【アルバム名】
TALKIN' & WALKIN' (JAZZ WEST) 
【リーダー名】
KENNY DREW (1955/12)
【パーソネル】
JOE MAINI (as,ts) KENNY DREW (p) LEROY VINNEGAR (b) LAWRENCE MARABLE (ds )
【収 録 曲】
TALKIN'-WALKIN' / IN THE PRESCRIBED MANNER / PRELUDE TO A KISS / WEE DOT /
HIDDEN CHANNEL / DEADLINE / I'M OLD FASHIONED / MINOR BLUES / WALKIN'-TALKI N'
【内   容】
 本日は全然ネタがありません。ヤル気が持続する限界である午後11時まで、あ と3時間。無事に脱稿できるのでしょうか?穀物の粒を穂からとり去る?それは脱穀。 脱肛なんていう単語も脳裏に浮かびましたが自主規制しました。評判悪かったもんなぁ 、血便ネタ。ということで、今日は石井マークの安全標識について考えてみたいと思い ます。いや、ふと机の引き出しを見たらカタログが入っていたもので。よく工事現場で 見かける「工事中」の看板(写真左上)、これ「和式便器」に見えますよね。初めて日 本に来た外人さんは、この看板を見てトイレと勘違いすることが多いそうです。もちろ ん嘘ですけど。外国に和式便器ないもん。
 
  工事中が 便器に見える 昼下がり
 
とりあえず1句詠んでみました。あ、人名俳句じゃないです。チュウガ・ベンキ? そんな名前のジャズマンいたっけ?とか考えても無駄です。次いきます。同じく工事現 場でよく見かける円錐形のヤツ(写真右上)、これは「カラーコーン」というんですが 、定番の赤色以外にいろいろなタイプのがあるんですね。ひまわりとかサッカーボール の絵が描いてあったり。建設省特注品「こっちだヨウ平君」なんてのもありますね。さ すがは建設省、センス抜群!中には「ネットコーン」と言って、側面がスケスケのネッ ト状になっているのもあります。なぜでしょう?
 
1.風が吹いてもコケないように。
2.頭から被った時に窒息しないように。
3.テロ防止。
 
塩サバ通信の3択クイズは、ほとんどと言っていいほど「1」が正解なんですが、 珍しく今回は「3」が正解です。中がよく見えるので爆弾を仕掛けてられてもすぐに発 見でき、とってもハッピーやん!警視庁特注品で、皇太子ご成婚パレードの時にも活躍 したそうです。ビデオに撮った人、要チェックです。で、一緒に見ている彼女に
「これはネットコーンと言ってね、テロ防止のために中が見えるようになっておる のだよ。」
とウンチクを傾けましょう。
「まあそうなの!いなばさんって物知りなのね!」
なんて言ってくれるような人を彼女にしたいものですね。きっと人生楽しいことで しょう。
 
 次。まんが標識(写真左下)。溢れ出る絵心に涙。いいなあ「すかし掘禁止」。 この写真ではよくわからないけど、「クラクラ」といってオーバーハングより石が落ち てきています。にもかかわらず土建屋さん、涼しい顔です。噂の「哀愁土建屋」なのか も知れませんね。もう1枚の「投げるな 落とすな」のほうは、どうみても人間が墜落 しております。足場の上から嫌みな現場監督を投げ落としてはいけません、という注意 看板でしょうか。ふと、ヒトを投げ落としたてみたくなる刹那があるもんな、建築工事 現場って。(写真右下)の注意看板もイイですね。わー、まき込まれて指が伸びてる〜 。わー、鋭利な刃物で指が・・・
 
本日のKY(危険予知):切断注意!
 
