時間。仕事してたのは、えーと、3時間くらいか。ドライブ してるだけで給料もらえるオイシイ商売ですな。会社にいる時は俳句作っているし。と いうことで「本日のどうでもいい話」のコーナー。掲示板に
 
> ジャズと関係ないネタが多かったけれどそれが又良いんだよなー。
 
と書いてくれてましたね。いやあ、よかったよかった。「ジャズと関係ない話はや めんか、タワケ。」なんて書かれた日にゃ、ジャズの話よりも「関係ない話」を考える のに苦労している私の立場はどうなる?みたいな。若いおじさん、グレちゃうんだもん ね。とか書き置きを残してグレを釣りに行ったりしていたかも知れません。君の書き込 みが前途ある若いおじさんを「船酔い」から救ったのだ。ありがとう。船酔いでゲロゲ ロになりながら魚なんか釣りたくないもんな。船で釣りにいくものなのかどうか知りま せんけどね、グレって。ということで本日は小ネタを3つ。
 
(その1) 掲示板でお知らせした7日頃のヨコハマ行きの話、また延期になっち ゃいました。横浜オフの予定がたちませね。ま、いいけどね。新宿オフ以来、気のせい か参加者の皆様からのメールがぐっと減ったような気が・・・。「実際会ってみたら、 むっちゃイヤな奴じゃん。」ということが露呈して、みんなに嫌われてしまったのでは ないかと恐れおののいております。みんなゴメンね、夢を壊して。
 
(その2) 先週の土曜日、金山南ビルで仕事を終えて出口から出ようとしたら、 おおっ!生コンを流して綺麗に仕上げてある土間のところに思わず足を踏み入れてしま い、足首くらいまでずぼっと・・・。あわてて足を抜いて、そこらにある木片でテキト ーに修復して、そしらぬふりで様子をうかがっておりました。するとそこを通りがかっ た土建屋さんが、
「あ、誰かはまったな。ずぼっと。」
そのまま逃げてまいりました。その日でその現場の仕事、終わりだったし・・・。 翌週の月曜日の朝礼で
「土曜日に生コン塗り立ての土間に足を踏み入れ、ずぼっと埋まり、そのまま逃げ た人、前に出てきなさーい!」
という話が出たかどうか知りませんが、それは私です。
 
(その3) エンジンが 足を出したと 言ったから 8月30日は 厄日とちゃ うか
 
2年前の8月30日、某スーパーの発電機用エンジンのシリンダ内に水が入り、ス タータが焼損、始動不可となった。(担当:稲葉)
 
1年前の8月30日、某作業員の初歩的ミスにより「焼き付き事故」を起こした某 スーパーの発電機用エンジンを2週間くらいかけて修理して、現地に搬入して試運転し たところ、3分ぐらいで緊急停止。うわ、また焼けた!(担当:稲葉)
 
2年続けて同じ日に同じスーパーで同じ某担当者がメンテしているエンジンが事故 を起こしたもんで、今年の8月30日は「2度あることは3度あるんちゃうか?」と、 恐れおののいていたわけです。でも何事も起こらなくて、ほっと一安心。ところが翌朝 、電話をしていた某社員(私とちゃうよ。)から悲痛な叫び声が。
「エンジンが足を出したぁ!?」
エンジンの「足出し」というのはピストンなんかがエンジン本体をぶち破って外に 飛び出し、あたり一面オイルと水の海という、人間でいうと「全身打撲、頭蓋骨陥没、 内臓破裂、出血多量で即死」という状態ですね。いやあ、自分の担当じゃなくてよかっ た。
 
というわけで、呪われた8月30日。しかも年々、情況は悪化してるし。さて、来 年は・・・?
 
塩サバ1号の大胆予想:「発電機室もろとも爆発炎上、死者2名!?」
 
 @ さて、今日はデューク・ピアソン。反則技を使いましょう。ジャズライン盤 『タイム・アフター・タイム』。ピアソンには「ジャズライン・ジャズタイム3部作」 というのがあり、アルバムタイトルが変わったり、ジャケットが変わったりで、いろい ろな形になってレコードやCDが発売されております。私が持っているのは『タイム・ アフター・タイム』、『バグス・グルーブ』、『ハッシュ』というタイトルで、3枚と も同じ顔のジャケットでCD化されたやつ。で、塩サバ通信では以前『バグス・グルー ブ』というアルバムを紹介しております。で、その時に使ったジャケ絵が手元に残って いると。これを手直しすればそのまま使えるやん、と。たまにはラクさせろ、と。まあ 、そういうわけで。
 
 このアルバム、当初はトロンボーンのウイリー・ウィルソン名義のアルバムとし て作られたんだけど日の目を見ず、録音の数年後にオランダで発売された時にはフレデ ィ・ハバードの『グルービー』、60年終わりにはデューク・ピアソンの『デディケイ ション』(プレスティッジ盤)、70年代に日本で発売された時にはフレディ・ハバー ドの『No.5』という名前だったんだそうです。望まれない子だったんですね。大根 をおろしたり、アジを3枚におろしたりしているうちに、堕すタイミングを逃したのか も知れん。というような不幸な生い立ちの1枚ですが、内容は悪くないんですよねー、 コレが。フレディ・ハバード、ペッパー・アダムス、ウィリー・ウィルソンの3管で極 上のハードバップ&ファンキー・サウンドを聴かせてくださいます。何はともあれ、1 曲目の「マイナー・ミシャップ(ミスハップ)」を聴け!です。トミ・フラの『ザ・キ ャット』でも演奏されていたこの曲、どっかで聴いたことあるなぁ。と思っていたら、 こんなところにも入っていたのか。アーネット昆布さんの情報によればペッパー・アダ ムスも『クリティクス・チョイス』で演奏しているとのこと。そのアダムスを含んだ3 管で、「これぞファンキー」といった感じのテーマが演奏されます。いいなあ、これ。 ピアソンが「クールなファンキー」とでも言うべき独特のソロを聴かせ、元リーダーで あったはずのウイリーも悪くないソロを披露します。フレディも新主流派というより、 この頃は純正ハードバッパーで、最後をペッパー・アダムスがしめくくります。いいな あ、これ。
 
ウイリーのオリジナル、「ブルースなんとか」は泥臭いブルース。作曲者のボント ロはベニー・グリーン的な味わいです。スタンダードの「ニアネス・オブ・ユー」と「 タイム・アフター・タイム」はウイリー・ウィルソンのワンホーンによる演奏。フレデ ィとアダムスはお休み。これでよくフレディのリーダー作として売ろうとしたな。やる こと強引、なんのこれしきゴーイング・マイ・ウェイ。しみじみバラードからダブルテ ンポになり、ウイリーがたっぷり歌心をカマしてくれるアルバムタイトル曲が出色の出 来です。「No.5」はピアソンのオリジナル。数々の「ピアソン歌謡曲」を遺した彼 ですが、これもファンキー&いかにも日本人好みな佳曲です。フレディ・ハバードとピ アソンのソロがよろしい。「レックス」はドラマーのレックス・ハンフリーズ(本作に も参加)の為にドナルド・バードが書いた曲。ファンキーというよりハード・バピッシ ュですな。ラストの「アポゼム」はペッパー・アダムスの曲。3管編成をうまく活かし たテーマのハーモニーがよろしい。うん、総じて「よろしい」な、このアルバム。これ が本日の結論です。ハードバップ&ファンキー好きの君、買おう。


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