 @ よし、今日もなんとか前半部分が終わりましたね。この「@マーク」までく れば、もう安心です。終わったも同然。さて、本日はケニー・ドリューですね。イリノ イ鮭師匠絶賛の1句、
 
  夕焼けに 井戸流水で 西瓜冷やす
 
のドリューです。ばりばりパウエルのコピーだった50年代前半からハードバッパ ーとして円熟の域に達した50年代後半〜60年代初頭。渡欧して洗練された70年代 から日本製作のミーハー・ジャズ路線まで。色々あるけど、やっぱり50年代やん!と いう「硬派ドリュー」ファンに贈る1枚、『トーキン&ウォーキン』でぇす。ジョー・ マイーニとかいう、よくわからんアルト&テナーが参加しているのがどうもなぁ、なん て思って買うのをやめた人もいるかも知れませんが、結論から言うと、まあ焦るな、若 者よ。すぐに結論を出したがる人がいますが、「ようするにですね。」を連発したタラ ちゃんが、「何が“ようするに”だ。子供のくせに生意気だぞ!」と虐められて泣いた 。という寓話(「タラちゃん、ようするに」の巻)もあることだし。ま、聴いてみまし ょう。
 
 1曲目、「トーキン・ウォーキン」はブルース。なんや、トリオやん。ジョー・ マイーニ、心配することなかった。即興で出来たようなテーマに続いてドリューの「黒 い」ソロが堪能できます。ヴィネガーの強力無比なウォーキング・ベースもいい。と思 っていたら、あ、登場しましたねアルト。これは「純正ビ・バップ」ですね。悪くない です。熱いです。もしかしたらテナーかも知れませんが、そんなことはどうでもいいで す。2曲目いきましょう。「イン・ザ・プレスクリブド・マナー」。ドリューのオリジ ナル。ハードバピッシュな佳曲というヤツですな。ジョーのアルトだかテナーだかもい いし、ドリューは熱いし、ヴィネガーはウォークするし。いいなあ、コレ。次、「プレ リュード・トゥ・ア・キス」。無伴奏ソロで始まりますが、もろパウエルですね、これ は。パウエルもろ画像でなくて。途中からインテンポになります。イ○ポテンツでなく て。なぜそっちへ話をもっていく、鰈?あ、鰈さんは関係なかったですね。しみじみと したバラードです。
 
 4曲目の「ウィー・ドット」はJJの曲。『バードランドの夜』のイメージが強 烈です。ドリュー&ジョー組みもなかなかの熱演です。5曲目の「ヒドゥン・チャンネ ル」は急速調のドリュー・オリジナル。あ、これがアルトですね。ジョー・マイーニ君 、もろパーカーです。凄いなあ。聴く前は馬鹿にしていてゴメンね、と謝っておいたほ うがいいと思います。ドリューも「いっちゃって」ますね。4バースが熱いっす。次、 「デッドライン」。またもやドリューのオリジナル。ピアノのイントロ、テーマともち ょっぴりファンキーな味があります。これまたいいです。
 
  いいものはいい としか書きようがない 午後10時
 
あと1時間か。アップテンポの曲が続いてちょっと疲労気味の貴方に贈る「アイム ・オールド・ファションド」。ここでのジョー・マイーニの吹きっぷりはソニー・クリ スに似ているような気がふとしました。なんでこの人、もっと有名にならなかったんで しょう。ただ私が知らんだけか?8曲目、またドリューのオリジナルで「マイナー・ブ ルース」。これはマクリーンの『ブルースニク』にも入っていたような。面倒なので調 べませんが。タイトルどおり、マイナーなブルースです。あ、やっぱり入ってた。「ク ール・グリーン」という名前になっています。(←気になって調べた)。いいものはい い、です。ラストは「ウォーキン・トーキン」。1曲目の別テイクかと思ったら、ウォ ーキンとトーキンの順番が逆なんですね。憎いね、この。ま、曲は同じようなもんだけ ど。こっちのほうが1曲目より若干テンポがゆっくりで、その分リラックスした感じで す。
 
 以上。即興風のブルースを最初と最後に配し、スタンダードのバラードと自作曲 をバランスよく組み合われたアルバムの構成も完璧です。演奏のほうも、いくつかある ドリューのリーダー作の中で、最もエキサイティングな出来である、と言ってもよいで しょう。ハードバップ・ファン、必聴モンです。ンなわけで、今週もおしまい。早いな あ、1週間。こうしてだんだんトシとってくんですね。ということを実感しつつ、では さようなら。


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